2022/04/06 - 2022/04/07
3位(同エリア40件中)
ごれんさん
一人旅でゲレーロ州のタスコに一泊してきました。
狭い傾斜地に中世の街並みが残るロマンチックな白い町タスコは、メキシコシティ周辺の目玉観光地となっており日帰り旅行者も多いです。
しかしその美しい町並みが最も映えるのは夕暮れ時と言われており、せっかくなので一泊することにしました。
タスコは「白い町」としてだけでなく、「銀の町」としてもとても有名です。
タスコ周辺でかつて銀が多くとれたことから、メキシコ中から銀職人が集まり、シルバーラッシュに沸きました。
既にはタスコの銀は枯渇してしまいましたが、まだ腕のいい銀職人がたくさん住んでおり、シルバーショップがひしめき合っています。
2002年にはメキシコ観光政府の推進している「魔法のように魅惑的な場所に送られる称号・Pueblo Magico(プエブロ・マヒコ)」=「魔法の村」に選ばれています。
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メキシコシティのタスケーニャにある南バスターミナルから、頻繁にタスコ行きのバスが出ています。私は事前にネットでチケットを購入しましたが、当日カウンターで買っても大丈夫です。
costa lineを利用しましたが、車内はこんな感じでトイレもついておりなかなか快適でした。 -
3時間でタスコに到着しました。
ソカロ行きのミニバス(白いワゴン車)もありましたが、ホテルまで徒歩で向かうことにします。 -
基本的にタスコのタクシーは、「ボチョ」と呼ばれるおんぼろの白いワーゲンのビートルです。
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タクシーはかなり頻繁に走っていて、流しのボチョでも安心して乗れます。
ただし、メーターはないので料金は交渉です。 -
バスターミナルから町の中心地まで、とにかく急斜面で坂や階段がきつい!!!
標高は1800mなので、メキシコシティよりはちょっと楽なはずだけど、坂が多すぎて息が苦しい・・・ -
タスコは丘の斜面にあり、とにかく道が狭いです。
ミゲルイダルゴという、これでもタスコの中では大きな主要道路をひたすら歩きます。 -
歩行者も多く車もバンバン走っているのですが、すれ違う時はこの狭さ!!!
ゴミ収集車などの大型車両が通るときは、確実に歩行者が車両に接触してしまうので、両脇の建物にあるお店の中に避難させてもらいます。 -
サンフアン広場に到着。
google mapでは徒歩10分とのことでしたが、坂がきつくてふくらはぎやられるので、体感はもっと歩いた気がします。 -
サンフアン広場のすぐ近くにあるベストウェスタンに一泊お世話になりました。
タスコは高級ホテルは町から離れた郊外エリアに点在しており、ソカロ周辺にはリーズナブルなホテルが多いです。 -
ベストウェスタンにしたのは、ソカロにも近く、1泊7000円ほどでコスパが良さそうだったからです。
フロントスタッフも親切でいい感じ♪
15時前でもチェックインさせてもらえました。 -
町の雰囲気にあったコロニアルホテルもたくさんあるのですが、建物が古いとお湯の出とか壁の薄さとか色々不安があるので・・・
ベストウェスタンは比較的新しく、ドアの鍵も電子キーでした。 -
ダブルサイズベッド一台の21平方メートルの部屋です。
一人なので十分な広さです。 -
しっかり清掃もされており、清潔感はありました。
無料のミネラルウォーターも2本用意されていました。 -
シャワーは固定式ですがお湯もすぐに出るし、メキシコあるあるのシャワー中にお湯が水に変わるなんてこともなくお湯が出続けるし、なんの問題もありませんでした。
コンディショナーもボディークリームもあった。 -
びっくりなのは、エアコンが付いていたこと!
試しに使ってみたけど、ちゃんと作動したしそんなにうるさくもなかった!!! -
一番安い部屋なので窓なし部屋かと思っていたら、なんと角部屋でベランダまでついていた!
が、この通りは夜になるほど交通量が増え、窓を閉めても車の音とパリピの声がかなりうるさかったです・・・ -
ソカロに行く前に、お腹がすいたので取り合えず市場に行きます。
この市場がかなり大規模で、迷路のように入り組んでいて面白いです。 -
果物屋で人参100%ジュースをテイクアウトし、バルバコア(バーべキューの意味だが、メキシコでは柔らかくなるまで蒸した羊や牛肉のこと)のタコスを食べることにしました。
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27ペソだったかな?
サルサロハとハラペーニョでいただきます。
アジア人は珍しいので結構ジロジロ見られます。(メキシコシティであってもローカルな市場だとアジア人は目立つ)
お店の人も興味津々で話しかけてきます。 -
ボルダ広場(ソカロ)です。
銀の発掘で栄えた高原の町タスコは、1743年にフランスから来た鉱夫ボルダが大銀鉱脈を発見し、シルバーラッシュに沸きます。 -
大富豪となったボルダは財産を惜しみなく遣い、このサンタプリスカ教会を町に寄贈します。
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チュリゲラ様式で飾られた豪華な教会は完成までに8年かかったそうです。
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内部の壁画は、当時最も有名だったスペインの宗教画家ミゲル・カブレラの作品だそうです。
タスコ人が誇る荘厳な教会です。 -
メキシコは教会内であってもフラッシュをたかなければ写真OKなので、自撮りしているメキシコ人も多いです。
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教会は自由に入れますが、出るとき小銭を寄付する箱が置いてあります。
朝と夜、鐘の音が町に響きます。 -
タスコの銀は既に枯渇してしまいましたが、現在も銀職人が多く住み、ソカロを中心に町の沿道には銀製品ショップがたくさんあります。
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タスコは延々と石畳の道が続きます。
急斜面で結構滑るので、スニーカーじゃないと歩くのが相当厳しいと思います。 -
基本的にタスコでは建物の壁は白、屋根はオレンジ色のレンガと色が統一されています。
小路好きにはたまらない。 -
ドイツ人地理学者ボン・フンボルトが1803年に滞在したフンボルトの家。
現在はビレイナル美術館として植民地時代のアートコレクションが展示されています。 -
とにかく道がせまく、くねくねしていて右左折に何度も切り返しが必須なタスコの道は、地元民しか絶対に運転できません・・・
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町には犬が多いです。
暑さ(この日は31度くらいあった)でバテてます。
湿度はないんだけど、日差しがびりびり痛い・・・ -
17時ごろサンタプリスカ教会前でボチョを拾って、絶景スポットCristo Reyに向かいました。
ボチョ内部は助手席が取り外してあり、後部座席に乗り降りしやすくなっています。
紐を引っ張って運転手がドアを開け閉めしてくれるので、客からしたら自動ドア(笑) -
15分で到着。
展望台には2002年に彫刻家のアレホ・エルナンデスによって建てられた高さ18mのキリスト像が。 -
2018年8月の落雷により、しばらく左手がない状態でしたが修復されていました。
ブラジルのコルコバードのキリスト像のミニバージョンみたい。 -
眼下には絶景が広がっています。
タスコにきたら絶対に来たかったこの場所。
天気も良くて最高に気持ちよかったです。
西日が町全体を照らす夕方がお薦めです。 -
落雷でおちた左手かと思ったけど、右手だから違うか・・・
ちなみに、展望台には売店一軒と有料トイレがあるだけです。 -
ここまでソカロから徒歩で来れなくはないですが、余程のドMでない限り絶対にボチョで来てください。
急斜面が過ぎる。 -
ボチョの値段は交渉です。
私の場合、往復+Cristo Reyで15分待っていてもらう時間込みで150ペソ支払いました。
アジア人だからボラれてる?とも思いましたが、色々調べたところ、メキシコ人でも200ペソ要求された人もいて、往復150ペソは普通みたいです。
安いドライバーで120ペソで行ってくれるみたい。
片道なら60ペソ、往復120ペソ~150ペソなら乗りましょう。 -
この狭い坂道で対向車バンバン来ますからね。
ボチョに乗って移動すること自体が結構なアトラクション。
地元民もボチョはよく利用していました。
この坂を毎日徒歩で上り下りするのはきついよなぁ。 -
どれだけ急斜面かお分かりいただけますでしょうか?
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運転手さんと色々話しているうちに、ちょっと離れている鉱山(ここも観光地になっている)に連れて行こうか?と言われたけど、そこはお断りしてまたソカロに戻ってきました。
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サマータイム中なのでまだ明るいですが19時になったので夕飯タイム。
ホテルの目の前にあったEl Adobeへ。
なぜここにしたかというと、モレ・ロサというピンクのモレを食べてみたかったからです。 -
ピンクのモレをかけた私の大好きな鶏肉のエンチラーダス!!!
モレは普通黒っぽいのですが、これはビーツと赤ワインでピンク色を出しているそうです。サンタプリスカ教会の壁の色にインスピレーションを得た、タスコだけのモレだそうです。
美味しかった! 私は黒いモレより好き♪ -
レストランでスマホを充電させてもらい、その間テラス席からタスコの渋滞を眺めてました。
車が多くて渋滞するというより、対向車と歩行者とすれ違うのに時間がかかって渋滞が発生する感じ。 -
陽が落ちて涼しくなると、ソカロに人が集まってかなりにぎやかになります。
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もともとタスコは治安が良いとされていますが、さらに夜のソカロ周辺にはガチ武装して機関銃をもったパトロール部隊が配置されていますので、観光客が安心して町を歩けるようになっています。
ただしタスコ周辺には麻薬犯罪が多く危険な町があるので車での移動には注意。 -
ソカロの小さな水場の頭像は銀鉱王ボルダだそうです。
以前は教会だったり銅像のライトアップがあったそうですが、今はやっていないようでソカロも暗めでした。残念。 -
サンタプリスカ教会裏手のベラクルス通りでは、主に食器を扱う屋台市が開催され賑わっていました。
こういう市場は値札が付いておらず、とりあえず値段を聞いてから値切っていくのが当たり前。 -
可愛い食器が沢山あって買いたい欲求に負けそうになったけど、自家用車じゃないので割れ物を買ったら帰りが辛いので我慢しました。
メキシコ人たちはみんな両手に抱えるくらいの食器を購入している人が多かったです。 -
ただ、せっかくなのでシルバーアクセサリーをショップで購入しました。
お気に入りのピアス。
シルバーアクセサリーはデザイン重視ならソカロ周辺の少々高めのショップをお勧めします。
安さとデザインは両立しません。 -
最近不眠になやんでいるのですが、音に神経質なこともあり、結局1時間しか眠れないまま朝を迎えてしまった・・・・
でも結構元気だったので早速町に繰り出します。 -
午前10時くらいまでならまだ涼しいので歩くのにはちょうど良い気候。
赤いワーゲンはボチョではありません。
町中にはボチョ以外におんぼろワーゲンが結構走っています。 -
白い町タスコはどこを撮っても絵になります。
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人懐っこい犬が多いのもうれしい。
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青い空に白い壁が映える。
好き勝手歩けるので、一人で来て本当に良かった(笑) -
フンボルトの家の隣にある、Plaza Taxcoというモールのような施設にきました。
カフェとかショップが複数入っており、ほかにはケーブル会社だったり税務署だったりもこの施設内にあるので、観光客だけでなく地元民も多数。 -
freshCo というビーガンカフェで朝食を取ります。
ここは小さいカフェだけど安くてスタッフもフレンドリーでお薦めです。 -
フルーツワッフルと紅茶で82ペソという安さ。
マグカップがなんと夫が家で愛用しているものと全く一緒でした(笑) -
食後にその辺の工事のおじちゃんに道を尋ねたら、本当は床タイル張替えの工事中だったのに、眺めが良いからどうぞって入れてくれたエリアから見る景色が、昨日のキリスト像まできれいに見える絶景だった!
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そしておじちゃんに教えてもらった道を上る。
暑くなってきたのと、急こう配でふくらはぎがしんどい。 -
目的地のサンベルナルディーノデシエナの旧修道院に到着しました。
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建物の後ろ側には、覆面を被った不気味な3体の銅像があります
イースターで行われる伝統的なパレードに参加する信者の像で、宗教儀式を行う様子らしいです。 -
さらに修道院裏手をちょっと進んで階段を上ります。
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かわいらしいチャバリエタ教会がありました。
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教会近くで工事してたおじちゃんが私に話しかけてきて、いろいろタスコの歴史と身の上話(笑)を教えてくれました。
基本的にメキシコ人は外国人好きで優しいのですが、タスコの人はさらにのんびりしてて良い人が多いな~ -
ソカロ方面に戻ります。
ちょっとヨーロッパみたいな雰囲気♪ -
タスコ気に入った~~~
コロニアルな街並みで有名な観光地はたくさんありますが、タスコはローカルなメキシコっぽさがあるのがまたいい!! -
ここを歩いていたらおばあちゃんに
「私のシルバーショップ見て行ってよ!!」というので、付いていったら
建物の中に、個人ショップがいくつも入っている市場みたいなところでした。 -
せっかくなのでチャームを購入したのですが、2つ買うから割り引いてとお兄さんにお願いしたら、なんと370ペソから250ペソになった(笑)
本当に銀なのか?
ちなみにアルパカという銀の偽物もあります。 -
ホテルに戻る前に、Santuario de Ojedaへ。
坂と階段がきつくて途中引き返そうと思ったけど、地元の人は老若男女問わずすいすい上って行くので自分も頑張った。 -
教会内には入れなかったけど、いい景色が見られました。
12時半にホテルをチェックアウト。 -
チェックイン時にフロントでボチョのキーホルダーをもらいました★
来た時と同じ道を歩いてターミナルへ向かいます。 -
来た時には気づかなかったけど、古代的で素敵な教会Templo de la Santisima Trinidadがありました。
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バスターミナル周辺は交通量も多いです。
タスコは田舎町だけど空気は綺麗じゃないです。
車の数は多いし、歩行者と車の距離も近いので実はかなりの排ガスを吸い込むことになります・・・ -
暑い中歩いてヘトヘトになったので、スイカジュースを購入。
15ペソ。
メキシコシティと比べてだいぶ安い。 -
行きは出発が30分遅れたけど、帰りは13時5分定刻通りに出発。
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タスコ、想像以上の傾斜地で歩き疲れたけど、めちゃ楽しかった。
やっぱり1泊して正解でした。
また来よう。
もちろん一人で(笑)
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