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うたき、うがん、ようどれ、のろ、ゆた・・、何か青森恐山のイタコを連想させるが、同じ日本列島の周辺地域、今や都会地で失われた古来の民間伝承、宗教祭祀などが今なお残されているのだ。沖縄の魅力は単に南国のコバルトブルーの海だけでなく、こうした島人に根付いている日本古来の風俗、文化、芸能に触れられることにもある。明治までの長い間、中国の冊封を受けていた関係で、4月の清明節のように中国伝来の風習も混じり合って、今や沖縄独特の文化的な魅力も発信しているのだ。<br /><br />こうした日本内地では既に失われた風俗を色濃く残す沖縄にあって、今度は過去とは全く正反対の、近未来志向の会社がこの島にある。それはこの公設市場の横にあるユーグレナ通り、ユーグレナモールの名前にもあるが、ユーグレナという会社だ。ユーグレナとは日本語で言えばミドリムシのことで、海に生える海藻に多く含まれている。10年ほど前東大出身の南雲氏がこのミドリムシの栄養成分に着目し、会社を創業したのだが、太陽光の強いこの島に大きなファーム、培養場を造り、今や石垣はユーグレナの代名詞ともなっている。<br /><br />自分もこの会社に興味を持って、一株株主のような小株を保有しているが、このミドリムシから抽出される油性分が今や航空燃料にまで利用されるようになってきた。12年前、この島にやって来た時には、こんな名前の通りなどなかったが、その後会社が発展し、会社からの援助があったのか市当局が会社をPRする目的なのか、こうした名前の通りが作られた。古い伝承と最新の技術、この島には全く自然の形で、この二つが仲良く同居しているように見えた。<br /><br />トニーさんの店はこの通りから歩いて3分ほど、間近にある。先程のマグロの刺し身だけではお昼も十分でなく、八重山ソバを食べに行く。相変わらず人は入っていない。観光客のいないこの町で、昼めしを食べ来る町の人もそれ程はいないだろう。トニーさん、相変わらず暇そうにしていたが、根からの話好きで明るい性格。店に入ると地元紙、琉球新報を持ってきて、「今日の新聞に自分の記事がでている」と言って、その4段抜きの囲み記事を持ってくる。ほー、国防に関する内容だ。流石石垣は尖閣も抱えている国境の最前線。80過ぎの高齢者ではあるが、いや、高齢者であるからこそ、より強い国防意識が高いのか。流石、通事の家系だけのことはある。<br /><br />独特の味わいのある八重山ソバを食べ終え、さて、ホテルに戻ろうとすると、この店の特産品「ピパチ」の話になる。ピパチ? 初めて聞く名前だが、よくよく聞くと胡椒の一種、「ひはつ」のことで、裏庭で自家栽培しているとのことである。昼間、自分が西表島へ行っている間、Inaさんが店にやってきて、1瓶買ったとのこと。小瓶1個が700円とは胡椒にしてはかなり高額だが薬効も高い、とのことであり、自分も1瓶買って自家用お土産とし、ホテルに引き上げた。

12年ぶりの石垣島(28)トニーさんの店でピパチを買って帰る。

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2021/02/10 - 2021/02/14

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ちゃお

ちゃおさん

うたき、うがん、ようどれ、のろ、ゆた・・、何か青森恐山のイタコを連想させるが、同じ日本列島の周辺地域、今や都会地で失われた古来の民間伝承、宗教祭祀などが今なお残されているのだ。沖縄の魅力は単に南国のコバルトブルーの海だけでなく、こうした島人に根付いている日本古来の風俗、文化、芸能に触れられることにもある。明治までの長い間、中国の冊封を受けていた関係で、4月の清明節のように中国伝来の風習も混じり合って、今や沖縄独特の文化的な魅力も発信しているのだ。

こうした日本内地では既に失われた風俗を色濃く残す沖縄にあって、今度は過去とは全く正反対の、近未来志向の会社がこの島にある。それはこの公設市場の横にあるユーグレナ通り、ユーグレナモールの名前にもあるが、ユーグレナという会社だ。ユーグレナとは日本語で言えばミドリムシのことで、海に生える海藻に多く含まれている。10年ほど前東大出身の南雲氏がこのミドリムシの栄養成分に着目し、会社を創業したのだが、太陽光の強いこの島に大きなファーム、培養場を造り、今や石垣はユーグレナの代名詞ともなっている。

自分もこの会社に興味を持って、一株株主のような小株を保有しているが、このミドリムシから抽出される油性分が今や航空燃料にまで利用されるようになってきた。12年前、この島にやって来た時には、こんな名前の通りなどなかったが、その後会社が発展し、会社からの援助があったのか市当局が会社をPRする目的なのか、こうした名前の通りが作られた。古い伝承と最新の技術、この島には全く自然の形で、この二つが仲良く同居しているように見えた。

トニーさんの店はこの通りから歩いて3分ほど、間近にある。先程のマグロの刺し身だけではお昼も十分でなく、八重山ソバを食べに行く。相変わらず人は入っていない。観光客のいないこの町で、昼めしを食べ来る町の人もそれ程はいないだろう。トニーさん、相変わらず暇そうにしていたが、根からの話好きで明るい性格。店に入ると地元紙、琉球新報を持ってきて、「今日の新聞に自分の記事がでている」と言って、その4段抜きの囲み記事を持ってくる。ほー、国防に関する内容だ。流石石垣は尖閣も抱えている国境の最前線。80過ぎの高齢者ではあるが、いや、高齢者であるからこそ、より強い国防意識が高いのか。流石、通事の家系だけのことはある。

独特の味わいのある八重山ソバを食べ終え、さて、ホテルに戻ろうとすると、この店の特産品「ピパチ」の話になる。ピパチ? 初めて聞く名前だが、よくよく聞くと胡椒の一種、「ひはつ」のことで、裏庭で自家栽培しているとのことである。昼間、自分が西表島へ行っている間、Inaさんが店にやってきて、1瓶買ったとのこと。小瓶1個が700円とは胡椒にしてはかなり高額だが薬効も高い、とのことであり、自分も1瓶買って自家用お土産とし、ホテルに引き上げた。

旅行の満足度
5.0
  • ユーグレナモールの横の公設市場で石垣牛の冷凍空輸をお願いし、近くにあるトニーの店にやってきた。

    ユーグレナモールの横の公設市場で石垣牛の冷凍空輸をお願いし、近くにあるトニーの店にやってきた。

  • 既に85歳にはなっていると思うが、元気な高齢者だ。

    既に85歳にはなっていると思うが、元気な高齢者だ。

  • 今朝の新聞に掲載された国防に関する囲み記事を持ってきた。しっかしりした論調だ。

    今朝の新聞に掲載された国防に関する囲み記事を持ってきた。しっかしりした論調だ。

  • 帰ろうとすると、自家栽培の胡椒の一種、ピパーチを進められる。

    帰ろうとすると、自家栽培の胡椒の一種、ピパーチを進められる。

  • これがその若い苗だ。

    これがその若い苗だ。

  • 苗が成長すると、このような蔓性の薬草になる。

    苗が成長すると、このような蔓性の薬草になる。

  • 12年前に来た時、この店の裏にある自宅、本名「通事」さんの標札を撮影した。新聞記事も「通事国治」の名前で出ていた。

    12年前に来た時、この店の裏にある自宅、本名「通事」さんの標札を撮影した。新聞記事も「通事国治」の名前で出ていた。

  • 12年前にこの店で食べたヤギ汁(ヒージャー汁)。

    12年前にこの店で食べたヤギ汁(ヒージャー汁)。

  • ホテルに帰る途中で咲いていたゆうなと思われる南国の花。

    ホテルに帰る途中で咲いていたゆうなと思われる南国の花。

  • 国道の始発点、730交差点。

    国道の始発点、730交差点。

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