令和3年3月31日　明日香風は今日もやさしく吹いています

2021/03/31 - 2021/03/31

旅日記。
私の旅行記を読んでくださった皆様、ありがとうございます。
また、これまで「いいね」を付けていただいた皆様、フォロワーの皆さまに感謝申し上げます。
汚れた心身を癒すため飛鳥へ旅に出る。
この日もええ天気に恵まれる。

エリア 奈良

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

仕事もひと段落。
身も心も汚れきっているので、橿原神宮様に参拝。
朝の澄んだ空気を体中に入れる。
畝傍山を借景にした風景もよいが、この大きな松越しに見る風景も好きだ。
空は青く澄んでいる。

今日は「丈六」の交差点からではなく、県道124号線の比較的新しい道を歩いて飛鳥を目指す。
国道169号線との交差点の東すぐに「いもあらい地蔵尊」さんがあった。

昔は疱瘡（天然痘）のことを”いも”って言うらしい。
コロナ退散を祈念する。
あるいは久米の仙人が妹（いも）の白いふくらはぎを見て墜落したという。
よっぽど白かったんやろう。分かる分かる。
久米寺も行かなあかんなぁ。

この道は歩道が広く人通りもなく、快適に歩ける。
周りの田んぼも整備されていて、あまり遮るものもなく神々の山々がよく見える。
春たけなわ。
畝傍山も樹々がモクモクとしている。

ぼちぼち歩いて、和田廃寺跡らしきところを見て、明日香村豊浦の向原寺様へ。
こちらに豊御食炊屋姫様が即位なされた豊浦宮跡があると本で知り、是非行かずばなるまいと伺った。

奥様がいらっしゃって、お忙しい中色々なお話をしてくださった。
この本堂左手奥に遺跡が保存されている。
蘇我稲目公の邸宅があったことや、このあたりの発掘調査など当時の石敷きを拝見しながら、その上を埋めて、お寺が建立されたことなど。
1400年以上の昔にここに推古天皇様、聖徳太子様、蘇我稲目・馬子公が確実におったんやということがしみじみと感じられた。

本堂にもあげていただき、お寺の横の難波池から金銅仏の頭部が発見されて紆余曲折があったものを拝見させていただくことができた。
やさしい笑みを湛えた小さいながらも素晴らしい仏様。

太子山向原寺様の御朱印。
長野の善光寺の元の仏様とか、聖徳太子霊跡の第十二番とか歴史が詰まっているお寺様。

静かな境内には季節の花々が咲いていた。
思いもかけず、2時間もお邪魔してしまった。
しかし、豊かな時間だった。
また、あの仏様に会いに行こう。
奥様、ありがとうございました。

向原寺様を出て右手に曲がり、塀沿いの奥が甘樫坐神社様。
奈良には○○坐（ます）神社って多い。
私の住んでいるところ近辺では無い。
何か意味があるんやろうなぁ。

次はここ、奈良県立万葉文化館。
「花々が彩る万葉日本画」を鑑賞。
平日は人も少なく、ゆっくりと観ることができる。
これからは有休を上手に使って、色んな所を旅したいものだ。

展覧会は有料だが、庭園は無料。
奈良はこのようなゆったりできる空間が多い。
あでやかなサトザクラ。
他にも万葉ゆかりの植物が植えられている。
ユキヤナギやヤマブキがきれいに咲いていた。

万葉文化館をあとにして、飛鳥坐神社様へ。

少し階段を上がったところに本殿がある。
本殿両脇に満開の枝垂れ桜（？）。
万葉歌碑など観るところがあるので、次は時間を取ってゆっくりしよう。

飛鳥川に沿って帰路につく。
河原では子供たちが水遊びをしている。
川を渡る風が、気持ちよく過ぎていく。
本当にやさしい風だ。

雷橋から雷丘、桜、菜の花を見ながら、次来た時は、この向こうにある山田寺跡に行こうか、それとも遠くの三輪山を見に行こうかと考える。
選択肢は限りなくある。

最後の目的地、喜多酒造さんへ。
初詣に橿原神宮様へ行ったとき、献酒されていたので一度こちらでお酒を購入したかった。
他に献酒されていた酒蔵のお酒も行った先々で買う予定だ。

喜多酒造さんの「御代菊」を購入。
お猪口も購入。
これからの日々の夕食の時の友達。

こちらは近鉄・JR鶴橋駅の御座候さんで購入した、よもぎ餅と御座候2個。
あんこはおいしいなぁ。

次、どこ行こうかな。