2021/09/26 - 2021/09/26
432位(同エリア2800件中)
栗マリさん
フランクフルト郊外クローンベルクにゴルフ場付きのお城のホテルがある。テラスでお茶を何度かしたことがあるが、とても落ち着くし、空気もいいし好きな空間だ。サービスもよく、値段も高くなかったのを記憶している。去年の誕生日にそこのアフタヌーンティーの券をプレゼントされたのだったが、コロナでロックダウン、レストランもホテルも閉まり、2回延期、キャンセルを繰り返し、やっと11か月ぶりに行かれることになったのだった。(次のお誕生日が来ちゃうじゃん…! 1か月の間に2度歳を取るのか?!)希望者にはお城(ホテル)内の見学もガイド付きでできる、とサイトにあったが、結局ほぼ全員がお茶の後に参加。早口のおっちゃんの案内で館内をめぐることとなった。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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フランクフルト市内よりはここクロンベルクは標高も高く涼しい。駐車場結構混んでいました。
1893年に英国のヴィクトリア二世の娘であり、プロイセンの皇后であったヴィクトリアカイゼリンフリードリッヒが4年の歳月をかけて建てたお城で、1953年にアメリカ軍の占領から解放されたのちに、庭園をゴルフコースに、お城をホテルとして改装したものです。
https://schlosshotel-kronberg.com/en/シュロスホテル クロンベルク ホテル
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車寄せ
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ホテルに入って(正面)最初に目にする光景。アフタヌーンティーはどこだ?と思っている人もいるはずだけど・・・・。すぐ右側にバーがあり、どうもそこがアフタヌーンティーの会場の様だ。まだ入場できないようで、雨で外を散策できないこともあり玄関ホールはごった返していた。
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(階段の下はレセプション)
案内の説明によるとレセプションは基本的にないとか。このスピーカーのようなものの向こうの奥のカウンターがコンシェルジュ。入り口ホールにテーブルがあって、お客さんはそこに座って待っていればホテルスタッフが話しかけて来て応対する・・・とのこと―ホントかな?! -
この暖炉は1893年創立当時の物ということ。ここがいわゆる玄関ホール。一般客はここでお茶が飲めるので注文を取っている。
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玄関ホールにはここの創立者、英国のビクトリア女王の娘であり、プロイセンの女王であったヴィクトリアカイゼリンフリードリッヒの夫「99日王」と呼ばれた、フリードリッヒ3世(ヴィルヘルム2世の父親に当たる)のコレクションが残っている。
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廊下におかれたショーケースはイギリス、ドイツの貴族の所有していたものや贈答品として持ってこられたものが飾ってあります。この城の宝飾品などはヴィクトリアカイゼリンフリードリッヒとその夫が30年の結婚生活で集めたものが数々あったが、敗戦後アメリカ軍に占拠されたりアメリカのクラブハウスとして8年間使われていた間に随分と失われて行ったということです。
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晴れれば外で回りを散策できるし写真も撮れるのに残念。ドイツでは珍しい18Hのゴルフコースもある。
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予約の名簿をチェックして、ワクチン証明を提示して通されたアフタヌーン会場はなんとバーラウンジ。ちょっとがっかりでした。ソーシャルディスタンス? なのか、一応隣のテーブルとは離してあるけれど、こんな大きなホテルで狭いところに人を詰め込みすぎではないですか?!
背もたれの付いた椅子とルネッサンス調のテーブルを勝手に想像していた私たちはちょっとがっかりでした。決して広くないバーのほとんど半分がお酒が置いてあるカウンターで、あとは窓際に革張りのソファーがあり、向いに座る人は革のスツールとは!
クロークもなく(コロナだから仕方ない)、着てきたレインコートを丸めて窓際に自分で置きました。
11か月も待っていたこの日のことなので、ちょっと期待が膨らみ過ぎているのかしら?と思いつつ、着席してマスクを外します。
先ずはサンドイッチ。日本の食パンのようにやわらかい~もちろんシャンパンも。
しかしながらここから古参の給仕がティーポットに全てのお茶を準備するのに時間がかかり過ぎ!早く温かいお紅茶が欲しかったぁ。完全予約制なので人数も分かっている筈だし、時間も14時と決められていて一斉入場したのに手際が悪いなあ、と辛口批評ですみません。シュロスホテル クロンベルク ホテル
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お紅茶はロネフェルト(Ronnefeldt)の14種類ぐらいのメニューにある茶葉から、好きなものをウエイターが注いでくれますが、サモワール(型)のお湯がなくなると、遠いキッチンから大きな容器でお湯を補充するのも古参のウエイターの仕事らしく「少々お待ちを!」といったまま、なかなかおかわりがこなかったりします。見えてしまったので…観察が細かくてすみません。
(SENCHAやウーロン茶もりすとにありましたがこの食器で煎茶は無理でしょう笑) -
スコーンに付けて食べるのは残念ながらクロッテッドチーズではなくてほとんど普通の生クリームに近かったと思いました。いや、本場英国でアフタヌーンティーをしたことがないので、詳細はわかりませんが。隣のテーブルの人はグルテンフリーを希望するお客さんだったようで、違う物をもらっていて、お互い「それは、何ですか?」(いやお互い、というより、お隣さんが勝手に「それなあに?そっちのも写真に撮らせてね」と言ってきたのだけれど」「左隣の人のはネ、トッピングがイチゴじゃなくて、ブルーベリーだったわよ!」とも教えてくれました。
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(もう新しいものの出てこないし、そろそろ帰ろうっか~)とブツブツ言っていた矢先、案内人が「さあ、お城の中をご案内しますがいかがですか~」と集合をかけてきました。
食堂その1.ここに住んでいた王家は朝・昼・晩とそれぞれのスタイルと方角の食堂を使い分けていたという。ここがホテルに入ってすぐ真正面に見えたお部屋でした。このテーブルセッティングはただのデコレーションではなく、夜のイベントに使うのかホテルスタッフが忙しそうに準備をしていました。 -
隣の食堂
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ドアの上の大きな当時の紋章。
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壁に飾られたゴブラン織りは歴史のストーリーが記されている。
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イタリアンバロックの間
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イタリアの間のシャンデリア
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ホテル2階から3階の客室への階段
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我々は1階から2階への螺旋階段を上って見学。普通と逆回り。
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2階一番奥の角部屋は二方角に窓があり明るく日当たりがいい。ドイツの最後の王女様が実際に暮らしていた部屋。案内人の後ろの壁の中には当時、他にはなかったセントラルヒーティングの装置が隠されている。(ドアが少し開いている部分)(当時のジーメンス&ハルスケ社製)他にも貨物用のエレベーターをつけたり新しい電気技術が使われたようです。
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王女様らしいかわいい調度品
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2階から正面玄関の駐車場を見る。雨は止まないようです。
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ここに住んでいた(ドイツの)王女たちの肖像画。土地柄、多分狩猟も楽しみの一つだったに違いないですね
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この階段をおりると、玄関ホールレセプションの横に出ます。
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最後に玄関ホールでシェリー酒の振る舞いがあった。
こういうのも値段のうちなんですねえ~(飲まなかったけれど)。
アフタヌーンティーが質素だった分、こういうことで点数稼ぎをしていたように思いました。まあ、館内の案内付きでお茶を飲んだのは初めてだったので良しとしましょうか。お天気いいときにお庭も案内して欲しいなあ~。作った当時は英国から庭師を呼んでいて、ホテル経営を始めるにあたってゴルフコースにした際も、自然の木々を伐採することなく残して巧みにコースを設計したという話なので、(書物によると)バラ園あり、洞窟あり、滝あり、ということでした。
ホテルとして開業してからも、一族の婚礼や祝宴にこのお城は使われているそうです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- まほうのべるさん 2021/11/03 09:41:05
- ちょうど2年前
- こんにちは、栗マリさんはじめまして。
シュロスホテルクロンベルクにちょうど2年前に宿泊しました。
エントランスを入ると素敵な空間に別世界へ行った気分でした。
コロナ感染でこの後1度も海外へは行っておらず、懐かしい限りです。
アフタヌーンティの後にホテル内のガイドをしていただけたなんて羨ましいです。
アフタヌーンティはバーでだなんて、もっと素敵なお部屋がいくつもあったのにちょっと残念ですね。
レストランに日本人の男性が働いていたのですが、コロナ感染でまだいらしているのか?と時々思ったりします。
まほうのべる
- 栗マリさん からの返信 2021/11/03 17:14:45
- RE: ちょうど2年前
まほうのべるさん。
閲覧およびお便り有難うございます。
シュロスホテルのあの空間はちょっとタイムスリっプした感じですよね。
以前のまほうのべるさんの旅行記、読ませて頂いたと思います。
豪華ではありますが堅実質素なイギリスとプロイセンの魂みたいのがあちこちに感じられました。
本当に、場所はちょっとがっかりでした。コロナ禍だったからバーで催したのか本来は他の食堂なのかわかりません。夏はテラスでのお茶が素敵です。大きなソファにゆったりと座ってお庭とゴルフコースを眺める時間は癒されます。やはり、元が夏の城として建てられたからでしょうか。お庭の風景も一緒の方が素敵ですね。
ホテル・飲食業界は再開したからと言っても、どこも人離れ、人手不足が深刻なようです。
少しずつ、少しずつ平常を取り戻していけるといいですね。
まほうのべるさんもまたあちこちご旅行できますように!
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この旅行で行ったホテル
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シュロスホテル クロンベルク
3.4
フランクフルト(ドイツ) の旅行記
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