ほそ道の奥～どうせ誰にも分かってもらえやしない

2011/08/05 - 2011/08/05

久しぶりに自宅PCで作業をしていたら、懐かしい写真がでてきた。

日本で周囲を見渡せど「中国大好き」なんて人にはそうそう出会わない。中国大好きな人の中にも古い、再開発での取り壊し決定エリアに興味を持つ人もなかなかいない。わかってくれる人は少ないかもしれないけれど、いつかは無くなってしまうかもしれない風景、残しておきたい。


ま、自己満足の世界だな。

エリア 上海(中国)

昔の上海なので今は様子が異なるかもしれません。記憶も曖昧でコメントつけられないものもありますがどうぞ消えゆく町並みをご覧ください。

勝手にお邪魔します

この石の門、「石庫門（シークーメン）」という上海の古い建築で、再開発によって急激にその数を減らしている。

美しい。

壁に直接かかれた道案内

上海でよく見る、道路に沿った角の丸い建物、赤い窓枠。

そんな家々は壊され、真新しいマンションへと姿を変えていく。

この日の目的地「1933老場坊」の案内板、、

の下に干された洗濯物たち。

道すがら突如視界に飛び込んでくるは勝手に増築したであろう建物。@海伦路×梧州路

「興徳鳩舎」
鳩を飼っているのか。窓に網がはられているな。

それにしても立派なことよ、、
古い建物がならぶエリアにはこんな増築がよく見られるのだが、建築基準法とかどうなっているのかなぁ。ちなみにここは再開発で2016年に壊されました。悲し。

「経緯里」
@梧州路。 百度地図で見たらもう壊されていた。

もう見られぬ上海の原風景。残してほしいっていうのは外野のわがままですかね。。。

お隣さんもみな代々住んでいて家族みたいなものなんだろうな。

現役洗濯板。

この日のメイン、1933老場坊。

1933 老場坊 散歩・街歩き

もとは屠殺場だったのを、リノベーションして商業施設に。

屠殺場内部。

作業員が長靴はいて衛生帽被って行き来している姿が思い浮かぶ。

これは、家畜が移動する際滑らないように施したギザギザ。

ここだけ見ると屠殺場とはおもえない建築。デザイナーズによる、アートオフィスが入居してそうなつくり。

屋上にでてみた。この集合住宅は多分「言蘭里」。

個別に収容しないとならないことってあったのかな

扉を再利用したテーブルと椅子。

次来たときにはお店が増えているといいな。

あまりド派手に改造されません様に。

この旅行記へのコメント （6）

• mom Kさん 2023/04/17 18:07:48

  言い知れぬ哀しみ

  dwarf156cmさん、お写真に残してくださって、ありがとうございます。せめてもの慰め。私は、生で見ていたら、だめですね。落ち込むどころではなかったと思います。
  こんなにも美しく丁寧に技を込めて建てられた建築。庶民の家では、もう造りえない。

  佐藤Ｃ作さん からの返信 2023/04/17 20:26:35

  Re: 言い知れぬ哀しみ

  mom Kさん、こんばんは。
  
  自分も古くなってきたせいか、昔精巧に造られた「古き良き」ものを見ると哀愁感じてしまいます。
  今こうして日本で状況が良くなるのを待っている間にも取り壊しがすすめられていくのかと考えるだけで居ても立っても居られなくなりうずうずしますね。
  
  街は生き物、とはいいますがね。
  
  悲し。
  
  dwarf
  

• 小心者さん 2022/09/19 22:30:42

  わかります！

  dwarf156cmさん 、はじめまして。
  旅行記、とても楽しく拝見しました。
  
  「中国大好き」大いにわかります！
  わたしも中国大好きです（大して知りもしないクセに生意気言ってすみません）
  
  初めての一人旅で訪れたのが上海で、とても思い入れがあります。
  その際に魅了された豫園近くの古くて美しい建造物。それらが再開発によって消えていくのが本当に悲しかったです。
  中国の細い路地の楽しさは格別でした。1933老場坊もとても美しかったです。
  いつかまた中国を訪れる日を夢見ています。
  
  キエフの旅行記、ご覧いただきありがとうございました。
  またお邪魔させていただきますね。
  
  小心者（157cm）

  佐藤Ｃ作さん からの返信 2022/09/21 20:21:38

  Re: わかります！

  小心者さん、こんにちは！
  
  
  初めての一人旅に中国を選ぶ人もあまり多くない気がします。そして豫園付近の細道に入るの人も更に少ないでしょうね。
  
  あの良さに共感してくれる人、本当に少ないです！
  
  中国もウクライナも、簡単に行けなくなってしまい、残念ですね。
  早く元の世の中に戻ることを願ってやまない毎日です。
  
  dwarf
  

• harusuさん 2022/01/24 20:15:01

  貴重な画像に感謝

  『興徳鳩舎』の建物はどうやって作ったのかわからないけど、この高さまでよく頑張ったね～。やっぱり、竹の足場を使ったんだろうな。
  　住んでいるところから車で１時間位の場所に『○○鳩舎』の名前が書かれた３階建て位の写真と同じような△屋根が３個てっぺんについた建物があって、鳩が出入りするのを道路前の時間調整をする為に止まるコンビニ駐車場の車窓から時々見上げていました。つがいがクルクルと可愛い声で鳴いていましたが、最近解体が始まり、糞害題等近隣との問題も少なからずあったのかと想像しています。
  上海の建物に関わらず、寺社仏閣を除いて個人所有の特異な建物や奇抜な外装色は目を付けられることが多いような気がします。
  銀座8丁目にある、『中銀カプセルタワービル』も2022年に壊されるとの噂を聞きました。
  外壁に特徴のある吉祥寺の『まことちゃんハウス』も近隣から目が痛くなるとクレームがあったそうですね。
  dwarf156さん　貴重な上海の建築物の写真に感謝です！　　by harusu

  佐藤Ｃ作さん からの返信 2022/01/24 22:54:10

  Re: 貴重な画像に感謝

  いつもいつもコメントありがとうございます。
  あらためて百度で鳩舎のことを調べてみたら、違法建築であったのと、近隣住民は外に洗濯物を干すことができなかった、とありました。うちの実家の近くにも昔鳩を飼っている人がいたのですが、早朝によく鳴き声で目覚めましたね。懐かしい。
  
  東京の建物には疎いのですが、調べてみるとなんだか個性の強い建物ですね。はじめて知りましたよ！
  
  dwarf思うに、これから作る家やビルは日本の伝統家屋の特色を取り入れたら統一された街並みで美しくなるんじゃないかと。それだけで観光資源になりそう。岡山や埼玉あたりの古い街並みや銀山温泉あたりが個人的に好き。あ、でも自宅は近代的な箱のような家ですけどね…（汗）