2022/04/09 - 2022/04/10
73位(同エリア490件中)
mickさん
春の佐世保の観光といえば、まず某巨大テーマパークが思い浮かびますが、今回あえてそこはスルーして、展望スポットを訪れたり、地元の名物グルメを味わったりと、気の向くままに各地を巡ってみました。軽い気持ちで参加した軍港クルーズは、思いがけず深く心に刻まれる体験となりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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長崎空港からレンタカーで佐世保方面へ北上し、佐世保市街は一旦通過して、相浦中里ICを降りてすぐの道の駅「させぼっくす99」で昼食です。(ここのICは高速道路の無料区間にあるので、途中で降りても無駄な料金はかかりません。)
道の駅 させぼっくす99 道の駅
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ここのメニューには佐世保の名物グルメが一通り揃っていますが、それはまだ後の楽しみに取っておくことにして、まずは長崎県全体の名物、ちゃんぽんを食べることにしました。スープに使われているあごだしの風味に加えて、たっぷり入った野菜の甘みが溶け込んで、濃厚な味わいの一杯でした。
道の駅 させぼっくす99 道の駅
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昼食後もさらに北上を続け、「長串山公園」にやって来ました。この公園は、つつじの名所として知られ、今の時期は見頃になっているはずなのですが、今年は開花が遅れていて、まだ充分に咲いていない、ということで、本来ならば今の時期は入園料500円が必要なのですが、半額の250円になっていました。
長串山公園 公園・植物園
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園内には、一般的な大輪のつつじ「平戸つつじ」と、小輪の花が数多く咲く「久留米つつじ」の2品種が主に植えられています。まずは平戸つつじに囲まれた順路を歩いていきますが、やはり本格的な開花はまだこれから、という感じです。
長串山公園 公園・植物園
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あまり期待しないまま順路を進んでいき、入口付近からは見えない山の反対側、久留米つつじが植えられた山肌が見えてくると、状況が一変しました。色鮮やかな花々によって、山肌が見事に染め上げられています。
長串山公園 公園・植物園
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この花で埋め尽くされた山の斜面を、歩いて登っていくことができます。かなりの急斜面で、さすがに一番上まで登る気にはなれませんでしたが、それでも充分に、周囲を一面の花々に囲まれた幸せな気分を味わうことができます。
長串山公園 公園・植物園
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そして忘れてはならないのは、高台から見下ろす海の美しさです。色合いが平戸つつじよりも鮮明な久留米つつじが織りなす赤やピンクの模様と、遠くに見える海の青さが、見事なコントラストを成しています。
長串山公園 公園・植物園
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それにしても、これで入場料半額というのは、まだまだ実力の半分しか出していない、ということになるのでしょうか。そう考えると、満開の状態がどれほど凄いのか見てみたい気持ちにもなりますが、それでも、今の状態でも充分に、わざわざここまで足を延ばした甲斐があったと思えるだけの素晴らしい景色を堪能することができました。
長串山公園 公園・植物園
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長串山公園の後は、佐世保市街の方向へ引き返し、曲がりくねった細い山道を苦労して運転し、山の上にある「弓張岳展望台」にやって来ました。ここからは佐世保港と市街地が一望できます。
弓張岳展望台 自然・景勝地
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別の方向には、美しい九十九島の風景が見えます。
弓張岳展望台 自然・景勝地
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展望台付近は、ちょっとした公園のようになっているのですが、公園の中には、かつて砲台などの軍事施設が設置されていた遺構が点在しており、佐世保ならではといえるかもしれません。
弓張岳展望台 自然・景勝地
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今回の旅で宿泊するのは、弓張岳展望台のすぐ近くにある「弓張の丘ホテル」です。まるで地中海あたりのリゾートホテル、といった雰囲気の、洒落た雰囲気のホテルです。
弓張の丘ホテル 宿・ホテル
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素泊まりのプランで予約したので、夕食のために佐世保市街へと向かいます。そのためだけにあの山道を往復する気にはとてもなれませんが、ホテルの無料シャトルバスが一日中運行されているので有効活用します。やって来たのは佐世保駅から徒歩数分のところにある洋食レストラン、「本陣」というお店です。
レストラン本陣 グルメ・レストラン
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お目当ては佐世保名物、レモンステーキです。甘いタレにレモンの爽やかな香りが加わって、程よくさっぱりした味わいになり、食が進みます。レモンステーキは佐世保市内の数多くの店で提供されていて、今回この店のレモンステーキを選んだのは、ネギが乗っていて何となくおいしそう、という単純な理由でしたが、ネギにタレがしっかりと絡み、また食感にも変化が加わって、期待を裏切らないおいしさでした。
レストラン本陣 グルメ・レストラン
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食事を終えて再びシャトルバスでホテルに帰った頃には、日没の時間が迫っていました。ロビーの前のテラスから、夕暮れ時の美しい海の景色が見えます。
弓張の丘ホテル 宿・ホテル
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日が沈むと、今度は佐世保市街の夜景がきれいに見えます。
弓張の丘ホテル 宿・ホテル
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夜景を楽しむにはホテル内のバーが特等席のようですが、現在はバーが休業中で、フリースペースとして開放されていたので、タダで夜景を楽しむことができました。
弓張の丘ホテル 宿・ホテル
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翌朝の最初の目的地は、佐世保にいくつもある展望台の中でも人気の高い、「展海峰」です。日中は混雑しているかもしれないと思い、朝早くにホテルをチェックアウトし、真っ先に向かいました。展海峰は今の時期、海の景色に加えて、この広大な菜の花畑も大きな見どころになっています。視界が一面に黄金色に染まる、見事な風景です。
展海峰 名所・史跡
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少し高いところから全体を見ると、菜の花がただ適当に植えられているのではなく、散策もしやすいように整然と植えられているのが分かります。
展海峰 名所・史跡
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海の景色も、前日にも色々な場所から見ましたが、ここからの景色が高さ的にも丁度良く、一番きれいに見えるように思います。ただ、前日の長串山公園のように海と花を同時に眺めることはできないというのが、残念といえば残念です。
展海峰 名所・史跡
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朝早くに出発して、朝食もまだ食べていないので、展海峰から市街地の方に戻る途中に少し寄り道して、朝8時から営業しているハンバーガーショップ「佐世保バーガー本店」で、レモンステーキと並ぶ佐世保の名物グルメ、佐世保バーガーを食べてみることにします。
バーガーミュージアム 佐世保バーガー本店 グルメ・レストラン
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この店では屋外にも座席があり、海を眺めながら爽快な気分で食事ができます。もちろん佐世保バーガーの味も普通のハンバーガーとはひと味違うおいしさで、沢山の具材が口の中で自然と溶け合ってまろやかな味わいとなり、手作りならではの微妙なバランス感覚が活かされているように感じました。
バーガーミュージアム 佐世保バーガー本店 グルメ・レストラン
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これまで高台から眺めてきた海の風景をもっと間近で楽しめるクルーズ船などもあるのですが、ここで敢えて少し趣向を変え、この佐世保以外では中々体験できなさそうな、自衛隊などの艦艇を見て回る「佐世保軍港クルーズ」に乗船してみることにしました。ややマニアックそうな企画なので、そんなに参加者はいないのではないかと思っていましたが、出航時間の30分以上前からすでに行列ができていて、良い席を確保するのも難しいような状態でした。なので写真もあまり上手く取れませんでしたが、何枚かは紹介したいと思います。
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出航後間もなく見えてきた、ひときわ大きな艦艇は、米軍の強襲揚陸艦、その名も「アメリカ」です。自国の名を冠した艦艇を日本に配備しているというところに、アメリカがどれほど日本を重要視しているかが窺われる、というガイドさんの解説に、なるほどと思わされました。
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自衛隊のイージス艦「こんごう」の姿が見えます。佐世保にいながら西日本全域を探知できるようなレーダーを搭載し、ミサイルを探知すれば直ちに迎撃できる態勢が取られているそうです。今こうしている間も、港に停泊して一休み、というわけではなく、戦っている最中であるといえるのかもしれません。
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数多くの艦艇はもちろん、建物やクレーンなどの構造物、そのすべてに深い意味があることを、ガイドさんが教えてくれます。ただの小山にしか見えない場所でさえ、実は地中に大量の燃料が備蓄されている、といった驚くべき事実が次々と、分かりやすい言葉でサラッと語られ、いかに自分が今まで何も知らなかったか、ということを痛感させられます。
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こちらの船が通りかかると手を振って歓迎してくれる自衛官の方もおられましたが、いざ有事となれば、この方々が、目の前に見えている砲台やミサイルランチャーなどの武器を駆使して命がけで戦ってくれるのだと思うと、色々考えさせられます。戦争のニュースが連日報じられている昨今でも、やはり私達日本人は他人事として見ている感が否めませんが、平和というのはただ何も起こっていないから平和だというのではなく、平和を守るために何が必要なのかを常に考え、日々備えてくれている人達によって、平和が「生み出されている」のだということを、このクルーズに参加して、強く実感しました。
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今回の佐世保の旅も、あとは昼食を食べて空港に帰るだけとなりました。最後の食事に立ち寄ったのは、佐世保駅の目の前にある「させぼっくす99+1」という店です。その名のとおり、前日立ち寄った道の駅「させぼっくす99」の出張所的な店のようです。
サセボックス99+1 グルメ・レストラン
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先程までのクルーズの余韻に浸るべく、自衛隊の艦内での食事を再現した「自衛隊カレー」を注文しました。味は特に奇をてらったようなものではなく、普通においしい昔ながらのカレー、といった感じです。まあ船の中で普段の食事として作られているものということであれば、その方がリアリティがあるようにも思えます。小さな店ですが、メニューにはおいしそうな佐世保・長崎の名物料理や地酒などが沢山並んでいて、お酒が飲めるときに来てみたいという気持ちにさせられます。
サセボックス99+1 グルメ・レストラン
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今回の旅では、海や花々の壮大な景色を楽しんだり、地元のグルメを味わったりと、幸せな時間を満喫した一方、軍港クルーズでは深く考えさせられることがあったりと、僅か2日間でありながら本当に密度の濃い時間を過ごしたように思います。特に軍港クルーズは、心に深く刻まれる体験となりました。平和というテーマについては、人それぞれ、色々な考え方があると思いますが、まずはこの「現場を見る」ということを、一人でも多くの人に体験してもらいたいと願わずにはいられません。このクルーズに参加するためだけにでも佐世保を訪れる価値はあるように思います。
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