2022/01/09 - 2022/01/09
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kojikojiさん
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この旅行記のスケジュール
2022/01/09
この旅行記スケジュールを元に
2011年から休業していた「赤坂プリンスホテル旧館」が2016年から営業を再開したと知って、母と妻に一緒に食事をしに行こうと話していたのですが、もたもたしているうちに母が病気になって叶わなくなりました。その理由は昭和35年の1960年1月16日に両親がここで結婚式を挙げて、披露宴もこのレストランだったからです。本当は翌週の1月16日の日曜日が望ましかったのですが、すでに満席で予約が取れない状態でした。1週間前倒しした9日の午後1時45分からが唯一予約できる時間だったのですが、コロナの第6波を考えると前倒しにして良かったと思います。翌週でしたら5人の会食は出来なかったかもしれません。案内された席の横には大理石のマントルピースがあって、それは父の遺したフィルムにしっかりと写っていたものでした。事前に写真を見ていたので、今まで白黒のイメージしかなかった両親の結婚式が突然カラーになった驚きを感じました。結婚式の写真の残っているので、一緒に食事は出来ませんが持ってきました。今回孫も一緒に食事しているので両親も喜んでくれたのではないかと思います。ここへ結婚記念日に近い日に来るのが目的でしたが、予約していたコース料理の質の高さと味の良さには驚いてしまいました。この料理が3,600円は信じられません。次は両親の思い出とは別に来たいと思いました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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自宅から地下鉄1本で永田町駅まで出たのは良いのですが、赤坂プリンスのある東京ガーデンテラス紀尾井町までは南北線のホームを抜けてかなり歩きます。
永田町駅 駅
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成城石井でコーヒーを買って表に出ると待ち合わせ時間前でしたが、弟夫婦と姪とばったり出会いました。今日はおじちゃんのごちで3人を招待しています。
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以前から赤坂プリンスホテルのクラシックハウスのレストランには来たいと思っていて、数年前には母も誘っていたのですが、その願いは叶わなくなってしまいました。
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その理由は昭和35年の1月16日に両親がここで結婚式を挙げたからで、披露宴の会場がこの日予約した「ラ・メゾン・キオイ」というレストランでした。ホームページと古い写真を見比べていて、インテリアが全く変わっていないことに驚きました。
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62年前の白黒写真が突然カラー写真になったような驚きです。
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エレベーターで4階に上がると芽生えの庭に出て、目の前に赤坂プリンスクラシックハウスの建物が現れます。
赤坂プリンス クラシックハウス グルメ・レストラン
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この建物は大韓帝国の皇太子として生まれ、韓国併合後は日本の皇族に準じた扱いを受けていた李垠の邸宅として造営された建物です。日本の敗戦後には李垠も臣籍降下したことから、建物の大部分は参議院議長公邸などとして使用された後、1952年に国土計画興業がこれを取得しました。
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プリンスホテルは太平洋戦争敗戦に伴い行われた皇籍離脱後に生活に困窮した旧宮家の土地を購入し、ホテルを開業した事に由来していいます。また旧宮家をグループで雇用することにより、生活の安定に大きく寄与したともいわれます。
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1955年に赤坂プリンスホテルとして開業した5年後に両親はここで結婚式を挙げたのだということです。当時はホテルでの結婚式と披露宴の走りみたいだったのではないでしょうか。何でこんなチューダー洋式の洒落たホテルで結婚式を考えたのか聞くことはありませんでした。
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我が家は目白のフォーシーズンホテルで結婚式をあげましたが、現在は椿山荘になっていますし、後日パーティを開いた銀座のホテル西洋は無くなってしまいました。そう考えると現在もそのままの姿で残されているこの屋敷で結婚式を挙げた両親は先見の明があったのかもしれません。
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この建物は2011年に東京都指定有形文化財となり、敷地内で曳家されたあと修復工事が進められ、2016年にレストランと結婚式場と宴会場を備えた「赤坂プリンス クラシックハウス」としてリニューアルオープンしています。
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予約した時間に少し早かったので少しの間待つことになりました。
ラ・メゾン・キオイ グルメ・レストラン
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久しぶりに逢えた姪と記念写真です。本当は両親の結婚記念日である翌週の日曜日の1月16日が望ましかったのですが、満席で予約が取れませんでした。この日も午後1時45分という遅めの時間しか空いていませんでした。
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結果的にはこの3連休明けからの会食は4人までに規制されるので1週間前倒しで良かったと思います。
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東日本大震災の年に生まれて、このコロナ禍を乗り越えるという大変な人生をスタートしていますが、幸せになってほしいと願うばかりです。
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義妹は昨年はオリンピックとパラリンピックの仕事で2か月ほど休みも無く働いていたので、そのご苦労様会も兼ねてのランチでもあります。
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両親の結婚式の写真もちゃんと持ってきて、一緒に食事が出来ました。孫も来てくれているので喜んでくれたと思います。
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披露宴はまさにこの部屋で、壁のマホガニーの仕上げは現在と全く変わりがありません。高砂席が現在の入り口側なのがすぐに分かりました。
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1960年でも現在と同じようなウェディングケーキの入刀なんてあったようです。
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新郎新婦と父方の祖父が挨拶しているようです。今日の日のテーブルはまさに祖父の座っていた辺りです。
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その前には母の両親である外祖父と外祖母が座っています。
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右側の眼鏡の男性は銀座の東哉を創業した大叔父で、映画監督の小津安二郎さんと懇意の仲で、大船から電車でやってきた小津監督は新橋で電車を降りて銀座8丁目にある東哉の店に集合して遊び歩いていたと日記に書かれてあります。巧芸考選という形で「彼岸花」など5作品に参加しています。エンドロールには陶哉の名前が出てきます。映画で使われた時代の同じような陶器は我が家にも多く残っています。
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奥に見えるマントルピースや照明器具は現在と全く変わらない姿です。
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23歳の母が花嫁衣装を着て立っていたのが正にこの辺りです。
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今まで白黒写真で想像だけしていた披露宴会場の色彩が突然蘇ったような気になります。
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まずはカーサ・ブリュットで乾杯です。弟の後ろに母の姿が重なります。
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アミューズは「南瓜のポタージュ ニョッキとグラナパダーノのエキューム」
濃厚な南瓜のポタージュに小さいニョッキが入って、グラムパダーノチークの泡が乗っています。混ぜていただくと濃厚な味わいが口に広がります。 -
冷たい前菜「鮮魚のタルタル ニイクラファームのサラダ」
メニューの名前だけではなんだか想像がつきませんね。 -
緑色は九条ネギのソースで、白身魚と半分はカニの身とコンソメのジェルとハーブ農園のニイクラファームのエディブルフラワーとハーブのサラダです。これも美味しいです。
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スペシャリテ「黒トリュフと長谷川マッシュルームのウフココット」
メインの前にこの1品がメニューのポイントだと思います。熱々のココットに入った卵とマッシュルーム、上に乗った黒トリュフの香りがたまりません。クレーム・フレッシュとかき混ぜて濃厚な味を楽しみます。 -
普段は食が細い印象だった姪ですが、よほどここの料理が気に入ったのかすべて完食しています。さらにフォカッチャも4つも食べています。後からいただいた塩入りのオリーブオイルを見て「やっぱりパンにはオリーブオイルよね。」なんて恐ろしい小学4年生です。
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メインは3種類あって、その中のハンバーグを頼もうと思っていましたが遅い時間だったので危惧した通りに売り切れでした。
魚料理は「北海道産天然ヒラメと縮緬キャベツ ヴァンブランソース」
しっかりした味付けで魚の臭みも無くて、とても美味しかったです。ベルギーのブリュージュにあったミシュランの3星のレストランより美味しいです。 -
肉料理は「 豊熟もち豚の赤ワイン煮込み ほうれん草のソテー」
ホロホロに煮込まれた豚肉の煮込みも付け合わせの法蓮草と一緒に食べると得も言われぬおいしさです。メインは妻とシェアーしていただきました。メインが両方とも美味しいと「 黒毛和牛のハンバーグとフォアグラのソテー (+700)」がどれほど美味しいのだろうか気になります。 -
ホールのバスクチーズケーキを2つお土産にお願いしてあるのでそれ以外のデザートを注文しました。これは「丹波栗のモンブラン」中にはバニラアイスクリームが入っています。
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「紅玉のタルトタタン」も中央にはバニラアイスで、甘く煮込まれた紅玉とシナモンの香りがたまりません。デザートも妻と半分づついただきます。
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姪には「プティガトー4種 (+500) 」にしました。これはアフタヌーンティーにも出てくるデザートです。小学生は全部完食しました。どれも美味しかったようで、これくらい食欲があるとまたどこかに連れて行ってあげたくなります。
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これにコーヒーか紅茶が付きますが、追加300円でマリアージュ・フレールの紅茶も注文出来ます。姪はマルコポーロが好きだということでマリアージュ・フレールを。
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すっかりくつろいでしまいました。このコース3,600円は料理の質の高さから考えても考えられないくらい安いと思います。フォカチャのおかわりとかはチャージされていません。
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ここに母が同席で来ていればさらに楽しかったと思いますが、思い出してあげることが供養になるかなと思います。
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バレエにウクレレに学校の合唱団と塾に通っているのでなかなか会うことが叶いませんが、いつまでおじちゃんと叔母ちゃんを慕ってくれるのでしょうか。
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階段のところで記念写真を撮っていただき、良い思い出になりました。
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2階には上がれませんが、階段のステンドグラスがきれいです。
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ここでも記念写真。
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チューダー朝のデザインが美しいですし、使われている材も素晴らしいものです。
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レストランのスタッフの方は表でもシャッターを押してくださいました。また近い将来に訪れたいレストランです。
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どうも丹下健三の設計した新館の建物が無くなってしまうと方向感覚が無くなってしまいます。
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Reborn-Art Festival2017で男鹿半島に現れた名和晃平の「 White Deer (Oshika)」の前で鹿のポーズだそうです。
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日が暮れてきて照明の明かりがこぼれてくる姿も美しいです。
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姪のテンションが全開になってしまいました。こんなところはまだ小学生です。
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最近バレエの練習で足を捻挫したと嘆いています。小学生も大変です。
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帰りは地下鉄のホームを抜けるのが面倒なので赤坂見附駅から丸ノ内線で帰ることにしました。
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まだお正月の雰囲気が残った東京ガーデンテラス紀尾井町です。
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昔はこういったディスプレイのデザインや施工を妻と一緒にしたのが懐かしく思い出されます。
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都内を出歩かないとどんどん姿が変わってしまいます。海外に出られない今のうちにいろいろ歩いてみようかと思います。
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コロナの第6波が収まったらまた美味しいものを食べに行こうと思います。
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