夕張旅行記

2021/06/26 - 2021/06/26

子供のころの暖房というと「石炭ストーブ」
自宅の風呂も石炭でお湯を沸かしていた。
鉄工場や火力発電所の燃料も石炭

北海道には、膨大な石炭の埋蔵量があり、明治から昭和３０年代までの空知地方は、炭鉱で栄えた街が多い。

エリア 夕張(北海道)

夕張には、最盛期に鉱山が２４あって、人口も約１２万人いたそうだ。
今は、森と廃屋しか残っていないが、昭和３０年代までは、炭鉱毎に鉄道が敷かれ、商店街や映画館などがあり、賑わっていたそうだ。
こちらは、旧三菱大夕張駅

旧三菱大夕張鉄道 南大夕張駅跡 名所・史跡

展示されている客車内
床や椅子、天井は、木製

明治３９年製造の客車だそうだ。

近代化産業遺産になっている。

懐かしい柞磨ストーブの設置場所

昔の客車の暖房は、石炭ストーブだった。

維持保存している人達がいるから、当時の歴史を実際に見ることができる。

気動車も維持管理されていて、今でも走れそうな感じだ。
ラッセル車で、線路を走る際は、先端横の羽を出してラッセルする。

ラッセル車の前面から撮影

昭和１５年札幌の国鉄苗穂工場で製造

石炭を運ぶ貨車

廃坑間近かになると列車からバス輸送に切り替わった。

旧三菱大夕張炭鉱の犠牲者慰霊碑

どの炭鉱もガス爆発事故がつきものであり、当時の炭鉱マンは、体を張って石炭を掘っていた。

清水沢ダム
手前側に水力発電用の施設があり

清水沢ダム 自然・景勝地

こちらは、旧北炭清水沢火力発電所
大きな発電所で、近隣の炭鉱や住宅や映画館、工場などの電力をまかなっていたそうだ。
廃墟になっているが、見学ツアーを募集するそうだ。

北炭清水沢火力発電所跡 名所・史跡

マウントレースイスキー場
一時は、テレビのＣＭを頻繁に流すなど人気のスキー場だったが、破たんしたホテルに付随するスキー場なので、営業しているか不明。

マウントレースイスキー場 スキー場

旧北炭の夕張鹿鳴館・・・接待所

夕張鹿鳴館(旧北炭鹿の谷倶楽部) 名所・史跡

駐車場近くの建物は、出口になっている。

石炭博物館 美術館・博物館

石炭博物館の立坑施設

石炭博物館 美術館・博物館

アンモナイト・・・この地方は、古代海底にあって、アンモナイトなど海洋生物の化石が多数出土されている。
数千万年前～数億年前に植物が湖や沼の底に積み重なったものが、地中の熱や圧力の影響を受け、炭素が濃集して石炭が生成された。

石炭博物館 美術館・博物館

夕張の石炭は、カロリーが高く、工場などの需要が高かった。

鉄道に関する展示物の一部　　三菱と北炭のマークも展示されている。

石炭を運ぶために鉄道が造られ、石狩や小樽の港から本州に運ばれた。

坑道内に敷かれたレールにトロッコに乗って坑道の先端まで移動する。

立坑入り口

地下の展示物

明治初期の掘削は、手掘り

坑道内に馬を入れて石炭を運びだしていた。

戦後は、大型機械による掘削と自走式の枠で石炭を掘りだしていた。

大露頭・・・明治２１年に発見された当時のままだ。

石炭の大露頭 自然・景勝地

昨年、模擬坑道で火災が発生し、大量の水を坑道内に注入し、火災を鎮火させた。
現在は、吸排気して乾燥させているようだ。
再び見学できるまでまだ時間がかかるとのこと。

石炭博物館の隣には、田中義武氏の花畑牧場工房

夕張 花畑牧場生キャラメル工房 直営ショップ グルメ・レストラン

ズリ山
ズリとは、石炭と一緒に搬出された石のこと。

夕張メロン

武田鉄矢主演の「幸福の黄色いハンカチ」思いで広場

武田鉄矢が乗っていた赤いファミリアが展示されている。

幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば 公園・植物園

この辺りには、炭鉱の住宅が立ち並んでいた。
現在は、幸福の黄色いハンカチ広場があるだけ。