扉温泉 明神館-然- 感動と寛ぎの2泊3日

2021/04/25 - 2021/04/27

明神館。
ルレエシャトー四件目。
あさばや強羅花壇と違い、連泊した。

正直言うと期待していなかった。
無可有の方が好みに合いそうだし、明神館は一泊六万円くらいから泊まれるし、あさばほどではないだろうな、と思って向かった。

結果としては一番良かった。
再訪間違いなし

内風呂なしの狭いあさばの部屋より安いのに、豪華な部屋だった。
川の音を聞きながら、2人で足が伸ばせる半露天。
あさばにも劣らぬ寝具。

使わなかったが、冷蔵庫の酒も無料。
あさばや強羅花壇は別料金だ。
部屋に有料だがワインセラーまである。

他の部屋も見せてもらったが、あさばなら内風呂がようやくついた程度の値段で豪華な露天風呂付きの部屋に泊まれる。

大浴場は３つあり、立ち湯は川を見ながらの入浴で贅沢だ。
強羅花壇の大浴場より遥かに良い。

ロビーではウザテラスのように無料でスパークリングやコーヒーが飲める。
さらに有料だが、ワイン飲み比べもできる。
常連なら秘密のサロンで上等な酒と食事が無料らしい。

食事は部屋食では無くダイニングで、これは良し悪し、好みが出る。
子供禁止ではないし、他の客が微妙な事もある。
若い夫婦は異常なほどカシャカシャ何十枚も写真撮りながら食べていた。
二日連続で。

だが、ダイニングにも良い事がある。
明神館は本格ソムリエが居て、食事にあったワインを段階的に色々注いでくれる。
初めてだったが、これが非常に良い。
ワインも洋食も極端に美味かった。
過去最高レベル。

和食もあって、あさばに劣らないレベル。
コスパで言ったら圧倒的に明神館が上だ。
強羅花壇の和食は一番ダメだった。

あさばだと担当と喋る事しかないが、明神館だと色んなスタッフと話せるし、皆んな良い接客だった。

あさばにはあさばの良さ、異次元、感何もない事を楽しむ、お篭り、最高の和食があるからまた行きたいけど
コスパを考え無くて良い金持ちではないので、明神館に再訪すると思う。

不満が一つある。
チェックイン15 チェックアウト12だが、送迎は16時前着、11時発。
これは他の所でもそうだったから、max滞在したいなら車でくるしかないのか。

エリア 松本(長野)

特急あずさで松本に着くと、向かいのホームにアルクマちゃん車両が…！

チェックイン(送迎)まで時間があるので、駅から歩ける範囲をブラブラ。

松本ホテル花月のカフェへ。
落ち着いた雰囲気で静かなのが良い。

しっかりと硬めのくるみケーキ。
コーヒーはこだわりがあるようで種類も色々あった。

巨木の上の方にパイプのようなものが見えるが…？

散策中に見つけたオシャレな小学校。

立派な鯉のぼりが泳いでた。

松本駅前から送迎車でホテルへ。
15時チェックインだが迎えの時刻は15時過ぎで、宿に着くのは16時前…少し残念。

山奥にひっそり佇む明神館。
提灯にルレエシャトーマーク…！

チェックインはこのラウンジで。
ティータイムやバータイムが楽しめる場所でもある。

薪ストーブが良い味出している。

ウェルカムドリンクはスパークリングで。
おつまみは野沢菜(だったかな？)と杏というのが個性的。

ラウンジの隣のテラスは喫煙スペースとして使われているみたい。

本やボードゲームも置いてある談話室。

お待ちかねのお部屋。
神渡(みわたり)の間は新しく出来た然(ぜん)シリーズの部屋だ。

この和洋折衷のデザインと木の温もり。
落ち着いた照明と大きな窓からの自然光の調和。
良い滞在になりそうな予感しか無い。

木の湯船は2人で入っても十分な広さ。
手前にはシャワーがある。
窓は半分開いた状態で固定の半露天。

ダブルシンクの広々とした洗面台。

客室内専用のパジャマの胸元にもルレエシャトーマーク。

エレベーター前などに設置された消毒用アルコール。
宿の雰囲気や旅気分を損なわせない心遣い。

大浴場の前は休憩&待ち合わせスペース。
ここは普通の内湯と露天が1つずつ。
別の場所に立ち湯と寝湯、計3ヶ所の風呂がある。
立ち湯の景色(を大事にしたデザイン)が素晴らしく、何度も入りに行った。

初日の夕食はフレンチ。
これがもう…目で見て楽しく食べて美味しい！
コースの中、皿の中、全て美味しくハズレ無し！

パンの入った木の器の底には温めた蕎麦殻(だったかな？)が敷いてある。

せっかくなのでソムリエがセレクトしてくれるワイン飲み比べ4種を頼んでみた。
今までワインは苦手な方だったが、ソムリエパワーでとても美味しく頂けた。
ワインと料理が引き立て合うというのを初体験して感動した。

刺身はそれぞれ味付けが施されていて、醤油無しで頂く。
左下はたたきに見えるが実は燻製で、これがまたワインに合って美味…。

肉料理の鴨は全く臭みが無く、繊維も無いが程よい弾力で美味しかった。
1つはアップグレードして牛にしたが、そちらも抜群だった。
付け合せまで抜かりない。

デザートももちろん美味しい。
この後コーヒーと共に焼菓子も出るが、そちらはやや蛇足かもしれない。
美味しいけど何せここまでで既に完璧なのだから。

部屋に帰るとターンダウンされた部屋にフィナンシェが。
蓋とかラップとか無いから朝まで置いておくのも…と思い夜食として頂いた。
せっかくなので部屋のティーセットで淹れたハーブティーと共に。

2日目、夫は昨日のワインの二日酔いで全く食欲が無い(どころか気持ち悪い)ので朝食摂れず。
美味しかったのに勿体ない…

朝食後、夫はエステルームでかねてよりやりたがっていたアーユルヴェーダの1番高いコースを受けに行った。
戻ってくると部屋中がスパイシーな香りに包まれ、数日経っても髪に染み込んだ香りが取れず。
2時間の施術中、妻は部屋で二度寝したり風呂に行ったりダラダラ過ごしていた。

天気が良いので昼過ぎからは宿の周りを散策。
昼食は二日酔いによる食欲不振と、この後15時に予約してあるアフタヌーンティーに備えパスした。

フロントに散歩に行くと伝えると周辺の地図をくれた。

川沿いという立地もこの宿の好きなポイント。
この川は部屋の露天風呂からも良く見える。
ということは、自分たちの部屋も外から丸見えなんだろうかと思ったが意外とそうでもないようだった。

出発したのが14時前、「15時のアフタヌーンティーまでに戻るには時間がギリギリかもしれないが、ダム湖がキレイでオススメ」と聞いて行ってみた。
普段登山やウォーキングで歩き慣れてるので余裕だったが、確かに運動不足の年寄りなんかには厳しい坂道かもしれない。

この日は晴天で空気も澄んでいて、空と湖がとても鮮やかだった。
気温は15度ほどで風はひんやりとするが、太陽は暖かい。

ダムの上からは北アルプスが小さく、けれどハッキリと見えて、来てよかったと思った。

帰りは別の道路を通ったら落石だらけでなかなかアドベンチャー。
この40分程度の散歩の中で鹿とリスを見かけた。
後から宿の人に聞いたら帰り通った道は通行止めで、ホントはあまり入らない方が良かったようだ…

東京ではもう木々は初夏の様相だが、長野はまだ桜が咲いていた。

さて、ここからはアフタヌーンティーの時間。
チェックインと同じラウンジで、ドリンクはコーヒーメーカーから自由に淹れる事もできるし、紅茶など頼めばスタッフが淹れてくれる。

夕食に備え、1セットを2人でシェアする。

アフタヌーンティーではサンドイッチなどが乗ってることもあるが、こちらは全部スイーツなタイプ。
フルーツを使ったものも多く、甘いものばかりでうんざりすることはなかった。

季節柄イチゴのスイーツが多く、イチゴ好きの妻にとってはラッキー。

二日酔いに効くというハーブティーも頂いた。
朝食時に夫が二日酔いに苦しんでるという話を聞いて心配して下さったようだ。
有り難い…

2日目の夕食は和食。
前菜のスープはりんごとシナモンでアップルパイの味だった！
和食とは…？

懲りずに酒を飲む。
日本酒もオススメ飲み比べセット。
なんとお猪口も3つずつ選ばせて貰えた。

夫は今日も肉をアップグレードしていた。
写真は元々のコースので牛の角煮。

レストランからデッキに出るとグランピングでもしそうなテントがある。

ソファーとテーブルが3組。
テントの一部がビニール張りになっていて外の川が見えた。

可愛いレコードプレーヤー。
ヒーターから学校の灯油ストーブの臭いがして、一酸化炭素中毒が心配になった。

なぜテントに来たか、デザートを食べるため！
2日ともアレルギーでは無い好みまで気を使ってメニューをカスタマイズしてくれたのは凄い。
しかし素晴らしい食材と調理技術の為、元のコース内容のまま挑戦するべきだったし、そうしても後悔は無かっただろうと思えた。

最終日は和朝食でスタート。
洋食よりもボリュームが多く感じるのは品数が多いからか。

しいたけの炭火焼き。
最近しいたけ嫌いを克服しつつある夫のお墨付き。
スミだけに。

食後はラウンジへ。
部屋の鍵と一緒に貰ったプリペイドカードでグラスワインをセルフで飲める。料金はあとで精算される。
30mlから選べるので試飲や酒に弱い人にもピッタリ。

グラスにもルレエシャトー。

木の飾りにも！隠れミッ○ーのようだ…
名残惜しいがチェックアウト。
送迎がこれまた微妙な時刻でギリギリまで滞在出来ないのが残念だ。

松本駅のロッカーに大きな荷物を入れ、タクシーで松本市アルプス公園へ。
前日には負けるが良い天気で北アルプスがハッキリと見えた。

塔のガラス張りの部分が展望台。
ガラス越しではなく生で景色を見たかったが、上2段は一般解放されていない。

有料の展示室の入り口にいたゆるキャラ。
ストラップ等のお土産にもなっていた。

公園内はとても広く、芝生の広場や沢山の遊具、なぜか恐竜までいた。

公園の中とは思えない里山ゾーンを歩く事も出来る。
そうと知っていれば山ウェアで来れば良かった…
オシャレ着で散策するにはハード過ぎた。暑かったし。

あまりに広く、2時間ほど滞在したが全て回り切ることは出来なかった。
駅前の利便性や公園や山、温泉など、松本に暮らすのも良いかも…と思ってしまった。
仕事がなければね！

駅ビルで帰りのおやつを買い、往きと同じく特急で帰宅。
明神館も松本も是非また再訪したい。