2016/08/01 - 2016/08/01
62位(同エリア125件中)
旅四郎さん
北アイルランドを代表する観光地ジャイアンツ・コーズウェイやブッシュミルズ蒸留所、ダンルース城を見学。かつて紛争が絶えなかった西ベルファストのカトリック系住民とプロテスタント系住民を分断する壁や連帯の壁画を見学して、対立と抵抗の歴史と現在の状況を学んだ。
8月1日(月)ボタニック・レストで朝食を済ませて、ヨーロッパ・バス・センターからツアーバスでジャイアンツ・コーズウェイに行き散策。ビジターセンターで昼食後、ブッシュミルズ蒸留所に行きガイド付きツアーで施設内を見学。ダンルース城に行き、見学後に路線バスでコーレイを経由して、ベルファストに戻る。聖アン大聖堂から西ベルファストに行き政治的主張を持った連帯の壁や追悼の庭、ボビー・サンズ壁画などを見学。ボタニック駅に戻ってヴィラ・イタリアで夕食。ボタニック・レストに宿泊。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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8月1日(月)宿泊したボタニック・レストの食堂で朝食。
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写真はホテルのアイリッシュ・ブレックファーストで、パンとコーヒー、ジュースは
セルフサービス。朝食後にヨーロッパ・バス・センターに行く。ツアーのバスは午前9時30分に出発。 -
バスは午前11時10分にジャイアンツ・コーズウェイに到着。ビジターセンターの辺りから自由に散策をする。高さ30~80mの断崖の上には周遊路が続き、周辺にはツリガネソウやハマカンザシなどの野生の花が咲いている。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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コーズウェイ海岸で最も有名なものはフィン・マックールのラクダだ。かつては生き生きとした獣だったが、伝説では石に変わり、断崖絶壁に横たわったという。写真の中央の手間にラクダの形をした岩が見える。ラクダは玄武岩の岩脈であり、冷却溶岩から形成されたもの。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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クリフトップ・トレイルは崖の上の遊歩道でジャイアンツ・コーズウェイの鳥瞰図を体験できる。アイルランドの見事な北海岸を探索できる赤、青、緑、黄色に色分けされた遊歩道が整備され、時間と体力に応じたウオーキングが楽しめる。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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グランド・コーズウェイは、ジャイアンツ・コーズウェイを構成する3つの岩の露頭の中で最大のもの。これら独特の六角形の柱群は、噴き出したマグマが徐々に固まるい時にできた柱状節理で、1986年にユネスコによって北アイルランドで唯一の世界遺産に登録された。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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ウィッシング・チェアは、完璧に配置された柱のセットから形成された自然の玉座。数年前までは、ウィッシング・チェアに座ることが許されたのは女性だけだった。今では、誰でも座ることができる。多くの人が頻繁に座るので、その玄武岩石は光沢があり、非常に滑らかになっている。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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海岸の角柱は波などで既に短くなっているが、山側には長いままの角柱が写真のように柱の壁を作っている。下から見上げると、その岩の形がまるで巨大なカーテンのように見える。逆に上から見ると柱が地面に突き刺さっているような感じがする。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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ナショナル・トラストが運営するジャイアンツ・コーズウェイ・ビジターセンターは2012年にオープンした。ダブリンを拠点とする建築家ヘネガンペンの設計で、六角柱を模した独特のデザインが非常に印象的。館内ではジャイアンツ・コーズウェイの成り立ちや伝説を解説しており、カフェやショップもある。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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ビジターセンターのカフェで昼食。本日のスープを注文。ツアーバスは午後1時30分にジャイアンツ・コーズウェイを出発。
ジャイアンツ コーズウェイとコーズウェー海岸 海岸・海
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午後1時44分にブッシュミルズ蒸留所に到着。写真の後ろに見える建物はブッシュミルズ蒸留所の倉庫。2013年に、それぞれ2万バレルを使用できる3つの新しい近代的な倉庫が完成した。
ブッシュミルズ蒸溜所 建造物
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見学はガイド付きツアーなので、ツアー開始まで写真のビジターセンターで待機。写真の丸いものはブッシュミルズ・シングルモルトの樽。
ブッシュミルズ蒸溜所 建造物
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ビジターセンターからブッシュミルズ蒸留所の発酵タンクが見える。三重蒸留は、ウイスキーをユニークで滑らかにしている。450万リットルの年間生産能力があり、アイルランドではミドルトン蒸留所に次ぐ2番目に大きい蒸留所。
ブッシュミルズ蒸溜所 建造物
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アイリッシュ・ウイスキーで有名なブッシュミルズは1608年にジェイムズ1世によって認可を受けた世界最古のウイスキー蒸留所。写真はブッシュミルズ・ウイスキー蒸留所の古いマッシュハウス。ここから所要時間約40分の見学ツアーが始まる。
ブッシュミルズ蒸溜所 建造物
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見学ツアーで行く施設内は写真撮影ができない。施設を出て、ブッシュミルズ蒸留所の店に来る。店の前には鮮やかな塗装のウイスキー熟成樽が置かれ、ブッシュミルズの古い蒸留所を飾っている。
ブッシュミルズ蒸溜所 建造物
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写真はブッシュミルズ蒸留所の古い単式蒸留器。オールド・ブッシュミルズ蒸留所の心臓部は、10個の大きな単式蒸留器と6個のスピリット・セーフで、ブッシュミルズウイスキーに典型的な3回の蒸留を行う。ブッシュミルズでの生産は近代的でコンピューター化されており、発酵と蒸留のプロセスを行うのに必要なのは1人だけ。
ブッシュミルズ蒸溜所 建造物
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最後は特設の雰囲気の良いバーでウイスキーのテイスティングができる。カフェもあり、ギフトショップでは、ブッシュミルズのロゴの入ったショットグラスやコースター、タオル、キーホルダートランプのセットなどさまざまなお土産やギフトを販売している。ツアーバスは午後3時50分に出発。
ブッシュミルズ蒸溜所 建造物
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午後4時にダンルース城に到着。コーズウェイ・コーストに点在している古城なかで最も大きな城。入口にはビジターセンターがある。
ダンルース城 城・宮殿
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少し進むと写真の宿泊施設跡がある。案内板には「重要な来客たちを収容するだけでなく、基本的には城の庭と繋いでいる。それぞれの部屋のテラス席、ベッド、通路から最高の眺めが見る。庭への正式なアクセスは宿泊施設の建物の中を通ており、1階のギャラリールームでの正式な行事に出席するゲストは眼下に広がるローンボウリング用の芝生を見下ろすことができる」と書かれている。
ダンルース城 城・宮殿
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陸と城がある岬は写真の小さな1本の橋で結ばれており、周囲は断崖になっていて容易に攻め込めない。難攻不落の要塞は天然の地形を巧みに利用している。
ダンルース城 城・宮殿
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写真は荘園領主の邸宅の外観。案内板には「あなたは1620年までにランダル・マクドネルによってに建てられたジェームズ1世のジャコビアン時代の素晴らしい邸宅の前に立っている」と書かれている。
ダンルース城 城・宮殿
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城の外見は崩れかけているが内部には中世の頃のままに再現された部屋もある。「荘園領主の邸宅は1620年代の間の全盛期に現れ、この最高の地位の住居のかつての栄光の印象を与える」と案内板に記されている。
ダンルース城 城・宮殿
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写真はインナー・ワードだが、案内板には「1630年代に現れた。これは城内で最も安全なエリアの一つであり、キッチン、製パン所、そしてマクドネル王室のメンバーと城のスタッフのための宿泊施設が設置されている。家屋は1階にあったと思われ、そこにはほとんどの暖炉が設置されている」と書かれている。
ダンルース城 城・宮殿
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海岸に面するダンルース城からアントリム海岸の西の方向の白亜の崖に写真の印象的なアーチが見える。ダンルース城を午後5時発のバスでコーレイに午後5時30分に到着。コーレイを午後5時48分発のバスでベルファストへ。
ダンルース城 城・宮殿
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午後7時10分にアルスター大学ベルファスト・キャンパスのバス停に到着。すぐそばに聖アン大聖堂のカテドラル・ガーデンズがある。庭園内には写真のブイ・パークがあり、3つのベルファスト・ブイが設置されている。これらのブイは、1979年に建てられたもので、アイルランド灯台局から贈られた。
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庭園の前には聖アン大聖堂が建っている。大聖堂はドネゴール通りにあり、ベルファスト大聖堂としても知られている。それぞれの入口の上には左に「十字架刑」、中央に「栄光のキリスト」、右に「復活」を描いた彫刻が施されている。時間が遅かったので大聖堂の中に入ることができなかった。
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大聖堂の北翼廊には、ジョン・マクギーによって設計された写真の大きなケルト十字が外側にある。ケルト十字の背後に40mのステンレス鋼の尖塔が立っている。2007年に大聖堂の上に設置された「希望の尖塔」と名付けられたもので、夜には大聖堂を照らしている。バスで西ベルファストに向かう。
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聖アン大聖堂から歩いて15分ほどのデイビス・ストリートを歩いていると、壁に写真のようにアイルランド共和国の三色旗に、アイルランドは32の州だということを強調する壁画があった。アイルランド共和国に属するの26の州だけで、ベルファストのあるアルスター地方の6の州はイギリス領に残されている。
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デイビス・ストリートから少し入った住宅地のフィン・スクエアには写真のような高い壁が住宅地に造られていた。アイルランドのカトリック系住民とイギリスのプロテスタント系住民を分断するピース・ウォールと呼ばれる壁。
ピース ウォール 散歩・街歩き
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デイビス・ストリートをさらに進んで、ノーサンバーランド・ストリートに入ると「連帯の壁」がある。カトリック系住民の居住区のフォールズ・ロードには、アルスターの分離独立とアイルランド共和国への統合という政治目的を掲げる壁画が多く見られる。写真はパレスチナ人、クルド人、バスク人に対するアイルランドの共和党の共感を表す壁画。
International Wall 観光名所
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連帯の壁の終わりの地点には、写真の左に通用門が見える。この時は午後8時を過ぎていたので、閉まっていた。この通用門はカトリック地区のフォールズ・ロードと、プロテスタント地区のシャンキル・ロードを隔てるもので、紛争中は検問所があった。昼に来ていたら通れたのだが、午後7時に閉鎖される。
International Wall 観光名所
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写真は追悼の庭で、戦闘の最中に殺害されたアイルランド共和国軍のメンバーや、民間人、死亡した元囚人に捧げられている。この庭園は、紛争中のアイルランド共和主義者の主な居住地域だったフォールズ・ロードにある。庭園には鉄の門があり、中央記念碑につながる石畳にはケルト十字が描かれている。
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写真はボビー・サンズ壁画で、1998年にフォールズ・ロードにあるシン・フェイン党事務所の壁に描かれている。IRAのリーダーであるボビー・サンズの象徴と見なされる笑顔のイメージで描かれている。サンズはロングケッシュ刑務所に投獄されている間、ハンガーストライキ運動を主導した。笑顔のポーズは、彼が投獄されている間に撮影された写真に基づいている。
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西ベルファストを散策していたのは午後8時頃だったが、まだ周りは明るかった。ボタニック駅に戻ったのが午後9時30分を過ぎていたので、さすがに日が長いといっても真っ暗になっていた。駅から歩いて5分ほどのジョージア様式の建物を使ったヴィラ・イタリアで夕食。
ヴィラ イタリア イタリアン
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1988年に南ベルファストでオープンした家族経営のピッツェリアレストラン。内部は素朴なイタリアの魅力を楽しむことができる。美しい壁画、テラコッタタイルで装飾され、天井のぶどう棚からぶどうの木がたれ下がっている。
ヴィラ イタリア イタリアン
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螺旋状の形をしたフジッリ・パスタをクリームソースで和えたフジッリ・ボスカイオーラを注文した。
ヴィラ イタリア イタリアン
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ビールを注文すると苦みが少なくフルーティーな飲み口のイタリアンビールのモレッティ・ビールが運ばれてきた。今日は欲張って観光したので、夕食が終わってレストランを出たのは午後10時を過ぎていた。ボタニック・レストで宿泊。
ヴィラ イタリア イタリアン
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