1987/09/07 - 1987/09/07
13位(同エリア141件中)
とーりさん
コロナ禍もようやく落ち着きを見せ、トラベラーさんたちは続々と海外へと飛び立っておられて羨ましいですが、私は当面国内旅行に勤しむことになりそうです。ということで暫くは国内旅行記や過去の旅行を振り返ります。まず今回は私が海外旅行に目覚める前の国内旅行について旅行記を認めたいと思います。私の国内旅行は鉄道旅行から始まりました。つまりこれが表題にある「鉄」の時代です。当時の私は乗ることが目的といういわゆる「鉄ちゃん」に該当する存在でした。今でこそ鉄ちゃんは世間に認知され、女性アイドル(?)などもいらっしゃいますが、当時世はスーパーカーブーム、圧倒的少数派の鉄道ファンを名乗ることが恥ずかしく「隠れ鉄ちゃん」として細々と楽しんでいました。
ご存知のとおり鉄道趣味にはジャンルがあって、鉄道車両のメカニズムを追求する「車両鉄」、鉄道写真を撮るのが目的の「撮り鉄」、乗り潰し等乗ることが目的の「乗り鉄」などがあり、最近ではさらに多様なジャンルがあるようです。私は時刻表を見て列車の乗継を計画、それを実践し、うまくいけば悦に入るという鉄道旅行作家の大家、宮脇俊三さんに近く、今で言ういわゆる「乗り鉄」ですが、そこまでストイックではなく、観光地では乗車を休み観光を楽しむといスタイルでした。また、車両よりも駅に興味があり、下車駅で入場券を買い集めたり、駅を起点に観光など街歩きを楽しみ、温泉旅館に泊まるなど、今の自分の旅行形態の原型が造られたと思っています。
一方、「道」というのは「北海道旅行」です。海外旅行が流行り始めた頃、まだひとりで行く勇気がなかった時代に嵌ったのがこれでした。最初は鉄道で回ったのですが、大自然や美味しい食べ物、ユースホステルの楽しさなど鉄道以外の面白さに感化され、次第に鉄道は手段としての乗物となっていきました。
それでも北海道以外では暫く「鉄ちゃん」ぶりを発揮し、乗りながら観光するということが主だったのですが、海外旅行にシフトした現在では国内の鉄道趣味は自分の中では廃れ、最近ではほとんど鉄道には乗っていません。
そんな中、整理していたところ過去に旅行した内容の一部ですが記録や感想が残っていました。スマホどころかデジカメもない時代、撮影は選びながら行っていたので写真はそれほど残っていませんが、形になるものだけ掲載させていただきます。という訳で今までの旅行記とはちょっと違って「鉄分」濃い目になりますのでご了承ください。
1987(昭和62)年9月1日~9月17日の17日間、北海道ワイド周遊券(有効期間20日)を利用し、当時あった北海道の鉄道路線を完乗しました。当時の予定表のノートを基に、少ないながらの写真、それと購入した入場券や駅弁の包紙などで辿ろうかと思います。今の旅行記のように時刻は厳密に記録しておらず、ノートは予定表なので多少ずれていることはあるかと思いますが、概ね予定通り回っています。幸い、当時に近い1987年3月号の復刻版時刻表が発行されており、確認したところ、旅行時とそれほど時刻の変更は無さそうです。当時乗った北海道の路線は以下のとおりです。函館本線、函館本線支線(通称:藤城線、砂原線、上砂川線)、江差線、松前線、札沼線、歌志内線、深名線、室蘭本線、室蘭本線支線、千歳線、石勝線、石勝線支線、日高本線、根室本線、富良野線、池北線、留萌本線、宗谷本線、天北線、石北本線、名寄本線、名寄本線支線、釧網本線、標津線、標津線支線、札幌市営地下鉄東西線、南北線、札幌市電、函館市電。
なお、写真は私の撮影技術の稚拙さに加え保存状態が悪く、色褪せていたりカビ(雪の結晶のようなもの)が付いているものもあり、不快と思われる方いらっしゃると思いますがご容赦ください。
今回は7日目です。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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網走から深川へ夜行急行大雪に乗車しました。北海道は広く、当時は夜行列車も運転されていて札幌から釧路、網走、稚内へと3本も出ていました。たださすがに本州から九州に足を架ける寝台特急のような走行距離は無いので種別は「急行」で時間調整のためか途中駅で長時間停車する列車もあります。この上り急行大雪も遠軽で16分、上川で30分、旭川で48分停車します。網走を発ち、ようやく寝付いたところで起こされた深夜の上川駅。折角なので入場券を購入しました。ちなみにこの駅は夜行急行大雪の上下列車が行き合う駅で、強者鉄ちゃんの中にはこの駅で上下列車を乗換え、元来た駅へ戻る人もいたそうです。
(網走21:30 ⇒ 翌4:47深川 急行大雪) -
7日目の日程はこちら。深川で夜行列車を降り、深名線の南半分を往復。滝川から札沼線の終点新十津川駅まで移動し、そこから南下して札沼線を完乗した後、今度は札幌から函館本線を北上し、先ほど降りた滝川のひとつ手前、砂川から歌志内線と函館本線支線(上砂川線)を往復し、再び札幌に戻りビジネスホテルに一泊するという予定です。
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まずは4:47未明の深川で夜行急行大雪を下車します。寝過ごさず降りることができました。
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SLホテルというのがあるんですね。今なら車中泊はキツイのでそこで一泊するのも一興と考えるのですが、当時は「まずは節約」だったので興味はありましたが泊まりたいとは思いませんでした。
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続いて乗車するのは深名線の一番列車、深川発:5:12の朱鞠内行きです。名にし負う赤字ローカル線である深名線の、しかもこんな早い時間の列車にも3人ほど乗客がいます。ですが見たところすべて鉄ちゃんで、私同様夜行列車からの乗継いで来ているようでした。
定刻、地元客を乗せないまま列車は発車しました。途中沿線最大の駅幌加内で上下列車交換のため3分停車します。急いで列車を降り、駅前から写真を撮りました。
(深川5:12 ⇒ 7:12朱鞠内) -
さらに入場券を所望すると、今はないとのこと。仕方ないので隣駅の雨煙別までの乗車券を買いました。
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深川から2時間で終点朱鞠内に着きました。深名線の列車はここ朱鞠内で分断されていて直通するのは夕方の名寄発の上りだけです。私が乗車してきた列車も40分の滞留で深川へ戻ります。
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朱鞠内でも入場券は無く、代わりに手書きの切符を売ってくれました。入場券が無かったのは残念ですが、「蕗ノ台」の名が入った切符ということでかえって珍しいものを買えた感じです。
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この独自のスタンプは幌加内駅か朱鞠内駅かどちらに設置されていたか定かではありません。
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こちらは恐らく朱鞠内駅だったと思います。
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深名線名寄側の北線は未乗ですが、また後日来て乗る予定なので今回はこの列車で深川に戻ります。
(朱鞠内7:53 ⇒ 9:41深川) -
朱鞠内から再び深川に戻り、滝川へと南下してゴソゴソと空知地方の鉄道に乗ります。
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深川では駅弁を仕入れることができました。ずばり「御寿司」で、中は普通の助六寿司だったと思います。名前も味ももう少し捻りが欲しい感じでした。
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続いて函館本線を南下して滝川下車。ここは根室本線が分岐する主要駅です。
(深川9:54 ⇒ 10:13滝川 急行かむい) -
こちらは滝川駅のスタンプ。1970年に設置された「DISCOVER JAPAN」のスタンプです。
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ここからは多少面白い行程です。函館本線の⑤滝川から札沼線の終点⑥新十津川までは意外と離れていないので徒歩で移動し、札沼線を南下。桑園まで完乗した後、今度は函館本線を北上し、⑤滝川のすぐ手前⑧砂川で下車します。⑧砂川から分岐する2本の盲腸線のうち、まず歌志内線を往復した後、函館本線支線(上砂川線)に乗り、⑧砂川に戻ります。
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滝川から新十津川までは約4kmとのことで歩いて行ける距離です。また、この辺りはJR北海道バスが走っているので時間帯が良ければそれに乗り、近くまで行けると思われます。
(滝川⇒新十津川 徒歩約1時間) -
記憶は曖昧ですがバスには乗らず、当然グーグルマップなど無かったので地図を見ながら、人に聞きながらして1時間弱で新十津川駅に着いたと思います。当時は廃線時のように1日1往復のみではなく朝昼晩と3往復列車があったので、昼の列車に狙いを定め、なんとか辿り着けました。
(新十津川12:34 ⇒ 13:58石狩当別) -
新十津川からの列車はここ石狩当別までですが、4分の接続で札幌行きがあるので便利です。大急ぎで入場券を買いに窓口へ。
(石狩当別14:02 ⇒ 14:55札幌) -
途中篠路で列車交換のため3分停車。
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札幌に近づくにつれ乗客も増えてきました。新琴似でも4分停車し、迷惑だったと思いますが、入場券を買いに走りました。
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終点札幌に到着し、5分の接続で特急ライラック15号に乗車し、次なるターミナル砂川で下車します。
(札幌15:00 ⇒ 15:53砂川 特急ライラック15号) -
砂川駅のスタンプは独自のもので旧字を使用しかっこいいです。
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砂川からは分岐する2本の旧炭鉱路線に乗車します。どちらも片道15km未満、30分以内で乗れる短い路線です。
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まずは歌志内線に乗車しました。沿線はとりとめのない所ですが、途中駅は文殊、西歌、神威、歌神など何となく神々しいというか美しい響きの駅が続きます。ですがどの駅も名前とは裏腹にくすんだ佇まいでした。
(砂川16:08 ⇒ 16:35歌志内) -
歌志内に到着しました。ここは全国で一番人口の少ない市で、当時でも10,000人を割り込んでいましたが、2023年現在では2,800人弱とさらに過疎化が進んでいます。
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歌志内駅にもスタンプはありましたが、こちらは駅というより市が設置したもののようです。
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こちらも独自のスタンプ。機関車の長い編成がかつて炭鉱で栄えた駅を少しだけ表しているようです。
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この駅には観光記念入場券があったので購入しました。
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戻る車窓から駅を眺めます。ホント掘っ立て小屋のような小さな駅でした。
(歌志内16:49 ⇒ 17:14砂川) -
砂川に戻り今度は上砂川線に乗車します。この線は歴史的経緯から正式には函館本線の一部ということのようです。乗場を探しましたがなかなか見つからず、ようやく探し当てた乗場は、長い跨線橋を渡った駅舎からかなり離れた構内の外れにあったと思います。
乗車してすぐ陽が落ちてあっという間に辺りは暗くなりました。ディーゼルカーは真っ暗な窓外をゆっくり走り、駅名板だけが照らされた「鶉」のつく3駅を経て終点上砂川に到着しました。
(砂川17:57 ⇒ 18:13上砂川) -
ここでも入場券は無かったのか乗車券を発行してもらいました。当時駅を舞台にしたドラマ「昨日、悲別で」のロケ地となったらしく歌志内駅ともども宣伝がされていましたが、切符にもその旨押されるとちょっとなあと思いました。
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下りは乗客があったと思いますが、上りはガラガラでした。砂川へ戻り、さらに特急で札幌へ向かい、市内のビジネスホテルに泊まりました。
(上砂川18:18 ⇒ 18:31砂川)
(砂川18:43 ⇒ 19:37札幌 特急ライラック24号)
新規乗車区間:
函館本線一部(旭川⇒深川⇒滝川)
深名線一部(深川⇒朱鞠内)
札沼線
函館本線一部(白石⇒砂川)
歌志内線
函館本線上砂川支線
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この旅行記へのコメント (2)
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- 横浜臨海公園さん 2023/02/18 09:46:04
- 砂川駅
- とーりさま、こんにちは。
旅行記を拝見させて頂きました。
旅行記に掲載されている乗車券類は旧国鉄地紋ですね。
翌昭和63年(1988年)3月から徐々に現行JR地紋券で発売されたので1箇年間の貴重な様式です。
深川駅で駅弁販売を行っていた高橋商店はレンガ餅が有名で、羽幌線乗換時に購入した事がございます。
砂川駅は歌志内線が本線ホームから着発していたのに対し、上砂川線は本線とは名ばかりの駅構内の端の端の様な所にホームが在り、少なからず驚かされた記憶がございます。
今や全部、夢の世界となってしまいました。
横浜臨海公園
- とーりさん からの返信 2023/02/19 07:49:12
- いつもありがとうございます。
- 横浜臨海公園さま、おはようございます、とーりです。いつもありがとうございます。
切符の紋様など、移り変わりがあるのですね。気づきませんでした。駅弁の掛け紙も思い出を懐かしんでいただけたようでこちらも嬉しく思います。
とーり
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