復興五輪が始まった現在のフクシマの復興状況を見てきた

2021/07/22 - 2021/07/22

積み重ねられた様々な調整不足・確認不足、それらが引き金になって発生した様々な不祥事、はたまた現在も続く新型コロナ禍における開催の是非……なんかはホントは置いとけないけど、とまれ泣いても喚いても明日2021年7月23日、いよいよ開会式を迎える東京五輪2020。当初は間違いなく、2013年9月の開催決定から遡ること2年半前の2011年3月に起こった、かの東日本大震災からの「復興五輪」と位置づけられていたはずと思います。
開催決定から約8年、新型コロナ禍に伴う1年の延期も経て、ホントに待ちに待ったはずの復興五輪にも関わらず、何だかまるで日本国中盛り上がらない復興五輪（まだ言うか）。今回はその復興五輪（しつこいｗ）のメイン開催地・東京から200km離れた、「アンダーコントロール」なはずのフクシマは双葉町の海沿いの復興状況を見てきました。

エリア 浪江・富岡・川内(福島)

7時過ぎの京浜東北線で移動。

東十条駅 駅

上野駅8時発特急ひたち3号へ乗車。17番線ホームから。

上野駅 駅

窓側席はほとんど埋まっていたような。

上野駅 駅

大津港駅～勿来駅間。

今回も撮影。ぽつんと一軒家。久之浜駅～末続駅間。

富岡駅近く。

富岡駅 駅

11時10分、双葉駅到着。

双葉駅 駅

駅の西側は宅地造成中。黒い土嚢は、はて汚染土ってやつかい？

双葉駅 駅

駅に降り立つ。

双葉駅 駅

東日本大震災・原子力被害伝承館、双葉町産業交流センター行きの双葉町シャトルバスに乗車。電車の接続に合わせて、土日祭日は1日15便ほど運行している。こういう町や村のバスって、本数なんかあってないようなのがフツーな気がするけど、大変失礼ながら「15便も？」と思ってしまった。ちなみに、平日だと20本だったか。

双葉駅 駅

片道200円。往復利用だと350円。

双葉駅 駅

これから解体される家屋。

復興アート。

作業員用の宿泊施設かな。

双葉町産業交流センター到着。

復興産業拠点の案内板。

突き当たり。

こんなオブジェがお出迎え。

双葉町産業交流センター内にあるフードコートへ寄る。フードコートといっても、この2軒のみだけどね。

浪江焼きそばにつけ汁と生卵をつけたのをせんだん亭から注文して、おいなりさんはペンギンから注文。

腹ごなしを兼ねて、少し海に向かって歩いて行こうかな。

更地の前に建つ土地改良記念碑。

せっかく苦労を重ねて土地改良したのにね。

ガレキと廃屋が点在。

まるで広大なサバンナに残された動物の死体みたいだ。

このお宅ももぬけの殻かな。

復興拠点センターたる双葉町産業交流センターをバックに、未だ時が止まったままのガレキ。

パノラマ撮影。

海沿いの道に出た。

前田川を渡る。向こう側が河口。

この橋、令和2年12月竣工だってさ。つい最近通ったのね。

盛り土が活かされるのはいつになるやら。

ポツンと展望台があるので行ってみる。

なんと土日祭日は閉鎖とな。フツーは土日祭日こそ開放するんじゃ？？

展望台に掲げられていた福島県復興祈念公園のイメージ図。こんな立派な公園、ホントにできるんかね。

盛り土も出番がなかなか来なくて干からびているくらいなのに。

この海沿いに走る道を往かん。

なんと通行止め。向こうに映る校舎を見に行きたいのだ。

仕方ない。少し遠回りになるが、今まで歩いてきた道を引き続き北上して行こう。

振り返りは大事。

海岸へと向かうトラックの列。

ズームアップしたこの学校は、浪江町立請戸小学校。いわゆる震災遺構なのだ。

久々に見た。0.129マイクロシーベルトと出ていた。

あちゃー、完全にバリケードされちゃってるな。

震災から10年以上経っているのに、未だにガレキが堆く積まれているのね。

請戸小学校行きはあきらめて、来た道をひたすら双葉町産業交流センターまで戻った。

その双葉町産業交流センターに隣接する、東日本大震災・原子力被害伝承館へ入る。昨年9月に開館したという。右下は自動芝刈り機マシン。
https://www.fipo.or.jp/lore/

まずはイントロダクションとして5分ほどの映像を見る。真ん前の白い壁がスクリーンだ。

映像は撮影不可だが、展示物はほぼ撮影可という。

こやつは東日本大震災・原子力被害伝承館の外にある。

が、その前に屋上から海側をパノラマ撮影。

「原子力　明るい未来の　エネルギー」
そうだったんだろうね、あの日あの瞬間までは。

津波でひしゃげた消防車。

東日本大震災・原子力被害伝承館や双葉町産業交流センターがあるエリアからいくらもしない距離で、放射能汚染土の中間貯蔵施設エリアがある。

東日本大震災・原子力被害伝承館の建物のアールが美しいね。

最後に双葉町産業交流センター屋上から海側を。

双葉町内陸側。

奥は放射能汚染土の中間貯蔵施設エリア。

もう一丁、海側。

14時10分発の双葉町シャトルバスで双葉駅へ向かう。

双葉駅前の復興アート。

もう一丁。

双葉町消防署第二分署。シャッターはめくり上がり、時計の針は東日本大震災発生時刻を指したまま。

事務所の様子。多分あの時から時間は止まったまま。

こちらも無人。

こちらも無人。

こちらもブロック塀が壊れたままだが、家の中は住み続けられているようだ。

双葉駅に戻る。ホントはこれを借りたかったんだが、サービス休止とあらばシャトルバス一択だったのだ。

さあ、まずは水戸駅行き各駅停車に乗る。

双葉駅 駅

テナント募集中の垂れ幕。経営者の皆様、特急ひたちもすべて停車する広野駅前の一等地でっせ～。

広野駅 駅

いわき駅で特急ひたちに乗り換えるが、接続時間が49分あるので駅の外へ。

いわき駅 駅

いわき駅前のペデストリアンデッキ。

いわき駅 駅

デパート脇の銀座通りへ。

こちらの喫茶店ブレイクで、文字通りコーヒーブレイクする。

ブレイク 平本店 グルメ・レストラン

パッションという生クリームの乗ったアイスコーヒー。それってウインナーコーヒーっていうんじゃ？　ま、いいか。甘さと苦さが絶妙。

ブレイク 平本店 グルメ・レストラン

デザートはショコラモンブラン。店一番人気のロールケーキの予定が、ほかのケーキ類も含めて軒並み完売らしく、フツーのモンブランかショコラモンブランの二択と言われて選択。歩き疲れた身体に染みた。

ブレイク 平本店 グルメ・レストラン

それでは、特急ひたちで東京へ帰ります。今回もご覧いただき、ありがとうございました！

いわき駅 駅