1987/08/14 - 1987/08/19
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おくさん
自転車の旅 能登半島一周と飛騨路のおまけつき(1)
コロナウィルスのお陰で、国内・海外を問わず何処へも行けなくなってしまいました。お陰でこうして過去の旅をブログにしています。大昔に行ったサイクリングの旅も13作目の今回は、能登半島一周と飛騨路のおまけつき。余り知られていない開田高原にも訪れます。
1987年8月、高崎発22時49の急行能登がスルスルスルと私の待つホームへ入ってきた。そう、今回は生まれて初めての夜行列車に乗って行くサイクリングなんですよ。待ちかねた電車は思った通り、有名なブルートレインだったので、ちょっぴり嬉しくなってしまった。勿論、夜行列車もブルートレインも初体験(夜行列車って全部ブルートレインなんですかね?)。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
-
車両の中を見ると、もう自由席は満員の座る場所ゼロ状態なのが一目瞭然だった。通路にも数人立っている人たちが見える。やっぱりお盆がらまりだから始発の東京で既に座席は満席になっちゃうんだろなー。指定寝台が取れてて良かったぁ。寝台券5000円は高いと思うけど、一晩中席もなく横にもなれないのはしんどいもんね。もっともキップを購入する時点で、夜行列車と言うのはベッドの指定券がないと乗れないと思い込んでたんだけど。それは9年前に下関から夜行列車に乗ろうとしたときに、寝台券がないと乗せられないと駅員に言われたからだけど、列車によって違うのかな?
寝台車に乗ったことのある人に聞いたところでは、とてもじゃないけど寝られないと言う話だったが、クーラーが利いてて肌寒く、毛布を掛けると調度いいくらいだから快適だ。電車のカタタンカタタンという音も心地よい。二十歳までは国道ぱたの家に住んでいたから、寝るときのこの位の音なんか朝飯前だ。おかげで朝まで快適に寝ることが出来ました。
朝、同じボックスの青年が金を紛失したと車掌さんを呼んでいた。無くなった金額は何と20万円だそうだ。ヒェ~ッ、これから楽しい旅行が始まるって時に恐ろしいことだね。それにしても何で20万円もの大金を持ち歩いたんだろう。近くにいた私に疑惑の目が向けられなくて良かった。
最初の予定では金沢で下りて有名な兼六園でも見物しながらスタートしようと思っていたが、どうせ駅にいるんだから金沢から能登半島付け根まで行ったら良かろうと考え直した。 -
終点の金沢に着いてから七尾線に乗り換えて、7時半、能登半島左側の付け根の羽咋駅着。早速自転車を組み立てて、これからが本番、能登半島一周サイクリングの始まりだ。
国道249号を北上して半島の中へと入っていく。間もなく羽咋と能登金剛を結ぶサイクリングロードに入るが、これが松林の中ばっかりの眺めの全く悪い道。安全なのはいいけど、これじゃぁ何しに来たのか分からないので、又、元の一般道に戻ることにする。やっぱり景色を楽しんでこそのサイクリングだよ。 -
半島の道は予想通りアップダウンの繰り返しで、運悪く向かい風がビュービュー。途中、サイクリングターミナルなる建物の横を通る。こういう所って私なんかを泊めてくれるんかなー?でも昼間の今じゃ考えても仕方ないけど、夕方だったらダメ元で尋ねても良かったな。
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そんな中、2時間走ると最初の名所の能登金剛巌門に着く。海に突き出た岬の岸壁がトンネル状に口を開けたもので、向こう側には青い海原が見える。ふむふむ、一発目の景勝地としてはまぁまぁの景色でないかい。
ここで遅めの朝飯を食べることにして食堂に入ると、カツ丼とカニ丼が680円と同じ値段だ。海無し県から来た者としては、ここはどうしても珍しい方を食べないわけにはいかないだろう。カニ丼を頼む。カニの足の殻をむいたのが数本、タマネギと卵で閉じてある物だった。カツ丼のカツの代わりにカニが入っていると思えば間違いない。期待ほどは旨くなかったが、カツ丼頼んで外れたのよりはマシかな。 -
本線から少しはずれるが、スタート間もない元気な体なので関野鼻という名所を見物しようと回り道していく。ここも沢山の観光客が出ばっていて賑やかだ。沢山の観光客に混ざっていると、一人旅でも何となく華やいだ気分になれるから嬉しい。
私、このブログを作るまでずっと関野鼻は「関野浜(かんのはま)」と覚えていました。この地図を作るに当たってネットで調べたら何と浜じゃなくて鼻だったことに気づきました。おまけに読み方も「せきのはな」とは二重に間違えてましたと言うアホさ加減。
自転車で訪れた所はどこも印象深く覚えているので関野浜も記憶していたんですが、35年間もずっと間違って覚えていたんですね、がーん。おかしな名前を付けたもんだと、その謂われにも興味が出たので調べたところ、岬の形状が竜の鼻に似ていることから関野鼻と名づけられたそうです。なるほどね。ブログ作成の副産物で色々昔のことが明らかになってきます。
これから今夜泊まる予定の輪島へ行くには、ひと山越さなくてはならない。時間が幾らもたってないようだけど、もう2時を回っているので昼飯時はとっくに過ぎている。まず山越えの前に腹ごしらえしなくちゃならないので、食堂を探しながら走っている所、調度山道に差し掛かる直前に焼き肉屋があったので肉丼を食べることにする。運の悪いときは飯も食べられないまま山に入ってかなくちゃならない場合があるけど、今回のサイクリングではうまい具合に朝も昼も手頃な位置に食堂が出現してくれてる。
肉丼は関東のと違ってて、醤油の色は付いてなく、ごはんは汁でビチャビチャだった。そういえば朝飯に食べたカニ丼もご飯がビチャビチャだったなぁ。てことはこの辺りでは○○丼と言うとこういうビチャビチャご飯が出てくるのかも知れない。 -
海の側の山だから大したことはないだろうと思ったけど、一応ボトルにはこの食堂の水を貰って満タンにして行くことにする。備えあればうれいなしだ。食べる物を食べて元気いっぱいで山越えにアタック開始。
標高は大したこと無いのに、結構ひと山越えるほどの山なのでちょっと意外。やっぱり海抜0メートルからの出発になるわけだから山岳地帯の山越えとは違うってことなんだね。
4時、輪島着。取りあえず習性に従い駅へ行って一息着いてから民宿探しをする。今回は例年と違い、全部民宿に泊まるというリッチな予定なんですよ。それは1年間積み立てといた旅行に行かなかったので、その分の金を民宿費用に当てちまうことにしたからなんであります。そうすれば寝袋やその他の荷物を持たなくて済むし、体力的にも精神的にも負担が軽くって済むというものなんであります。泊まりがけのサイクリングで野宿前提でないのは初めてだ。
さて、町中の民宿を2軒断られて仕方ないから町外れにあった「空き部屋有ります」の看板が掛かってた民宿を尋ねてみることにする。そこもやはり一人というと良い顔をしなかったけど、一応OKと言うことになり通された部屋は何と仏間!!おまけに開けっぴろげてある隣の部屋は、そこの婆さんの寝起き兼帳場だよ。バイトの娘二人もそこでテレビなぞ見ている。ここは客室ではなくて、そこの家の生活する部屋だったのだ。
昨夜もこの部屋にサイクリングの二人組を泊めたとのこと。そしたら仏壇の襖に穴を開けられてしまったそうだ。婆さんは「あんたは一人だから大丈夫じゃろう」なんて言ってる。完全に仕切って有る部屋なら仏間でも布団部屋でもいいけど、これじゃぁ落ちつかないなぁとガッカリ。でもこれも後になればいい思い出になるだろうと気を取り直し、取りあえず風呂に入ることにする。今回は寝袋を持ち歩かないので、サイドバックを付けないで大型のフロントバッグ一つだけなので、その分、極力荷物を省略して来たので着替えもひと揃いだけしか持ってきてない。だから風呂では必ず今日着た物を洗濯し、一晩で乾かさなくてはならないという重要な使命があります。
サッパリした所で、また駅へ遊びに行ってみる。何ってたって旅先では駅だ。売店で缶ビールを買って飲み、ぶらつきながら夕市を見物に行く。輪島の朝市は有名だけど、実は夕市もやっている。夕市は神社の境内でやっており、規模は小さいけれど臭い匂いの魚の漬け物や野菜を売ってたりして庶民の生活ための本当の意味での市という感じだった。そうそう、有名なイシルも売っていた。イシルとは魚から作るこの地方独特の調味料で、醤油のように使うそうだ。魚嫌いの私としては買うなんてとんでもないけど。
夕食ではビールの中瓶を頼む、やっぱり中瓶で400円は高いなー。食堂では隣に一人旅の女の子が座ったので楽しくお喋りできる。美人とは言えない女の子だったけど、私としてはその方が話しやすいので持ってこいだ。逆に、美人はこっちも緊張して声が裏返ってしまうから良くない(嘘)。山形からはるばる来たそうで、友達と二人旅の予定だったのが都合で一人になったとのこと。それでも一人で最初立てた予定通りのコースを回っているんだそうだ。なかなか芯の強そうな女の子だ。
食後、民宿の車で送迎してくれて御陣乗太鼓の実演を見せてくれるということなので、願ってもないと行ってみる。輪島本店という漆器屋が客寄せのためにやっているもののようだが、こっちも同時に輪島塗が見物できて好都合だ。民宿のおばさんによると、輪島で本当にいい漆器はこの店だけだそうだが、送迎までしてくれるとこを見ると、どうもお店同士の契約があるよな気がするな。何はともあれ我々に取っては有り難いことには違いない。
輪島本店には百万円以上の物も沢山陳列してあり、例の民宿の仏壇と同じ物があった。婆さんが中を見せてくれて、輪島塗でうんと高かったらしいと言ってたが、本人は値段を知らないらしい。店内ではその仏壇が一番高い物らしく何と2千万円だそうだよ。私はと言うと、その店で200円の何ちゃって輪島塗箸を4つお土産に買っといた。 -
御陣乗太鼓は送迎までしてもらって何だけど、まぁ見たからいいや程度の物だったかな。興味のあるかたはHPはこちらです。
http://www.gojinjodaiko.jp/index.html
民宿へ戻ると「空いてきたから部屋を移れる」とのことで、仏間よりはマシな部屋へ移ることができる。今度の部屋は窓にウィンドファンが付いている。でも、他の部屋にはクーラー付きのもあったけどね。何てことはない、空いてきたんじゃなくて最初から部屋はあったのだ。グループの飛び込み客を当てにして幾部屋も取って有ったようだ。当たり前だ、朝ならまだしも夜になったから部屋が空くなんてことがあるもんかい。なかなか強(したた)かな民宿と見た。
仏間は隣で生活してる婆さんと半同居状態だったけど、部屋が無いよりはマシだと思ってた。シュラフを持っていれば宿が見つからなくても何とでもなるが、今回はどうしても宿を見つけなくてはならないので泊まる所に関しては多少は不自由だ。でもまぁ何はともあれ一人部屋になれたのは喜ばしい。
本日の走行距離90km
自転車の旅 能登半島一周と飛騨路のおまけつき(2)へ続く
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