イギリス縦断の旅　12日間　No.1

2017/05/20 - 2017/05/31

かつて「イギリスは奥が深い」という本を読み、自然と人間のありように様々な取り組みが行われていることに感動を覚えたことがありました。その中でも戦前から都市の在り方について検討がなされ、緑のなかでの生活の大切さを大事にし、また実行されてきました。湖水地方の美しさはその代表的なものとして、現在も国民の憧れの的となっています。また歴史においても見る所が数多くあり、文化芸術にも魅了される所が多く、いつかは行って見たい国の1つでした。できたらスコットランド地方にも訪れたいと思っていたところ、「イギリス縦断の旅12日間」のツアーが有ることを知り参加することとしました。

エリア イギリス

• 同行者: 社員・団体旅行
• 交通手段: 観光バス

成田を出発し12時間半を過ぎ少々疲れも出てきました。窓を覗いて見ると下界は永久氷土の世界でした。機内に表示される飛行位置はノルウェー上空です。

機内からの眺め ノールウェー上空
人家らしきものは見当たりません。

ロンドン到着後、さらに空路でグラスゴーに向かいました。所要時間は1時間半です。写真はグラスゴーでの宿泊ホテルです。
グラスゴーはスコットランド南西部に位置する都市で、人口は63万人とスコットランドでは最大です。ウイスキーで有名ですが、歴史的建造物や博物館など見どころが沢山あり、年間に訪れる観光客は約300万人だそうです。

グラスゴー宿泊ホテルからの眺め。クライド川沿いにスポーツ施設か文化施設のような建物がみえました。

最初の訪問地エジンバラにやってきました。エジンバラはスコットランドの首都で人口は約48万人です。旧市街地と新市街地の街並みは大変美しく、世界遺産に登録されています。英国ではロンドンに次いで観光客が多い所だそうです。

エジンバラ市内の光景　その2
エジンバラ城からホリールードハウス宮殿を結ぶ「ロイヤルマイル」と呼ばれる大通りを散策しました。
写真は聖ジャイルズ大聖堂で1120年に建てられたゴシック様式の教会です。

エジンバラ市内の光景　その3
早速観光名物の一つ、タータンチェックのスカートにバグパイプを演奏する男性に出会いました。

エジンバラ市内の光景　その4
バグパイプの起源はペルシャだといわれています。スコットランドにおいてバグパイプは戦闘時に敵を威嚇するために使われたそうです。そのためパイパーは隊列の先頭に立ち、武器を持たないため真っ先に殺される運命にあったそうです。
タータンチェックというスカート風の衣装は、家系や地域を表しており、勝手に着てはいけないそうです。

エジンバラ市内の光景　その5
ホリールードハウス宮殿に近ずくと、40~50人の人が誰かを待っている様子でしたので、聞くと英王室のアン王女がこれから宮殿に来られるとのこと。やがて白バイに先導された車が到着しました。

エジンバラ市内の光景　その6
黒塗りの車はホリールードハウス宮殿の前に横付けにされました。
ここホリールードハウス宮殿は15世紀には、スコットランド国王夫妻の住居として使用されていたそうです。現在はエリザベス女王が夏の一週間、避暑地として滞在されスコットランドでの公邸として使われているそうです。

エジンバラ市内の光景　その7
残念ながら、アン王女の姿を拝見することはできませんでした。

エジンバラ市内の光景　その8
ロイヤルスマイルには中世の街並みが綺麗なところですが、17世紀この辺りに住む住民は貧困層が多く、住環境も悪くペストも発生したそうです。

エジンバラ市内の光景　その9

丘の上に佇むエジンバラ城に向かいます。
かつてはスコットランド王国として独立していましたが、イングランドとの激しい抗争に敗れた歴史をいまに伝えているエジンバラ城です。

エジンバラで一番人気のエジンバラ城にやって来ました。
エジンバラ城は中世スコットランド最高位の王室の城で、現在でもセレモニー用として駐留部隊がいるそうです。

朝6時～9時まで城門に見張りの兵士が立ち、スコットランド王の宝冠の警護にあたっているそうです。

エジンバラ城の光景　その1
エジンバラ城にはモンス・メグと呼ばれるヨーロッパ最古の攻撃砲があり、150Kgの石を3．2Kmの距離まで飛ばすことが出来るそうです。

エジンバラ城の光景　その2
城下に広がる街並みには、歴史的建造物も多く見ることができ、その美しさに魅力されました。

エジンバラ城の光景　その3

エジンバラ城の光景　その1

エジンバラ城の光景　その4
「ワン・オクロック・ガン」日曜日以外の13時に発砲されるそうです。時計のない時代、時を告げたそうです。

続いてグラスゴーにやって来ました。エジンバラからグラスゴーは75Km、所要時間は1時間半です。
グラスゴー大聖堂
12世紀に建設が始まり、増築を繰り返しながら15世紀に完成したそうです。16世紀の宗教改革で多くのカトリック教会が失われるなか、ウイスキーの産地として破壊を免れたそうです。

大聖堂のステンドグラスは必見とされ、大変見応えのあるものでした。

続いてグラスゴー大学に向かいますが、その途中の車窓風景です。

グラスゴー大学　その1
美しいゴシック式の校舎が見どころで、スコットランドの人気観光名所になっています。

グラスゴー大学　その2
1451年に設立された、500年以上の歴史を持つ超名門大学で、蒸気機関車発明者のワット、国富論を著したアダムスミス、物理学者ウイリアム・トムソンなど歴史上の重要人物を多く輩出しています。

グラスゴー大学　その3
日本からの留学生も多く「マッサン」こと竹鶴政孝も学んでいます。

グラスゴー大学　その4
現在2万5千人の学生が在籍しているそうで、女子学生が約6割を占めているそうです。

「駆け落ち婚の村」として知られるグレトナグリーンという村に立ち寄りました。
長閑な農村地帯に奇妙な名前の付いた村。一体どういった村なのか興味を持って見学しました。

1754年、イングランドでは両親の承諾を得られた、21歳以上のカップルでないと結婚が出来ないという法律があったそうです。一方、スコットランドでは両親の承諾が無くても、16歳以上であれば結婚出来ます。そこでイングランドで暮らしていた21歳に満たない若い恋人達は、スコットランドの法のもとで結婚しようと国境を越えて来たそうです。その恋人達がスコットランドに入ってはじめてたどり着いた村が、ここグレトナグリーンだったのです。