2021/12/28 - 2021/12/29
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kirinbxxさん
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新型コロナのおかげで地元探検旅ばかりの昨今ですが、これまで見向きもしていなかった様々な博物館や自然に触れられる貴重な体験となりました。さて2022年はどんな年になるのでしょう。
2022年に希望を抱きつつ、小さな町の博物館と、退役軍人が自らの私財を投じて作り上げた軍事博物館を訪れました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 2.5
- グルメ
- 2.5
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翌朝はすっきりと晴れていました。1902年に建造されたものの1917年に焼失、1918年に再建された市庁舎です。
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最初は鉱石の運搬に使われ、のちに多用途に転用された貨車を買い取って元と同じように塗装したもの。
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消防署も同じ頃に建てられたもののようです。
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広々とした公園になっていて、公衆トイレもきちんと整備されています。
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沿岸部では大規模な再開発が進行中です。住宅、別荘、高級リゾートホテル、ヨットハーバーなどが建設されるのだとか。
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きょうの朝食はここで。ごく普通のカフェです。
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おとなしくベーコンエッグつきトーストで。
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もうひとつはハム、チーズ、トマトのトーストサンドイッチ。
どちらもオーストラリアの朝食の定番です。ボリュームたっぷりお腹いっぱい。 -
まっすぐな道をひた走ります。早く自動運転が普及しないかなぁ・・
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ARDROSSANという人口1000人あまりの小さな町に到着。ここに町ができたのは、小麦を輸送するための拠点とするためです。これは町のインフォメーションセンター兼博物館。
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オーストラリアの田舎町の博物館はどこもみな似たり寄ったりです。「なぜここに町ができたか」の説明、教会関係のもの、住民や元住民から寄贈された生活雑貨など。
なかでも英国式のテーブルセッティングは欠かせません。 -
こちらは古い調理道具たち。
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住人たちから寄付されたいろんな家庭用品、電話などが雑然と老いてあります。特に分類もしてないし、ほとんどは説明などもありません。
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と思えば、1980年代からここの学校で使われた、と説明があるキャノンAP110が。電子タイプライターですね。1970年代に登場したものですが、実は今でも現役で動いているものが世界中にたくさんあります。
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なんと木製の車いすが。日本ではちょっとお目にかかれないのでは。
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海上輸送の拠点であっただけに海にまつわる展示も少しありました。
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この町に寄港していた船の模型や・・・
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難破した船の部品や積み荷や調度品の破片など。
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小麦産業、といえばもちろんトラクター。これは1927年式のMcCormick-Deering15-30、米国で製造されたトラクターでパワーは型番のとおり、15馬力。当時の標準的なものです。
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John Deereは1837年に創立され、今でも世界最大の規模を誇る農業機械メーカーです。これは1920年代に実際にこのあたりの農家でよく使われていたトラクターとのことです。
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トラクターの後ろにとりつけて使う播種機などの農機具、自転車などが割と無造作に陳列されています。
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次の博物館に向かう途中で、ミンラトンという人口1000人足らずの町を通りかかったとき、赤い飛行機が展示されている小さな建物を見つけました。
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それは、ハリー・バトラー大尉というオーストラリアの飛行士の記念碑でした。この人物は、1889年生まれ、1915年に英国に渡って王立航空隊に参加、戦闘教官として多くのパイロットを訓練したといいます。戦後オーストラリアに戻り、南オーストラリア最初の空港・旅客機事業を始めましたが、1922年にこの町の付近で墜落事故を起こし、2年後に死亡しています。
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「レッドデビル」と人々から呼ばれた彼の愛機、ブリストルM1C単葉機です。
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アデレード空港のヴィッカースもそうですが、中に入れない=全体が見えない、ということで模型も一緒に展示されていました。
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次の目的地へ。途中から未舗装道路になってしまいました。周囲は何にもありません。オーストラリアの田舎ではごく普通のことですが、慣れていなければカーナビが間違っているのかも?と不安になるでしょう。
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案内板が出てきてほっとします。
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手作り感たっぷりです。
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この日のメイン目的地はBublacowie Military Museumです。公的な施設ではなく、三代に渡る軍人家系に生まれ、ベトナム戦争に従軍した退役軍人が自費で設立・運営しているところです。敷地は2エーカー、その殆どは原生林で裏手にはキャラバンで泊まれる場所や、戦死した人たちの墓地があるそうです。
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歩哨所から機関銃の銃身がのぞいてますねぇ・・・
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敷地にはわりと雑然と小さめの建物がいくつか建てられています。屋外展示は古い車両や砲、それらの残骸など。こちらはオーストラリア陸軍で使われていたランドローバーです。
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立派な大砲がどん!1965-67年にベトナム戦争とマラヤ危機(実際には共産主義勢力による独立戦争)でオーストラリア陸軍が使用していたL5 105mm Pack Howizerという榴弾砲です。
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陸軍、海軍、空軍を問わず、種類を問わず、そして古くはボーア戦争、新しいところでは湾岸戦争までと時代も問わず、膨大な数のコレクションを持っています。
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建物の入り口には兵士の人形と、黒板にチョークで手書きの案内板。
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室内の展示はこんな感じで特別な説明がないものの方が多いです。
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第一次世界大戦に出征した兵士の写真や、勲章などはとてもたくさんありました。
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その対面には、日本の英米への宣戦布告を報じた新聞が・・
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オーストラリア陸軍は第二次世界大戦中、英軍麾下の元、南方と呼ばれた戦域で日本軍と戦っていました。なので日本コーナー、とでもいうべき区画がありました。
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あれれ??
日章旗に寄せ書きしたものですが、裏返し!これはいけませんね。さて、誰か、と思ってたらオーナーさんがやってきました。まぁこの旗と漢字、裏表なんてオーストラリア人にはわかりませんよね。 -
戦時中は、どの国でも兵士の募集や戦意高揚のためのプロパガンダをするのが常ですがオーストラリアのものは日本のものより面白い。
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これはなんでしょうねぇ・・トラクター、リストア中らしきバス・・・
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裏手に続くところにも古い軍用車両が。
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ただ、あまりにも収蔵品が多く、いくつかのブロックではもう整理もしないで、ただ並べてある、という感じになってます。中には、軍事とは関係なさそうなものも・・・でもなかなか面白い博物館でした。日本からだと、行くのはちょっと大変ですが。
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この日の予定は終了。あとは、適当に見晴らしのいい場所で海岸に出ながら今夜の宿泊地へ向かいます。
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この日、良いお天気で空も海もすばらしく青かったです。
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オーストラリアの地方をドライブしていると、ときどきとてつもなく大きな物を運んでいるのに出くわします。この日は「小型の」サイロ。大きなトレーラーに乗せるのではなく、サイロの方に車輪をつけて、ごく普通の車で引っ張っています。
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そうこうするうちに、この日泊まる町へ到着。
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ここにも小さな博物館がありますが、時刻はすでに6時、当然閉まっています。ところが閉まっていたのはこれだけではありません。この日は、ちゃんとパブもついたホテルを予約してありました。小さな町にはよいレストランはないので、晩ご飯をたべっぱぐれないように、と。ところがなんとチェックインすると「今日はうちのダイニングはお休みです」と・・・えーーー??えー--?
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仕方なく教えてもらったこの町で唯一、午後7時まで営業している店で夕食を調達。当然、とても混み合っていて待つこと30分。手に入れたこの日の夕食がこれです。
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当然こちらも。あとはもちろんビール。
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本来なら、このパブの料理を食べるはず(といっても、結局バーガーかフィッシュ&チップスか、シュニッツェルだったでしょうが)だった場所で、侘しい夕食を、それでも楽しく食べていると別の席にいた客が「写真とってあげるよー」と。こういうところがこの国のいいところです。
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年末の早朝、通る人も車もまばらな、それでもこの町一番の通りがこれ。
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最後の日の朝食はホテルの隣のベーカリー。なにしろ開いていたのはここだけ。
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ソーセージロール。
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ピザトーストみたいなの。
どちらもオーストラリアのベーカリーと名乗る店では定番の軽食です。味はこってり、ボリュームたっぷり。 -
帰りにちょっとシーフードのお店へ。
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売っているのは立派なロブスターや、地元の牡蠣に
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サーモンやキス科(の中で最大の種類です)の魚などを売っています。
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最後に、OWENという小さな町に2021年のアンザックディに完成したサイロアートを見て今回の旅は終わりです。左の絵柄は、第一次世界大戦中のオーストラリアの田舎での風景です。収穫した小麦を袋に詰めてヨーロッパに送り出す準備をしています。右の絵柄はガリポリでのオーストラリア軍兵士です。小麦を取り出して空いた袋に砂を詰め、土嚢として使う準備をしているところだそうです。
オーストラリアにとって、第一次世界大戦、ガリポリは忘れることのない歴史です。
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