1988/08/05 - 1988/08/07
1052位(同エリア1594件中)
おくさん
自転車の旅 信州の高原巡り(後編)
美ヶ原を後にビーナスラインを南下、扉峠で男の二人組サイクリストとお喋りしてバイバイしてからの続きです。二人組は私がやって来た美ヶ原へ向かった。扉峠の三叉路からは右へ行けば松本だが、昔、Uちゃんと松本往復サイクリングしたとき、帰りは松本からこの扉峠を経由する筈だったが、Uちゃんの希望で断念した峠だ。7年後にやっと扉峠に来ることが出来た。扉峠からは左の白樺湖方面に走り出す。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
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扉峠を過ぎて暫く走ってから後ろを振り返ると、出発したばかりの美ヶ原の山がすっごい遠くに見えた(一番後ろの山です)。やっぱり下りは早いなー、ここまで一時間ほどだろう。逆に、ここから美ヶ原に登るには4,5時間は掛かりそうだな。自転車の登りと下りは文字通り「行って帰る程の違い」があります。また、苦労して登ったご褒美はダウンヒルです。これが最高に気持ち良いです。
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和田峠の料金所で、次の区間分も一緒に切符を買う。当然のことながら通行券は2枚が連番でした。この霧ヶ峰有料道路(ビーナスライン)は料金所だらけで、中に入ったが最後、幾つもの料金所ゲートを潜らなければなりません。自転車なら1区間50円と大したことないが、車は7・800円もするからドライバーは恐怖だろう。
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1時37分、八島湿原という名所につく。駐車場は車でいっぱいで、道路にもあふれ出るほど賑わっている。ブラブラしてから止めといた自転車の方をふと見ると、私の隣に誰かの自転車が置かれていた。荷物の量から見ると、キャンプでもしてるようだな。ボトルとお菓子を取りに戻ると、コンチワとニコニコ顔した青年が近づいてきた。この自転車の持ち主だ。
彼は信州大の2年生Z君で、特に予定もなくブラブラ自転車旅行しているそうだ。「今日は初日でバテバテになってしまったので、ここに泊まろうかな」なんて呑気な事を言っている。まだ真っ昼間の2時前なのにだ。明日は白樺湖でうだうだし、その後は分からないという。出来れば尾瀬まで行きたいそうだが、あの分ではホントに分からないだろう。今日は8月6日なのに、17日までに帰ればいいそうだから、羨ましいくらい呑気な旅だ。こういうサイクリングの仕方もあるんだなーと、暇だけは湯水のごとく使える学生の身分を羨ましく思う。
彼は、キャンプ装備してるのに、しっかり輪行袋まで持ってるので、最終的には駅のある所まで出られれば後は運んでもらえるなんて、またまた呑気なことを言っている。でもこれはとても賢いことだから、私も真似しよう。最後の避難路を確保しとくのはとても良いことだ。
今回私は隣県なので輪行の用意してないから、何としても前橋まで走って帰らなくてはならない。今日はいいが、明日は山の中を140km走る予定で、あさっては勤務なのだ。何かアクシデントがあると仕事に差し支えちゃうってことなのだ。そういう時、輪行できれば問題は解決し易いということだ。ギリギリの休みを工夫して予定を立てている身としては是非見習わなくては。
彼はさすが信州の地元らしく、この辺りを良く知っている。明日私が越える予定の麦草峠も走ったことがあるというので、どんな様子か聞いてみる。麦草峠はこっちからの方が上りやすく、峠には輝かしい「国道最高地点」の標識が立ってるそうだ。肝心の野宿場所の有無を聞いてみると、国道沿いのバス停は泊まれるようなのはないそうだ。これは私に取っては一番重要な情報を仕入れることが出来たと喜ぶ。彼は逆に、群馬方面へは入ったことがないというので、3年前に走った尾瀬方面の道路状況を話してやりお互いに情報交換する。
私の自転車を繁々と見て「随分年季の入った自転車ですねー」と微妙なことを言っている。彼は信大のサイクリング部に入っていて、そこの連中は例外なく新車ばっかりだから、私みたいな旧型を見るとホッとするなんて余計なことを言っている。誉めてるんだかけなしてるんだか分からんこと言うやっちゃな。おまけに「ディレイラー(変速機)もテールランプも今みたいのじゃなくてカッコいいし」なんて、半分割れてしまっているテールランプを誉めてるよ。何だろねこいつは。
この自転車はもう12年目だが、既に時代遅れと言うのを知らなかった。おととし自分でペンキを塗り替えて、自分では新車のように上手に塗り替えられた積もりだったけど、彼は自転車にはうるさいらしく、旧型と見破られてしまったということだ。
さすが学生で、夏休みを1ヶ月間もぶらつく年もあるそうだ。顔といい話し方といい、まったく呑気モンそのもので、こういうのを極楽トンボと言うのだろうと繁々と顔を眺める。
最初はここに泊まるなんて言ってたのが、結局、私と一緒に霧が峰まで走ることになった。こんな呑気モンでも相棒(私)ができれば少しは真面目に走る気になるようだ。高原の道を一緒につるんで走り出す。いつでも一人旅専門だから、つるんで走るのは気分が高揚して楽しい。
私はオートバイには自分から挨拶することはないが、このトンボは来るバイク来るバイクにことごとく挨拶する。親指をおっ立て腕をビュッと車道側に突き出すのだ。後ろから車がきたら腕がひかれてしまうぞ。「バイクが挨拶を返してくれないと悲しい」なぞと呑気トンボは言っている。同じ二輪なので仲間と思っているらしいがエンジンで走るのは仲間じゃないよ。 -
霧が峰に着いてみると、さっきの八島湿原に輪を掛けて賑わっている。二人で土産物屋をふらつきジュースをおごってやる。呑気トンボは、ドライブインが閉まったら大屋根の下にテントを張る事に決めたそうだ。それまでここで時間を潰すそうだが、まだ日は高い。一体何時間ここで待つのか、呑気が染み付いた脳には気にならないのだろう。誠に羨ましい。一緒に記念写真を撮って分かれる。私みたいに限りある休みをフルに活用してギリギリの日程で旅している者からしたら本当に羨ましくなる男だったな。
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霧が峰を出発後、すぐに料金所で今回4回目の通行料を支払う。この辺りからグライダーが飛び立つようなので、その準備を暫く見ていたが、さっぱり離陸しないので諦めて走り出す。
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今度は車山高原、白樺湖を目指す。ここから先はペンションなどの宿泊施設が沢山あるようで、自転車のロードレースの練習をしている連中に何十人も出会う。何かこの辺りでレースでもあるのかな?マラソンの合宿もしているようで、黒人ランナーも走ってたりする。もしかしたら有名な人だったりして?そう言えば、スポーツの合宿するのにこんないい所はないもんな。空気はいいし涼しいし、景色は最高で、金と暇さえあれば何日でもいたい所だ。また極楽とんぼが羨ましくなる。
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車山高原を過ぎると、すぐに白樺湖が下に見えてきて沢山のボートが浮かんでいる。この辺りは雨が降ったあとらしく、道路はびっしょり濡れている。ここまでの道路は乾いていたので通り雨でもあったのか。今も空はいつ降り出してもおかしくない雲行きだが何とか持ってもらいたい。
白樺湖に着いて少しフラフラしてたら運悪く降り出してきたので、買いもしないのに土産物屋に入って雨宿りをする。ここで土産の試食ができれば一石二鳥だが、ここんちはそういうのはしてないようだ。残念。
もう5時になるから、早めの夕飯にしよう。信州は蕎麦だというのを思い出したので温かいとろろ蕎麦を食べる。800円。この辺りは一番にぎやかな観光地なので何でも高い。ついでにここの洗面所で顔や腕、首筋を石鹸で洗い風呂に入った気になっておく。後は歯を磨ければ寝る準備はばっちりだ。さっぱりしたところで出発、次は蓼科を目指す。 -
ポツポツとまだ雨が降っているが、ポンチョを出すほどでもないのでそのまま走り続ける。待っていたのは直線のままずっと上りつづけるタイプの急坂なので自転車に取っては一番しんどい部類の坂だ。こういうのは下るときもスピードがつき過ぎて怖いから、どっちにしても面白みのない坂だ。
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40分ほど上ると、鈴らん峠という可愛らしい名前の峠につく。名前が可愛いだけで峠のてっぺんには何も無かった。これからの下りに備え、びちょびちょのTシャツを長袖に着替える。天気が悪いので、下りはモロ寒いのが容易に想像できるから、お得意の真っ赤なウィンドブレーカーも着込む。
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あっ八ヶ岳!!しばらく下っていくと、どんよりとした空の中に八ヶ岳の峰々が積み木を並べたように続いている。明日はあの中のどれかを越して群馬に帰るんだと思うと、何か武者震いのようなものを感じる。地図では茶臼山と丸山という間の麦草峠を越えて行くそうだが、どこなのかさっぱり分からない。自転車を止めて写真を一枚撮ってまた下っていく。
別荘や店がポツポツと見えるようになってきた。そろそろ蓼科に入ってきたらしい。どっかに手頃な寝ぐらがあるかと、建物があるたびジロジロ眺めながら下っていく。この店のテーブルは大きくていいな、あの食堂のひさしは大分張り出しているぞとか何とか。結構しんけんです。
プール平というチョットだけ賑やかな所に着く。何でプール平かというと、温泉プールがあるというのだ。銭湯と温水プールの両方を経営している施設があったので、入ろうかなーと思ったけど、この寒さ+湯冷め=風邪引く×悲惨という図式になるのでやめとく。
この辺りに寝るのにちょっと良さそうな建物があったけど、蓼科行けばもっといい所がありそうな気がして通過する。こういっ判断はとても難しい。
期待の蓼科に着くと、すぐにガソリンスタンドがあったので「おっやった」と思ったのも束の間、スタンドに付き物の大屋根がない。これじゃぁ雨が降ったときに逃げ場がないので泊まるには不合格だよ。
折角やって来たのに蓼科なんてつまらんとこだった。目ぼしいものがなんにもない。ひとつだけ場違いのように凄く立派なマリーローランサン美術館があるけど、こんなナリして野宿場所探している身としては入る気にもならない(2022年の現在は閉館してました)。
この天気で7時を過ぎているから、辺りはもう真っ暗闇になっている。もっと遅くなって、みんなが寝静まる時間にならないとこっちは寝られないので、暇つぶしに通りの酒屋でビールを買って、外のベンチでチビリチビリ飲む。その内コックリコックリと居眠りをこいてしまう。ふっと目が覚めると、これから寝ぐら探しをしなけりゃならない現実に戻りもの凄くかったるい気分になる。
さて、このベンチも飽きたから、また、元きた道を戻ることにしよう。麦草峠に行く分岐は通り越して、わざわざ蓼科湖まで寝ぐら探しにやって来たのだが無駄足になってしまったようだ。極楽トンボに聞いたところでは、麦草へ行く途中のバス停は泊まれるようなのは無いということなので、どうしてもこの近辺で寝ぐらを見つけなくちゃならない。ゆっくり自転車を押し上げながら来た時以上に道端の建物に注意を注ぐ。
ゲッ雨だ!!又もや泣きっ面に蜂かよとゲッソリしていると、運良くそこからすぐの所に雨宿りも可能な得体の知れないモノの所まで戻ってきていた。急いでその下に自転車ごと潜り込む。
しかしこれは一体何なんでしょう?直径10mのお椀をひっくり返した形で、その下に円柱の太い足が無数に付いてる真っ白なモノなーんだ?まるでトンチだなこりゃ。 -
これだけ目立つものが山の中にあるから、勿論、下ったときにも目に付いたんだけど、その時は蓼科まで行きゃきっといい所があるぞーっなんて期待があったから、変なモンがあるなー程度で通過しちゃったけど、結局これのお世話になることになってしまった。(写真は翌朝に撮ったものです)
形からすると仏舎利塔が想像できる中で一番可能性が高いけど、ま、この際、屋根があれば何でもいいや。新聞紙を敷いた上にシュラフを広げて潜り込む。
しかし、ホントに一体こいつは何なんだろなー?昔泊まったバス停のすぐ裏にでっかい墓場があるのを朝見つけてたまげた事があったしなー。まさか共同墓地じゃねんだろなー。
道路から反対側の屋根下で寝ていたが、夜中に雨が激しく降ってきて、端っこにいると吹き込んで来たのでドームの中央に移動する。この上が骨だったらやだなーと、また思い出し、でっかいドームの圧力をずしんと感じる。
何時だか分からない頃、暴走族の一団が賑やかな音を鳴らしながら白樺湖方面へ上って行った。昨夜、自販機を壊した奴の仲間かな。ご苦労なこった馬鹿奴等め、この下に雨宿りになんか来るんじゃねえぞ。
家を出てから6日目。自転車の旅3日目の8月7日。今日は日曜日。正体不明のドームの下で迎える朝。
5時過ぎにシュラフから這い出す。曇ってはいるが雨は降っていないようだ。霧で辺り一面が白い世界になっている。今日は前橋まで走る最後の日だ。いつも最後の日と言うのはホッとするような名残惜しいような気分になる。 -
早速ドームの真相究明をしに表に出てみると、でっかい木の柱が立っていて「紀元2600年文化柱、昭和15年建設」と書いてある。何の事はない、タイプカプセルだったんだ。紀元2700年(西暦2040年)に目出たくご開帳になるそうだ。てことは百年カプセルかよ、うへー、気の長い話だねぇ。これ用意した人で生きてる人誰もいないよ。何はともあれ共同墓地でなくて良かったこと。お陰で一晩無事に過ごせることができましたよ、有りがたい有りがたい。記念写真を撮って濃霧の中を出発する。
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暫く走ると昨日のプール平に着く。朝早いからもちろん人影もない。ここには公衆トイレ、自販機、水道があるから、野宿の朝には最高の場所だ。洗顔と歯磨きでサッパリし、ベンチに座って自販機のオロナミンCとホットコーヒーを飲む。野宿の朝でも実に爽快だ。ポカリスエットの粉末をボトルに入れ、水を満タンにしてプール平を後にする。
6時42分、国道299号に出くわす。まだ濃霧は続いているので、じんわりと体が湿ってきた。でも、ポンチョのお世話になる程ではない。そう言えば今回は一度もポンチョを着てない事に気づく。一泊以上のサイクリングでポンチョを着なくて済むのは多分これが初めてかも知れない。昨日も今も、少し降られてはいるが雨宿りで済んだり、ポンチョ着るほどでなかったりと今回はついてるぞ。まったく今までは必ず降られたもんなー、いくら夏と言ったって前橋にいれば毎日雨が降る訳じゃないのになー。と、考えた所で答えが判明。これは山だからだな、山の中だから、たった数時間の内に曇ったり降ったり霧に包まれたり晴れたりするのか。毎年サイクリングの行き先は「山を含む」と決まっているから、毎回降られても不思議じゃないということか、納得。
でもこの山独特の不順な天候が私の旅に味付けをしてくれてるんだろなと考えた。降りそうな雲行きになればポンチョをすぐ出せて着られるように備えたり、荷物が濡れないようにビニールに詰め替えたりと気を巡らせなくてはならない。降れば降ったで雨の中、ポンチョを被って、たった一人で走る山の道というのは多少は辛くても何とも言えない味があるものだし、鉛色の雲の切れ間から少しでも明るい光が覗いてくると、いい天気に変わることの期待に胸が弾んでくる。車で旅行している人には何でもないかも知れないこんなことにも一喜一憂する。この辺りがやっぱり苦労して旅する分、みんなと違うものが貰えるってものなんだろう。素晴らしい霧の中の山岳風景や、雨が上がって青空が広がって行く喜びなど、山の天候不順も満更ではないどころか、それによって感動がいっぱい増えるということなんだね。そうかそうか、そういうことだったのか。 -
まあまあ上ったところの道ばたで、朝食とする。今朝のメニューはギンビスのアスパラガスクッキー、ベビーサラミ(これは水気があって美味い)、干しブドウ、梅しば、チーズ、ポカリスエットと細々としたもの。そう言えば、昨日の極楽トンボは良く食パンを一袋持ち歩いて、水と一緒に1回に1袋食べちゃうなんて言ってたなぁ。腹の足しにはなるだろうけど、どうも味気なさそうだな。呑気トンボが、あの人懐っこそうな顔をして、何も付けない食パンを水と一緒に美味そうに食べている姿が目に浮かぶ。一人でいるときもあの目は笑いっぱなしなんだろうか。
食べてるうちに霧が段々引いてきた。所々青空も見える。麦草峠でいい景色が見られることに期待が膨らむ。
この道はメルヘン街道という別名なんだそうで、標高100mごとに洒落た掲示板が立っている。とても親切だ。特に、自転車で上るものにとっては励みになってありがたい。
標高1800mを越えた道路わきにキャンプ場があったので水を補給しに立ち寄る。水場では眠い目をこすりながら朝食用にするらしい物を作っている人たちがいた。じめじめした木立の間には数組のテントが張ってある。キャンプも地面が乾いていれば快適だろうけど、今はちょっと惨めっぽいなぁ。まぁ私と同じでやってる人に取っては楽しいんだろな。 -
ここらは凄い急坂なので、車が少ないのをいいことに、道幅いっぱいを使った蛇行運転でずっと上っていく。これだと直線のまま上っていくのより距離的には二倍を走ることになるが、体力的には数割ほど楽に登れるからありがたいのだ。前後から車の音が聞こえてくると、ササッと端に避けるのは言うまでもありません。上の写真、下の方に私が登ってきた道が見えますが、あれ見ると何となく坂がきついのが分かると思います。
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8時50、とうとう2000m地点までやってきた。坂を登っていても最高の気分だ。大きな声でサイコーッサイコーッを連発する。誰も聞いてる人なんかいないから恥ずかしくも何ともない。ここいらになると傾斜もゆるくなってきて、上るにもそれほど大ごとではない。周りの景色は勿論、高山そのものの素晴らしい風景。おまけに天気も降るでなし照るでなしの、登れば汗かく止まれば涼しいと豪華3本立てのサイクリングでは最高の場面だ。これはホントに味わった者でなければ想像もつかない気分か知れない。これがあるからサイクリングは堪らんのですよ。
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そしてとうとう今回サイクリングのメインエベント、麦草峠にたどり着く。時間はまだ9時半、予定より90分も早い到達だ。「国道最高地点2127m」のでっかい標識が私を祝福してくれてるようだ。これでスタンプでも押せれば言うことないのだが、残念ながらこの峠にはスタンプはおろか、茶店のひとつもなかった。標識がポツンと立ってるだけだ。国道日本一と言うのにこれは淋しいねー。車で登ってきた人たちも標識をバックに記念写真を撮って早々に立ち去っていく。期待していた眺望も、木立に遮られて駄目。峠に上ってくる道と、下っていく道しか見えない。こんなこともあるわいなと諦める。
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下りに備えウィンドブレーカーを被り下山を開始すると、すぐに白駒池というちょっとした観光地に着く。でっかい有料駐車場内に車が何台も停まっているから、私も寄って行く事にする。鬱蒼とした森の中に続いている山道を20分ほど歩くと、かわいい沼が見えてきた。フーンと言う程度の観光地だ。写真を1枚とってすぐ自転車に引き返す。
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その後はもう下りっ放しで、一時間近くも下りを堪能する。距離にして約27キロの下りだ。この道は車が少ないので鈍い車に追いつくこともなく思いさまスピードを出すことができ、痛快丸かじりのダウンヒルだ。
そろそろ国道141号に出るかなと思われる頃、モアッと突然暑くなる。やっぱり下界は真夏の暑さだった。さっきまでの涼しさが嘘のようだ。同時に、今まで山の中を駆け巡ってきた楽しい世界から、現実の世界へ引き戻されたようで気分は台無し。あーあ、明日からはまた仕事だよー。 -
この後は、佐久・下仁田を経て前橋へ至る単調な道が待ってるだけなので面白いことは何もない。ひたすら消化するだけの道だ。群馬の秘境・下仁田(井森みゆき)へ出るには内山トンネルを通ることができた。昔々、京都を目指していた時には内山トンネルと新しい道はまだ工事中で、バラスが敷かれていた酷い山道を行かなけれはならなかった。お陰で熱射病になってしまったと言う曰く付きの道路だが、今回の内山峠は何の苦労もなく越えることができた。あの時にこれがあったらなーと思いながら通り抜ける。
おわり
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