2021/10/30 - 2021/10/30
5900位(同エリア10489件中)
ころたさん
横浜の京急日ノ出町と黄金町の間に広がるのは、かつての色街。それも吉原のような華やかさはない都会のダークサイドだった。ここが粛清され、今はその跡がそのまま若きアーティストのアトリエ兼住居になっている。
そこで毎年秋に開催されるアートフェスが「黄金町バザール」だ。猥雑でエネルギッシュな街の雰囲気がそのまま若きアーティストのエネルギー源になっているかのようなこの催しが好きで、何回か訪れている。久々の黄金町、フラフラと彷徨ってみよう。かつて女たちを漁った男たちのように。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
-
黄金町は「アートによる街作り」を標榜し、若いアーティストたちに格安で住居を提供して、この町でアート活動を展開してもらおうと言うAIR:Artist in Residence を展開している。と言う事で、京急高架下およびその周辺に住んでいる若手アーティストを中心にアートフェスを開催しているのだ。
出発地点は黄金町駅。と言っても実際には駅近くまで車で行ったんだけどね。黄金町駅 駅
-
会場は黄金町地区一帯なのだが、その入り口の高架下施設で受付をして鑑賞券になっているブレスとパンフをもらった。1000円の料金で何日でも再訪できるというお得イベントなのだ。
https://koganecho.net/koganecho-bazaar-2021/admission/ -
会場は地図の通り。京急高架下の新しくできたアトリエ兼展示会場の周りに、下町然としたかつての「チョンのマ」が並び、それがAIR施設になっているのだ。
-
一例を示せば、こんな感じ。とてもじゃないが「アトリエ」でも「ギャラリー」でもないよね。でもそこがいいのだ。
-
街のあちこちにはアートなのか落書きなのか分からんようなペイントが並ぶ。まあパスキアだってバンクシーだって落書きと紙一重の処から始めたんだから。
-
そのギャラリー(と呼ぼう)は基本的に開放されていて、バザールで受け付けられた腕輪を付ければ自由に見学できる。そして多くのAIRでは2階が住居になっているようだ。
-
施設の中心は高架下のスタジオだ。受付もこの黄金町よりの場所で、その他にアトリエやショップ、レストランがある。ちょっとしたイベントも開催される。
黄金町高架下新スタジオ 名所・史跡
-
良く分からない店もある。日本おはじきサッカー協会? 子供の頃、やったでしょ。ボールペンのノック部でスーパーカー消しゴムを飛ばしたり。あれのサッカー版ね。
これもアート?アートです! -
こんなのもあった。横浜SAPクラブ。
-
突然、高架下にSAPボードが積み上げられた一画があり、今日も何人かがライフベストを着て大岡川に降りて行った。
-
大岡川は清流とは言い難いが、都会の川としてはきれいになったよね。臭くもないし。でも落っこちたくはないなぁ。。。
大岡川プロムナード 花見
-
両側を護岸された面白みのないまっすぐな川。でも意外に魚はいるんだよ。スズキも釣れる(はず・・・)。
-
日の出湧水?こんなのあったっけ。
石臼のような口から尽きることなく泉が湧き出している。自噴?ポンプでしょ?今は飲めないようだが、見た目はきれいな泉水だった。 -
それではギャラリーをのぞいてみよう。
ここは阿部寿紗(かずさ)の作品。パフォーマンスも披露する若き女性アーティストの阿部の作品は、心臓の鼓動を再現している。 -
隣の部屋に仕掛けたスピーカーから壁越しに鼓動が伝わる。
-
キッチュなアニメは照沼敦朗。「ここを開けて入ってね」
なかではアニメーションを投影。こう言う仕掛けに釣られるのよねぇ。 -
照沼ご本人は隣接のスタジオでイラストを作成中。これは野毛動物園に飾るらしい。
-
ここでは連日、アーティストのパフォーマンスが行われるようだが、今日はほぼ子供の遊び場。
この緩~い感じがいいのよ。黄金町高架下新スタジオ 名所・史跡
-
大岡川沿いにもギャラリーと言うかインスタレーションが多数。橋の下に掛かるのは肥沼守の脱力系イラスト。彼のイラストは見た事があるのでは?
-
その旭橋わきに黄金町の変遷を写したスナップ写真が多数展示してある。細かく見るとなかなかに意味深なものが多い。分かる人には分かる世界。。。
-
でもその外には軽~い落書きが。これが今の黄金町。
-
ゴミ箱がPOPだ!
-
書きなぐったような油絵は岡田光生。齢50を過ぎた岡田も黄金町の住人だ。
-
その黄金町の建物はと言うと、下町の風情と色街の猥雑さが混とんとしたカオス。
-
ここは間違いなく置き屋跡。屋号の看板を掲げた跡もくっきりだ。
-
こちらの真っ黄色のアパ-トは現役。楳図かずおとやらの黄色い大邸宅よりよっぽど趣味がいいと思わない?
-
安田拓郎の不気味な狂気を見よ。
-
こう言う毒を含んだ作品って好きだなぁ。
絶対に家には飾らないけど。。。 -
この作品(?)もなかなかです。山本千愛。
彼女がここ黄金町で撮ったスナップだが、これは彼女の作品のごく一部。 -
作品名「12フィートの木材を持って歩く」
なんのこっちゃと思ったあなたは正常です。これは何かと言うと、そのまんま彼女が12フィートの角材を持ってひたすら歩いた記録なのです。ある時はスナップ写真、ある時はビデオ、そしてある時は歩いた場所でのスケッチ。 -
でも本当の作品は、すり減った木材です。
いや本当に本当の作品は彼女自身です。ギャラリーにいた彼女に声を掛けて話を聞くと、これが面白い。
「あの~下世話な話だけど、どうやって生活しているんです?」
「そ~ですね、街で知り合った人たちにごちそうしてもらうんです。」 -
と言いながら、この部屋で削った木くずを丹念に集めて山を通る彼女。
現代の山頭火、山下清ですね。こう言う若いアーティストが日本中にいるんだろうな。彼女の話を聞いていると、有名になりたいとか金持ちになりたいとかの欲がない。ただ自分を表現したい、見てほしいという願望があるだけです。
今回一番のお宝でした。どこかで彼女、化けるかも・・・ -
こちらのチェヨンハンは日韓の時事問題の写真等をコラージュした作品。
-
再び川沿いに戻り、黄金町駅方向に戻っていった。
-
その一つでは犬の着ぐるみを着て黄金町のあちこちをふらつき、撮られた写真やビデオを展示。着ぐるみは空っぽです。
寺島大介、もう一捻り! -
てな事々をやっている黄金町のAIR、入居はお安いでっせ!
月3万から。 -
街としてはNYのソーホーを気取ったつもりなんだろうな。ソーホーもかつては娼館が立ち並ぶ区域だったらしいから。それが倉庫街になり、アーティストが住み着き、今では高級ブティック街だ。
-
この町がどんな変貌を遂げていくのか、もうしばらく眺めていよう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
横浜(神奈川) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
38