2021/06/23 - 2021/06/25
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世界遺産「古都奈良の文化財」と「法隆寺地域の仏教建造物群」のうち、春日山原始林を除くすべてまわってみました。春日山原始林は春日大社から一周歩いて10km弱かかるため今回は省略。
平城宮跡を近鉄の車内から見るだけにすれば2日でまわれます。今回は平城宮跡をまあまあ隈なく散歩したので2日半かかりました。
<1日目>
9:00すぎ 近鉄奈良駅からスタート
東大寺(2時間)
↓徒歩
春日大社(40分)
12:20 ランチ
↓バス
13:30 興福寺(1時間)
↓徒歩、かき氷休憩
元興寺・ならまち散策(1時間)
<2日目>
8:35近鉄奈良→8:58西ノ京(大和西大寺乗換え)
薬師寺(1時間)
↓徒歩
唐招提寺(1時間)
↓バス *時刻注意*
法起寺(15分)
法輪寺(15分) *世界遺産ではありません
↓徒歩・ランチ休憩
中宮寺(15分) *世界遺産ではありません
法隆寺(2時間 東院・西院の移動含む)
↓JR
奈良駅
<3日目>
9:05 近鉄奈良駅バス停
↓バス
平城宮跡(散策3時間)
↓バス
近鉄奈良駅
終了!
「古都奈良の文化財」
東大寺(南大門、大仏殿・大仏、転害門、正倉院、三月堂等)
春日大社(本殿 ※見学不可)
興福寺(五重塔、東金堂、北円堂)
元興寺(極楽堂、禅室、五重小塔)
薬師寺(東塔、東院堂)
唐招提寺(金堂:現存する奈良時代最大の建物、講堂)
平城宮跡
春日山原始林 ※世界遺産の石碑は大原橋休憩舎にあります
「法隆寺地域の仏教建造物群」
法起寺(三重塔:日本最古)
法隆寺(五重塔:日本最古、金堂、夢殿)
括弧書きは主な世界遺産登録物件です。
これまで訪問した世界遺産を地図にしました。
https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1yoqLLP4RqEUEGAWetsVUOMsUXJnjjFPa
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-
<1日目>
始発の新幹線からの近鉄で近鉄奈良駅へ到着。
JRの奈良駅とはだいぶ離れた場所にあり、東大寺などのエリアに行く場合は近鉄の方が近いです。
6:00 東京→8:08 京都(東海道新幹線)
8:30 京都→9:05 近鉄奈良(近鉄) -
近いとはいうものの、実は近鉄奈良駅から東大寺方面はだらだらした上り坂になっています。
しかも南大門まで1kmちょっとと意外と距離があるので、真夏とかはバスの方がいいかもしれません。 -
このときは歩いていくことにしました。
鹿の飛び出し注意! -
あ!鹿!
赤信号待っているのかな?w
飛び出さないでねー。 -
9:27
近鉄奈良駅から歩いて約20分、東大寺の南大門に到着です。
扁額「大華厳寺」の文字は聖武天皇直筆の文字を写して作成したものといいます。 -
東大寺は世界遺産。
古都奈良の文化財 8ヶ所中1ヶ所目! -
門をくぐると東大寺ミュージアムが見えてきます。
大仏殿との共通チケットもあり、若干お得です。
東大寺ミュージアム&大仏殿
共通チケット 1,000円 -
内部撮影禁止だったので看板でw
写真中央の平安時代に作られた千手観音立像など、貴重な仏像を多く見学できました。
入ってすぐの動画は、座るスペースがないのが残念でしたが、法隆寺の歴史がわかりやすくコンパクトにまとまっていたので何気におすすめです。
館内はある程度じっくり見学して30分程度といったところ。 -
続いてメインの大仏堂!
世界最大の木造建築で有名ですね。
現在のは江戸時代に再建されたもので、創建時よりやや小ぶりになったといいます。
写真中央の窓は元旦と8/15夜のみ開くそうで、大仏のお顔が拝めるそうです。 -
大仏様とご対面・・・!大きい!
-
大仏をよく見ると、頭の黒い色が胴体と比べると浮いているようにも見えます。
これは修復年度が違うことによるもので、胸のあたりの四角い補修跡がみえる部分は戦国時代、頭は江戸時代の修復だそうです。 -
台座の部分や像の下半分は比較的奈良時代の当初のものが残っているというから驚きです。
-
不自然な階段がありますが、これを上ると大仏殿の屋根裏につながっているようです。
江戸時代の再建では屋根が波打ってしまい、明治の補修工事で虹梁に鉄骨を加えて補強したとのことでした。
柱もよく見ると釘のようなもので打ち付けてあります。
これは柱の周りに木を並べて打ち付けているんだそうです。それだけ屋根が重いってことですね。 -
柱のうち一本は穴くぐりができるのですが、感染対策のため木枠で封鎖されていました・・・。
-
大仏の周囲をぐるっと一周できるので背面も見られます。
-
大仏殿を出たところにある賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)も感染症対策のためおサワリ厳禁となっていました。
-
この後は東大寺をぐるっと時計回りに歩いてみます。
まずは大仏殿の西側にある戒壇堂。
鑑真が築いたもので、江戸時代の再建だそうです。
訪問時は、2023年まで続く修復工事のため中は確認できず。 -
近くにある千手堂という小さなお堂で、普段は戒壇堂にある仏像を見学できました。
千手堂 600円 -
10:26
法隆寺西端にある転害門。
「てんがい」ではなく、「てがい」と読みます。
看板によると「中世の修理を受けているが、東大寺伽藍における天平時代の唯一の遺構」とのことで、超貴重ですね。 -
10:39
正倉院。
ここは宮内庁の管轄になります。
これが学校の授業でウワサの校倉造なんですね。
ちなみに平日の10時から15時まで、ここから外観を見るのみで内部へは入れません。
制限が多くて大変ですが、もし時間があえば見ておいてもいいかも。
向かって左が儀式用具、中央が役所関係、右が天皇の私物などが納められていたそうです。
中が二階建てになっているのはこのとき初めて知りました。 -
正倉院の端に神社があるのも初めて知りました。
-
法隆寺に戻って続きを散策。
鐘楼も国宝です。 -
法華堂(三月堂)では奈良時代の仏像が整然と並んでいました。
一室のみなので5分もあれば見終わります。
内部撮影禁止なのが残念。
部屋は狭くても古くて美しい仏像が並ぶ様子は見ごたえがあります。
ここはおすすめです。
法華堂(三月堂) 600円 -
二月堂は眺めがよいスポットとして有名ですね。
ここは修学旅行生と思われる方々がたくさん来ていました。 -
写真左奥の迫り出した部分から眺めを楽しみます。
行ってみましょー! -
おぉ、これは・・・。
これがリアルというやつですね。 -
ぜひこのようにアップにしましょうw
写真中央やや右寄りに平城宮跡の修復工事の囲いが見えています。
二月堂が高い場所にあるのもそうですが、東大寺自体が高台にあるのがよくわかりますね。 -
二月堂へ続く階段は、こちら側は屋根がありました。
雨のときなどはこっちの方がいいかもしれません。 -
11:37
東大寺を後にして春日大社へ向かいます。
途中若草山の横を通過します。
このあたりはお土産屋などもあって、小休憩するのもいいかも。
春日山原始林の散策はこのあたりから山道に入っていく感じになります。 -
イチオシ
鹿と目があっちゃった!?
ごめんねー、鹿せんべい持ってないのー。 -
春日大社の敷地内に入りました。
「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 御蓋の山に いでし月かも」
阿倍仲麻呂の句の石碑がありました。
阿倍仲麻呂は17歳で唐に渡り、20年越しの願いで53歳のとき一時帰国が認められたものの船がベトナムに難破し、ついに帰国できませんでした。
船の中で詠んだ句ということで、帰国を楽しみにしていた様子が伝わってきます。 -
11:56
春日大社の南門から中に入ってみます。
内部は有料です。
写真撮影は基本的に禁止。チケット売り場の方に聞いたところ、入ってすぐの部分は問題ないようですが、本殿など神様がいらっしゃる場所はやめてくださいとのことでした。 -
春日大社の本殿は4棟並んでおり、写真右から第一殿、第二殿・・・と並んでいます。
ゆるやかな坂になっていて、第一殿に向かって徐々に高くなっていっているんだそうです。 -
撮影禁止、というかそもそも立入禁止の本殿の写真はこちら。
屋根の部分が微妙に高さが違っていることから、地面に若干高低差があるのがわかります。
写真一番奥が第一殿、順に第二殿から第四殿が続きます。
※ちなみにこれは国宝殿のパネルです。 -
有料エリアは遥拝所などいろいろありますが、藤浪之屋は暗い小屋に燈籠がたくさん並んでいてフォトジェニック!
部屋自体は小さいのですが、鏡があるのでどこまでも続いているように錯覚します。 -
イチオシ
真っ昼間に夜のような景色が楽しめるのも面白いですね。
幻想的な雰囲気がよかったです。 -
お参りを終えて戻ってきたら世界遺産の碑がありました。
春日大社も世界遺産です!
古都奈良の文化財 8ヶ所中2ヶ所目! -
12:30
ここでランチ!
春日大社の駐車場にあるところにしました。
コロナ禍でも開いていたのはありがたいです。
「春日の滋養ラーメンセット」なるものを注文。
大豆ミートのおこわは山椒の香りがしておいしい!
ラーメンは、自家製麺と言いますがちょっと・・・。
抹茶ラテは激甘でデザートがわりになりました。
ごちそうさま!
ランチ@鹿音(カード可)
春日の滋養ラーメンセット 1,300円
抹茶ラテ 650円 -
バスの時間まで国宝殿をチラ見。
このフロアのみ撮影OK。
展示の目玉は鼉太鼓(だだいこ)。
こちらはレプリカですが、本物が2階の展示室にありました。
実物はかなり傷みがあり、時代を超えて使われてきたもの特有の凄みを感じました。 -
お次は興福寺です。歩いても行けますが、1.5kmほどあるので横着してバスで行くことにします。
バスは2種類ありますが、このぐるっとバスは100円です。便数は限られていますが重宝します。
ぐるっとバス
13:25 春日大社本殿→13:31(時刻表は13:29)県庁前
100円(交通系ICカード利用可) -
興福寺(こうふくじ)も世界遺産です。
古都奈良の文化財 8ヶ所中3ヶ所目! -
興福寺は境内の通路を自由に歩けるようになっていて、いくつかの建物に入るときにチケットを買う方式です。
国宝の東金堂と、同じく国宝の五重塔。
東金堂は中に入ることができました。
室町時代の薬師如来坐像を見ることができます。
残念ながら写真撮影は禁止。
公式サイトでチェックできますが、実物をみたほうがいいですね。
20体ほどあることもあり、なんだか圧倒されました。
五重塔は奈良時代の場所に建ちつつ屋根が反っている室町以降の仕様を取り込んだスタイル。
内部は阿弥陀三尊像(西)、弥勒三尊像(北)、薬師三尊像(東)、釈迦三尊像(南)の四方像が収められていますが通常見学不可です。
2023年秋ごろから10年程度修復予定でしばらく見られなくなるそう。
東金堂・国宝館 セット券
900円 -
興福寺の目玉は国宝館。
おしゃれな展示方法で、見学にはだいたい30分程度かかります。
一番の見所は阿修羅立像。
正面の憂い顔、悲しみ、唇をかむ表情と顔が三方向にあるのですが、横の2つは鑑賞しづらいのが難点。
食堂(国宝館の位置にあった建物)の鎌倉時代の千手観音は5mを超えインパクト大です。40本の手×1つあたり25の世界を救う=1,000という計算だそう。 -
やたら新しい感じのする中金堂は、2018年に完成したばかり。藤原不比等による建立で、江戸時代の火災の後ようやく復元されたもの。
このときは新型コロナウイルス対策の職員交代制の影響で、チケット販売しておらず拝観できませんでした。
再建にあたってはカメルーンから輸入した巨木を使い、内部は江戸時代の釈迦如来坐像が安置されています。 -
北円堂は奈良時代の様式が残っており、国宝に指定されています。
こちらは柵の向こうにあり、近づくこともできません。 -
三重塔などをみて、坂を下って東向(ひがしむき)商店街へ。
東向というのは、かつて店構えが東側にある興福寺にのみ向かっていたことに由来するとのこと。
この商店街は飲食チェーン店やコンビニ、100均、スーパーなどがあって滞在中は結構便利そう。 -
興福寺の南に猿沢池というのがあります。
ここからの五重塔は絵になる景色! -
暑い!ということでかき氷ストップ。
ぷちまるカフェというお店にしました。
うめ味をチョイス。
淡い赤がとってもきれい!
氷はふわふわで癒されます。
程なくして6人家族が狭い店内にわらわらやってきて大騒ぎ・・・。
食べ終わってさっさと出払いました。
ぷちまるカフェ
かき氷 700円 -
外に出たら、近くの家の植木の葉っぱを鹿が食べてる・・・!
鹿はこんな民家の方まで来ちゃうんですね。 -
15:33
続いて元興寺へ。
げんきょうじではなく、「がんごうじ」です。地味にムズ。
古都奈良の文化財 8ヶ所中4ヶ所目!
元興寺
拝観料 500円 -
元興寺は蘇我馬子が飛鳥に建立したもので、日本初のお寺といわれます。飛鳥から奈良に移築されたもので、なんと瓦は当時のものなんだとか!
本堂の中は撮影禁止。
曼荼羅図が四方にかけてあり、パキスタン出土の3世紀の小さな寝仏像や、スリランカとの関係に尽力した日本人僧侶が祀られていたりしました。 -
宝物館には奈良時代のカラフルな五重小塔が展示されていました。
ずっと室内に置かれていたため保存状態がとてもよくて驚きです。
聖徳太子立像にはX線検査で中に紙が入っていることがわかったなどと書かれており、さらにオドロキ。 -
なんかとってもきれい!
-
元興寺は飛鳥からの移転当初は賑わいがあったようなのですが、興福寺ができると人気を持っていかれてしまい、境内も縮小し、敷地の多くは現在住宅地になっています。
そんなわけで元興寺の旧東塔院は南側にある別の境内にあります。
こちらは塔跡が残るのみです。
元興寺塔跡
拝観自由 -
梅雨どきだというのに夕立がきたこともあり、ならまち格子の家で伝統家屋の見学をしました。
間口の長さに応じて税金がかけられたこともあり、間口が狭くて奥行きが長い家が並ぶようになったとか。バルト三国あたりのハンザ都市と同じ状況が日本にあったとは・・・。 -
家が2棟あって、間に中庭に面した廊下が配置されているのが伝統的なスタイルだといいます。
写真手前が主屋で、坪庭を挟んで離れが見えています。
もう17時になったのでどこも大体閉店ガラガラ。
これで1日目はおしまい! -
<2日目>
この日は奈良市中心部からちょっと離れた寺院をめぐります。
薬師寺と唐招提寺は近いので歩いていけるのですが、そこから法隆寺の方面へはバス移動になります。
このバスが1日8本とボトルネックになるため、時間に合わせた見学がポイントになります。
まずは近鉄で西ノ京駅まで移動です。
近鉄
8:35 近鉄奈良→8:46(時刻表は8:41) 大和西大寺
8:54 大和西大寺→8:58 西ノ京
260円
このときは大和西大寺に入る電車がほぼすべて遅延していました・・・。 -
9時ぴったり!
薬師寺からスタートです。
古都奈良の文化財 8ヶ所中5ヶ所目! -
薬師寺は境内が2ヶ所に分かれていますが、チケットは一度に買うことができます。
まずは南側の境内から。そのままずばり南門です。
薬師寺
食堂・西僧坊・玄奘伽藍 1,600円 -
ここの建造物で最重要なのはこちらの東塔。
創建時から唯一残っている建物で、訪問した2021年に12年にも及ぶ修復が終わったばかり。
さすがにかなりきれいな外観です。
記念ということで、外から中をチラ見できました。
特に何が置かれているわけではないのですが、4本の柱が囲む中央に太い心柱が立ち、宝相華(ほうそうげ)という空想の花がいくつも描かれた天井画がありました。 -
大講堂では日本最古奈良時代の仏足石(仏陀の足裏を彫った石)がいろいろな意味で印象的です。
-
西僧坊では修復前の東塔の水煙(すいえん)が展示されていました。
よくみると笛などを持つ飛天がデザインされており、妙に感動。 -
北の境内にある玄奘三蔵院伽藍では、西遊記のモデル玄奘三蔵の遺骨と像を祀っていました。
周りにある建物では平山郁夫氏のシルクロードの絵が何点か展示されていました。
私もユーラシア大陸を横断したときにシルクロードを通ったので、ウイグル自治区の古城(都市跡)の絵とか懐かしく拝見しました。 -
10:22
そのまま北に歩いて唐招提寺(とうしょうだいじ)へ。
鑑真が創建したもので、戒律を学ぶ学校のような位置づけでした。
唐招提寺
拝観料 1,000円 -
古都奈良の文化財 8ヶ所中6ヶ所目です。
-
入口の南大門をくぐって正面に見えるこちらが国宝の金堂。
現存する奈良時代の最大の建物だそうです。
内部に安置されている千手観音立像は5mもあって巨大さに圧倒されます。 -
鑑真の身代わり像なるものがこちらに安置されていました。
教科書に載っている鑑真像のレプリカです。
本物は開帳期間が限定されているので、通常はこちらのレプリカでお参りすることになります。
しかしどういうわけかレプリカであっても近くでの撮影は禁止されています。 -
新宝蔵というミニ博物館では奈良時代や平安時代の仏像を見ることができました。
この日は6月24日。7月・8月・12月・1月・2月は休館とのことで、ギリギリ見学できてよかったです。
新宝蔵 200円 -
敷地の一番奥、池のほとりの緑多い場所に鑑真のお墓がありました。
5度も来日に失敗して、失明してまで日本に来ていただいたわけですから、ゆっくり休んでいただきたいものです。
周辺には北原白秋の句碑などがありました。 -
バスで唐招提寺から法起寺へ向かいます。
昼間は1時間に1本しかないうえ、乗り場が唐招提寺の前ではなく、門を出て左へ進んだところにある大通り沿いにあるので要注意です。
バス停は通りに出て左側に見えます。法起寺方面へは信号を渡ることも考慮しておきましょう。
門からバス停までは5分強かかることを想定して、バスの時間に合わせて唐招提寺を見学するといいと思います。
バス
12:07(時刻表は12:02)唐招提寺東口
→12:46(時刻表は12:40)法起寺前
520円(交通系ICカード利用可) -
12:47
バス停のすぐそばに法起寺(ほうきじ)があります。
世界遺産ですが、法隆寺地域の仏教建造物群として登録されています。
2ヶ所中1ヶ所目です。
法起寺
拝観料 300円 -
こちらは日本最古の三重塔です。
ちなみにこのお寺はあちこちに写真は遠慮してくれと書いてあるのですが、建物の外観を撮る分には問題ないということでした。よくわかりません・・・。 -
13:14
法起寺から歩いて15分弱、法輪寺にやってきました。
ここは世界遺産ではないのですが、法隆寺に向かうルートの近くにあるので立ち寄ってみました。
聖徳太子の子が、聖徳太子の病気回復を願って建てたものといわれます。
法輪寺
拝観料 500円 -
大講堂ではほぼ一列に仏像が並んでいました。
薬師如来坐像、虚空蔵菩薩立像、十一面観音菩薩立像がメインです。
仏像の後ろにも通路を用意してくださっているので、じっくり背面も見学できるのがよかったです。 -
13:44
ここで遅めランチ!
北小路(きたこみち)というお店にしました。
超家庭的な料理・・・!
田舎のおばあちゃん家で食べる手作り素朴料理そのままという感じ。
たけのこは味が染みてるし、少し甘めのきゅうりの酢の物とか、ふっくらしているなす田楽とか、すべてが最高!
実はこういう料理って都会に住んでいると食べることはまずないうえ、普段和食をまったく食べない異常な食生活も相まって、子供のころを思い出してとても懐かしい気持ちになりました。
ごちそうさまでした。
ランチ@北小路
小路定食(内容はその時々で変わるようです) 650円 -
14:34
てくてく歩いて法隆寺の東院伽藍にやってきました。
ここは隣に並ぶ中宮寺(ちゅうぐうじ)との共通の門で、入って左に歩くと中宮寺にたどり着きます。
中宮寺は聖徳太子が母のために創建した尼寺です。
中宮寺のみは600円ですが、法隆寺のチケットを提示すると500円になります。
先に中宮寺に行くので法隆寺のチケットがないのですが、口頭でOKでした。 -
本堂はあがって拝観できます。
訪問は修復が終わった直後(2021年)で、外観はとてもきれいでした。
靴を脱いであがると、説明の録音を流してくれました。
木製の菩薩半迦(ぼさつはんか)像は「アルカイック・スマイル」というとても上品な微笑みを浮かべたもので、足を組み「うーん・・・」という声が聞こえてきそうな考えるお姿はとても美しく、印象的でした。 -
続いて法隆寺へ。言わずと知れた聖徳太子らが創建したお寺です。
こちらの東院伽藍は聖徳太子の死後行信(ぎょうしん)という僧都(そうず)が建立したものです。
法隆寺は西院・東院伽藍の共通チケットで1,500円です。
先に東院に来ると一旦300円支払い、西院で残額の1,200円を支払う方式になっています。
東院でも共通チケットを売ってくれればいいと思うのですが、、
東院では夢殿(ゆめどの)で行信僧都坐像などを見学。暗がりに置かれているからか、小さいながら威圧感があったのを覚えています。
救世(くぜ)観音立像も安置されているといいますが、訪問時は非公開でした。 -
風情ある通りを歩きながら西院伽藍へ向かいます。
途中にある東大門。これも国宝です。 -
実は、法隆寺は聖徳太子の死後火災で焼失し、その後近くに再建されたものが現在のものだといわれています。
もともとの法隆寺は若草伽藍といって、写真左側の壁に見えている寺院の奥にその跡が残っているそうですが一般には非公開です。
航空写真で見ると石の礎のようなものが確認できます。かつてNHKのブラタモリで内部の映像が流れていました。
一応この通りの一部も当時の伽藍の敷地内になっていたようです。 -
15:21
では西院伽藍行ってみましょう!
法隆寺 西院伽藍
拝観料 1,200円(東院伽藍300円との差額) -
東院伽藍のとき書き忘れましたが、もちろん法隆寺は世界遺産。
法隆寺地域の仏教建造物群 2ヶ所中2ヶ所目 さっき制覇していました。
この碑は平山郁夫書と書かれていますね。
シルクロードの終着点ともいわれるからですかね。 -
いよいよ西院伽藍です!
左が五重塔、右が金堂、奥が大講堂です。 -
五重塔は世界最古の木造建築として有名ですね。
四面から塔内部がのぞけるようになっていて、釈迦が亡くなった涅槃などのさまざまな場面を表した粘土の彫像が置かれていて、見ごたえ十分です。
撮影禁止なのが残念。 -
金堂も世界最古の木造建築。
二階に龍の彫刻が巻き付いた支柱がみえますが、江戸時代の補修の時に棟が張り出しすぎていたので足されたものだといいます。
内部は一本道で正面からたくさんの仏像を見られます。聖徳太子を表す本尊の釈迦三尊像は面長で体が細いのが特徴。脇侍の薬王菩薩と薬上菩薩と並んでいました。
薬師如来は出張中だったのが残念。
他に誰もいなかったので係員さんと少しお話して仏像のお話などを聞きました。この翌日に松下奈緒さんがNHKの番組の収録で来るという話まで聞きましたw
この番組は8月末放送だったのですが、BS4Kだったから見られず・・・。 -
中門は柱のエンタシスが見所。パルテノン神殿とは違い、下の方も細くなっているのが特徴的というのは有名な話。
柱は所々修復されていますが、修復されていない部分は飛鳥時代のオリジナルというから驚きです。
ちなみに西院伽藍の各物件の説明パネルは中門にまとめて書かれています。便利なんだか不便なんだかw -
廻廊は柱と壁の間の木材の形が見所なんだとか。
こちらは一直線にみえます。 -
一方こっちは少し曲がって見えます。
曲がっている方が飛鳥時代のもので、直線の方は恐らく江戸時代ではないかとのことでした。 -
金堂の係員さんに行った方がいいと言われてきたのがこちらの上御堂。
通常は11月1日から3日だけの公開ですが、この年は聖徳太子1400年御忌ということで特別公開されていました。
平安時代の釈迦三尊像があるのですが、230cmと大きく、太っていて、顔は丸く、螺髪があるなど大仏感がでており、金堂にあった飛鳥時代のものとはまったく違っています。
木造ですが表面は金箔が貼られていたようです。
貴重なものが見られてよかったです。 -
西院伽藍の出口の目の前に鏡池があります。
かつてここに柿茶屋があり、正岡子規が「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と句を詠んだと言われています。
句碑もありました。 -
大宝蔵院は法隆寺の博物館になっています。大きく3つの部屋があって、それぞれ仏像や玉虫厨子、百済観音像、絵画や刀剣などとなっています。
観光客がほぼいない状態で、それなりにゆっくり見てだいたい30分くらいかかりました。 -
2日目の観光はこれでおしまい。
帰りましょー! -
16:58
こちらの南大門をでてから、JR法隆寺駅までは1.5km程度ありそこそこ歩きます。
おまけに法隆寺に関係するものは参道を除きほぼなく、車通りの多い地方の一般道を歩いていくような感じです。
バスもあるのですが、この時間はもうありませんでした。 -
途中パン屋などに寄って夕飯を調達しながら、JR法隆寺駅に着きました。ここからは奈良駅まで一本で行けるので便利。
JR大和路線快速
17:33 法隆寺→17:44 奈良
220円(交通系ICカード利用可)
2日目おしまい! -
<3日目>
残すは平城宮跡のみ。
かなり広くて、全部みるとなると午前中はこれでつぶれちゃうかなと予想。
朝のバスでまずは展示館に来ました。
バス
9:05 近鉄奈良→9:26(時刻表は9:20)平城宮跡・遺構展示館
250円(交通系ICカード利用可) -
展示館では、大極殿(だいごくでん。宮殿のこと)の想像図や出土品などが見られます。
このように遺構も間近に見られます。どういうわけか苔が生えちゃっているようですが・・・。 -
東院庭園は平城宮の儀式を行ったり、宴会場だったところとされています。これだけ復元されているとイメージつきやすいですね。
-
広い敷地内に見所が点在しているので移動するだけでも大変。この日は炎天下でマスクしながら歩いているとまあまあきつい・・・。
-
若草山がよく見えています。
東大寺も見えていますね。 -
第二次大極殿は礎石のみが残り、建物の大きさはわかりますが、ファータイルなイマジネーションが要求されています・・・。
-
第一次大極殿は復元されているのでイメージしやすいですね。
中には高御座(たかみくら。天皇の玉座)や屋根に乗せる鴟尾の復元などが展示されていました。 -
近鉄の車内から見える工事中の建造物は南門。
横から見ることができました。
素人目にはもうほとんど終わっているように見えます。修復工事の完了は2022年3月の予定とのことで楽しみです。 -
南門の前から朱雀門方向を見ると・・・
え、まだあんなに遠いの・・・。 -
暑すぎて少しでも冷房に当たりたいと、平城宮跡資料館にも立ち寄りました。
-
ジオラマや木簡や器などの出土品、家具などの再現などがありましたが、個人的に気になったのは食事。
鹿肉の塩辛、車エビの塩焼き、漬物など、なんとなく塩分が多そうな雰囲気。 -
出土品の展示から一つ。
遣唐使により持ち込まれた中国の陶器をもとに作った「奈良三彩」など、外国の交流による影響がみられるのもおもしろいです。 -
踏切を渡って朱雀門に向かいます。
踏切は8時から17時までしか空いていないので、時間を外して散策する方は要注意です。 -
12:16
朱雀門に到着!
平城宮跡は約3時間も歩き回っていたことになります・・・。 -
朱雀門から南側は朱雀大路という当時のメインストリート。広い!
幅70mもある道路とか、現代では考えられません。 -
世界遺産の碑をみて、今回の旅行もおしまいです。
古都奈良の文化財 8ヶ所中7ヶ所目。 -
最後もぐるっとバスで戻ります!
ぐるっとバス
12:52 朱雀門ひろば→13:08 近鉄奈良駅
100円 -
世界遺産「古都奈良の文化財」と「法隆寺地域の仏教建造物群」めぐり、おしまいです!
この後突然の大雨に・・・w
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