銚子電鉄を乗り尽くし（2）

2022/04/20 - 2022/04/21

銚子電鉄乗り尽くし旅 2日目。
今日も一日乗車券を買って、終点まで行ってみよう。

エリア 銚子(千葉)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

2日目の銚子マップ

晴れた朝に妙福寺の藤をもう一度見てから、一気に終点の外川まで。漁港から海岸沿いを銚子マリーナまで散歩しました。

お昼に犬吠に寄り、再び飯沼観音へ。銚子漁港周辺を歩いた後に海産物店が集まるウオッセ21へ。

もう一度、妙福寺


ご住職が朝のお勤めで境内のひとつひとつの御堂をまわられていました。

妙福寺 寺・神社・教会

この日も薄曇りで暗めですが、雨の気ぜわしさがなくなったので、もっと花を賞でる余裕ができました。

まだ満開には遠いけれど、今日は色が明るくてきれい

幹もしっとり濡れているのでより迫力があります

昨日と同じアングルなのにすっきり映えて、楽しくなってくる

白い藤もありました

新緑の季節を実感

銚子駅。今朝の銚電は地味め、伝統的な銚電カラーの車体ですが…

銚子駅 駅

乗ってびっくり。


夜に営業していたんでしょうか？

315（サイコー）ピンクニュージンジャー号　???


岩下の新生姜コラボだ。

チーバくんはひとり他人のふり。

観音駅の窓口はやっぱり開いていないな…

観音駅 駅

本銚子駅


ここで降りれば陸橋の上から見下ろす銚電が見られるけど、今回はそのまま終点まで行ってしまおう。
無人駅の駅舎はテレビの企画でヒロミさんがDIYで作ったそうです。

本銚子駅 駅

笠上黒生駅


今日はじっくりタブレット交換を見学。

笠上黒生駅 駅

終点　”ありがとう”外川駅

外川駅 駅

大きな駅舎です


大正12年の開業時から修復しながら使い続けている木造駅舎です。

ぬれ煎餅、昨日いただきましたよ

1985年のNHK朝ドラ「澪つくし」


新人の頃の沢口靖子さん、川野太郎さんの記念写真

外川に世界初・珍百景があるらしい


まずはここに行ってみよう。

構内にはデハ801形が展示されています


腐食したまま放置されていたのを千葉県内の企業と銚子商業高校が修復プロジェクトを立ち上げて、無料公開ができるまでにしたそうです。今回は塗装をし直しているようで公開休止中でした。

駅舎内


ベンチは大漁旗で覆われていて、漁港の町らしい駅舎です。

手書きの運賃表

外川駅

一面のキャベツ畑


遠くに駅でポスターを見た神社の赤い鳥居が見えますが、畑を突っ切っては行けなさそう。
引き返して住宅街の中を遠回りしていきました。

キャベツの花？


収穫するのに花を咲かせちゃいけないんじゃないか？
そもそもキャベツの花って紫ではなくて菜の花のような黄色じゃない？
紫キャベツ？

あちこちで調べてもわからず、畑に詳しい人に聞いてみたところ、花大根の種が混じってしまったようです。
それにしてもきれい。

長九郎（ちょぼくり）稲荷神社


昨日の雨の日だったら、おどろおどろし過ぎて鳥居をくぐるのが怖かったかと思います。

千葉県銚子市長崎町10744付近
http://chobokuri-inari.org

林を抜けるとパッと視界がひらけて、なんと！


大海原を背に、めでたい金目鯛と秋刀魚を載せた鳥居の神社。
”珍百景”で取り上げられるわけです。

ここは日本一早く初日の出を拝める場所だそうです。

長九郎稲荷神社 寺・神社・教会

お社はまるで駅の売店のよう。「心の大当たり」？


最初は怪しげな新興宗教のように見えましたが、実は歴史ある神社で御利益でも有名らしい。東日本大震災で倒壊して、地元の方々がここまで修復してきました。

古い祠や狐もいる


震災の被害に遭うまではきちんと祀られていたのでしょう。今も修繕寄付を募っているので、まだ途中のようです。

小さなお狐さまたち

見晴らしのいい丘でした


眼下に外川漁港が見えます。

反対側には長崎鼻一ノ島照射灯

海を臨む白い鳥居


海に向き合って鳥居を見ると「心叶」かもしれないと思えてくる。

外川は坂の町

住宅に漁の網が干してありました

外川漁港


早朝ですが誰も見かけません。まだ海が荒れているのかな？

外川漁港

久しぶりに広い海を見ました


岩の向こう側は千騎ヶ岩。

海の中に大きな風車が立っている！


ちょうど数日後にこの洋上風力発電事業に関する新聞記事を読みました。
事業はスタートしたばかりで、国の天然記念物「屏風ヶ浦」の景観を妨げないように配慮すると住民向け説明会が開かれたとのことです。

千騎ヶ岩


源義経が千騎の兵とともに立て籠った伝説から名付けられた銚子ジオパーク内の岩です。
大きな岩ですが千騎が乗るには無理そう。
手前に柵があり入ることはできませんが、聳え立つ迫力ある岩でした。
?

千騎ケ岩 自然・景勝地

これから工事に入るのか、それともこのままで防波堤の役目を果たすのか、石垣のようなブロックが遠くの海岸まで置かれていました。
茶色の建物は、銚子駅にも大きな看板があった千葉科学大学。

犬岩


千騎ヶ岩のそばにあって、これもまた義経が奥州に逃れる際に置き去りにされた犬が悲しんで岩になってしまったという伝説にちなんだ名前です。
たしかに「犬」ですね。

犬岩 自然・景勝地

海岸には小学生がペイントしたテトラポッド


遠くに銚子マリーナが見えます。
その向こうに名勝・屏風ヶ浦があるから、少なくともマリーナまでは頑張らなくちゃいけない。
でもここから眺めるとちょっと挫けて来て…。

銚子マリーナ


着いた！
外川駅から長九郎稲荷神社を経由して歩くこと3km。

銚子マリーナ海水浴場 ビーチ

目指す屏風ヶ浦はずっっと向こうで長い壁になっている


帰りも同じ距離を歩くとなると、もう限界かな。
昨日の17kmも足にかなり堪えているし。

屏風ヶ浦の端っこをギリギリの望遠でパチリ


コンプリートしていない感でいっぱいですが、ここで引き返しました。
遠くからでもきれいな地層の積み重ねが見えます。

「世界一ちっちゃな水族館」（銚子海洋研究所）前で。
風呂上がりじゃないけどカラダに染みる。

外川漁港に戻って来ました


民宿や釣宿の看板がいくつもあります。

坂の町の登りはきつい

次に目指すは外川の豆腐屋さん


蔵の壁に「フ」が10個。トウフ。
明治42年創業の老舗の豆腐屋さん、榊原豆腐店。

千葉県銚子市外川町2-10927
https://1028sakakibara.com

榊原豆腐店 グルメ・レストラン

昔ながらの豆腐作りの作業場でした


普通の豆腐も持って帰りたいけれど、それはまた車で来た時に。
今回のお目当ては”豆乳プリン”。
いろいろなメディアで紹介されていて気になっていました。

店先のベンチでいただきました

豆乳プリン


これが豆乳？って思うほどの濃厚さで豆臭さもありません。
卵プリンでもなく、牛乳プリンでもなく、今までに食べたことがない味です。
たっぷりの黒蜜ときなこが付いて、本当においしかった！
甘食と並んで、銚子の意外な隠れ名品だと思います。

外川郵便局


銚子本局とは違う風景印を押してもらいました。

外川駅前のポストから投函される郵便物は、普通の消印ではなく銚子本局の風景印（上段、金目鯛の絵柄）を押されるそうです。

犬吠埼灯台の白いポストから投函されたものは特別な限定風景印と聞いていましたが、本局と同じものでした。

本局にはなかったご当地グッズがあって買ってしまいました


銚電のマステと、フォルムカードと同じデザインのマグネット

おまけにミニフォルムカードをいただきました。外川駅に停めてあるデハ801型です。

下段は銚電マスキングテープです。

ランチに寄ったのは島武


犬吠駅前の”回らない”回転寿司店 島武。
店内は、定食を出すテーブル席のレストラン部分と回転寿司部分に分かれていました。
なぜ”回らない”かといえば、回転寿司のレーンはあっても、席の後にスタッフさんが控えていて1枚ずつ注文を取るから。

〒288-0024 千葉県銚子市犬吠埼１０２４８－１
http://www.catv9.ne.jp/shimatake/index.html/

島武水産 グルメ・レストラン

銚子名物　伊達巻のおすし


島武を選んだのは、これを食べてみたかったから。
銚子市内の普通のお寿司屋さんでも出しているようですが、伊達巻一切れだけ、他の地魚も好きなものだけというわがままが気軽に出来るので、一人の時にはちょうど良かったです。

伊達巻の卵の部分はまるでプリン、というかフィリピンの硬くて濃いプリン・レチェフランのようで、おいしいデザートと言ってもいいぐらいでした。ご飯はおまけで、結局分解して食べるので、食後に伊達巻だけ食べられたらいいなぁ。

地魚いっぱい


・釣りきんめ　
・アブラボウズ
・桜鯛（真鯛）
・鯵
・生ダコ
・イワシ
・海老汁

島武前にて


キャベツ畑じゃないけど、住宅が入っちゃったけど、あまりに長いウォーキングの後だったので、これで勘弁してやるっ！ということに。

もう一度、飯沼観音


雨の涙を流していない大仏様。赤もすっきり。

飯沼観音 寺・神社・教会

おー、こんなにきれいだったんだ

銚電の一日乗車券を見せて特典のお守りをいただきました。
2日分で2つのお守り。

今日はさのやが開いてる


今川焼きのさのやさん。他所の今川焼きとは違うと聞きましたが、どうでしょう。
外にまではみ出すほどのお客さんの入り。みなさん、10個、20個と買っています。

さのや今川焼き
〒288-0051 千葉県銚子市飯沼町６－７
http://www.city.choshi.chiba.jp/andacore/jp/category/eat/sanoya.html

さのや 今川焼店 グルメ・レストラン

大きな鉄板でどんどん焼いています


確かに他とは違うボリューム。焦げ目もしっかり付いて、大きいホワイト餃子のような姿。

重いっ！


こし餡と白餡を1つずつ買い、まず、こし餡を飯沼観音のベンチでいただきました。
焦げがいい香りで、厚めの皮もぱりっとしています。ぎっしり入ったあんこは甘過ぎずにおいしかったです。
帰宅後食べた白餡は豆らしさがしっかり残っていて、冷めてもおいしかったです。

銚子マンホール


かもめ、秋刀魚、犬吠埼灯台、大漁旗風の荒波

銚子漁港第1卸売場


ホームページではマグロの競り見学はコロナで休止中となっていたので、午後になってから立ち寄ってみましたが、入り口の張り紙によれば午前中に実施しているようです。見逃してしまいました。

遠くに銚子大橋が見えます。

千葉県銚子市新生町１丁目36番地12
http://www.choshi-gyokyo.jp/visit/index.html

後片付けをする漁師さんたち

大きな船もありました

ウオッセ21


まだ帰るには早いので、観音近くのバス停からウオッセ21へ向かいました。
銚子駅から観音近くを経由してウオッセの間を1時間に1本巡回しています。
観光客向けの海産物や土産物屋、飲食店が集まる小さなモールです。

〒288-0001 千葉県銚子市川口町２丁目６５２９－３４
http://www.wosse21.net/

ウオッセ21水産物即売センター お土産屋・直売所・特産品

銚子ちぢみ


ここで初めて見た特産品です。
銚子駅近くには小さな乾物屋規模のお土産屋さんが何軒かありましたが、こういった特産品や魚屋さんは見つけられませんでした。

地の魚

車で銚子に来た時はいつもこちらで魚を買っていましたが、今回外川に行ってみて地元の方向けの普通の魚屋さんがいくつもあったので、次回はそちらを試してみたいです。

平日のためか、開いているお店は1/3ほど


次のバスが来るまでの時間を少々持て余しています。

大型トラックいっぱいの魚を平すドライバーさん


バスを待っていると、大型トラックがやって来てはしばらく停車して、荷台の上で掃除のような仕草をしてまた立ち去っていきます。
何だろう？と不思議でしたが、中身は見えませんが魚が剥き出しでいっぱい入っていて、レーキのようなもので平にならしているいるようです。すぐに加工場に持っていく魚でしょうか。
10分ぐらいの間に何台も入れ替わって、一体どれだけの魚を運んでいくのか？銚子漁港の大きさを実感しました。

銚子駅前のトゥクトゥク・ステーション


本場よりもおしゃれなトゥクトゥク。

よく遊びました。

銚子駅 駅