2022/02/23 - 2022/02/24
33位(同エリア184件中)
rairaiさん
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寒さと慢性の肩こりでもう体がガチガチ。二日間の休みが取れたので、硫黄の香りに包まれて、のんびりじっくりとにごり湯に身を沈めよう、、、。
電車でのアクセスが良い場所を調べると、福島駅から送迎バスが出ている高湯温泉を発見!
ひなびた湯小屋の写真のすばらしさにくぎ付けになり「旅館 玉子湯」さんへ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
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東京駅から福島駅まで新幹線で約1時間半で到着。
駅西口のバス停から40分ほど雪道を走り高湯温泉へ。玉子湯さんの無料送迎も予約できたが、路線バスのほうが早く宿に着くので路線バスを選んだ。
本数が少ないせいか、発車時にバス座席は温泉へ向かうであろう旅行客でほぼ埋まっていた。 -
バスを降りたとたんマスク越しでも硫黄の強烈な香りが、、、。
「旅館 玉子湯」さんはバス停の目の前。
こんな「ザ、雪国」の景色を見るのは久しぶりなので、テンションが上がる。
旅館の名前は、温泉に入ると肌が玉子のように滑らかになることと、匂いがゆで卵に似ていることに由来しているそうだ。 -
チェックイン時間前だったが、快く迎えて下さった。
歴史ある旅館なので年季の入った部屋を想像していたが、予想外に新しくとてもきれいだ。浴衣はフロント横で自分の好みのサイズを選ぶ方式だった。
窓も広く明るい。 -
窓を開けるとこの景色!
遠くにこの旅館のシンボルともいえる萱ぶき湯小屋「玉子湯」が見えた。 -
高湯温泉は400年以上の歴史ある温泉で、源泉かけ流しにこだわり続け、国内トップクラスの抗酸化力があるとのこと。
また療養目的を重んじているため、歓楽街などの大規模開発を行わず、静かな環境を守り続けている。まさに山奥の秘湯である。 -
さっそく浴衣に着替え、まずは4階の大浴場で体を洗い、一階の露天風呂へ向かう。
露天風呂用玄関でスリッパから備え付けのサンダルに履き替える。
スリッパの番号クリップや、アルコール消毒など、コロナ対策も行き届いていた。 -
ピリッとした空気と静けさ。川のせせらぎだけが聞こえる。
こんなに分厚く積もった雪、しかもふわふわでさらさら!子供のころこんな雪を夢見ていたなあ。
大の字でダイブしたい気持ちを抑え、手のひらだけ突っ込んでみる。 -
露天風呂は手前から男女別の「玉子湯」、少し歩いて女性専用露天風呂の「瀬音」、さらに奥に男女別の「天渓の湯」「足湯」と並んでいた。
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まずは天渓の湯へ。ラッキーなことに誰もいなかった。
ふきっさらしの小屋でガタガタ震えつつ浴衣を脱ぎ、まずは手前のお湯へ。
手前がぬる湯、奥が源泉がドボドボ出ている熱い湯だった。
足を入れたとたん、細かい湯の花がふわあと舞いあがり湯がにごる。
硫黄の香りの強くてすばらしいこと!
ただ雪が降っているので頭が寒い。タオルを頭にのせるといい感じ。
熱いお湯で体の芯から温まり、次にぬる湯でリラックス、これを繰り返し存分に楽しんだ。 -
ここは足湯。雪が積もっていてさすがに座れない。
いったん部屋に戻ろう。 -
私は旅館を選ぶ際、色々なサイトの口コミを参考にする。
この「玉子湯」さんはたくさんの方が高評価を出していて、偶然買った雑誌にも紹介されていた。
50度の源泉を加温加水せずに自然を利用して42度に下げ、7つの湯処に流しているとのこと。まさに源泉かけ流し、魅力的な響きではないか。 -
夕飯は6時から大広間で提供された。いつものごとく食べ始めるとカメラのことは忘れるので前菜の写真しかないが、ベーシックプランでも様々な食材が使われていて、目にも楽しくお腹もいっぱいになった。
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夜の露天風呂。ライトアップされた雪景色が美しい。
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この旅館の中で一番歴史ある「玉子湯」へ。
古い木戸を開けると浴槽と脱衣所が同じスペースにあり驚いた。
このひなびた感じと白濁したお湯、松の木の浴槽、あこがれの秘湯である。
硫黄の香りが小屋中に充満している。
お湯はなめらかで、熱すぎずぬるすぎず。湯の花がふわっと舞い最高。 -
翌朝は良い天気。内風呂は夜中も開いているが、露天風呂は朝6時からオープン。
五時半に起床、内風呂で温まってから、さあ朝の露天風呂へ行こう。 -
まずは女性専用風呂の「瀬音」へ。一番風呂のようだ。
硫黄の香りと湯気が立ち込めている。
おどろいたことに、露天風呂の表面に大小様々な泡がプカプカ浮いていた。 -
硫黄の成分がびっしりついた木の樋から、コポコポと源泉が静かに注がれている。
この素敵なお風呂を独り占めできるこの上ない幸せ。「ふー」と至福のため息。 -
浴槽は4,5人入れそうな大きさ。
この旅館の露天風呂はどこも洗い場はないから注意が必要だ。
二つの内湯にはシャンプー、リンス、ボディソープが完備されている。 -
ほかほかになったところで、部屋に戻ろう。
朝日が上ってきた。 -
朝焼けに輝く雪山。普段の生活では見ることのできない美しい光景。
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部屋に戻り、まだ寝ている夫に朝風呂の素晴らしさを伝えるがもちろん返事はない。
カーテンをそっと開けて湯小屋を眺める。
ぽってりしたこの屋根の雪の積もり具合、まさに小さい頃テレビで見たにっぽん昔話だ。 -
朝食は7時半から。昨日と同じ会場。
飲み物とサラダ、パン、生卵、納豆はバイキング形式となっていた。
ご飯もお替りして、おいしくいただいた。 -
チェックアウトは10時。よし、まだお風呂にはいれるぞ!
旅館の案内には、温泉は一日3回までがよい、と書かれていたような、、、。
まあ、体調も良いし大丈夫!
次に向かったのは男女入れ替えとなった「天渓の湯」へ。
ふきっさらしの脱衣所は、床のすのこにも雪がつもり裸足がつらい、、、。
雪の積もった人工芝の長い階段を滑らないように気を付けつつ歩き、ようやく湯船が見えてきた。 -
この素晴らしいミルキーブルーのお湯を一人で味わう。
タイミングが良いのか全然人に会わない。 -
空の色も雪の色もなんてきれい。
そして最後のお湯はやはり、、、。 -
ひなびた建物がなんとも風情のある湯小屋のお湯へ。
昨夜は気が付かなかったが、こんなに窓が大きくて明るかったとは。
ずっと堪能していたくチェックアウトぎりぎりまで粘る。一泊二日じゃ足りないなあ。 -
ばたばたと帰り支度をしてチェックアウト。送迎バスは10時半に出発、それまでロビーのソファでおいしいコーヒーを頂きながら余韻に浸る。
館内の「玉子湯資料室」がものぞいてみた。高湯温泉と旅館の歴史を知ることができた。
興味深かったのは、大正時代の湯小屋の写真で男、女の看板の下に英語表記がされていたこと。外国の方もこの山奥の温泉を訪れていたんだろうなあ。 -
一泊では足りずああ、名残惜しい。今まで行った中で一番良い温泉だった。
温泉はもちろんのこと、従業員の方みなさんとても感じがよく暖かな雰囲気で、所々に配慮が感じられた。リピーターも多く口コミでも人気の理由がよくわかった。
最後は従業員の方々が玄関に並んで、手を振りバスを見送ってくださった。
また絶対に再訪します! -
福島駅近くの物産館へ寄りお土産を買った。福島県の名物がせいぞろい。
珍しいお菓子や地酒が並び、お客さんも多く大盛況の店内。
新幹線ではもちろん爆睡である。
帰宅後も少し動くと自分の体から硫黄臭がふわっと。
肩こりもすっきり取れて、体がリセットされた感じ。
お読みいただきありがとうございました。
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