Chiang Mai生活146（6月）Jing Jai Farmers Market 他

2021/06/01 - 2021/06/30

6月、、、前半は雨が多く、日本の梅雨のように1日中しとしと雨が降ることもあった。後半は雲は多いものの晴れ間も見え、本来のタイの雨期になりつつある。
4月からタイではコロナ感染爆発が続いている。チェンマイ県は多少落ち着いているものの、バンコクなどからの人の移動は自由に行われているので、気を緩めることは出来ない。食料の買い出しや偶にランチに外食すること以外の外出を控えているが、気分転換にとJJマーケットに行ってみた。思った以上に気分が良かったので翌週も行ってしまった。

エリア チェンマイ(タイ)

夜明けの西の空。

そして日の出。

朝顔？

近所のサンサイマーケットにある干し豚肉（ビーフジャーキーのポーク版？）の店。　　15年ほど前、貧乏一人旅で毎年バンコクのカオサン周辺の安宿を根城にしていたころ、散歩がてら朝飯を探して街をウロついていた。路地を縫って歩いていると突然人や車で賑やかな大通りに出た。人々の様子を見ていたら、バス停の脇で商売している屋台が人一倍繁盛していたので、何事かと思い人をかき分けてみると、バナナの葉におにぎり大のホクホクのもち米を置き、その上に干した肉を一切れか二切れ載せバナナの葉で包んだだけのシンプルな食べ物を売っていた。豚肉の味付けが何種類かあるらしく客の注文に合わせて手早く作り、次々に飛ぶように売れていくその様子を見ていて、自分も初めて食べてみた。多分15バーツ（50円？）くらいだったと思う。

炊き立てのもち米と味付きのポークジャーキー（？）が絶妙のバランスで、こんなに安くて美味しい食べ物があったんだ、と感動したことを覚えている。

それ以来、機会ある度にこの食べ物を食べているが、あの最初に出会った時の美味しさを超えたことは無い。

2階のベランダの鳥が巣立ちした。

この鳥たちの巣の奥には、また別の鳥の巣が出来ていた。

花火のような花。二つ同時に咲いたのは久しぶりだ。

パープルリースを下から見ると、、、。

ロックダウンが解除されてからこの日本食堂「なると」でランチをすることが増えた。なるべく混みそうな時間を避けてはいるが、それにしても以前に比べて客数が少ない。

サーモン丼。

プルメリア

タイのバジル。スパゲッティに入れて食べている。

雨が降り出した。

いつか彫刻をしてみたいと思って日本から彫刻刀（？）を持ってきていた。7年ほど前に竹の木っ端を貰っていて、茶杓なら作れそうだな、と思いながら引出しの奥に閉まったままだった。机の引出しを整理している時にそれを見つけ、コロナ禍ですることも無いし、トライしてみようと始めてみた。

勿論茶道などとは縁のない生活をしているが、茶杓は民芸品というか道具として面白いと思っていた。今や作り方などネットで簡単に知ることが出来るし、、、。

チェンマイの中心から車で15分ほどのサンサイというところに住んでいる。日本人との接触はほぼ無いが、一人だけ友人と呼べる人がいる。ここに暮らすようになってすぐの頃、「ちゃーお」という日本人向けの北タイ情報誌でNさんが近所（車で10分）に住んでいることを知り、会いに行った。ほぼ同年代の男性だが、タイに移り住んで10年近く経っているようで、近所にこういうタイ移住の大先輩がいるのは心強いと思えた。Nさんは広い農地を持っていて、自分で有機農法の米や野菜を作っていた。その彼と偶然ウチの近所の日曜日だけ開かれるオープンマーケットでも会い、それから度々マーケットで会っては立ち話をしている。

今年になって、Nさんが若いころ何度もネパールやブータンを旅していたことを知った。普段は日常生活の細々したことを訊いたりするばかりで、お互いに若い時の話をしていなかった。自分もラオスやミャンマーを旅していろいろ感じて来たが、Nさんはネパールやブータンでもっとディープな体験をしていた訳だ。

そんな話をした何週か後、マーケットでNさんから、その昔旅で撮った写真と自宅の畑で採れた冬瓜を頂いた。冬瓜はスープにして美味しく頂いた。

一時ロックダウンで閉鎖されて足が遠ざかっていたJJオーガニックマーケットに、もうそろそろいいだろうと土曜日に出かけてみた。

今は外国からの観光客もいないので、土曜日も日曜日も込み具合はそう変わらないだろうが、少しでも静かな方がいいし、この日の朝は曇って多少涼しかったりと、絶好の外出日和だった。

感染対策はいろいろと取られていた。

この観光客の少ない時に、マーケットを大幅に改装する工事が行われている。完成後のイメージ画が工事中のフェンスに貼られていた。

陶磁器は見ているだけでも楽しい。

このコーヒーワゴン車は初めて見た。

定番になったタコス朝食。

ユーチューバーらしき人を何人か見かけた。

マーケットの敷地の隅にりっぱな祠があった。

夕暮れ、真上に月が、、、。

前週久々のJJオーガニックマーケットが思いの他気持ち良かったので、また続けて土曜日に来てしまった。この日は朝から青空で空気が乾燥して前回より更に快適だった。

工事も進んでいるようだ。

相変わらずのタコス朝食。

ソーシャルディスタンス！

タイ政府は国内でもコロナワクチンがある程度行き渡る9月10月頃に、ワクチン接種が完了した外国人観光客の受け入れを考えているようだ。デルタ株というインド型変異株が世界中に広まって更に重篤化が進むという恐れがあるものの、人々の期待通り観光客の受け入れが進むとタイ中に観光客が押し寄せることになる。

このチェンマイのJJマーケットも以前のような賑やかさが戻ることになるのだろうか？　今のうちに静かな落ち着いたマーケットを存分に楽しんでおこう。

日本は現時点で政府の御用専門家でさえ、オリパラ関係なくデルタ株が広まり夏には更に感染者が増えると予想している。空港での検疫など水際対策は全くザルだし、狂った政府がオリンピックパラリンピックを無理やり強行すれば日本はとんでもない状況になるのだろう。

勿論日本だけの問題に止まらず、オリンピック型変異株が発生して世界中に広まったりすれば、日本はどんな責任をとるのだろう。

マーケットを出た処にも面白いセカンドショップがあった。

近所のパッタイの店。

庭にあるブーゲンビリアの棚の内側。蔓のような幹が複雑に絡み合っている。

チョンコーの若葉が美しい。

センレックヌアプアイ（牛肉麺）

雑用で旧市街に行った。ターペー門もひっそり。

ターペー通りのアンティーク屋に寄った。ここは今やチェンマイで唯一（多分！）の日本の中古本を扱う店だ。客も来ないので、店も半分閉めている様子だったが、中に入れてもらって中古本を物色した。今回初めて主人と話をしたが、主人は日本人だった。商売のメインは骨董品だが、奥まった処に日本の中古本を置いていた。チェンマイに住む日本人も減ったし、最近の若者は本を読まなくなって、この店に来る人も老人ばかり、中古本の市場は先細りだと嘆いていた。読みたいと思える本はなかったが、文庫本７冊を買って帰った。

日本語シリーズ「これでいいのだ」。

明るいうちは暑いので、夕方日が暮れてから散歩をした。

プールも閉まっていた。

台湾料理の店「華玲」でランチ。

この辺りには中国関係の店が多い。雲南の過僑米線も食べたいが、つい華玲に入ってしまう。

唐辛子を干していた。

その中国食材スーパーで購入。甜麵醬はチェンマイでは大きなスーパーマーケットでもなかなか手に入らない。これで麻婆豆腐が美味しくなるかも、、、。

何日かかけてやっと茶杓が完成（？）。使い方も知らない、本物を見たことも、ましてや触れたこともないものを作るのは無理があった。

朝起きて空を見ると朝焼けがきれいだったので、すぐにカメラを構えた。5時40分位だった。

徐々に朝焼けが強くなりそうだったので、しばらく椅子に座って空を見ていた。

5時50分ころ、1年に何度も見ることが出来ない、激しい美しさの朝焼けを体験、興奮した。

世界中のコロナウィルスが感染力の強いデルタ株（インド型変異株）に移りつつある。デルタ株の影響を少なく(それまでのウイルスの1,2倍）見積もって、オリンピックが中止になっても、第5波はやってきて９月初旬のピーク時には東京で1200人以上の感染者が出るだろうという恐怖の予測を政府厚労省のアドバイザリーボードのシミュレーションが表している。ましてやオリンピックを開催して、人流が５％増えると感染者1800人、人流10％増えると2000人以上の感染者数になるそうだ。

デルタ株の影響を世界標準の1,5倍で見積もると、オリンピックを中止しても、7月中旬には感染者が2000人以上、グラフを飛び出してしまうほどの感染爆発が起きるというのが厚労省アドバイザリーボードの予測だ。そんな状況下でもオリンピックを強行しようとしている政府は、原子爆弾を落とされるまで戦争を止められなかった戦前の政府と瓜二つだな。

世界の累計コロナ感染者が181,744,399 人、死者3,936,463人、ワクチン接種回数2,999,584,190 回。この1ヶ月で感染者は1,155,592人、死者は398,628人増えている。日本の累計感染者は798,129人、死者14,678人、ワクチン接種回数41,836,154 回。この１ヶ月で感染者は52,737人、死者は1,752人増えている。　タイの累計感染者は254,515 人、死者1,970人、ワクチン接種回数9,416,972回。この１ヶ月で感染者は98,145人、死者は958人増えている。タイの感染爆発が止まらない。バンコク市街はロックダウンされている。累計ではまだまだ少ないが、この1ヶ月を見ると、タイは日本よりも感染者が多くなっている。

オリンピック開催に向けた菅政権の迷走が続いている。昨年安倍政権は１年延長して今年の７月に開催することを自ら決定した。それではこの1年の間、安倍菅政権はオリンピックを開催するためにどんな準備をしてきたのか？昨今の政府の慌てふためきぶりをみても、彼らは権力闘争や利権誘導にうつつを抜かし、ワクチン接種や空港での検疫などの水際対策等々やるべきことをやって来なかったことが次々に露呈した。このような無作為の罪はトップが責任をとらなければいけないし、政治家に責任を取らせるのは、我々有権者の責任だと思う。

この旅行記へのコメント （2）

• wtsnkeyさん 2021/07/01 10:28:22

  最近のタイ状況をありがとうございます。

  丁度3年前にタイ･バンコクへの一人旅はPCから情報など集め「タイ航空、ホテル、現地ツアー」を申し込みました。不思議なことに雨に遭わず毎日が暑かった思い出です。
  貴方様の少しの過去そして新しい最近のチェンマイ状況に感謝申し上げます、コロナ消滅し従来の海外旅行・自由往復に戻れば再度タイに行きたいと思っています。
  貴方様のチェンマイ状況などを参考にさせていただきます。素晴らしい毎日を健康元気にお過ごしください。

  luguさん からの返信 2021/07/01 12:47:28

  Re: 最近のタイ状況をありがとうございます。

  wtsnkeyさん、初めまして。コメントありがとうございました。
  
  私の旅行記は、遠くの異国に住む様子を親戚知人友人に報告するくらいのつもりで始めました。
  それまで当たり前のように旅行でタイに来ていたのに、去年のコロナパンデミック以来突然海外旅行が出来なくなって悶々としている人たちに、今のタイの様子を伝えることもタイに住む自分の出来ることかな、と思うようになって、多少ですが軌道修正してきたように思っています。
  
  プーケットは今月から海外からの旅行者の受け入れを始めるようですが、まだまだ条件が厳しいように聞いています。またタイは今毎日新規感染者が4,000人前後出ているようで、とても人の移動を再開出来る状態ではないとも思っています。
  
  コロナ禍が治まって人々が元の生活に戻れることを願うばかりです。