さがん、がばい良かとこや！　その２

2021/07/29 - 2021/07/29

ずいぶん前に読んでいた「ビッグコミック・スピリッツ」。
その中に『美味しんぼ』があった。
たかが料理マンガではある。
“たかが”ではあるが、その内容が実に詳しくて濃い。
料理はもちろんのこと、その食材や地方文化、器に至るまで考察されている。
また、山岡士郎と海原雄山の対決も楽しみだった。


翌日、ふたたび電車に乗って佐賀へ足を向け、温泉と美食を目指す。
ルートは博多駅を出発して鳥栖へ、そこから長崎本線に入り肥前鹿島まで向かう。
乗り合いバスに乗り、最初の目的地である“嬉野温泉”で下車。
ここで目的の「温泉」と「美食」を堪能する。

※今回も、ほとんど観光をしない鉄道に乗って温泉と食を楽しむ旅です♪

エリア 嬉野温泉(佐賀)

• 旅行の満足度: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5

• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

おはようございます。

（ホテルの窓から）

西鉄ホテル クルーム博多 宿・ホテル

朝から温泉に入ります(^^)

１Ｆにある居酒屋（朝食）へ

三種から選べる

「博多鯛茶漬け」を選ぶ。

プリプリ!

熱々の出汁を掛けて、いただきます(^^)!

駅に近く、深夜や早朝から温泉に入れるので、ありがたいホテルでした。

１階にコンビニと居酒屋が入っているので便利^^

フロントは２階です。

バスターミナルからも数分の距離

博多から鳥栖まで移動。

鳥栖駅 駅

鳥栖から長崎本線に入る。

のどかな田園風景が広がる

肥前山口に到着

大きな駅です。

特急電車がガンガン走る！

肥前竜王に到着

次に見えてきたのは、島式ホームの駅

肥前鹿島駅

肥前鹿島駅 駅

駅舎の赤い屋根は、祐徳稲荷神社に因む。

鹿島市中心部の駅だが、ごらんの通り・・・


それでも、新幹線の開通によって、別の注目を浴びる。
（ルートから外れているため、地元は反対の意見が多いとか）

西九州新幹線の始発駅は武雄温泉駅になる。

ＪＲと佐賀県は協議の上、博多から肥前鹿島行の特急を走らせる。

肥前山口から諫早までの長崎本線は、第三セクターに移行される。
（当面の間、「上下分離方式」で運行されるそうだ）

駅前のバスターミナルから祐徳バスに乗車

町を抜け、山あいの集落を綴り、峠を越える。

山間部にまで田んぼが広がる。

やきものの里を過ぎ、

嬉野の町まで下ってくると、建設中の新幹線の駅が見えてきました。

バスを観光案内所付近で降りる。

観光案内所で情報収集して、町歩きを始める。

旧長崎街道を進む。

右手に大きなホテルが

嬉野温泉　大正屋 宿・ホテル

大正屋さん

さっそく入ってみましょう。

伝統がありそうですね。

いつかは泊まってみたいお宿のようです。

日帰り温泉「四季の湯」をいただきました(^^♪

広々とした温泉を独り占め！

街道に沿った古い町ですね。

長崎街道嬉野湯宿 西構口跡 名所・史跡

温泉の効能と「湯どうふ」について

奥にあるのが「豊玉姫神社」

豊玉姫神社 寺・神社・教会

交差点を左折したところにあったのは「よこ長」さん

宗庵 よこ長 グルメ・レストラン

こちらの名物の

「特選湯どうふ」をいただきます♪

食べ方があったので、その通りに・・・

トロトロになって、美味です(*^^*)

海老も入っている！

実は、このお店

マンガの『美味しんぼ』にも登場します。

１９９２年には、雁屋哲さんも訪れていました。

再び町を散策していると、


「何じゃ、コレ？」

蓋を開けると・・・


ここに足を入れるの？

フツーの「足湯」じゃなく、ナノミストにしているんだって。

長崎街道に戻り、

１８６１年の温泉広場

シーボルトの「あし湯」

シーボルトの足湯 温泉

こちらは公衆浴場

シーボルトの湯 温泉

塩田川に沿う

橋を渡ると、

温泉公園があります。

シーボルトの湯

清流が気持ちいい

あちこちに昔の写真や解説がある。

同時に現在の地図もあり、自然と嬉野を楽しめる。

バスに乗るため、停留所へ

待合室の中にあったのは、

「肥前電気鉄道」の図！

かつては、こんな列車が走っていたんだ！

へぇ～、新たな発見です^^

百年前に鉄道が通さなかった町を、１００年後に初めて鉄道が走ります。

地元の人々は、どう思っているのでしょうか？

かつて軌道が走っていたかもしれない場所かな？

バスは、やがて武雄温泉へ

奥に駅が見えてきました。

ここでバスを降ります。

武雄温泉駅 駅

南側はまだ工事中

どうやら、こちらが正面玄関のようです。

まだ、駅の周りは、

何も無く真新しい

構内には「西九州新幹線」の紹介ビデオが流されていました。

ホームに上がってみます。

工事が着々と進んでいるようです。

まだキレイです。

在来線と新幹線のホームが並んでいます。

「西九州新幹線」の始発駅でもある武雄温泉駅


私は、早さを追求するだけ（トンネルの多い）の新幹線は、個人的に好まない。
また、地元の生活の足となっている在来線を“効率”だけでぶった切ることもイヤだ。


でも、時代は流れてゆく。
（もう少し、さがんの人の話も聞きたかったのですが．．．）

新ルートの開通は、もうすぐ。
たぶん、長崎の人々は首を長くして待ってるに違いない。
イヤ、きっと！

新しい門出を祝おう。





　　　　　　――――――おしまい