2021/07/12 - 2021/07/12
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はなまりんさん
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普段は熊本駅と三角港の間を往復している観光列車「A列車で行こう」が、団体列車となって阿蘇を巡るというので、三人の好奇心溢れるトリオ・ザ・オバチャンズはツアーに参加しました。
5年前の熊本地震からいかに復興が進んだかを自分の目で確かめよう! というのが、このツアーのコンセプト。
ホントに、あの地震の打撃はとてつもなく大きかったですから。
復興の様子を、しっかり見てこなくっちゃ!!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 観光バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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博多駅からの出発組は朝8時発の新幹線ツバメで熊本駅に向かうところから、スタートです。
熊本駅着は9時少し前。ここで小一時間待った後、A列車で行こうに乗り込みます。
09:58発車。熊本駅 駅
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3人の指定席はボックス席でした。JRさんありがとう!
JR九州の観光列車ですから、例によって、三戸岡鋭治さんデザインのお洒落な内装。
もちろん、「A列車で行こう」に乗ったからには、ハイボールでまずは乾杯!
\(^o^)/ -
一旦宮地駅で列車を降ろされ、バスで改めて阿蘇駅へ戻ります。
なんでこんな面倒な順路になるのかよくわかりませんが…阿蘇駅 駅
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11時半に、阿蘇駅併設のレストラン「火星」でオムライスのランチ。
たしか、ななつ星の乗客の為に新設されたんでしたよね?
ななつ星の抽選に落ちまくった身としてはちょっと複雑… -
木の香りが素敵ですが、店内は意外と質素。
収容人数も多くはないので、乗客は半数ずつ交代でランチします。 -
午後は、先ほどのバスが乗客を乗せ、阿蘇のカルデラの中を走り回って案内してくれました。
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最初に阿蘇神社。 復興の象徴です。
この阿蘇神社は、全国500社の阿蘇神社の総本山。
デ、デカイ!! 本物の楼門かと思いきや、修復工事中の楼門の囲いに描かれた絵(写真)でした。プレハブむき出しではいかにも無粋だというので、せめてもの絵姿なんだそうです。
これだけで100万円もかかったのだとか! -
奥へ回ると、拝殿が見事に美しい姿を取り戻していました。
白木の香りも漂う荘厳なお宮。肥後一の宮の威厳は損なわれてはいません。
現在、楼門も他の社殿も工事が着々と進行中とか。嬉しいですね。
この工事を請け負った清水建設が宮大工の棟梁に指名したのは、まだとてもお若い方だとか。日本の伝統文化にもちゃんと後継者が育っているのですね。阿蘇神社 寺・神社・教会
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地元のボランティアガイドさんが説明をして下さいます。
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ガイドさんが見せて下さった震災直後のお宮の写真。傾いた屋根、潰れた社殿が痛ましい…
JR豊肥線もぐちゃぐちゃになり、この後、住民の方々は長い避難生活を余儀なくされたのです。すごい大地震だったのだと、改めて思い知りました。 -
阿蘇神社からぐるりと西回り(時計と反対回り)で高森へとバスは走ります。
途中、新しい阿蘇大橋の上を通過しました。後ほど、この大橋がよく見える場所に戻ってくることになります。
この大橋は流されてしまった旧阿蘇大橋の600mほど下流に新たに建設された橋です。 -
今渡ったばかりの新阿蘇大橋。
これも復興の大きな成果です。 -
立派な橋です。
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カルデラ内の家々や畑もかなり元の状態に戻っているようです。
ここまで回復するには大変なご苦労があったことと思います。 -
バスは阿蘇五岳を左に見ながらカルデラの中を外輪山に沿って東へ走り、高森駅に到着。
高森でバスを降り、立野まで南阿蘇鉄道のトロッコ列車で移動です。
童心に帰ってルンルン (^^♪
このルートは、観光ツアーならではのお楽しみでしょうね♪♪高森駅 駅
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トロッコ列車の中。
トロッコ列車は白川水源の辺りをかすめながら再び西へと向かい、終点中松駅までのんびりと走りました。若い車掌さんの案内トークが楽しかった! -
中松駅にはまた先ほどのバスが待っていました。このバスが新大橋経由で、「A列車で行こう」の待つ立野まで私たちを運んでくれます。
バスのシートはくまモン。にっこり微笑んでウエルカムバック!!中松駅 駅
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バスに揺られて、新阿蘇大橋の見える地点に戻って来ました。
新阿蘇大橋が良く見える「ヨ・ミュール」でも、地元のボランティアガイドさんが絵や写真を使いながら丁寧に説明して下さいました。
道路を渡るために上がり降りする階段がかなりハードで、少々バテちゃいましたが…阿蘇大橋 自然・景勝地
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こちらが崩壊した旧阿蘇大橋です。
地震の記憶をとどめるために、このままの形での保存が検討されているそうです。
この橋の崩落の原因は、断層のずれによる横からの圧力だという説明を受けました。
たまたま少し前に、京都大学火山学専攻の、鎌田教授の退官記念講演とオンライン授業で、九州から東へ伸びる地溝帯についての講義を聴いたばかりだったので、実際の断層とそのずれをみて、心底ショックを受けました。地球の凄まじい力を見せつけられたような気がします。地球の活動の中で、私たちの存在はなんとちっぽけなことでしょう…
ところで、写真の奥の方、山の上にポツンと建っているのは、京都大学の地震火山研究所だそうです。ここは傾いたけれども崩壊はしなかったとか。
鎌田先生もここを拠点に調査研究をされていたのでしょうね。 -
この辺りの見取り図。例によって手描きです。
お粗末でごめんなさい。
山肌の大崩落によって、鉄路も道路も橋も押し流されたのですね。
この立野は阿蘇外輪山の切れ目にあたり、熊本と大分・宮崎を結ぶ大動脈の結節点です。 -
新阿蘇大橋は、最新の知恵と技術を投入してこれ以上はないというほど頑丈に建設されているのだそうです。
阿蘇、そして熊本は立派に復興を果たしつつあります。
胸が熱くなるような感慨に浸されて、今日のツアーは終了。阿蘇大橋 自然・景勝地
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のんきに参加したツアーだったのですが、充実した内容で、興味深い旅になりました。
この写真は帰路のものです。つまりは、行きも帰りもハイボール ♪♪
博多に帰り着いたのは夜8時頃。ほぼ丸一日のツアーでした。
お疲れ様!!
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねんきん老人さん 2023/01/13 15:48:35
- 感動的な旅行記でした。
- はなまりんさん、こんにちは。
熊本地震、早いものでもうじき7年になるのですね。 はなまりんさんがその後の復興に強い関心をもたれてわざわざツアーに参加されたという姿勢にまず敬意を覚えました。
私にとって「A列車で行こう」というのはジャズのナンバーとしての位置づけしかなく、熊本と三角を結ぶA列車については、聞いたことがある、程度だったのですが、この旅行記でかなり具体的なイメージが湧いてきました。
私は新阿蘇大橋を何かの写真で見たとき、なんだか危なっかしい橋だなと思ったのですが、はなまりんさんが直接見て、説明を聞いたところによれば最新技術を駆使した丈夫な橋なのですね。 阿蘇神社の拝殿が歴史の再現ともいうべき美しさをもっていることと、新阿蘇大橋が歴史の塗り替えともいうべき技術革新を示しているのが印象的でした。
また、ジャズの「A列車で行こう」についてはずいぶん前にですが、あるバンドが得意にしていて、そのメンバーと個人的なつながりがあった私がほんの一時期だけトランペットで参加していたことがあります。
そのバンドがあるイベントで「A列車で行こう」を演奏することになり、私はソロで目立とうと練習したのですが、本番が近づくと、それまで私をおだてていた指揮者は何の躊躇もなく、ソロを別の人に割り振り、私は「その他大勢」の一人に回されました。
そんなことも思い出しながら、楽しくも感動を味わったはなまりんさんの旅行記でした。
トリオ・ザ・オバチャンズのこれからのご旅行に期待しています。
追: 阿蘇周辺の手描きの地図。 すごい! 実際に描いてみれば、はなまりんさんの地図の完成度の高さが分かります。 ブラボー!
ねんきん老人
- はなまりんさん からの返信 2023/01/14 21:42:53
- トランペット奏者ですって?!
- 年金老人さんは、トランペット奏者なんですね?!
楽器がお出来になるなんて、素敵ですねぇ!憧れちゃいます。いいなぁ〜。
JR九州のA列車で行こうは終始車内で「A列車で行こう♪」が流れててテンションが上がるんですよ。三戸岡英二さんのデザインで、人気の観光列車です。おススメです。
様々な災害が各地を襲う近年の状況ですが、どこでも、打ちひしがれるだけではなく、人々が強い意志を持って復興に勤しむということに、驚きと尊敬を感じます。私には出来ることはほとんどありませんが、せめて現地を訪れるだけでもなにがしかの協力になるかもと勝手に思っているんですよ。
阿蘇神社にしろ、新阿蘇大橋にしろ、やはり百聞は一見に如かずだと痛感しました。3人はただのミーハーオバちゃんですが、いくらかは見分と理解が深まったのかなと思います。旅は色んな見識を高めてくれますね。毎年、年を取るばかりですが、元気の続く限り、旅を諦めたくないなと思っています。
地図に関しては、お恥ずかしいとしか言いようがありませんが・・・
はなまりん
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