2021/03/31 - 2021/03/31
36位(同エリア166件中)
玄白さん
今年最初の山中湖ロッジへ。滞在中、黄砂の影響なのか、晴天でも靄っぽく好きな富士山の姿は見えなかった。そこで、今回は、山中湖を起点に県北西部の韮崎市、北杜市の桜銘木巡りをしてきた。
山梨県の桜の銘木と言えば、わに塚の桜と山高神代桜が、常に人気上位にランク付けされている。例年だと、友人の山中湖ロッジがオープンするのは4月中旬なので、これらの桜銘木を見る機会がなかったのだが、今年は3月下旬にオープンしたので、さっそくロッジを借りて、一度は見たいと思っていた桜銘木巡りをしてきた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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まずは、韮崎市のわに塚の桜へ。昼間は大勢の花見客が集まるので、蜜を避けるため、山中湖ロッジを3時半に出発し、現地に4:40に到着
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まだ日の出まで50分ほどあり、夜明け前の暗さだが、西の空には月齢18日の月が沈みつつある。
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イチオシ
やがて東の空の地平線近くが朱に染まり始めた。
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ブルーアワー、空の色のグラデーションが美しい。玄白が一番好きな時間帯である。
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どんどん明るくなり、桜の色が表現できるようになってきた。
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少し離れた位置に移動。桜の根元からこの位置まで、唯一のあぜ道が解放されているが、それ以外のあぜ道は封鎖されている。桜撮影にきたカメラマンたちが入り込んで、畦が傷むことを避けるためであろう。
目の前の田んぼに水が張られていれば、映り込みが撮れて最高なのだが、それは高望みというものだろう。 -
このわに塚の桜が人気なのは、桜の背後に残雪が残る八ヶ岳とセットの情景が見られるからなのだ。しかし今年は黄砂がひどく、かろうじてうっすらとしか見えない。
反対側に移動すれば、富士山とのコラボ撮影もできるのだが、この日は全く見えない。 -
イチオシ
桜の木の根元に移動。ちょうど見ごろの満開! 例年より10日ほど早い。
地元の人たちが植えたものであろうが、水仙や花ダイコンと桜の花の取り合わせが豪華な印象だ。 -
エドヒガンザクラで、しだれ桜ではないが、大きく張り出した枝が枝垂れている。
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幹回り3.3m、高さ17mの巨木である。樹齢330年の古木であるが、古木にありがちな支柱が全くない。元気な桜である。支柱がないのはカメラマンにとっては絶好の被写体である所以である。
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枝ぶりも見事だ。
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わに塚の由来を説明したパネル。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の息子の武田王が初めてこの地を治め、亡くなってから、この塚に葬られたという伝説が書かれている。 -
青空を背景に、桜のピンクと水仙の黄色が映える。
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逆光でも一枚パチリ
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もう1枚
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どこからともなく、1頭の黒ヤギが現れた。近くに住んでいる若い夫婦がペットとして飼っていて、毎朝、このあたりに散歩に連れてくるのだそうだ。
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相変わらず、八ヶ岳は霞んでいる。
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駐車場に戻ってきた。すぐ近くに武田廣神社という神社がある。ここの桜の大木もなかなか見事である。
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この神社の縁起を解説している看板。
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平成28年に建て直されて真新しい社殿になっている。その額束は、この地の出身のノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智博士が揮毫したという。
大村博士は地元韮崎市に様々な貢献をされていて、地元の人たちのために日帰り温泉まで作っている。3年ほど前に、その温泉に立ち寄ったことがある。今回はたまたま定休日のため、立ち寄ることはできなかった。 -
大村博士揮毫の額束
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手水には桜の花びらがびっしり。
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ここの桜は、すでに散り始めている。
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次の目的地、北杜市の実相寺へ移動。
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この日蓮宗の寺の境内は、見事な桜と水仙が咲き誇る花の寺である。
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これが山高神代桜。樹高こそ12mと、そんなに高いわけではないが、幹回り10.3mという巨木である。
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なにより驚くのは、その樹齢である。1800年とも2000年ともいわれる。さすがに老木のため、多くの支柱に支えられていて痛々しい。しかし、弥生時代から今日まで営々と命を繋ぎ、今なお美しい花を咲かせ続けているのを間近に見ると、その生命力の強さに圧倒され、畏怖の念さえ覚える感動的な桜古木である。伝説ではヤマトタケルノミコトが東国遠征の折、ここに立ち寄り植えた桜だという。まさに神話と古代史を繋ぐ桜である。
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イチオシ
写真の左下に桜を見上げている人がいる。人物との比較で、この桜の巨大さが分かるというものである。
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ここも例年より開花が早く、すでに散り始めている桜も多い。
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もう1枚
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広い境内は水仙の畑になっている。
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イチオシ
これは、福島県の三春滝桜の子孫のしだれ桜。本家の三春滝桜も有名な古木であるが、樹齢1000年と言われているので、山高神代桜の足元にも及ばない。
ちなみに、山高神代桜、三春滝桜、岐阜県の根尾谷淡墨桜が日本三大桜と言われている。 -
本堂に続く参道
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鐘楼も桜に囲まれている
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鐘楼わきの観音像
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イチオシ
太い幹のヒコバエに咲いた花
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散り桜
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水仙とソメイヨシノ
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彼方には南アルプスの山々が見える。残雪の山は甲斐駒ヶ岳だ。
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こちらは鳳凰三山かな。
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広い境内の水仙畑を広角でパチリ
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イチオシ
水仙、桜、南アルプス
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とてもきれいな春の光景なので、同じような構図でもついシャッターを押してしまう。
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桜、残雪の南アルプス、青空と、絵葉書のような風景
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パノラマ写真風にて
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境内のはずれに、こんな看板があった。宇宙桜??
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こんな看板があった。それによると、地元の小学生が山高神代桜の種を採集し、それを平成20年に打ち上げられたスペースシャトルで国際宇宙ステーションに持ち込み、8か月間宇宙で過ごした後、若田光一宇宙飛行士が地球に持ち帰って植えたところ、2粒だけ発芽した。ここに植えられているのはその一本だという。
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宇宙に行った山高神代桜の子供
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別のアングルでも1枚パチリ。
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枝垂れ桜の古木
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北杜市には、山高時代桜と実相寺の桜以外にも桜の名所があるらしい。
また、名所でなくとも、美しい桜のある風景に出会えそうなので、この後、北杜市内をあてもなくドライブしながら桜巡りを続けよう。
~続く~
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この旅行記へのコメント (2)
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- momotaさん 2021/04/29 15:46:47
- 同じ日だー!
- 玄白さん、こんにちは♪
わぁ~ニアミス!私も3月31日に山高の神代桜観に行きました。
玄白さんは早朝から行動されていたようなのできっと実相寺にも
早い時間にお出かけだったのでしょうね。
やっぱり朝は空気が澄んで山並みも綺麗に見えてますね。
この時黄砂が酷かったんですよね。
翌日は市内に居ても山並み全然見えませんでした。
わに塚も行きたかったのですが高齢の親と一緒では早く宿へと
先ばかりせかされてゆっくり写真どころじゃなくて。
この辺りの花々とそれを取りまく風景の美しさは本当に感動ですね。
2000年も生き続ける桜の生命力にも驚きです。
- 玄白さん からの返信 2021/04/29 16:34:25
- RE: 同じ日だー!
- momotaさん、こんにちは!!
奇遇でしたね。まあ、でもお互い顔見知りではないので、会ってもわからないですけどね。
実相寺には9時過ぎには到着していました。
このあたりは初めての訪問でしたが、桜をはじめ期待を超える花々の美しさでしたね。
韮崎付近は黄砂で靄っぽかったのですが、北杜市まで来ると南アルプスの山並みがよく見えました。
コロナ禍が続いていて、自由自在にどこへでも旅行に行けるというのが難しい状況が続いていますが、お互い気を付けて、できる範囲で旅行を楽しみましょう。
玄白
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