2021/08/04 - 2021/08/08
837位(同エリア916件中)
ちゃおさん
太地町内の循環バスは30分~1時間に1回位回ってくるようだ。乗車1回に付き100円。自分の地元小金井市にもミニバスが走っていて、こちらも1回100円。どこの市町村でも足のない高齢住民へのサービスでこうしたミニバスを走らせているのだ。このバスも途中から二人の高齢者が乗って来て、途中の民間病院前で下車した。運転手も高齢の男性で、どこかのバス会社を定年退職し、再雇用されたような感じだ。
運転席の後ろに備えられている運賃箱に100円入れて、それとなく運転手に話しかけてみると、自分のような観光客が多いのか、答えるのが面倒くさそうに、「自分はこの町の出身ではない、勝浦から来ている。この町のことはよく知らない」と不愛想だ。「ああ、勝浦ですか。隣町からですね」と畳みかけるように話すと、「勝浦は隣と違う。大分離れている」と言って、何かあくまで会話を拒否する態度で、会話はそのまま途絶えてしまった。考えてみたら、運転中の運転手に話しかける自分の方が非常識だったのだ。その後は黙って外の景色を眺めることにした。
バスは太地湾に沿って巡回し、湾を見下ろす丘の上に上がり、眼下に太地湾が見下ろせる。湾の形状はどことなく土佐清水に似ている。湾の真ん中に小島があり、それを取り巻くように湾が腸の様に半円を描いて巻いている。湾口はすぼまっていて、これでは高潮も津波も防げるだろう。天然の良港。映画で一躍有名になった、コーヴ、鯨を捕獲する湾はどの辺か聞くことも出来ず、仮に聞いたとしても答えは無いだろうし、この太地の湾のどこかに映画の舞台はあるのだろう、と想像した。
バスは数百m置きに停車するが、乗り降りする客はいない。しかし、そこにバスストップがある以上、一旦は停車する。時間待ちなのか、元々のスケジュールなのか、大きな記念館の前で暫く駐車する。丘の上のクジラ博物館の様だ。しかし今はコロナ禍で閉館中。運転席を降りた運転手と二言三言話を交わす。先刻通りすがりにチラと見えた落合博満の立て看板が気になり聞いたところ、「中日監督の落合は、この丘の先に大きな別荘を持っていて、毎年やってきていた。ここ2年、コロナで来てはいないが、その別荘地に記念館を建てて、3冠王の表彰状とか、いろいろの記念品を飾ってある。太地へやってくる観光客は、クジラよりはこの落合記念館を訪ねる人の方が多い。」との事だった。そんな話を切り上げるようにして、博物館の前でバスは2‐3分時間待ちした後、再び坂を下って、最初に乗車した漁協前に戻って行った。
- 旅行の満足度
- 5.0
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ちゃおさんの関連旅行記
那智勝浦・太地(和歌山) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
8