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コロナ禍や自身の高齢化などで、今後は海外旅行も難しくなりました。<br />素晴らしい景色や教会に古城、グルメやショッピングにコンサートなど海外旅行の思い出は尽きませんが、中でも記憶に残っているのは各国の美術館で鑑賞した世界の名画。<br />海外美術館巡りの最初は、1983年の秋にニューヨークで訪れたメトロポリタン美術館。<br />展示された名作に目を見張りましたが、一番驚いたのは1ドル(希望額)の寄付で入館でき、写真撮影や模写も自由・・・日本ではあり得ないことです。<br />これを契機に、海外旅行に行ったら出来るだけ美術館に足を運ぶようにし、多くの写真を撮りましたので、これまでに訪れた世界各地の美術館の名画を、「世界の美術館巡り」として纏めてみました。<br />第1編はアメリカ・フランスの6つの美術館です。

世界の美術館巡り<1> アメリカ・フランス

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2010/12/01 - 2010/12/07

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ペコちゃん

ペコちゃんさん

コロナ禍や自身の高齢化などで、今後は海外旅行も難しくなりました。
素晴らしい景色や教会に古城、グルメやショッピングにコンサートなど海外旅行の思い出は尽きませんが、中でも記憶に残っているのは各国の美術館で鑑賞した世界の名画。
海外美術館巡りの最初は、1983年の秋にニューヨークで訪れたメトロポリタン美術館。
展示された名作に目を見張りましたが、一番驚いたのは1ドル(希望額)の寄付で入館でき、写真撮影や模写も自由・・・日本ではあり得ないことです。
これを契機に、海外旅行に行ったら出来るだけ美術館に足を運ぶようにし、多くの写真を撮りましたので、これまでに訪れた世界各地の美術館の名画を、「世界の美術館巡り」として纏めてみました。
第1編はアメリカ・フランスの6つの美術館です。

  • <アメリカ・1> ニューヨーク メトロポリタン美術館<br />1870年に開館後、多くの収集家からの寄贈や購入によって収蔵品数は激増し、現在では300万点と世界最大級の美術館のひとつになっています。<br />この美術館には1983年と2010年の2回訪れました。

    <アメリカ・1> ニューヨーク メトロポリタン美術館
    1870年に開館後、多くの収集家からの寄贈や購入によって収蔵品数は激増し、現在では300万点と世界最大級の美術館のひとつになっています。
    この美術館には1983年と2010年の2回訪れました。

  • 1階の広い吹き抜け。

    1階の広い吹き抜け。

  • スケッチする日曜画家・・・日本の美術館では、ありえない光景ですね。

    スケッチする日曜画家・・・日本の美術館では、ありえない光景ですね。

  • ティファニーの素晴らしいステンドグラス。

    ティファニーの素晴らしいステンドグラス。

  • ティファニーのガラス工芸は、宝飾品で有名なティファニーの創業者の長男、ルイス・コンフォート・ティファニー(1848~1933)が創始したもの。<br />ヨーロッパの教会などにあるステンドグラスと違って、絵付けは殆ど行われず、ガラスの色とテクスチャーで表現しています。

    ティファニーのガラス工芸は、宝飾品で有名なティファニーの創業者の長男、ルイス・コンフォート・ティファニー(1848~1933)が創始したもの。
    ヨーロッパの教会などにあるステンドグラスと違って、絵付けは殆ど行われず、ガラスの色とテクスチャーで表現しています。

  • 「ピアノに寄る娘たち」 ルノワール(1841~1919)

    「ピアノに寄る娘たち」 ルノワール(1841~1919)

  • 「弓を引くヘラクレス」 ブールデル(1861~1929)

    「弓を引くヘラクレス」 ブールデル(1861~1929)

  • 「カレーの市民」 ロダン(1840~1917)

    「カレーの市民」 ロダン(1840~1917)

  • 「自画像」 レンブラント(1606~1669)

    「自画像」 レンブラント(1606~1669)

  • 「水差しを持つ若い女」 フェルメール(1632~1675)

    「水差しを持つ若い女」 フェルメール(1632~1675)

  • 「睡蓮」 モネ(1840~1926)

    「睡蓮」 モネ(1840~1926)

  • 「雛菊を持った若い娘」 ルノワール

    「雛菊を持った若い娘」 ルノワール

  • 「ジョルジュ・シャンパンティエ夫人と子供たち」 ルノワール

    「ジョルジュ・シャンパンティエ夫人と子供たち」 ルノワール

  • 「静物」 セザンヌ(1839~1906)

    「静物」 セザンヌ(1839~1906)

  • 「自画像」 ゴッホ(1853~1890)

    「自画像」 ゴッホ(1853~1890)

  • 「糸杉」 ゴッホ

    「糸杉」 ゴッホ

  • 「ガートルード・スタインの肖像」 ピカソ(1881~1973)

    「ガートルード・スタインの肖像」 ピカソ(1881~1973)

  • 「バーで練習する踊り子たち」 ドガ(1834~1917)

    「バーで練習する踊り子たち」 ドガ(1834~1917)

  • 「バレエ教室」 ドガ

    「バレエ教室」 ドガ

  • 「セレーナ・レーデラの肖像」 クリムト(1862~1918)

    「セレーナ・レーデラの肖像」 クリムト(1862~1918)

  • <アメリカ・2> ボストン美術館<br />1870年に地元の有志によって設立され、アメリカ独立百周年にあたる1876年に開館。<br />メトロポリタン美術館と同様、民間の組織として運営され、所蔵品は約50万点。

    <アメリカ・2> ボストン美術館
    1870年に地元の有志によって設立され、アメリカ独立百周年にあたる1876年に開館。
    メトロポリタン美術館と同様、民間の組織として運営され、所蔵品は約50万点。

  • 「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 ゴーギャン(1848~1903)

    「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」 ゴーギャン(1848~1903)

  • 「ラ・ジャポネーズ」 モネ

    「ラ・ジャポネーズ」 モネ

  • 「睡蓮」 モネ

    「睡蓮」 モネ

  • 「ブージヴァルのダンス」 ルノワール

    「ブージヴァルのダンス」 ルノワール

  • 「種をまく人」 ミレー(1814~1875)

    「種をまく人」 ミレー(1814~1875)

  • 「卓上の果物と水差し」 セザンヌ

    「卓上の果物と水差し」 セザンヌ

  • 「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」 ゴッホ

    「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」 ゴッホ

  • 「ルーラン夫人、ゆりかごを揺らす女」 ゴッホ

    「ルーラン夫人、ゆりかごを揺らす女」 ゴッホ

  • <アメリカ・3> ワシントン・ナショナルギャラリー<br />スミソニアン博物館群の一角にあるナショナルギャラリーは、大富豪A.W.メロンの基金で1937年に創立され、自身の大コレクションを寄贈して1941年に開館しました。<br />イタリア・ルネサンス期の絵画を中心とするメロン・コレクションに加えて、クレス・コレクション、近代フランス美術のデール・コレクション、版画・素描などのローゼンワルド・コレクションも寄贈されて、約11万6000点の収蔵品を所有しています。<br />メロンは駐イギリス大使を務めた際に、ロンドンのナショナルギャラリーを参観して、アメリカにも同様の国立美術館を造りたいとの夢を実現させ、誰でも入れる美術館を目指し、開館より入場無料。

    <アメリカ・3> ワシントン・ナショナルギャラリー
    スミソニアン博物館群の一角にあるナショナルギャラリーは、大富豪A.W.メロンの基金で1937年に創立され、自身の大コレクションを寄贈して1941年に開館しました。
    イタリア・ルネサンス期の絵画を中心とするメロン・コレクションに加えて、クレス・コレクション、近代フランス美術のデール・コレクション、版画・素描などのローゼンワルド・コレクションも寄贈されて、約11万6000点の収蔵品を所有しています。
    メロンは駐イギリス大使を務めた際に、ロンドンのナショナルギャラリーを参観して、アメリカにも同様の国立美術館を造りたいとの夢を実現させ、誰でも入れる美術館を目指し、開館より入場無料。

  • 「アルバの聖母子」 ラファエロ(1483~1520)

    「アルバの聖母子」 ラファエロ(1483~1520)

  • 「聖マルティナと聖アグネスと聖母子」 エル・グレコ(1541~1614)

    「聖マルティナと聖アグネスと聖母子」 エル・グレコ(1541~1614)

  • 「自画像」 レンブラント

    「自画像」 レンブラント

  • 「天秤を持つ女」 フェルメール

    「天秤を持つ女」 フェルメール

  • 「手紙を書く女」 フェルメール

    「手紙を書く女」 フェルメール

  • 「牛乳入れと果物のある静物画」 セザンヌ

    「牛乳入れと果物のある静物画」 セザンヌ

  • 「バレリーナ」 ルノアール

    「バレリーナ」 ルノアール

  • <フランス・1> ルーヴル美術館<br />1995年と2014年の2回訪れました。<br />ルーヴルの収蔵品は38万点以上で、先史時代から19世紀までの様々な美術品35,000点近くが展示され、毎年800万人を超える入場者が訪れる、世界で最も入場者数の多い美術館です。<br />この美術館は、フランス王・フィリップ2世が12世紀に、もともと要塞として建設したルーヴル城(ルーヴル宮殿)に収容されており、入り口から進むと要塞の一部が残っています。

    <フランス・1> ルーヴル美術館
    1995年と2014年の2回訪れました。
    ルーヴルの収蔵品は38万点以上で、先史時代から19世紀までの様々な美術品35,000点近くが展示され、毎年800万人を超える入場者が訪れる、世界で最も入場者数の多い美術館です。
    この美術館は、フランス王・フィリップ2世が12世紀に、もともと要塞として建設したルーヴル城(ルーヴル宮殿)に収容されており、入り口から進むと要塞の一部が残っています。

  • メトロポリタン美術館と同様、何人もの日曜画家が模写をしています。

    メトロポリタン美術館と同様、何人もの日曜画家が模写をしています。

  • (右の彫刻)「アフロディテとエロス」<br />(左の彫刻)「ガチョウの首を絞める少年」

    (右の彫刻)「アフロディテとエロス」
    (左の彫刻)「ガチョウの首を絞める少年」

  • 「ミロのヴィーナス」

    「ミロのヴィーナス」

  • 「サモトラケのニケ」

    「サモトラケのニケ」

  • ミケランジェロ(1475~1564)の作品・・・左は「抵抗する奴隷」、右は「瀕死の奴隷」

    ミケランジェロ(1475~1564)の作品・・・左は「抵抗する奴隷」、右は「瀕死の奴隷」

  • 「アポロンの間」を彩る天井画。

    「アポロンの間」を彩る天井画。

  • 「聖母子と6人の天使」 チマブエ(1240~1302)・・・1270年頃の作品で、ルーヴルで一番古いキリストの絵です。

    「聖母子と6人の天使」 チマブエ(1240~1302)・・・1270年頃の作品で、ルーヴルで一番古いキリストの絵です。

  • 「聖アンナと聖母子」 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)

    「聖アンナと聖母子」 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)

  • 「洗礼者ヨハネ」 レオナルド・ダ・ヴィンチ

    「洗礼者ヨハネ」 レオナルド・ダ・ヴィンチ

  • 「岩窟の聖母」 レオナルド・ダ・ヴィンチ

    「岩窟の聖母」 レオナルド・ダ・ヴィンチ

  • 「モナ・リザ」 レオナルド・ダ・ヴィンチ

    「モナ・リザ」 レオナルド・ダ・ヴィンチ

  • 「聖母子と幼児聖ヨハネ」 ラファエロ

    「聖母子と幼児聖ヨハネ」 ラファエロ

  • 「グランド・オダリスク」 アングル(1780~1867)

    「グランド・オダリスク」 アングル(1780~1867)

  • 「ナポレオン1世の戴冠式」 ダヴィッド(1748~1825)

    「ナポレオン1世の戴冠式」 ダヴィッド(1748~1825)

  • 「レカミエ夫人」 ダヴィッド

    「レカミエ夫人」 ダヴィッド

  • 「メデューズ号の筏」 ジェリコー(1791~1824)

    「メデューズ号の筏」 ジェリコー(1791~1824)

  • 「民衆を導く自由の女神」 ドラクロワ(1798~1863)

    「民衆を導く自由の女神」 ドラクロワ(1798~1863)

  • 「レースを編む女」 フェルメール

    「レースを編む女」 フェルメール

  • 「天文学者」 フェルメール

    「天文学者」 フェルメール

  • 「ルイ15世の王冠」

    「ルイ15世の王冠」

  • <フランス・2> オルセー美術館<br />建物は1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテル・・・狭くて不便だったことから一時は取り壊しの話もありましたが、1970年代にフランス政府が保存活用策の検討を行い、1986年に19世紀美術を展示する美術館として生まれ変わりました。

    <フランス・2> オルセー美術館
    建物は1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテル・・・狭くて不便だったことから一時は取り壊しの話もありましたが、1970年代にフランス政府が保存活用策の検討を行い、1986年に19世紀美術を展示する美術館として生まれ変わりました。

  • 美術館の中央ホールは、地下ホームの吹き抜け構造をそのまま活用し、鉄道駅の面影が残る館内に旧・印象派美術館(ジュ・ド・ポーム)から引き継がれた名画が展示されています。

    美術館の中央ホールは、地下ホームの吹き抜け構造をそのまま活用し、鉄道駅の面影が残る館内に旧・印象派美術館(ジュ・ド・ポーム)から引き継がれた名画が展示されています。

  • 「泉」 アングル

    「泉」 アングル

  • 「落穂拾い」 ミレー

    「落穂拾い」 ミレー

  • 「笛を吹く少年」 マネ( 1832~1883)

    「笛を吹く少年」 マネ( 1832~1883)

  • 「草上の昼食」 マネ

    「草上の昼食」 マネ

  • 「オランピア」 マネ

    「オランピア」 マネ

  • 「バルコニー」 マネ

    「バルコニー」 マネ

  • 「トランプをする男たち」 セザンヌ

    「トランプをする男たち」 セザンヌ

  • 「水浴図」 セザンヌ

    「水浴図」 セザンヌ

  • 「静物画 りんごとオレンジ」 セザンヌ

    「静物画 りんごとオレンジ」 セザンヌ

  • 「自画像」 ゴッホ

    「自画像」 ゴッホ

  • 「ローヌ川の星月夜」 ゴッホ

    「ローヌ川の星月夜」 ゴッホ

  • 「オーヴェルの教会」 ゴッホ

    「オーヴェルの教会」 ゴッホ

  • 「タヒチの女(浜辺にて)」 ゴーギャン

    「タヒチの女(浜辺にて)」 ゴーギャン

  • 「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 ルノワール

    「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 ルノワール

  • ルノワール<br />右:「田舎のダンス」 左:「都会のダンス」

    ルノワール
    右:「田舎のダンス」 左:「都会のダンス」

  • 「アルジャントゥイユのひなげし」 モネ

    「アルジャントゥイユのひなげし」 モネ

  • 「日傘の女」 モネ

    「日傘の女」 モネ

  • <フランス・3> ニース シャガール美術館<br />マルク・シャガール(1887~1985)は、ロシア(現・ベラルーシ)出身の画家で、1966年から20年ほどニースで暮らしました。<br />この美術館は、シャガールが絵画をフランスに寄贈したことで、1966年にオープンしました。

    <フランス・3> ニース シャガール美術館
    マルク・シャガール(1887~1985)は、ロシア(現・ベラルーシ)出身の画家で、1966年から20年ほどニースで暮らしました。
    この美術館は、シャガールが絵画をフランスに寄贈したことで、1966年にオープンしました。

  • 入り口のタペストリー「地中海の風景」

    入り口のタペストリー「地中海の風景」

  • この美術館では、旧約聖書の創世記をテーマにした17点の連作『聖書のメッセージ』がメイン会場に展示されており、見応えがあります。<br />これは、アダムとイブを描いた2作目の「楽園」(1971年・油絵)。<br />抱き合うアダムとイブ、二人の左には誘惑者の蛇・・・今まさにリンゴを食べようとしている二人を、天使が頭上から見守っています。

    この美術館では、旧約聖書の創世記をテーマにした17点の連作『聖書のメッセージ』がメイン会場に展示されており、見応えがあります。
    これは、アダムとイブを描いた2作目の「楽園」(1971年・油絵)。
    抱き合うアダムとイブ、二人の左には誘惑者の蛇・・・今まさにリンゴを食べようとしている二人を、天使が頭上から見守っています。

  • 「人類の創造」(ステンドグラス)・・・神の光による生命の出現、天地創造の7日間が描かれています。

    「人類の創造」(ステンドグラス)・・・神の光による生命の出現、天地創造の7日間が描かれています。

  • シャガールが絵を施したチェンパロ。

    シャガールが絵を施したチェンパロ。

  • 「ダンス」(1950年)

    「ダンス」(1950年)

  • 「青いサーカス」(1950年)

    「青いサーカス」(1950年)

  • 「アクロバット」(1930年)

    「アクロバット」(1930年)

  • 屋外にもシャガールの作品が・・・これは、壁面いっぱいをキャンバスにして、モザイク・タイルで作られた大作「天地創造」(1971年)

    屋外にもシャガールの作品が・・・これは、壁面いっぱいをキャンバスにして、モザイク・タイルで作られた大作「天地創造」(1971年)

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