アオスタ・ドロミテ・チロル　10日間 No.3

2016/09/19 - 2016/09/28

旅は5日目に入りました。チロル州の州都インスブルックでは終日自由行動です。オプショナルツアーとして、ドイツ最高峰ツークシュピッツェ山の観光が準備されていましたが、せっかくの機会なので憧れのチロル地方を散策する事としました。そして「イタリアの最も美しい村」の1つキウザを訪れます。

エリア インスブルック(オーストリア)

• 同行者: 社員・団体旅行
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

インスブルックに行く途中の車窓風景
イタリア最北地の南チロル地方です。

終日自由行動の日。インスブルック駅からFulpmes駅まで鉄道の旅をする事としました。事前の調査では「車窓からは、美しい牧歌的なチロルの風景が見られる所」とあり期待に胸膨らませ出発です。

「市の塔」や「黄金の小屋根」が見えるマリア・テレジア通りを横目に電車は進みます。

電車はだんだんと高度をあげて行きます。インスブルックの街が綺麗にみえます。
インスブルックはチロル州の州都です。古くから東西南北のヨーロッパを結ぶ交通の要衝として栄え、1363年ハプスブルク家の領土になってからは、急速に発展したそうです。現在の人口は約13万人だそうです。

徐々にチロルらしい光景が広がって来ました。

二両編成の電車、途中までは多くの学生と一緒でしたが、今は二人だけです。

遠くには白いアルプスが聳え、通過する牧草地には、牛が放牧されています。こうした長閑な風景を見ながらの旅も、またいい想い出になりました。

Fulpmes駅に到着しました。私達以外には誰もいません。下の方には小ぎれいな町がみえます。ここからバスで更に奥地へ行くと、チロルの秘境があるそうで、行ってみたいとおもいましたが断念し、折り返し電車で帰路につきました。

電車からの車窓風景です。

Fulpmes駅からの帰途、アンブラス城に立ち寄りました。
オーストリアの大公フェルティナント２世が、愛妻と愛児のために１１世紀の建物を改装した白亜の城です。城内には、大公が収集した絵画や希少な逸品がならび、また皇族の優雅な生活振りを今日に伝えています。ここはインスブルックから4ｋｍ、バスで20分の所にあります。隠れた観光名所なのか、見学者は7～8人でした。

見どころの一つ、スペイン大広間です。精巧な彫刻が施された木の天井、幾何学模様のタイルが敷き詰められた床等、見応えがありました。

どこの部屋も豪華そのものです。

各部屋には大きなストーブが設置されていました。

中世の非常に珍しい鎧や武器等が展示されています。槍で目を貫れた悲惨な展示物もありました。

昔の皇族方の優雅な催しものを描いた絵が数多く展示されていました。歴史を感じさせる光景です。

インスブルックの市街風景です。中央にはイン川が見えます。
このイン川は、インスブルックの歴史的旧市街地に沿って流れており、川沿いに建てられた歴史的建造物とマッチし、一層美しさを際立てています。

夕食を兼ねて「チロル民族ショー」に出かけました。会場は満席（おおよそ800人くらい）で、ショーの最後に来訪者それぞれの国旗が掲げられ、その国の代表的な音楽が数フレーズ演奏されます。（予め入場の際何処から来たのか聞かれていました）指名された国からの来訪者は、起立し手を振り中には踊る人もいます。最後から3番目「Japan」が来ました。起立したのは私達2人だけでした。会場からは大きな拍手が沸き起こり、手を振ってこたえました。演奏された曲は「幸せなら手をたたこう」でした。

スキージャンプ場が見えます。1964年と1976年に冬のオリンピックが開催されています。

インスブルックから次の目的地キウザに向かいます。所要時間約2時間
途中の車窓風景　その1

車窓風景　その2

車窓風景　その3

「イタリアの最も美しい村」クラブに加盟しているキウザに到着しました。
南チロル地方にある町で、人口は約5千人。町は端から端まで歩いても30分ほどの小さな町です。

山の上には修道院と教会が聳え立っています。登って見学できるそうです。

幸運にも、町では丁度フェスティバルが開催されていました。

旅仲間が購入し、一口頂きました。コクがあって大変美味しいパンでした。

入口では、こんなパホーマンスが。こうした音楽演奏は小さな町にもかかわらず、4ヶ所で行なわれていました。皆さんの腕前は相当なものでした。「最も美しい村クラブ」の厳選な審査があるのでしょうか。

舞台では吹奏楽団が軽快な曲を演奏しています。隣接した飲み物売り場では、この日は働くことを許される、可愛らしい少女達が民族衣装を纏いお店の手伝いをしていました。とても愛想が良く、ついついビールが弾みます。

3番目の演奏会場。「Bravo!」

4番目の演奏会場は狭い通路沿いにある二階のベランダからです。

和やかなひと時を皆さん楽しんでおられます。それにしても子供たちは、学校でしょうか一人も見受けません。今日は土曜日です。

時間は丁度昼時。皆さん思い思いに昼食を取っておられます。

キウザでの観光を終え、次なる目的地ホルティセイに行き、今回の旅のハイライト、ドロミテ展望に臨みます。