2021/09/24 - 2021/09/27
39位(同エリア1233件中)
ロムルスさん
熊野・伊勢に続き、国のはじまりを訪ねて、未だに謎の多い出雲の国を巡りました。往路は唯一の寝台特急サンライズに乗車。後半は、奥出雲おろち号で中国山地を越えます。
(宿泊)
サンライズ出雲(車中泊)
玉造温泉・ホテル玉泉
クオーレ倉敷
(ルート)
1日目、東京→《サンライズ出雲》→出雲市
(泊)サンライズ出雲
2日目、出雲→《大社、松江》→玉造温泉
(泊)玉造温泉・ホテル玉泉
3日目、宍道→《おろち号》→倉敷
(泊)クオーレ倉敷
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 船 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
一畑電気鉄道、9月25日
出雲大社の参拝を終え、出雲大社前駅から一畑電気鉄道に乗って松江へ向かいます。列車は宍道湖に沿ってコトコトと走って行きます。 -
松江しんじ湖温泉駅、16時37分
出雲大社前駅から、特急列車で約1時間。列車は松江しんじ湖温泉駅に定刻で到着しました。 -
松江しんじ湖温泉駅
駅舎はヨーロッパの駅を彷彿させるような、近代的でスタイリッシュな建物だったので少し驚きでした。 -
松江城、16時45分
駅前に停まっていた市営バスに乗り、松江城までやって来ました。大きな堀と石垣がなかなかの迫力です。 -
堀尾吉晴像
旧大手門の前には、関ヶ原の戦い直後の1611年に、ここを築城した堀尾吉晴の銅像が天守閣に向かい立っています。 -
興雲閣
大手門跡からお城に上ると、左手に洋館が立っていました。明治36年に、天皇行幸時の宿舎とする目的で建てられたものだそうです。 -
興雲閣貴顕室
結局、明治天皇の行幸は実現せず、大正天皇が皇太子時代に泊まられたそうです。その後は市の施設として使われているとのこと。 -
松江城一ノ門
いよいよ一ノ門をくぐって、国宝の松江城とご対面です。 -
松江城(680円)
現存する天守閣は全国で12箇所。その中でも松江城は創建当時の姿を残し、2番目の大きさと、3番目の高さを誇るそうです。 -
天守閣2階
天守は防衛のための施設を多く備えています。2階には、石落としや、矢や鉄砲を撃つための矢狭間、鉄砲狭間があります。 -
天守閣4階
内部の階段も創建当時の物だそうです。侵入防止の引き戸があったり、城主と小姓の登り口が違ったりと、細かい細工が見られます。 -
天守閣からの眺望
天狗の間と呼ばれる5階まで上がると、宍道湖と松江の市街地が一望できました。 -
堀川遊覧船乗り場(1500円)、17時30分
天守閣を一周して大手門跡に戻ると、ちょうど堀川遊覧船の最終便が出港するところでした。 -
城山内堀川
靴を脱いでゴザの上に座ります。この船の客は私を含めて6人。船頭さんの合図で出港しました。 -
北惣門橋
両岸に石垣の積まれた内堀川を進み、最初の橋をくぐります。白壁の美しい館は、旧松江藩の家老朝日家長屋で、松江歴史館だそうです。 -
武家屋敷
船は北田川を西へ進みます。塩見縄手と呼ばれるこの一画は、武家屋敷や小泉八雲の旧居があり、江戸時代の風情です。 -
塩屋縄手
時間の関係で今回の旅行では諦めていた地区でしたが、船で遊覧できてラッキーでした。後ろに同時分発の後続の船が見えます。 -
うべや橋
17ある橋のうち4箇所では、橋桁が低いので屋根を下げて通過します。腹這いになるぐらい屋根が下がります。 -
庭園茶寮 みな美、18時
カラコロ広場の桟橋で下船。夕食は、伝統の鯛めしがいただける「庭園茶寮みな美」を予約しました。 -
庭園茶寮 みな美
案内された席は、宍道湖を借景にした日本庭園を望む、落ち着いた部屋です。お酒は薦めて頂いた、安来の「吉田酒造の月山出雲」をチョイス。これがめちゃくちゃ美味しかった。 -
鯛めし御膳 八雲 (4000円)コース
「もずく、胡麻豆腐、お浸し、茶碗蒸し」「お造り」を頂きながら、お酒は吉田酒造さんの月山特別純米酒出雲です。 -
八雲コース
続いて「豚味噌煮」~東坡肉(豚角煮)の和風味噌煮仕立て。「カレイ煎餅揚げ」~揚げたてパリパリで頭以外は全部食べられます。 -
鯛めし
そして最後にみな美家伝の「鯛めし」登場です。ご飯に鯛そぼろ、黄身、ネギ、ワサビなどを載せ、だし汁をかけて頂きます。大満足の夕餉、ごちそうさまでした。 -
玉造温泉・ホテル玉泉、20時
夕食後お店の前から、19時19分発のバスで玉造温泉へ。今日の宿「ホテル玉泉」にチェックインし、早速、温泉で寛ぎます。(素泊り7000円) -
神戸湯殿巌の湯
露天も内湯も広くて立派です。泉質は、硫酸塩 - 塩化物泉だそうです。 -
ラウンジ土笛、21時15分
湯上り後、ラウンジでは民芸ショーが開催されていました。演目は、民謡、踊り、に安来の銭太鼓です。 -
ラウンジ土笛
最後は、安来節のどじょうすくいです。明治時代に安来節は全国で流行し、その前座が漫才の発展につながったそうです。こうして盛り沢山の1日目が終了しました。 -
曲水の庭、9月26日
2日目は、トロッコ列車の奥出雲おろち号で中国山地を越えます。朝、ホテルの庭園を散策しました。小川が流れ、曲水の庭と呼ばれています。 -
ラウンジ土笛
昨夜民芸ショーをやっていたラウンジです。窓の外にはさっき散策した日本庭園が広がっています。 -
玉造温泉
ホテルの上層階からは、日本海も見えました。 -
玉造温泉
出発前に、朝の温泉街を歩きました。奈良時代から玉造温泉は名湯として、その名が知られていたそうです。 -
玉造温泉
昔、ここで良質の青瑪瑙(めのお)が採れ勾玉造りが盛んだったため、玉造温泉の名があるそうです。三種の神器の一つ、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)もこの地で作られたとの説もあるようです。 -
宍道駅、9時23分
玉造温泉駅まで送迎バスで送っていただき、奥出雲おろち号に乗るため、宍道駅までローカル列車で移動しました。宍道駅の隣のホームには、おろち号が入線しています。 -
奥出雲おろち号
JR木次線の備後落合駅までの間、約60㎞を走るトロッコ列車です。美しい田園風景とスイッチバックが人気で、特に2023年運転終了の予定発表後は、予約が難しくなっています。 -
トロッコ車両
座席は全て指定席(510円)です。備後落合行きは、進行方向左が奇数、右が偶数、いずれもD席が進行の方向窓側の席になります。 -
控え車両
トロッコ車両の他に、空調とトイレを備えた控え車両が連結されていて、同じ番号の座席が使えます。雨や熱い日、寒い日などに配慮した編成だと思います。 -
宍道駅、9時28分
出雲市から来たおろち号は、宍道駅で進行方向を変え、ディーゼル機関車に押される形で出発します。つまり、こちらが先頭です。宍道駅を定刻で出発。 -
展望席
運転席の隣は、前方の景色が楽しめる展望席になっています。ここはなかなかの人気で、いつもお客さんが並んでいました。最初の停車駅は加茂中です。 -
幡屋駅
加茂中駅を出発した列車は、小さな駅を通過し、田園風景の中を進みます。この駅はホームが短いため通過のようです。 -
木次駅、10時08分
斐伊川の支流の赤川を渡り、古い町並みの残る出雲大東の次に、木次線で1番乗降客の多い木次駅に停車しました。看板の表示が木にハートマークになっています。 -
木次駅
木次駅では、地元の方が多く乗車してきました。ホームでは、地元産の平地飼の有精卵を使ったプリンやアイスクリーム、焼鯖棒寿司などを売っています。 -
日登駅
列車は斐伊川に沿って、徐々に中国山地に入っていきます。この日登駅の辺りには、ヤマタノオロチが暴れた伝説が多く残っているそうです。 -
下久野駅
日登駅を出ると勾配がきつくなります。次の下久野駅の先には木次線で最長の下久野トンネル(2200m)があります。トンネル内では、車両の天井のおろちのイルミネーションが光ります。 -
出雲八代駅、10時42分
下久野トンネルを抜けると奥出雲町に入ります。町の玄関口にあたる出雲八代駅では、多くの地元住民の方がお出迎えをしてくれます。 -
出雲八代駅
地元の活性化のため、主婦の有志でおろち号の到着に合わせてカフェを運営されているそうです。多くの笑顔に見送られ出発です。 -
出雲三成駅
出雲八代から次の出雲三成までの間、てなづちの里の「クリーム大福」と「スイートポテト」の車内販売がありました。スイートポテトはすぐに完売でした。 -
出雲三成駅
出雲三成から亀嵩の間は、斐伊川に沿った谷を走ります。この辺でほぼ半分来たことになります。次の亀嵩駅は、松本清張の小説「砂の器」の舞台となった町だそうです。 -
亀嵩駅、11時01分
今では亀嵩駅は、砂の器よりも駅長さんが駅でお蕎麦屋さんを営んでいることで有名です。事前に注文しておくと、列車まで出前をしてくれます。この日も多くの注文が入っていたようです。 -
亀嵩駅そば弁当(750円)
私も1つ注文してみました。手打ちの出雲蕎麦に薬味と汁をかけ、とろろと卵を絡めます。こしがあって美味しいお蕎麦でした。 -
出雲横田駅、11時16分
次の出雲横田では、笹ずしの駅売りがあります。こちらは今日は予約が無くても購入できそうです。これも、ためしに1つ購入してみます。 -
笹ずし(1100円)
全部で6個入り、1個づつ丁寧に2枚の笹の葉で巻かれています。柔らかい地元の仁多米に、ほんのり笹の香りがして、とても上品な美味しさです。 -
笹ずし
6個の寿司はそれぞれに、鮭、蟹、鯛、鯖、海老、鰻と6酒類のネタが入っていて楽しめます。個人的には、今年食べた駅弁の中でNo.1の傑作でした。 -
八川駅
もうひとつの蕎麦弁当のある駅、八川を過ぎると、いよいよ行く手に山が迫っています。勾配では列車は速度が遅いため、ずっと車で追いかけている地元の方もいらっしゃいました。 -
スイッチバック
次の出雲坂根駅で線路は山にぶつかり、行き止まりになっています。ここから木次線の名所、三段スイッチバックが始まります。 -
出雲坂根駅、11時40分着
列車は方向転換のため5分間停車します。みんな一斉に列車を降りて、写真撮影をしたり、臨時の売店で買い物をしたり、結構忙しい5分間です。 -
スイッチバック
駅からこれから進むスイッチバックが見えます。左が今、走ってきた線路、右がこれから登っていく線路です。かなりの勾配になっています。 -
臨時売店「延命の里」
駅の構内では土日とおろち号の走る日のみ、臨時売店がオープンします。お弁当や野菜や果物など、地元の特産品を販売しています。 -
臨時売店「延命の里」
ここでの1番人気は、炭火で焼いた焼き鳥です。1本120円、ニンニクを使った特製のタレが地鶏の美味しさを倍増させています。 -
延命水
売店の横には、売店の名前の由来となっている名水、延命水が湧き出しています。 -
出雲坂根駅、11時45分発
出発時刻が近づくと、車掌さんが列車に戻るよう呼び掛けてくれます。おろち号はいよいよ三段スイッチバックへ向けて出発します。 -
スイッチバック
出雲坂根まで進行方向右手だった車窓からは、今まで走ってきた線路と分岐して登っていく様子がわかります。 -
スイッチバック
少し走ると、今度は進行方向右手の車窓に、これから登っていく三段目の線路が見えてきました。 -
眼下の出雲坂根駅
列車が再び進行方向を変え、三段目の線路を進むと、今度は進行方向右手の車窓の眼下に、先程停車していた出雲坂根駅が見えます。 -
奥出雲おろちループ
次に進行方向右手の車窓から、奥出雲おろちループに繋がる赤いアーチ橋が見えます。これから列車は、この橋を一周するように走り、橋の右上裏側辺りまで登っていきます。 -
奥出雲おろちループ
列車と平行する国道314号線は、ループ橋で105mの高低差を克服しています。列車は、スイッチバックとループ橋の周りをほぼ一周することで、この高さを登っていきます。 -
奥出雲おろちループ
先程の橋の反対側に登ってきました。ちょうど対岸左から右手を迂回して、ここまで来たことになります。 -
制限速度25㎞/時
この辺りは勾配がきつく、制限速度25㎞/時が続きます。平地なら自転車でも追い越せそうな速度です。道路が整備されたので、速度では車にかなわないようです。 -
備後落合駅
木次線の最高地点でスキー場もある三井野原駅で、多くの地元の方は下車されていました。ここを過ぎると分水領を越え広島県に入ります。油木駅を通過すると終点の備後落合です。 -
備後落合駅、12時36分着
宍道駅から3時間13分、奥出雲おろち号の旅が終わりました。備後落合駅は山間のターミナル駅ですが、周囲にほとんど人家がありません。 -
トロッコ車両
みんなが下車した後のトロッコ車両です。ボックス席が左右に6つづつ(3~13)、AとDが窓側です。その前後に窓向きの席(1、2、14、15)があります。 -
トロッコ車両
窓ガラスが全く無いので、トンネルの中などは、夏でも寒く感じることがあります。早春や秋口は防寒必須です。 -
奥出雲おろち号、12時58分発
約20分間の停車後、おろち号は再び木次線を折り返して行きました。7割程度の乗客の方はそのまま乗車されていました。 -
備後落合駅
おろち号が出発した後の備後落合駅は静まりかえっています。かつて機関区もありましたが、今は無人駅です。次にこの駅に列車がやって来るのは、約2時間後です。 -
備後落合駅舎
駅舎には、かつてここに機関区があり、200人もの人が働いていた頃の写真が飾られています。2時間後の接続列車を、数人の人が待っていました。 -
備後落合駅の木次線、14時33分
14時21分になり芸備線の三好方面からの列車が到着、続いて新見方面から、最後に木次線の列車が到着しました。急に駅に活気が戻ります。 -
備後落合駅、14時38分発
左が三好行き、右がこれから乗車する新見行きです。備後落合から新見へ行く列車は1日3本のみ、これを逃すと20時12分までありません。 -
芸備線
1両だけの新見行き列車は、10名ほどの客を乗せ備後落合駅を出発すると、次の道後山駅まで標高差160mをゆっくりと登っていきます。 -
小鳥原第一鉄橋
途中までは天樋川に沿って、山裾を蛇行しながら登ります。そして、中国地方で最も高い小鳥原第一鉄橋を通過します。 -
道後山駅
芸備線の最高地点、道後山駅に到着しました。スイッチバックや鉄橋など、この山地の克服に多くの努力が為されたことがわかります。 -
神代川
芸備線は分水領を越えると、神代川に沿って山を下りていきます。古い城下町の東城を通り、終点の新見に到着します。 -
新見駅、16時01分着
新見駅も発着列車の本数に比べ、構内が広く閑散とした印象を受けます。ここから倉敷へ行く特急「やくも」には、約30分の待ち時間で接続しています。 -
倉敷駅、17時27分
ほぼ日没の時刻に倉敷に到着しました。新見からここまで伯備線の特急で約1時間。芸備線と速度の差を感じます。 -
みそかつ梅の木
夕食は、倉敷名物の味噌カツにしてみました。選んだお店は「梅の木」、南口から倉敷風致地区へ向けて5分ほど歩いたところにあります。 -
みそかつ梅の木
ナゲットのように見えるカツは、フライではなくパン粉を付け焼いているそうです。カリカリの衣にジューシーな肉、それに特製ソースが絶妙でした。 -
倉敷美観地区
今晩の宿は、倉敷美観地区に隣接するクオーレ倉敷です。静まり返った夜の美観地区は、美しく街灯が灯っていました。
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