兵庫県の城跡巡り：明石道峰溝付城跡～羽柴秀吉の三木城攻略の付城跡

2021/09/09 - 2021/09/09

羽柴秀吉の播州三木城攻め（三木合戦）の付城「明石道峰溝付城跡」。（Ⅰ）主郭・（Ⅱ）西郭・（Ⅲ）東郭からなり、各曲輪跡・櫓台跡・土塁跡・横堀跡が残る。

国道175線沿いの「道の駅みき」の南側にある。
付近には国史跡の付城跡が残り「三木ホースランドパーク付城跡ウォーキングコース」が整備されている。


三木合戦。
1578年（天正6年）～1580年（天正8年）にかけ、織田方の羽柴秀吉と毛利方の別所長治とが、三木城を舞台にした合戦。
難攻不落の三木城攻略のため、羽柴秀吉は三木城の周りに30以上の付城を作り「兵糧攻め」をする。長期間の籠城の末、兵糧が尽きた別所長治は三木城を開城し羽柴秀吉が勝利。
城内で多数の餓死者を出した戦いは「三木の干殺し」とも言われる悲惨な合戦。

エリア 三木・小野(兵庫)

三木ホースランドパーク周辺付城跡ウォーキングコース案内板。

国道175線沿い「道の駅みき」と国道を挟んで三木ホースランドパーク付近には、羽柴秀吉の三木城攻め時の付城跡（国史跡）の高木大塚城跡・高木大山付城跡・シクノ谷峰溝付城跡・明石道峰溝付城跡が残り、ウォーキングコースが整備されている。

右手の丘陵地が明石道峰溝付城跡。

歴史の森公園、明石道峰溝付城跡入口。
ターゲットバードゴルフコースの脇に明石道峰溝付城跡があり、無料の駐車場かある。

左手がターゲットバードゴルフコース、右手が明石道峰溝付城跡。

ターゲットバードゴルフコース脇を通り、テント横の坂道に入って行く。

明石道峰溝付城跡解説板。

明石道峰溝付城跡縄張り図。

西郭解説板。
主郭の西側に設けられた枡形状の虎口。軍勢の出撃用の空間として機能していたと考えられる。

西郭。
土盛は主郭と西郭の境にある櫓台。

櫓台解説板。
周辺の状況を監視する見張り台と考えられている。櫓が建っていたかどうかは不明。

主郭からの櫓台。

主郭解説板。
主郭の広さは約1100㎡。建物の存在は不明。

主郭。

主郭にある明石道峰溝付城跡説明板。

左右の土盛は土塁跡。
遊歩道先の中央部は主郭と東郭を隔てる虎口跡。

主郭と東郭を隔てる虎口跡の土塁跡。

主郭と東郭を隔てる虎口跡前の横堀跡。

東郭解説板。
主郭の東側に付属する郭。軍勢が駐屯していた場所と思われている。広さは約3300㎡あり、主郭の3倍ある。建物の存在は不明。

東郭より、遊歩道先の土塁跡は主郭と東郭を隔てる虎口跡

東郭。

東郭からの展望。

東郭の横堀跡。