四国一周鉄道ひとり旅 愛媛編

2022/03/19 - 2022/03/19

4月から仕事で非常に忙しくなる前に長期休暇で海外に行きたいところですが叶わないので四県全て未踏の四国を訪れることとしました。

航空機で高知In、四県を巡った後に鉄道で高松Out、9泊11日の条件のみ決めて後は現地で決めるいつも通りのグダグダ旅です。

こちら四国一周旅の4日目から5日目の内容になります。

愛媛は松山、道後温泉、今治と観光をした後に8割くらい鈍行で高松へと向かうまでの旅行記になっています。 珍しく目的地をちゃんと観光してます(笑)

また旅行期間は相も変わらず適当です。ご了承ください。

エリア 道後温泉(愛媛)

いきなり皆様お馴染みの東横インの無料朝ごはんから失礼しますが、こちらは四国一周旅の4日目、愛媛は県庁所在地の松山市です。

決して豪華なものではありませんが、体が資本の一人旅ですからしっかりと頂きます。

腹も満ちたら早速観光開始です。

時間が早いのでまだ通りは寂しいですがずんずんと歩いて

というわけで代表的観光スポットの松山城の麓のロープウェイ広場まで歩いてきました。

中は非常に近代的ですが

地元の学生によるペットボトルの蓋アートがあるなど愛されているのが早くもロープウェイ乗り場でもよく分かります。

ロープウェイに乗って城の元へGO！と思いきや

リフトがあってそちらの方が出発が早かったので人生初のリフトに乗ってみます。

まさに私の旅を具現するような言葉です(笑)

まったりと空中散歩を楽しんでいたら城の下まで辿り着きました。

いよかんソフトもそそられますがここは我慢して松山城へと向かいます。

こちら松山城は江戸時代もしくはそれ以前より戦果やその他災害にも耐えしのぎ天守がそのままの姿で残る現存十二天守のひとつです。

この旅行ではそのひとつ宇和島城にも入城してますのでよろければ旅行記グループから高知編をご覧下さい。

いざ入城！といえどそんなに簡単に入城させてなんてくれません。

10mを超える石垣に

ネズミ返しのような門構え

穴のあいた木組からは槍や石が落ちてきます。そう、そちらが江戸時代なら（笑）

そもそもここまでリフトできましたが登ってくるのも本来大変なのです。

この景色の良さがそのことを証明しています。

現代人の私はずんずんと進んでいきますがその随所でこの覗き穴など城として活用されていた当時を思い起こさせる品が沢山あります。

天守の前の門を通って

いよいよ中に侵入です。

なかなかに広い造りで途中博物館のような展示もあります。

こちらは当主加藤嘉明が纏っていた鎧だそうです。相も変わらず日本史に明るくないのでよく凄さがわかっていません。

こうしてみると城というのは漆喰作りのイメージがありながらこちらの松山城は外壁も木材を多用しており、瀬戸内の暖かなイメージにあった素敵なお城だなあと思います。

いくらロープウェイが整備されていようと天守へ登る階段は急かつツルツルの当時仕様で恐ろしいのはどこも変わらずです。

こちらが天守からの眺めになります。

こうしてみると松山市域というのは見渡す限り建物がひしめき合い相当立派です。

なんとなく高松の方が四国の中では栄えているように思えますが同じ人口50万超都市、それも松山は陸路で本州と繋がれている訳では無いので街自体の活気は松山も負けてないかそれ以上ではないかと、高松も旅した身としては思います。

さて松山城観光を楽しみ、行きは楽をしたので帰りは歩きます。と言っても下りですから逆を歩くよりはずっと快適でしょうが。

乗ってきたリフトやロープウェイをダイナミックな角度で眺めることが出来ます。

遠目で眺めてきた桜も接写です。ソメイヨシノとは違うまた華やかさのある素敵な桜でした。

結構な急勾配故に膝がガクガクしながらも

ロープウェイ乗り場まで戻ってきました。

ホテルから歩いてきた門前町もすっかり賑わっていまして観光物産所によってみます。

愛媛に来たらやってみたかった蛇口からみかんジュースをやってみます。
本当にひねればひねっただけジュースが出てきます。

思ったよりは普通ですが体験も含めて美味なみかんジュースでした。

さてそろそろ松山を一旦離れるのでその前に繁華街を見ておきます。

それがこちらの大街道です。

人を直接写すのははばかられますが平日の昼の地方都市とは思えない賑わいっぷりで歩いていて楽しいです。

アーケードを少し外れて裏路地に入り

ふらふらとしているとこちらのレストラン野咲さんを見つけました。

昔ながらのサンプルながら清潔感があるこの店構えはできる店だと思ってすきっ腹と共に入店です。

というわけで野咲ランチ550円を頼みました。

この値段でサラダ、ライスにデミグラスがけのカツがついている時点でおかしいのですけど、個人的に真打は横にちょこんと添えられているクリームソースのコロッケです。

こんなに美味しいコロッケは初めて食べました。正直うまく言えるものではないので食べてみてくださいとしか言いようがございません。

さて腹も満ちて宿泊していた東横インに荷物を取りに帰り、みかんカラーの伊予鉄に乗り込みます。

松山中心街から約20分、終点の道後温泉に到着です。

超有名温泉地ゆえに駅前だけでも観光SLや

思わずサムネイルにしてしまった可愛らしい標識など素敵なものが沢山です。

温泉に繋がるアーケードをくぐって行きます。
3月にしても思ったより若い人が多くて賑わっていてかなり驚きです。

というのも改修中の建物をこんなラッピングをしてみたりほかにも流行りのテナントの導入などいろんな工夫でよくある温泉街を脱しているからなのかと思います。
古い温泉街をリノベしたという意味や客層的に東の熱海に似てます。

道後温泉駅から10分弱、道後温泉本館に来ました。

当時は改修中でして上階に上がれず温泉スペースしか使えませんが、それでも随所に絢爛さと歴史を感じるモチーフが散りばめられています。

というわけで一風呂浴びてきまーす。

もちろん撮影は出来ませんが、シンプルながらロマンのある風呂場に最高の泉質と道後に来てここに来ずどこに行くといった風格を持つさすがの温泉でした。

湯上りは再び散歩です。

クラフトビールの文字に惹かれますがここは我慢です(笑)

道後温泉別館になりましてこちらもいわゆるインスタ映えしそうな外観です。梯子湯は疲れるのでこちらも今は見るだけで。

ビールの代わりに駅前のスタバでフラペチーノを頂きます。

スタバはこの辺上手く温泉街らしいレトロな内装にまとめていてカフェと言うよりまるで 喫茶店にいるようです。

そしてふと外に目をやると道後の駅前の賑わいが見えましてしばしのくつろぎの時間でした。

ホテルのチェックインまでしばし時間があるので明るいうちの道後探索をさらに進めていきます。

こちらは道後公園ですけれど、観光地化した道後において地元の方の営みが強く感じられるスポットです。

松山城で見たさくらとおそらく同じ種のものでしょう。

久しぶりに見た鳩です。

さらには神社も見つけましたが

流石に温泉で癒えた体をこの石段でいじめ抜く程ドMでないので(笑)、下から見上げるに留めます。

さて時刻は午前3時、本日の宿オーベルルージュ道後さんに向かいます。

外観に違わず落ち着いた感じのフロントです。

まずチェックインの後、ラウンジに通されて

なんとウェルカムドリンクとしてルービーを振舞って貰えました。

これはさっきビール飲まないで正解です(笑)

お値段12,000円で温泉街にて割高なシングルユース2食付き駅近のホテルなのでお部屋はそれなりではありますが、清潔感はあります。

アメニティがかなりしっかりしてますが、これは外湯巡りのさいに持って行けるようにと、粋な計らいでしょう。

さすがにアルコールいれたままを風呂に入るのは自殺行為なので、部屋で2時間弱うたた寝を繰り返しました後にホテルの浴場に来ました。

外湯巡りをしているのか時間ゆえか誰もいなかったので撮ってますが、広い湯船でゆったりと寛げます。

さて体も温まり今度はまた腹が空いてきたもんでホテル併設のイタリアンレストランへ向います。

まずはワインを1杯、イタリアンと言えば欠かせませんね。

ライトめのコースということでお箸もあったりしますが独り身で来てる身としてはこのくらいカジュアルな方がありがたいもんです。

ライトと言いながら残念なことはあまりなく宇和島の鯛をふんだんに使ったカルパッチョ、

たっぷりしらすをまぶした柚子風味の和風パスタ、

定番のマルゲリータのおひとりサイズバージョンに

愛媛の銘柄豚のソテーのジンジャーソース添え

ジェラートにムースのドルチェで〆です。

たしかにカジュアルではありますが時のものを採り入れてどれも失敗のないありがたいコースでした。ご馳走様でした。

夜もまだ早いので道後さんぽ夜バージョンを執り行います(笑)

しっぽりとした雰囲気の道後温泉本館、

フィクションの世界の妓楼のごとく絢爛な別館

ペイントもライトアップを通じて様になっています。

温泉館付近には足湯もあってカップルなんかで入ったらなかなかいい雰囲気かもしれません。

アーケードはさすがに人通りこそ少なかれ明るいので一人で歩いてものびのびといれます。

路地には素敵な居酒屋がいくつかありまして思わずその灯の下に誘われそうになりますが、あいにくどこも飲食店は満員です。

というのも道後温泉に関わらず温泉地というのは宿泊前提なのでホテル以外の夜やっている飲食店が需要に全く見合っておらず大混雑and割高な傾向にあります。
というわけでケチ旅行のわたしも2食付きにしたわけです。

そんな話はさておき、外れの高台から道後の町を一望します。

昼もいいところですけれど夜の落ち着きがありながら華やかさも褪せていない街並みに惚れてしまいました。写真では伝わりがたいですが…

夜散歩を終えてホテルに帰ってきます。

バーサービスのみかんジュースを一杯貰っておやすみなさい。

おはようございます。四国一周旅の5日目になりますが現在は6時ほど。
早朝に浴衣を着込んでまいりますは

もちろん温泉でして、昨日から出てきている外湯のひとつ道後温泉別館になります。

貸切では無いのでそりゃ浴室は写せませんが、勿論源泉ですので朝からお肌プルプルになってまいりました。

なお昼間だと追加料金を払うとスーパー銭湯のような設備が使えるようです。

意識も覚めてホテルに戻ります、駅前に足湯があるのに気がついてみたり。滞在時間が少ない場合はいいかもしれません。

そして朝風呂の後はもちろん朝ごはんを頂きます。

炭水化物、タンパク質、ビタミンと偏りなく不健康になりがちな旅にありがたい栄養たっぷり、消化にいい品々です。

味噌汁もお出汁がよく取れていてハイレベルな朝ごはんでした。

そして欠かせず食後のコーヒーです。

ちょっと予定上急がないといけないのでホテルに後ろ髪を引かれながらもチェックアウトをして

琴電で松山駅まで戻ってきました。

JR松山駅はまあ伊予鉄に吸われてしまったのかな…という印象を受けてしまう県下一の駅としてはしょぼい駅です。

それでもアンパンマンがいるのでそういう意味では賑やかでしょうか(笑)

もちろん普通の駅名標もあります。

近代的な形をした特急列車が目の前に。でもタグに18きっぷつけてるから乗らないですよね？

なんてことはなく容赦なくこの区間は特急課金します。

予讃線で今治まで行く普通列車に乗ろうとするとホテルで朝ご飯が食べれなかったので選択肢がありませんでした。

松山の時点では割と空いてますがやはり普通列車が使いにくいからか途中から割と乗ってきました。

最新車両だけあって普通車でありながらフットレストもある豪華仕様です。

もちろんコンセントもあります。これがない新しめの特急車両はちょっと萎えちゃいます。

松山を出てしばらく経つと

海と並行して走っていきます。ただあまりに飛ばして写真が取りにくいので、やはり景色という面では普通列車に勝てるものはありません。

海の景色が終わり工業地帯が見えてくるともうそろそろ今治なのですが

何をとち狂ったのか到着数分前から栄養補給にせとかを食べ始めます。

今治に着くのが先か食べ終わるのが先か、なせが車内で1人フードファイティングをしてました。

無事食べ終えて今治に到着です。

サンリオのキャラクターにしか見えない今治のゆるキャラ、バリィさんが迎えてくれます。

愛媛の一大工業都市なだけありまして駅舎はかなり立派で松山より正直かっこいいです。

早速ついてからコインロッカーへ向かいましてバックパックを預けたら

駅前のこちらの今治サイクルステーションに来ました。

その名の通り、サイクリングの拠点でしてバイクも借りられます。

それでは真っ黄色のGIANTのクロスバイクを相棒にいざサイクリングです。

今治の市街から約7km、30分強でこちら来島海峡大橋の入口に到着です。

はい今回、わざわざチャリを借りた理由は今治側からしまなみ海道を観光したかったからなのです。

徐々に美しい瀬戸内海が見えますが、まだまだ序の口です。

今治から来島へは2つの島を跨ぎ3つの橋を渡ることになりますがこれはそのひとつです。

緑の看板の通り、高速道の隣をチャリで漕ぐという摩訶不思議な体験をできるのも面白いです。

日本屈指の人気サイクリングコースなだけあってとんでもないレベルの景色が次々と眼に飛び込んできます。

途中島に降りることできるみたいですがチャリだとめんどくさいようでやめます。

さて大きな陸地が見えますと

ながーいループの坂道を降りまして

来島上陸です。

疲れた体に染みるみかんを食べたいところですが、窃盗罪になってしまうので当然やめて

代わりのリラクゼーションとして海岸に来てみました。

愛媛とは思えず沖縄のようですが、これが2019年に尾道を通過して以来3年、瀬戸内沿いに毎年行った私を惹きつける瀬戸内海です。

イエローのクロスバイクが最高に映えます。

最高の海を満喫してちょっと内陸に行こうかと思いましたがもう体が持ちません。

なので引き返して来島の道の駅で昼休憩と致します。

鯛ラーメンに鯛の炊き込みご飯セットです。

普段ならラーメンだけですけど今治から15kmアップダウンの激しい道を風に吹かれながら慣れないバイクを漕いできた身にはご飯セットでも足りないくらいです。
もちろんおいしゅうございました。

もちろんこちらにも巨大バリィさんがいます。潮風でちょいとくたびれてますけども。

そして横にはしまなみのキャラがいました。

涼しい顔してチャリ漕ぐクマのキャラにならって私も颯爽とそろそろ今治に戻ろうとしますが、

実際そんな顔してこの区間をサイクリングなんて出来ません‪( ; ; )‬

下りがあればまた上りがあるわけでまた幾度となく風に吹かれてアップダウンを繰り返していきます。

ゼエコラいいながらやっと今治側にたどり着いた時にふと目線をやると著名な今治の造船所が見えます。
写真じゃ分かりにくいですけど凄いスケール感です。

こちらの今治側のしまなみ海道拠点で少し休憩を取ります。

この旅の後半で瀬戸内海の観光自体はまたしますが、しまなみ海道にはしばらくお別れです。素晴らしい光景を今回もありがとう。

さてこれは今治市街に帰ってきた時のスマートウォッチのデータですが、最初のミスも含めると28kmほど走ったみたいです。

汚い話ですがバイクになれてないとお尻と太腿の肉が剥がれそうになるので、今治からしまなみを走る場合は素直に車を借りるのがいいかもしれません。でも瀬戸内の風を感じるサイクリングは何者にも変え難いのも事実です。

さてこれだけ大変だ疲れた話をしておきながら、これから4時間かけて高松で鈍行で向かうのです。

もちろん高松なんて路線図に書いてないですよ。ただ距離としては145kmほどしかなく新快速なら2時間かからず抜けますが

そうは問屋が卸さないのが特急だらけ真っ赤ダイヤのせいですね。

文句を言っていてもここで18きっぷ旅を決めたのは自分ですから、高松へ向けていざ出ましょう。

今治から途中は海も見えます。車内も高校生とお遍路さんでなんとも言えないリラックスした空間でした。

というわけでまず伊予西条駅に40分ほどでつきました。

30分待ちですが無慈悲にも特急は駆け抜けていきます。

時間を余していますがここでは忘れずトイレに行っておきます。
なぜなら四国の普通列車にはトイレがないからです、なので停車時間が長いなんて噂もあるほど。

トイレも済ませて続いて多度津行きに乗り込みます。

食べかけですが名物の坊ちゃん団子をいただきましてのんびり過ごします。
よく分かりませんが漱石の坊ちゃんにルーツがあるようです。

電車は山深くなっていくといよいよ伊予と讃岐国を跨いでいきます。

県境を越えますと香川県側最初の大きな駅、観音寺に15分ほど止まります。

ごちんまりとしたところではあります。

駅前はよく整備されてますがこの街は後々の日程で歩くので今はパスしてまた欠かせずトイレを済ませて(笑)

ちょいとオシャレな椅子に腰かけて列車の出発を待つと

アンパンマン特急とすれ違いです。子供はいいけれどたまたま乗った大人はちっと恥ずかしい気分になってしまいそうです。

日も傾いてきた頃、一大拠点駅の多度津に到着です。

ここも30分くらい待ち時間がありますが

つかれてしまったのでほんの少しウロウロして駅へと戻ります。

やっと高松行きのお出ましです。さすがに電車4両割と込み合っていました。

というわけで4時間おしりと精神をいじめ抜き高松に到着です。

吹き抜けの明るい雰囲気の駅ですが

疲労困憊なので出口を出てビルを横目にそそくさと

本日の宿、リブマックスにたどり着きました。いやあ長かったです。

3500円くらいの部屋ですが人がいないのかUGもらえました。必要ないとはいえ嬉しいです。

晩飯は迷ってホテル近くのしみったれた食堂のかしわバター丼を食べました。
ニンニクの強く効いたジャンキーを極めた逸品でビールが欲しくなりますが、生憎米料理なので控えて

部屋で焼酎ハイボールで喉を潤してハードながらも充実した一日が終わっていくのでした。

キリがいいのでこちらで1度区切ります。予定通りでしたら次は徳島と和歌山のプチ旅行をあげますので更新の際はよろしければ見ていってくださいませ。
それではここまで長文を読んでいただきありがとうございました！

この旅行記へのコメント （1）

• kakotyanさん 2022/08/02 18:26:39

  ユッタリと時間かけて、これぞ旅の醍醐味。羨ましい

  松山市で長年過ごしましたので、どの写真も懐かしいです。
  5年前、関西から今治へ行き、そこから尾道へ向かってしまなみ海道を歩きました。
  蜜柑が色づく時期で、瀬戸内海の景色を再確認しました。
  自転車で、もう一度今治から尾道へ行きたいです。