2016/04/14 - 2016/04/16
5098位(同エリア45547件中)
まさとしさん
杭州の近郊にある偽パリに行ってみた。
PR
-
成田から上海までは3時間と海外旅行の飛行機移動としては最短距離の一つだ。エ
アバス330型で今日のフライトは爆買い中国人の数は少なく、隣も席には誰も座ってこなかった。 -
-
上海到着。1年半ぶりだ。この時期どうしてもスモッグがかかっていて空はどんよりしている。気温は暑くもなく寒くもないが湿度が高く快適な気候とはいえない。空港が海に近いからかもしれないが顔がベトつく感じの不快な湿気を感じる。
-
-
地下鉄で市内へ向かおうと思っていたが地下鉄の空港駅は長蛇の列ができていた。中心部まで地下鉄で行くにしても途中で乗り換えもあり、けっこう面倒だ。平日夕方ということで混雑も半端ではないだろう。その反面、リニアの切符売り場はガラガラだった。結局リニアの誘惑に負けてチケットを購入してしまった。リニアは地下鉄で45分かかる区間を6分で結んでいる。帰りもリニアになるだろうと思い、切符は往復購入することにした。今夜は上海到着後いろいろ行きたいところもあるので40分の短縮は結構大きい。上海滞在は短いので時間を無駄にすべきではない。リニアに乗るために40元(700円)余計にかかるだけだ。
-
-
-
-
-
リニアはいつものようにガラガラだ。猛スピードで加速したが300キロで安定走行に入った。
-
かつては420キロで走行していたのだが安全面が心配になり速度を抑えているのだろうか。この速度なら鉄路の高速鉄道で十分なのではないか。もはやリニアの意味がない。しかし420キロから300キロにスピードを落としているにもかかわらず立っていられないほど揺れは激しく乗り心地は最悪だ。
-
地下鉄で45分以上かかる区間をあっという間に移動して龍陽路駅に到着した。リニアは上海中心部まで乗り入れていないので結局は地下鉄に乗り換えることになる。でも龍陽路駅から上海中心部まではそう遠くない。予約してあるホテルの最寄り駅である南京東路駅まではたった6駅で10分ほどだ。
-
南京東路駅で下車。地上に出たらすでに日は暮れ、ライトアップされたきらびやかなビルが建ち並んでいる。歩行者天国を行き交う人々の多さに圧倒され、上海に来たと実感する。1年半前に上海に来たときは日帰りで日中のみの滞在だった。なのでホテルを取ってゆっくりするのは12年ぶりだ。すべてが変貌してしまった上海を満喫してみたい。
-
-
宿は四川中路にある仕佳酒店(Shijia Hotel)という宿で1泊5000円の中級ホテルだ。周辺には古い家屋が建ち並び、雰囲気は悪くない。ホテルは窓もあり清潔なので合格だ。上海の目抜き通りである南京路や外灘がすぐ近くというのが最大のメリットだ。
-
-
荷物を置いて地下鉄で新天地へ向かった。向かった先は自忠路のメイドジャンプというメイドカフェだ。最近いざ行ってみたら閉店しているメイド喫茶が多かったが今回はちゃんと営業していた。メイドは二人で日本語不可。
-
定番のオムライスを注文して定番の魔法を日本語でかけてもらうのは世界共通だ。でも2階席ということで完全に放置状態。やはり台湾のホスピタリティーあふれるサービスには勝てないがカフェの居心地は悪くない。
-
-
-
新天地
-
-
新天地から二駅移動して上海図書館駅に移動した。
-
ここにフーターズの淮海店がある。広い店内はたくさんの客が入っていて大繁盛している。カウンター席に腰掛けフィッシュアンドチップを注文した。
-
-
店員はフレンドリーで中国にいることを忘れさせてくれる。しかし次から次に外国人客が入店してくる。
上海のフーターズガール。 -
宿に戻る前に地下鉄の一日券を購入した。最初に使った時刻から24時間有効なので明日の22時30分まで使えることになる。
-
(翌朝)
地下鉄の始発に合わせて5時半に宿を出発した。上海虹橋駅から杭州へ向かう。目的地は杭州近郊にあるパリの街を模して作られた広廈天都城だ。通称「偽パリ」とも呼ばれている。 -
-
-
-
-
-
-
-
高速鉄道が発着する上海虹橋駅でチケットを予約しスムーズに高速鉄道に乗り込めた。大きな駅には必ず外国人優先切符売り場の窓口があるので助かる。
-
-
駅に到着して30分後には列車に乗り込んだ。実にスムーズだ。さすがにこの時間の列車は空いているようだが、詰め込むので隣には人が座ってきた。
-
列車は左側のドイツICEタイプだ。
-
-
約1時間で杭州駅に到着。高速鉄道専用ではなく、在来線が多く利用する杭州駅に到着した。杭州は浙江省の省都で日本からも直行便が飛んでいる主要都市だ。また歴史のある古都としても有名だ。しかし今回は時間がないので街の中心部の観光地には行く時間はなさそうだ。
-
駅の案内所で中山北路口というバス停はどこの駅で降りたらいいのか案内所で聞き、西湖文化広場駅へ向かった。この駅の近くに「中山北路口」というバス停があるはずなのだ。周辺は町の中心部だが中国の地方都市に来たといった感じがする。上海に比べるとどことなく洗練さが欠けている感じだ。
-
結局バス停は見つからず、周辺を歩いていたらたまたま「広廈天都城」へ行くバスが見つかり乗り込んだ。バスは15分に1本あるようだ。心配した天気だが、雨の降る気配は全くない。日差しが強く汗ばむ陽気だ。
-
-
-
杭州中心部からバスで1時間。
-
広廈天都城は偽物のパリで有名な場所だ。
-
シャンゼリゼ通りとエッフェル塔。エッフェル塔は3分の1スケールで100メートルほどの高さがあり、実際電波塔の役割を果たしているようだ。
-
エッフェル塔の下は立ち入り禁止になっていて周辺には畑が広がっている。
-
-
-
-
-
フランス建築様式のアパルトマンをイメージした集合住宅などパリだと言われればしばらく気づかないだろう。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
その住宅の窓から突き出た物干し竿や洗濯物が違和感を感じると同時に中華圏にいることを実感させられる光景だ。とにかく何から何まで異様な風景だ。
-
-
-
-
-
-
-
-
そんな建物の一階には中華料理店や商店が入っているが、大半のテナントは空きだ。ゴーストタウンと言われていたが、今日は気候もいいので外で雑談している人は多い。また保育園などもあり、子供が多く目立つ。住民層は若い家族が多く住んでいるようだ。街はそこそこちゃんとした機能を果たしている感じだ。
-
-
-
-
昼食は水餃子を食べることにした。
-
-
パリの町並みを背に餃子を作るおじさんの姿は何とも不思議な光景だ。
パリにも中華街はあるにはあるが。 -
-
-
-
-
-
-
広廈天都城は町並みが唯一の見所で一通り歩き回った後、杭州中心部へ戻ることにした。同じバスで戻るつもりだったが、高速鉄道の杭州東駅行きバスがあるようで、それに乗り込んだ。
-
建設途中の巨大な建物群。
-
-
-
杭州東駅は巨大な駅だ。切符は1時間後の列車を予約できた。金曜日なので遅い時間だと混雑している可能性もあったが1時間の待ち時間でちょうどいい。
-
-
-
-
-
-
とにかく駅の中の人の多さに圧倒される。
-
-
上海虹橋行きの列車は中国独自開発の380系がやってきた。列車は少し唸り音が気にならなくはないが意識しすぎだろうか。リニアモーターと同じ速度で乗り心地は断然こちらの方がいい。
-
-
上海までは停車駅が多く、けっこう時間がかかってしまった。でも1時間半ほどだ。15時前には到着した。
-
一度南京路のホテルに戻り、荷物を入れ替えシャワーを浴びたりリフレッシュして新天地駅へ向かった。
出張で上海に来ているNさんと待ち合わせしている。18時半にNさんと新天地駅1番出口に向かった。せっかくの上海なので中華料理の店を探すことにした。新天地はオシャレで高級な店が多い。大衆的な店はあるにはあるがあまりゆっくりできない場合が多い。 -
でもそんな中、入った店は値段はリーズナブルで味も良く、サービスも良かった。偶然いい店に入ることができた。気づかなかったが一応香港料理だったようだ。
-
-
座席は広々としているのでデザートまでこの店で済ますことにした。食事を終えて
-
-
9時前には解散することになった。
Nさんは仕事で疲れているし、遅くまで歩き回るわけにはいかない。 -
上海の租界地区。
-
-
-
-
-
(翌朝)
早朝、外灘の方を散歩しようと思ったが、なんか面倒になり何もしないまま出発の準備を整えてチェックアウトを済ませることにした。外灘の眺めはいつもと同じだろうと思い、ホテルを出てまっすぐ南京東路の地下鉄駅に向かった。龍陽路からリニアに乗り継ぐことにした。ホームに上がったらリニアがちょうど出発してしまい一本遅らすことになった。 -
リニアの駅に併行して走る地下鉄。
-
列車は20分おきに運行されている。出発するリニアを見送っていると衝撃の事実を知ることになった。
もしかしてリニアはポイントが動かなくなっているのではないか。中国は複線の場合左側通行なのだ。なのにリニアは右側のレールをまっすぐ走って行ってしまった。その次のリニアは左のレールを走って到着した。要するに複線だが、何かしらの理由でポイントは機能しておらず、2本のレールをそれぞれ単線として扱いそれぞれのレールを列車が折り返し運転している状態なのだ。12年前は当然のごとくポイントとは機能していた。ポイントなどは動かさないとますます劣化が進んでしまう。列車の300キロ運転といい上海リニアは劣化の一途をたどっている。これではいつまで運行を続けられるのか時間の問題のような気がしてきた。 -
-
-
上海空港には10分ほどで到着。300キロでも420キロでも早いことには変わりなく問題はない。
-
チェックインを済ませラウンジで出発を待つことにした。上海空港のエアチャイナのラウンジは二階建てで上層階が食堂になっている。北京に比べれば窮屈だが居心地は悪くない。
-
-
朝から天気が悪いと思っていたが空港に着いたら大雨が降りだした。昨日天気が良くて本当に良かった。
11時45分発のフランクフルト行く。搭乗口に向かったら突然の遅延で出発時間未定。結局2時後に離陸したが今回も中国国際航空の遅延に巻き込まれてしまった。フランクフルトまではデイタイムの長時間フライトはけっこうツライ。 -
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- Antonioさん 2021/04/08 07:37:28
- 杭州
- こんにちは。杭州には10年ほど前に行ったことがありますが、だいぶ変わっている感じですね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
まさとしさんの関連旅行記
中国 の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
1
121