シャウエンからスペイン領セウタと、モロッコの世界遺産都市ティトゥアンに日帰り旅行

2022/06/18 - 2022/06/18

2022年6月、モロッコの一大観光地シェフシャウエン(シャウエン)からティトゥアンで乗り継いでスペインの自治都市セウタに行ってきました。ジブラルタル海峡を挟んで対岸のイギリス領ジブラルタルとともにヘラクレスの柱と呼ばれている街です。
一応国としてはスペインということで、コロナ禍でのルールもモロッコとはやや違いましたが、国境越えも含めて、良い経験になりました。

エリア セウタ(モロッコ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

シャウエンのバスターミナルは旧市街から歩くと、高低差もあり少しだけ大変ですが、外観の建物はおしゃれです。中は近代的とはいえませんが・・・。

シャウエンからバスで約1時間半でティトゥアンへ。ティトゥアンのバスターミナルからは国境行きの乗り合いタクシーの乗り場まで歩いて約15分ほどです。今回は10分ほどで乗車人数が揃いました。片道一人20ディルハムです。

国境前まで約40ぷんほどで到着です。その後のスペイン側への入国はスムーズでした。パスポートとワクチン接種証明書(もちろんアプリ可)だけで通過です。時間的にも空いていました。なおスペインとモロッコは時差が1時間あります。

国境越え後、市内の中心までは歩くと30～40分ほどあります。バスの時間がなさそうだったので歩くことにしました。右手に地中海を見ながら進んでいきます。

6月の中旬ですが、海水浴にはちょうどよい気候で、土曜日ということもあり多くの人たちがビーチに来ていました。セウタは内陸のシャウエンに比べると10度以上涼しいですが、日中は暖かいです。

セウタの中心部まで歩いてきました。シエスタの時間帯もあるのか、街を歩いている人はそれほど多くありません。

ZARAをはじめ、スペインを感じさせる街並みがモロッコとはやはり違いますね。

このマクドナルドとさらに東の方にある丘が見えるところは、セウタの中でも良い展望スポットになっています。

対岸のジブラルタルとともに、ヘラクレスの柱と呼ばれているため、このヘラクレスの柱の像は人気の写真スポットになっています。ちょうどヨーロッパからのツアー客が写真を撮っているところでした。

セウタの街は歴史が長い街ですが、それほど観光地があるというわけではありません。ただ街や広場の雰囲気が開放的で、モロッコとはやはり少し違うということを感じられる街です。

対岸にジブラルタルが見ることができました。コロナ前になりますが、約3年半前に訪れたということもあり、少し感慨深いです。

セウタにもイスラム教徒の方はいますが、歴史的経緯もあり、中心広場には教会もいくつもあります。このShrine of Our Lady of Africaの壁の色もセウタの街の雰囲気によくマッチしています。

アフリカ広場の大聖堂も壮麗で素晴らしいです。モロッコとは国境を隔ててそれほど遠くありませんが、だいぶ街の雰囲気も違いますね。

ポルトガル時代に建設された城壁と濠も街の中心にあります。
このあとバスで国境近くまで戻りました。もちろん通貨はユーロで85セント。バス車内はモロッコとは違って特別な事情がある方以外はマスク着用必須でした。

モロッコへ戻るときはけっこう混雑していて通貨に1時間位かかってしまいました。
カサブランカ空港に到着したときは健康フォームの回収がありましたが、陸路入国では不要でした。パスポート提示と、どこに滞在するのかを聞かれました。

国境のすぐそばで乗り合いタクシーがたくさん待っています。ティトゥアン行き以外もありますが、それほど待たずに発車できました。料金も行きと同じで20ディルハムです。

ティトゥアン旧市街の近くでおろしてもらいました。ここの街の旧市街は世界遺産に登録されています。フェズやマラケシュに比べるとかなり小規模ですが・・・。

旧市街の中はかなりローカルな雰囲気です。観光客の姿はほとんど見られませんでした。

案内板も出ており、観光地には違いありません。わたしもはじめてモロッコに来たときには観光客もけっこう見た覚えがあります。やはりコロナも影響しているのでしょうか。有名観光地は観光客は戻っているようですが。

観光客は少ない分、ゆっくり見ることができました。今回かってにガイドをしてくる人たち(子供も含めて)もいませんでした。

つい数時間前までは教会がたくさんありましたが、やはりモロッコの旧市街にはモスクが多く見られます。またモロッコ全土ではフランス語を話す人が多いですが、この町ではスペイン語を話せる方もかなり多いです。

観光地化されているマラケシュやフェズに比べると、ローカル感のあふれるティトゥアンの旧市街も良いものだと思います。買いたい物はありませんが、見ているだけでも楽しめます。

この街にももちろんたくさんの猫達が生活しています。メインの通りは人が多いですが、裏通りだと人通りも少なく、猫たちが動いている姿を目にする機会も多いです。

旧市街の階段を登り高台から街を見下ろしました。「白い鳩」の異名を持ち、青の街で知られるシャウエンとは違い、白壁の建物が多い街です。

基本は白い建物が多いですが、一部青く染められていてシャウエンを彷彿させるところもありました。

ひととおり旧市街を散策し、活気のある地元の人達の生活を垣間見ることができました。

考古学博物館はすでに営業が終了している時間でしたが、、貴重な発掘品が展示されています。

広場には多くの人たちが集まり賑わっていました。この日は珍しく夕方まで快晴で、気候も爽やかで良い一日を過ごすことができました。

ティトゥアンのバスターミナルは外観も立派で、かなり大きいです。帰りは約1時間ほどでシャウエンに戻ることができました。
本当はティトゥアンに宿泊したほうが効率は良いのですが、シャウエンが殊の外居心地が良かったので・・・。
とにかくセウタとティトゥアンの日帰り観光も無事に終わり満足です。