アラコキ女子の軽井沢～50年遅れの「恋する夏の日」～

2022/09/11 - 2022/09/12

今年の夏は息子その１と北海道へ旅行する予定でした。北海道は以前一人旅で行っているから、その行程を彼を連れて行けばいいかなと思っていましたが、最低２泊の旅程を作るのが少々面倒になっていた時、ふと見たクーポンサイトに「車で行けるバリ島♪極上バリリゾートを気軽に体験」の文字が見えました。
場所は軽井沢。
軽井沢にバリ？バリ？軽井沢バリ？？？

軽井沢にもバリにも行ったことはないけれど、なんだかお手軽に行けそう。
息子に「ここどう？」とLINEをすると「北海道よりむしろこっちの方がいいんじゃね？」の返信が。

息子も私同様、今年の暑さは外に出るだけでうんざりしてしまい、２泊以上の飛行機を使う旅が面倒になっていたのかもしれない。

ということでめでたく今年の夏旅は北海道からバリ　ではなく軽井沢に決定！

久しぶりの親子旅。食いしん坊のふたりが夏のバリ　ではなく軽井沢を旅します。

エリア 軽井沢(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

この旅は１泊２日でさらっと行って帰るつもりだったので、フォートラに載せるつもりはありませんでした。よって道中の写真がほぼありません。
ふと、これ、フォートラに載せようと思いつき、急いで撮ったバスの写真です。

軽井沢へ行くのは当初時期もちょうどいいので青春18切符を使おうと思っていました。清里などを途中下車しながらゆるゆる行くかと計画しましたが、ゆるゆるが好きなのは私だけで、息子に「電車６時間、高速バス３時間、どっちにする？」と聞いたら速攻で「バス」の答えが。旅の愉しみを知らないやつだ。

というわけで今回は立川駅発軽井沢行きの千曲バスを利用します。往路2,500円、復路2,200円のお財布に優しいお値段です。こんなに簡単に軽井沢に行けるなら、もっと早くに行ってもよかったな。

途中、普段は見ることのない山々の連なりが続く場所へ。なんだか中国みたい。高圧線が峠を渡って這っています。どうやってこの高圧線を這わせたんだろう。

碓氷峠の道路標示が見えてきました。
碓氷峠と言えば「人間の証明」

母さん僕のあの帽子どうしたでせうね
ええ、夏碓氷から霧積へ行く道で渓谷へ落とした、あの麦わら帽子ですよ
（西城八十）

Mama~ do you remember ～♪

思わず歌うと、息子「QUEEN歌ってどうすんねん」

あれ？QUEENではなかったはずなのに、なぜかボヘミアンラブソディーとかぶる。
「いや、昔碓氷峠が出てくる角川映画があってさー」

あの映画を見たときは、碓氷峠なんて一生来ることはないと思っていたけど、人生はわからんもんだ。

軽井沢に近づきました。ゴルフ場が次々と現れます。
「お金持ちは軽井沢でゴルフをするんだね」
「世の中にはお金持ちがたっくさんいるみたいだね」

ここいらあたりでフォートラにあげようと思いつきました。
夏の軽井沢と言えばゴルフと並んでするのは当然テニス。

あなた～を待つの～テニスコート～♪

まぶしい白のスコート姿の真理ちゃんが歌っていたあの頃。
アンノン族が雑誌を抱えて旅していたのは京都、飛騨高山、そして信州・軽井沢。嬬恋コンサートなんていうのもあった。どれにしろ当時の私にはほぼ無縁の生活。テニスはしていたけど、ちゃらっとスコートをひらめかせるのと違って、うさぎ跳び、腹筋、腕立て伏せのバリバリド根性体育会系の部活だった。

ちょっと50年ほど遅れちゃったけど、いいもん♪軽井沢でテニスするもん♪

バスを降りたとたん

すずし～～～い！

まるで天然の酸素ボンベの中に入ったよう。なんて爽やかなんだ。この空気の清らかさ。軽井沢の第一印象はサイコー！

旅の移動はなりきり真理ちゃんらしくレンタサイクルにしました。ネットで探して駅前にある預かり荷物無料のお店にしようと思っていましたが、バスの到着場所のすぐ前にこの看板を発見し、白ネコサイクルさんから借りました。

普通車１日700円、電動1,000円の単一料金です。荷物預かりの場合はプラス200円とのことですが、前バスケットがあるので、預けませんでした。

他にもたくさんお店はありましたが、1日借りるならたぶんここが一番安いと思います。17時までですが、それを過ぎたら店の前にあるボックスに鍵を入れてくれればいいとのことです。

宿に行くためには15時40分のバスに乗らなければならないので、その心配なし。

白ネコサイクル 乗り物

雲がじゃまですが、浅間山がきれいに見えます。

浅間山と言えばどうしても思い出すのは「あさま山荘事件」。

「知ってる？」と息子に聞くと、「知ってるよー。それでカップラーメンが有名になったんだろー」


そっちかい

軽井沢チョコレートファクトリーは駅から真っすぐ中軽井沢方面へ1.3km行ったところ。
星野リゾートが運営するハルニレテラスに行ってみたかったけど、中軽井沢まで自転車で30分、そこからさらに10分とのことで、往復１時間以上かかる。
今回は諦めました。

「軽井沢チョコレートファクトリー」です。自転車で中軽井沢方向へ10分弱です。
しまなみ海道縦断した私にとってはこんなチャリ漕ぎなんかへっちゃらさ！

https://4travel.jp/travelogue/11663167

駅からここまでは坂なしでした。

BON OKAWA 軽井沢チョコレートファクトリー 専門店

お店の中はすっきりとまとまっていて、試食もある。
コロナになり、試食というものが生活から無くなっていたので「お懐かしい」と大きく折られたラスクを口に。
美味しい～♪

「ご試食はいかがですか～」とマカデミアナッツがまるっと入ったチョコボールがそのまま配られる。
美味しい～♪

これはお土産にと思ったけれど、チョコを持ち歩くのは気をつかう。私はクッキーを買ったけど、息子は試食したチョコボールを買うと言う。28度以下ならばもつとのことだけど、大丈夫かいな。

350円のソフトクリーム。バニラにチョコソースをかけてシュガーラスクをグサッと挿したもの。一口食べて

息子：うまっ！！
私：美味し～～～い！！

これは今まで食べたソフトクリームの中でベストスリーに入る美味しさ。
カップの中にみっちり入ってふたりで食べてちょうどいい量。
これで350円は安い！

軽井沢の一番目がこれだったら、次が期待できるねと、食い気のみの親子は胸躍らせるのでありました。

大満足のソフトクリームの後は信州蕎麦だべと検索し、駅の向こう側にあるお蕎麦屋さんにすることにしました。
はて、自転車をどうやって線路の向こう側へ運ぶのか。道行く方へ聞いたら「歩道橋を押して行くのだ」とのこと。

あ、この大きな歩道橋を押すのね。しかしこの歩道橋、階段の幅が大きいせいか、自転車無しでもなんだか疲れる歩道橋なのです。

この駅の向こう側は軽井沢プリンスショッピングプラザが線路に沿ってずらっと並んでいます。プラダもグッチもアルマーニも青山がそっくりここに来たみたい。

軽井沢は西武が開発したリゾートエリアで、ホテル、ゴルフ、スキーとおしゃれなリゾート気分が味わえるところなのでした（初めて知った）

そしてここを「軽井沢アウトレット」というのだというのも帰ってから知りました。なんだーそうなのかー。ちょっと覗いてくればよかったなー。

どこのお蕎麦屋さんにしようかと検索し、ショッピングプラザの端にある「信州そば処やまへい」さんにしました。ちょうどお昼時と重なって長い列。今から他を探すのもナンなので、待つことにしました。
15分ほど待ちましたが、すぐに運ばれてきたせいろ蕎麦とてんぷらの籠盛1,900円

美味しい～！
蕎麦は腰もあり風味もよく、とっても美味しいのですが、天ぷらは可もなく不可もなく普通のものです。レシートには「せいろそば850円、天ぷら籠盛1,050円」。
写真に写ったこの天ぷらが税込みだと1,155円。
う～ん。テナント料が高いのでしょうか。

ふと、髪を縛っていたゴムが無くなっていたのに気づき、100均で買おうと店員さんにお店を聞いたら

「中軽井沢の方まで行かないと100均はありません」

「100均がない！？」

さすがハイソな軽井沢だわ。100均が無いんですってよ！奥様。
下世話な庶民は住めないわ。

商工会が制限しているんでしょうかね。

信州そば処やまへい グルメ・レストラン

さてお腹が満たされたところで、観光地、雲場池（くもばいけ）に向かいます。

あなたは来るわ～あの道から～自転車漕ぎ今日も来るわ～♪

軽井沢の緑の並木道をレンタサイクルで颯爽とかっ飛ばす、なりきり真理ちゃんを撮っておくれと息子に頼む。

「え～、これから畑に行く農家のおばさんにしか見えないんだけど」と言いながら差し出されたスマホを見ると

あ。。

あ。。

真理ちゃんのはずが。

50年の時は残酷だ。も少し早く来るべきだった。

雲場池が付近には「1回1,000円」と書いた駐車場がポコポコありました。時間ではなく回なんですね。日曜のせいか人出も多く、旧軽井沢に行く道は大賑わいです。
軽井沢に着いたらレンタカーにしようかとも考えたのですが、どうも駐車場に困るようなので、レンタサイクルにしました。山の方に行かず市街地だけなら自転車の方が便利です。

雲場池を撮影する息子。

雲場池 自然・景勝地

ぐるっと池を一周してみます。
モミジが多く、紅葉の頃はさぞかしきれいだろうと思ったら、人気度が全国5位、長野県内で1位だそうです。

それはそうでしょう。

結婚記念写真を撮影中のカップルがいました。３～４か月くらいのお子さんを抱いています。

実は息子その２も去年結婚したのですが、コロナのため結婚式をすることができず、記念写真だけ撮りました。できれば結婚式も行いたいと言っていますが、その時はこのように子どもを抱いた写真になるでしょう。

授かり婚ではないけれど子連れの結婚式にならざるをえない。

コロナの時に結婚したカップルはみんな悩ましい決断を迫られました。
後々の語り草になるのでしょう。

透明度が高い池。深いので入るべからずの立て札がありましたが、それほど深そうにも見えず。

息子が撮った赤とんぼ、と思ったら、スマホのレンズを使って調べた友人が「ウスバキトンボみたいよ」と。

便利な世の中になりました。ただの赤とんぼに立派な名前がありました。

さて、自転車を返して今日のお宿のバリ「エスティバン・クラブ」に行きます。
エスティバンクラブは草津方面に行くのですが、最終のバスが軽井沢駅発15：40。浅間牧場で降りたら、宿の方が迎えに来て下さることになっています。

軽井沢駅から浅間牧場までのバス代が1,090円なので、往復2,000円ほど。ふたりだから4,000円かかります。レンタカーにしようか迷いましたが、様子のわからないところを走るのがちょっと不安だったので、この方法にしました。

無事浅間牧場で拾っていただき、軽井沢のバリに向かいます。

宿に行く途中にあったツリーハウス。中はどんな間取りに。

木立の中に突然現れるバリ。

バリ好きのご夫婦が毎年バリに通って、備品や食料を調達してコツコツ作られたそうです。

「軽井沢のバリ島」エスティバン・クラブ 宿・ホテル

中に入ってもやっぱりバリ（行ったことないけど）

２階廊下もバリ

廊下に水と熱いお湯が出るウォーターサーバーがありました。
電子レンジも共同冷蔵庫もあります。

クーポンの特典で泊まれるのはこのベッドルームとリビングスペースが分かれたジュニアスイートタイプのお部屋。

通常なら２食付き2万円ほどのお部屋ですが、クーポンで9,980円です。
ロフトにはマットレスが敷いてあったので、４人は泊まれます。

ロフトに敷いてあったマットレス。

ロフトから見た室内。

夜空を見たかったのですが、木の枝で外が見えません。

部屋からお風呂の中が見えます。

内風呂。

共同風呂の岩風呂ではない方のお風呂より立派なバスです。
窓の外が見えてバリ気分。

この部屋の中には冷蔵庫と電子レンジがあります。
そのほかミュージック用スピーカーやらいろいろムード作りの備品がそろっていましたが、ガサツな親子には無用でした。

お風呂はふたつ。朝の掃除が入るまで入れます。
小風呂はふつうの家のお風呂な感じ。
私たちの部屋のお風呂の方がずっと立派でした。

そのひとつ、岩風呂は家族風呂として入れます。
温泉ではないようです。

ワニが出るようです

バリだからね

夕食は６時30分から。このガラスのサンルーム席でいただきます。
今日は３組がお泊りのようです。

本日のバリ飯。

いろいろな輸入ビールがありますが、私はベトナムの「３３３」を注文。
コロナになってまったく海外に行けてないから、せめてここで海外気分に浸ろう。

つまみはクルブック・ウダンというインドネシアのエビせんべい。
これにこの宿の奥様が作るタエちゃんサンバルがつきます。

とっても美味しいサンバルだったので、帰りに買って帰りました。

ソト・アヤム（チキンスープ）
出汁が良く出ていて美味しい！

焼売2種

アヤム・プララ（鶏ささみの香草和えサラダ巻き）

「これ、俺が筋肉つけるときに作るやつだ（息子）」

ティムール・ゴレン（パーナ貝の香草焼き）
私はこれが一番好きだった。

アヤム・マサラ（スパイシーチキン）
どうも鶏のことをアヤムというらしい。

ナシゴレンとダギンブンブ・トマト（インドネシア風シチュー）

ナシゴレンにこのシチューをかけて食べると絶品！
サイゴンビールを追加注文。

デザートのマンゴープリンにはマンゴーの破片が点在。

最後のこのプリンまで大変美味しゅうございました。

満足！

外から見た軽井沢のバリ宿。

真っ暗な闇の中で、色とりどりのイルミネーションに飾られた、ここだけ南国気分。

前日は中秋の名月だったので、軽井沢はさぞかしきれいな月だろうと外に出てみたら、木々が鬱蒼としていて月も星も見えません。
辺り一面真っ暗で、いつでもゾンビでも妖怪でもジェイソンでもやってきてもおかしくないムード。

バリ宿に天体観測用の望遠鏡が置いてあったので、もしかしたら貸していただけるのかもしれませんが、天体観測にはたぶん車が必要です。

この旅行記へのコメント （2）

• ハニージンジャーさん 2023/01/11 00:14:45

  いいね、楽しい親子旅！

  レンタサイクルに乗るなりきり真理ちゃんへの、息子さんの情け無用の一言に噴き出してしまいました～ (≧▽≦)
  
  

  chikiroomさん からの返信 2023/01/11 19:32:59

  Re: いいね、楽しい親子旅！

  ホントですよね。
  写真を見て敵ながらうまいこと言うなって思いましたよ。
  
  軽井沢にこんなに簡単に行けるなら、ひと夏に１回ぐらい行ってもいいなと思いました。クラビは無理ですが、軽井沢のバリもよかったですよ。