2021/07/23 - 2021/07/23
277位(同エリア953件中)
さるおさん
地元から伊根までは公共の交通機関を利用すると片道約6時間半かかるということで宿泊は必須。じゃあ、舟屋に泊まろうかと当たってみるが、連休ド真ん中の日程で、殆どの舟屋が"一人客はちょっと・・・"とのご返事。行先変えるか・・・と思い始めた頃、舟屋じゃないけど宿坊があるのを発見。ダメ元で照会したら"大丈夫ですよ"と二つ返事。しかも名前は聞かれたけど連絡先は聞かれてない。そのお気軽さに、ちゃんと予約がはいっているのか不安に思っていましたが・・・。素敵なご住職の有難いお話を聞くことが出来、心に残る旅になりました。伊根、良い所だった。
行程:宿坊「櫻海」(朝のお勤めと精進料理の朝食)→「向井酒造」→天橋立「笠松公園」→「元伊勢籠神社」→宮津(観光列車「丹後あおまつ号」で福知山へ)
- 旅行の満足度
- 4.5
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宿坊「櫻海」は、伊根バス停直ぐの「海蔵寺」さんの離れの一棟貸し。一棟貸しなのに、連休中なのに、快く一人客を受け入れて下さいました。
バス停からは、ちょっと階段を上ります。庭先でご住職が何やら作業中。"スミマセン、今晩お世話になります"と声を掛けました。庭先につながれていた甲斐犬が"ワォーン、ワォーン"とお出迎え。この子の名前聞くの忘れた。お母さんは立派な猟犬だったらしい。でもこの子はセンスが無くて、猟に出る事もなく家庭犬としての人生を歩んでいるそう。いいじゃない、それも人生(犬生?)。ご家族に可愛がられて、皆を癒してあげて、素晴らしきワンライフ。 -
こちらが一棟貸し、離れの正面でございます。
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中は6畳の二間続き。奥に水回り。布団は既に敷いてありました。暑い夏の日、ご住職が到着前にエアコンを入れてくれてました。
一人じゃ広すぎるな。普段生活しているウチのリビングより広い。畳の上に大の字で寝転がる。この感触、良き良き。 -
欄干と御簾。他に雪見障子等。所々に伝統の日本文化。奥のタンスはオルゴール箪笥。引き出しを開けるとオルゴールの音色。泥棒避けらしい。これらの説明は、お部屋のパンフレットに記載してある。英語の説明があるのがミソ。コロナ前は、お客さんの多くが外国の方だったらしい。
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襖には立派な龍の絵。
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ドライヤー、タオル、歯ブラシ、浴衣の代わりに作務衣。お迎えのお菓子、お茶も完備。宿坊と言えアメニティはホテル並みに揃っている。
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この箱、タイトルが"煩悩の箱"(笑)。
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朝6時からの朝課(読経)が行われる本堂。参加自由。せっかくなので参加。お経の中身は理解できないが有難い気分になるから不思議。
この日の早朝、猿が出たそうだ。観光客の私は、"まぁ、猿!"なんて高い声を出したけど、地元の人は迷惑しているらしい。夏でも網戸だけにしておくと、網戸を破ってワルさしていくそうだ。 -
朝課に参加すると頂ける「日課勤行聖典」と御朱印。
ご住職は長く大阪のお寺でお勤めされた後、自身の地元近くの「海蔵寺」さんのご住職になられたそうです。当時、長く住職のいなかったこのお寺は荒れていたそうですが、それを一つ一つ年月を掛け自身の理想のお寺へと近づけていかれているとのこと、頭が下がりますね。 -
朝課の後は、お待ちかね精進料理の朝食。ご飯は古代米(赤米)。このお米はお寺近くの酒蔵「向井酒造」さんで作られるお酒「伊根満開」に使用されているもの。
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この日の朝食は、具沢山のお汁、ジャガイモの金平、ホウレン草の和え物、万願寺唐辛子、お手製のお漬物、それにお寺の畑で採れたトマトと桃。決して豪華な食材が使われているわけではありませんが、どれもこれもご住職の心のこもった手作り朝食です。お寺の畑で採れた野菜が食材ってのがイイじゃないですか。
使用されている塗りの器は百年ぐらい前の物との事。今まで使用されずに保管されていたため全く傷みがなく、そんなに年代の古い物とは聞かないと気付きません。こんな器で食事ができるのも有難い話です。 -
このお寺自慢の桜の樹。春には見事な花を咲かす。その姿は海からも見えるそうだ。"舟屋の里の一本桜"として何度かマスコミにも紹介されているらしい。
ご住職が目指すお寺は、昔のような誰もが自然と集まるお寺。子供達の遊び声が庭に響くお寺だそうです。お寺とは本来、どんな人にも門戸が開かれているべきというお考えで、だから一人旅だろうが、"泊まりたい"と言えば泊めて下さるそうです。お陰で助かった。 -
海に近い酒蔵「向井酒造」。古代米で作った「伊根満開」が有名。試飲ができると聞いていたのですが、コロナ禍のせいか、この日は試飲は出来ませんでした。
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伊根を去る前に最後の写真をパチリ。“もんどり”と呼ばれるカゴが写ってますね。このカゴに魚のアラなど余った食材を入れて海の中へ。そのまま一晩放っておくと、もんどりの中に魚や貝類が勝手に入ってくるという仕掛けです。伊根に続く伝統漁です。
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伊根を後にして「笠松公園」へ。「天橋立」をモノレールに乗って見に行きます。
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日本三景「天橋立」。日本人の好きな三大○○。
「股覗き」が有名ですが、ポイントに行っても誰も股から覗いてなかった。一人だけやるのは恥ずかしかったけど、せっかくなので挑戦。やたら長いロングスカートを履いていたのと、身体が固くて曲がらなかったのが敗因で全く見えず。これ以上醜態を晒すのも嫌だったのでサッサと撤収。 -
「元伊勢籠神社」
天照大神が住まわれたことから"元伊勢"と呼ばれています。バスの発車時刻まで暫く時間があるので寄ってみた。 -
お昼、宮津で「あかもくぶっかけうどん」。宮津の駅前に、やたら人気の定食屋さんがあって、訪問したら長蛇の列。約30組のウエィテイングです。この炎天下の中で30組も待ってられんわと早々に諦めて近くのうどん屋さんに方向変換。宮津産の「あかもく」がトッピングされている。まぁ宮津の食材が食べれて良かったか。
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宮津から福知山迄、運良く観光列車「青松」に乗車で来た。「青松」は事前予約不要で普通運賃で乗車できる優れ物。ソファ席、カウンター席など、さまざまなタイプの座席あり。ギリギリに乗車したからトイレの前のソファ席しか空いてなかったけど。西舞鶴から乗車すれば海の景色が楽しめる。宮津から福知山だと、いたって普通の車窓風景(笑)。
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<お土産>
お土産は旅の最後に買う派。メインは伊根だけど、伊根で買ったお土産は無し。バラマキ用にインスタントの「宮津焼きそば」。宮津の町にはカレー焼きそばを出す店が多いらしい。全然知らんかったけど。多分、そんなに有名じゃない(笑)。バラマキ用にと購入したが、このラーメン、一個300円以上した・・・。他、天橋立オイルサーディン、牡蠣の缶詰、やき栗等。やき栗は妹に渡そうとしたら"いらん"て拒否されたので、私が美味しく頂きました(笑)。
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この旅行記へのコメント (2)
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- みみこさん 2021/08/30 12:40:50
- 宿坊
- さるおさん、こんにちは。
天橋立、コロナが落ち着いたら行きたいなって思ってたんです。
それに何でしょう、あの素敵な宿坊は!
お部屋といい、アメニティ、食事と魅力あふれてますね。
またご住職のホスピタリティがよろしい。
コロナは嫌な事ばかりだけど、落ち着いて日本の町を楽しめることだけは良かったと思います。
この宿坊も泊まれなかったかもしれませんものね。
私もこの宿坊泊まってみた~い(≧▽≦)
みみこ
- さるおさん からの返信 2021/09/04 13:31:16
- Re: 宿坊
- みみこさん、今日は。
みみこさんの仰る通り、コロナ前だったら、海外ばかりに目が向き、伊根のような小さな日本の町をを訪れることも無かったかもしれません。何より今、海外の方が入って来れないので、じっくりと観光を楽しめます。こういう楽しみ方が出来るのは今だけだろうなと思いつつ、国内も面白い所が沢山あるなぁと再発見です。もしかしたら、コロナが収まった後も国内メインに周っているかも・・・。
伊根は1時間もあれば時間が余ってしまうような小さな町で、ドライブがてら日帰りで来られる方が多いです。天橋立のついでに寄ったりね。福岡からだと遠いし交通の便も悪いかもしれませんが、機会があればお寄りください。ノスタルジックな雰囲気の良い場所ですよ。
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