横浜のクラシックホテル『ホテルニューグランド』に泊まってみた。

2022/01/16 - 2022/01/17

冬になって「かながわ県民割」がスタートしたので、地元巡りすることが多くなりました。

ホテルニューグランドは、目の前に山下公園と海があり、横浜の異国情緒と歴史を感じられる素敵なクラシックホテルです。

宿泊したら前よりずっと身近な存在になりました。
将来、故郷に帰って横浜のことを懐かしく思い出す時、きっとニューグランドのことも思い出すだろうなぁ、そんな存在です。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

創業1927年『ホテルニューグランド』

背が高い建物は1991年に建てられたタワー棟、
横長の低い建物が本館です。

何度かお茶しに来たことがあるけど、泊まるのは初めて。

ホテルニューグランド 宿・ホテル

今日宿泊するのはクラシックな本館。
いつか泊まってみたい！と思ってたのです。

あの「マッカーサー」が宿泊したお部屋もあります。

タワー棟にあるロビー
チェックインはぜんぶココで。

百合のゴージャスな香りが漂ってたなぁ。

華やかなピンク色で、ココ通るたび明るい気分になれてよかった^ ^

まずはホテルのカフェでランチ。
本館1階にある『ザ・カフェ』

ザ・カフェ グルメ・レストラン

ニューグランドといえば『スパゲティ・ナポリタン』発祥の地で有名ですが、

他に、『シーフード・ドリア』や『プリン・ア・ラモード』も発祥の地であることを、今回初めて知りました。

せっかくなので、この滞在中にぜんぶ制覇しちゃおう！ということに。

日曜日、満席で待つこと1時間。

ちょうど窓際の席に座れました(*'ω'*)
窓の向こうは山下公園。

テーブルセッティング

ナフキンの不死鳥（フェニックス）はホテルのシンボルだそう。

伝統のメニュー①★シーフードドリア★

運ばれてきた瞬間、マスク越しにわかるぐらい、グラタンの良き香りが(≧∀≦)

ホワイトソースがベシャメルソースで、まさにフレンチ！プリプリのエビがゴロゴロ入っていて美味しかったな～。

伝統のメニュー②★スパゲティナポリタン★

終戦後、アメリカ人将校達が、スパゲティの麺とケチャップを混ぜて食べていたのを味気ないと感じたシェフが、トマトソースに変えてアレンジしたのが始まりだそう。

私はケチャップ味があんまり好きじゃないのですが、これはトマト味だから好きと言える(^^)

味はイタリアンのポモドーロに近いけど、麺が柔らかいのでイタリアンでもなく、まさにホテルオリジナル！具のベーコンも美味しかったな～。

所々にホテルの歴史を紹介してるパネルがあり、とても興味深かったです。

プリンアラモードは、甘いものが大好きなアメリカ人将校の奥様たちが喜ぶように、一皿にプリンとアイスを盛り付けることを考えて誕生した、とか。

お値段お高めですが、伝統のメニューが味わえて満足だ～。

伝統のメニューは、だれかを喜ばせるために誕生したメニューだった！

チェックインの時間になったのでお部屋へ。
エレベータがマホガニー調でいい感じ。

写真はエレベータホール。
クラシカルな家具が置かれております。

ドアは白。

今回は一休のプライベートセールのすごくリーズナブルなプランで宿泊です。

お部屋の鍵。
カードキーより趣がありますね。

27平米のツインルーム。清潔で快適。

・お水のペットボトル付き
・持ち運べる消毒用アルコールスプレー付き
・パジャマがセパレートタイプで嬉しい

私の好きなヨーロッパの邸宅ホテルみたい。

大きなクローゼット、存在感あったなぁ。

テレビや冷蔵庫を収納していてスッキリ。

こちら、隣がスィートルームでコネクティングルームでした。

内容まではわからない程度だけど話し声が聞こえきて、こっちの声も聞こえてるんじゃないか、と心配になりました。

窓からは山下公園と海に少しだけ氷川丸。

お部屋変えてもらおうかな、と思ったけど宿泊代金を考えると、このviewは捨てがたい、、、

結局とどまることに。

山下公園を歩いてる人々を上から見るのが、新鮮で楽しかったな～(о´∀`о)

バストイレのスペースはゆったりめ。

バスローブ付。
アメニティはホテルブランドのもの。

その後、ホテル探検へ。
携帯のバーチャルツアーみたいなのアリ。

写真は2階にある本館ロビーに続く大階段。
絨毯のブルーはニューグランドブルーと言うらしい。

イタリア製のタイルがおしゃれだ～

フルーツバスケットを表してます。

階段上ったら天井が高いロビーが広がっていた。

素敵♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪
まだ2022年始まったばかりだけど、今年一番のトキメキ★

東洋の灯籠を取り入れた、と説明してたような。

明治時代はこの辺り、船で港に着いた外国人を迎え入れるためのホテルが軒を連ねていたそうです。

ヨーロッパの回廊みたいでウットリ。。

しかし大正時代、関東大震災で全て崩壊。

窓が大きいのもヨーロッパのホテルチック。

かつて横浜のシンボルと言われた「グランドホテル」も崩壊。

大理石の柱、太い！柱にも歴史を感じる。。

そこで当時の政財界あげて、建設されたのがココ「ホテルニューグランド」

ホテル開業1927年は昭和2年で、横浜復活のシンボルだったとか。

戦後は数年間、米軍の施設として使われていたらしく、ホテルの歴史が教科書で習った日本史の流れそのもので、しみじみしてしまいました。

光沢あるマホガニーの柱。
イギリスのクラシックホテルを思い出すなぁ、、、

柱にズラっと置かれていた椅子はキングスチェアと言うそうです。

「横浜家具」で高級車一台買えるお値段とか。

アームに天使の彫刻。
触ると幸せになれるらしい。

彫刻が施されてます。
もはや美術館の中を彷徨ってるみたいです。

時計の上の織物は京都の職人さん作。

時計つながりで、、本館の設計者は銀座和光と同じ渡辺仁さんとのこと。

レトロなエレベータ

彫刻がフェニックスなのを発見。

本館ロビー階にはホールが2つあります。
コチラは『レインボー・ルーム』

ホールを覆っているかのような白い天井が印象的だったなー。

このお部屋で昔は舞踏会が開かれていたそうです。

天井の彫刻が美しい。

鶴も優雅です。

マホガニーの柱も当時のまま。

こちらは『フェニックス・ルーム』

ホテルのシンボルである鳥の名を冠したお部屋だけあって、ものすごく豪華！

まず高い天井と、大きな窓に圧倒されてしまった。。

そして重厚な和の内装。

箱根の富士屋ホテルを思い出す！あちらもクラシックホテルですよね。

ホテル開業当時、このお部屋はメインダイニングだったとか。

こういう和の作りは、当時お客様のほとんどを占めていた外国人を意識してのことだそう。

照明が美しい(≧▽≦)

今は主に宴会場として使われてるそうです。
ただコロナ渦で宴会が少なくなったため、レストランとして利用できる日もあるとのこと。

「シーフードドリアやナポリタンも食べられますよ」ってホテルの方が言ってました。いつかココでお食事したいな～。

タワー棟に移動して「ペリー来航の間」
窓から横浜の海が見渡せます。

ニューグランドブルーが爽やかだ(*'ω'*)

ペリー来航の絵かな。

コチラはゆずの北川さんと高島アナの披露宴会場だったらしい。
ホテルニューグランドは私にとって、お二人が結婚式あげたホテル！の印象も強いです。

ホテルの中庭。イルミネーションが綺麗。

ヨーロッパのホテルの中庭みたい。

レトロなポスト。

集荷時間が記されていて今も使われてる模様。

ホテルにあったパネル。

左の写真：教科書にも載ってた”厚木に上陸したマッカーサー”
右の写真：マッカーサー@ホテルニューグランドのエントランス

なんと！彼は、空港から直行してニューグランドに宿泊したそうです。

教科書の写真に続きがあって、それがホテルニューグランドに繋がっていたことにビックリ！！

約80年の時を経て現在。

何気なく見てた景色も意味をもつと、また違う感じに見えるから不思議。

マッカーサーが泊まったお部屋は「マッカーサーズ・スィート」というスィートルームになっていて今も宿泊可。

執務で使用した机もそのままあるそうです。

実はマッカーサーが、GHQの司令官でニューグランドに宿泊するのは3回目で、1回目は子供のころの観光旅行で、2回目は新婚旅行で奥さんと宿泊したとかで。

3回も宿泊してたなんて再び驚かされました！！

こちらは作家の大佛次郎さんが宿泊したお部屋。
常連客だったんですね。

あと本館に「シーガーディアンⅡ」って言うバーを発見してかなり興奮してしまいました！

サザンの横浜を舞台にした歌に「シーガーディアン」が出てくるのだけど、聴くたびに何なのか調べようと思っては忘れ続けてて。もう20年ぐらい。。

ニューグランドにあるバーのことだったのか！ってやっとわかりました。
オマケに桑田さん「るるぶ」を見て歌詞書いたと言うエピソードも付いてきた(^^;

夕食も『ザ・カフェ』で。
（宿泊者はホテルのレストランが10％OFF）

窓際は出窓でボックス席のようになっていて居心地◎

ビーフストロガノフが美味しかった！

お店の人が牛フィレ肉と説明していた柔らかいお肉がゴロゴロ入っていてビーフシチューのよう。

ソースも色んな素材を長時間煮込んでる濃厚な味で美味しかったな～。

伝統のメニュー③★プリン・ア・ラ・モード★

90周年の特別なプリン・ア・ラ・モードです。

別添えのカラメルを大量にかけすぎてしまい、せっかくのプリンの味がわからなくなってしまったという(/_;)失敗した…

夜のお散歩へ。
マリンタワーとホテルもライトアップ。

コロナ感染が再拡大の影響か、山下公園人が全然いなかった。

歩道を照らすガス灯、ぼんやりした明かりが綺麗でした。

この辺、関東大震災前は、外国のお客様を迎えるクラシックホテルがズラっと並んでいて素敵だったでしょうね。

なくなってしまって、もったいないなー(TT)

こんな絵を見つけました。
明治時代のガス灯と洋館に、笠かぶった人と人力車。

明治時代の横浜はなんか外国みたい。。
ガス灯は最初に、外国から港ヨコハマに入ってきたのが始まりという説明アリ。

おはようございます！
朝食はタワー棟の5階のフレンチレストランで。

窓に横浜の海が広がっていた～(*´▽｀*)

窓際の席だとホントに目の前に海。

何て爽やかな朝なんだ～

サラダのお皿がフェニックスでかわいい。

宿泊プランに付いてる朝食でも
ホテルの名物「モンテクリスト サンド」選べました。

フレンチトーストでチーズとベーコンをサンドしたもの。

ふわふわのフレンチトーストだけでも美味しい^^
さらに甘いパンと具の塩気がよくあってたな(≧▽≦)

これは”ブレックファーストセット”のオムレツ。
ぷるぷるしたホテルのオムレツは非日常だな^^

パンもジュースもコーヒー、紅茶もお代わりOKで、頻繁にお声がけして頂きました。

スタッフが親切で居心地よく、景色もよく、美味しくて、とてもいい時間を過ごせました。

ホテルを12時にチェックアウトしてランチへ。

横浜の色々を描いた歩道のタイルが楽しい。
横浜市の花「バラ」も描かれております。

人魚がいた！
横浜と人魚の関係は？？？気になる!!!

ランチにやってきたのは「ホフブロウ」
ホテルからも山下公園からも程近い距離。

ザ・ホフブロウ グルメ・レストラン

前からお店の名物「スパピザ」が食べたかったんです。

平日のランチ時間はリーズナブルにスパピザ食べられます。

グツグツ音を立てながら登場。

一面とろけるチーズで、これでもかっていう量。チーズ好きにはたまりません(≧▽≦)

もんじゃ焼きのコテでチーズのおこげを剥がすようになっていて、おこげも最高でした！

中にはナポリタンのようなスパゲティ。
とろけるチーズと一緒に食べると美味しい～

鉄板の上で最後までアツアツ。
お腹いっぱい。

店内、観光客や近所に住んでると思われる人でにぎわっていた。

かなりコッテリだったんで、もう当分いいかなと思ったけど、しばらくするとあの大量のチーズが、また食べたくなります((´∀｀*))

天気が良かったので「象の鼻パーク」までお散歩することに。

みらとみらい方面へ。

振り返ったら横浜ベイブリッジ。

『開港の道山下・臨港線プロムナード』

高いところから海を見ながら歩ける遊歩道で、とてもよかったです！

象の鼻テラスなるものがありました。
中にカフェがアリ

象の鼻パーク 公園・植物園

暖かい季節は気持ちよく過ごせそうな公園

目の前には海の景色。
横浜は街の中心でも、海が見られるのがいい( ´∀｀)

山下公園をテクテク。

春になったらチューリップ、その次は薔薇でいっぱいになるんだったかな。早く暖かくなってほしいなー。

山下公園 公園・植物園

再びホテルに戻って参りました。

さいごロビーラウンジでお茶して帰ることに。
平日なのに満席で1時間近く待ち。

ニューグランドのロビーラウンジ、すごく紅茶が美味しいのです^ ^

前はアフタヌーンティーセットがリーズナブルだったのに、いつの間にか値上がりしていて残念( ；∀；)

あまおう苺のショートケーキ食べました！

近所のスーパーのあまおうは全然甘くないけど、これは甘くて美味しかったなぁ、生クリームもたっぷりで♪( ´▽｀)

美味しい紅茶もポットサービスでたっぷり。
コーヒーもお代わり可。

窓から見えるのは中庭。
ほんとにヨーロッパのホテルみたいですね！

そして早くヨーロッパに行きたい！と思うのでした。
どこに行っても思っちゃうな(^^;

ロビーのお花がスィートピーとラナンキュラスに変わってました。

今回は何と言ってもホテルニューグランドの本館ロビー素晴らしかったです。夢見心地でした。

歴史あるホテルに泊まって、久しぶりに歴史の流れの中に自分が存在している感覚になれたのも楽しかった！

横浜のクラシックホテル、ばんざい( ´∀｀)