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 幅に余裕のある道路脇に車を停め、歩くことにする。<br /> 頂上まで車で行けるというが、私たちの目的はハイキング。<br /> 頂上まで車で行ったのでは意味がない。<br /> ここは標高340m。<br /> グーグルマップには、頂上まで3.5kmと出てくる。<br /> 往復7km。<br /> 高齢者にはちょうど良い距離ではないか。<br /> 近くにハイカー用のトイレもある。

富士山と駿河湾と伊豆、富士・富士宮の街、清水港と三保、南アルプスまでが一望できる山があった(2/2)

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2021/03/10 - 2021/03/10

345位(同エリア1094件中)

旅行記グループ 浜石岳に登る

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motogen

motogenさん

 幅に余裕のある道路脇に車を停め、歩くことにする。
 頂上まで車で行けるというが、私たちの目的はハイキング。
 頂上まで車で行ったのでは意味がない。
 ここは標高340m。
 グーグルマップには、頂上まで3.5kmと出てくる。
 往復7km。
 高齢者にはちょうど良い距離ではないか。
 近くにハイカー用のトイレもある。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
徒歩
  •  車を停めると、後ろから声がかかった。<br /> 「なあに?」<br /> 「なあに?」<br /> 子供のように可愛らしい声の正体は、畑仕事をしているおばさんだった。

     車を停めると、後ろから声がかかった。
     「なあに?」
     「なあに?」
     子供のように可愛らしい声の正体は、畑仕事をしているおばさんだった。

  •  ここに車を置かせてもらおうと近づくと、ミカンをくれた。<br /> きれいなミカンだった。<br /> 艶々している。<br />「駿河エレガント」だと言う。

     ここに車を置かせてもらおうと近づくと、ミカンをくれた。
     きれいなミカンだった。
     艶々している。
    「駿河エレガント」だと言う。

  •  ミカンには鳥から守る袋が被せてある。<br /> 丹精込めて作っているミカンだ。<br /> 遠慮しようとすると、<br /> 「あげるために作っているのよ。」<br /> と陽気なおばさん。<br /> 御年80歳となるが、ふもとから一人、バイクに乗ってここまで通い、<br /> 「わたしゃ、これが生きがいなんだから・・」<br /> と笑っている。

     ミカンには鳥から守る袋が被せてある。
     丹精込めて作っているミカンだ。
     遠慮しようとすると、
     「あげるために作っているのよ。」
     と陽気なおばさん。
     御年80歳となるが、ふもとから一人、バイクに乗ってここまで通い、
     「わたしゃ、これが生きがいなんだから・・」
     と笑っている。

  •  畑の小さいが、周りに電気柵が設けてある。<br /> 太陽パネルで発電させるこの装置には、何十万円もかかったと言う。<br /> 大自然の中で作物を育てることが健康につながり、こんなおおらかな人を作るのかと、胸が熱くなった。

     畑の小さいが、周りに電気柵が設けてある。
     太陽パネルで発電させるこの装置には、何十万円もかかったと言う。
     大自然の中で作物を育てることが健康につながり、こんなおおらかな人を作るのかと、胸が熱くなった。

  •  「ここから90分だよ・・頑張って行きな!」<br /> の励ましを受けて、何度もお礼を言って歩き出す。

     「ここから90分だよ・・頑張って行きな!」
     の励ましを受けて、何度もお礼を言って歩き出す。

  •  赤い実を付けた植物が山中にある。<br /> グーグルレンズで調べると「アオキ」と出るが、正しいのだろうか?<br /> 緑の山中に、この赤がアクセントをつける。

     赤い実を付けた植物が山中にある。
     グーグルレンズで調べると「アオキ」と出るが、正しいのだろうか?
     緑の山中に、この赤がアクセントをつける。

  •  噂に聞いていたが、傾斜は予想以上だった。<br /> 寺社の石段登りをしているようだ。

     噂に聞いていたが、傾斜は予想以上だった。
     寺社の石段登りをしているようだ。

  •  休み休み歩くこと700m。<br /> この700mが数kmにも感じたのだが、ハイキングコースが見つかった。

     休み休み歩くこと700m。
     この700mが数kmにも感じたのだが、ハイキングコースが見つかった。

  •  ハイキングコースの方が距離が短く、変化もあって楽しいだろう・・<br /> と山の中に入り込む。<br /> 腹筋背筋の弱い妻は、足が上がらず苦戦の連続で、

     ハイキングコースの方が距離が短く、変化もあって楽しいだろう・・
     と山の中に入り込む。
     腹筋背筋の弱い妻は、足が上がらず苦戦の連続で、

  •  おっとっと・・<br /> あっちこっちで滑り落ち、はいずり回る。

     おっとっと・・
     あっちこっちで滑り落ち、はいずり回る。

  •  大木が根こそぎ倒れて道をふさいでいる。

     大木が根こそぎ倒れて道をふさいでいる。

  •  その下をくぐるだけでも足腰に負担をかける。

     その下をくぐるだけでも足腰に負担をかける。

  •  ああ・・<br /> ここでも足を滑らせて、膝を引きずってしまう。

     ああ・・
     ここでも足を滑らせて、膝を引きずってしまう。

  •  こんな山道を50分も這い登り、やっと3本松のある広場に出ることができた。

     こんな山道を50分も這い登り、やっと3本松のある広場に出ることができた。

  •  「やった~!」<br /> 頂上と勘違いして喜ぶ妻であったが、頂上はまだまだ先だと知り、落胆する。<br /> 左上の電波塔の立つ山が浜石岳のようだ。<br /> まだまだ遠い。

     「やった~!」
     頂上と勘違いして喜ぶ妻であったが、頂上はまだまだ先だと知り、落胆する。
     左上の電波塔の立つ山が浜石岳のようだ。
     まだまだ遠い。

  •  しかしこの広場は何だろう?<br /> アスレチックの遊具があり、その下(左下)には大きな屋根が見えている。

     しかしこの広場は何だろう?
     アスレチックの遊具があり、その下(左下)には大きな屋根が見えている。

  •  3本松の下は見晴らし台で、

     3本松の下は見晴らし台で、

  •  無料の双眼鏡があった。<br /> 双眼鏡を富士山に向けて、びっくりした。<br /> 富士山が100m先にあるかのように、眼前に現れたのだ。

     無料の双眼鏡があった。
     双眼鏡を富士山に向けて、びっくりした。
     富士山が100m先にあるかのように、眼前に現れたのだ。

  •  デジカメの望遠ではこんなものなのに、この双眼鏡はすごい。<br /> ここまでの悪銭奮闘ぶりを、動画にまとめてみました。<br />https://youtu.be/NTBcB6szTOY

     デジカメの望遠ではこんなものなのに、この双眼鏡はすごい。
     ここまでの悪銭奮闘ぶりを、動画にまとめてみました。
    https://youtu.be/NTBcB6szTOY

  •  アスレチックをちょっとばかり試し、

     アスレチックをちょっとばかり試し、

  •  その下の広場に向かうと、

     その下の広場に向かうと、

  •  野外炊事場があった。

     野外炊事場があった。

  •  この施設ならば、100人以上の団体でも利用できるだろう。

     この施設ならば、100人以上の団体でも利用できるだろう。

  •  案内板があった。<br /> ここは「野外センター」だった。<br /> 野外センターはキャンプ活動を主とする施設だった。

     案内板があった。
     ここは「野外センター」だった。
     野外センターはキャンプ活動を主とする施設だった。

  •  センター内を突っ切ると、舗装された道路に出た。<br /> ハイキングコースに入らなければ、もっと簡単にここまで来れただろう。

     センター内を突っ切ると、舗装された道路に出た。
     ハイキングコースに入らなければ、もっと簡単にここまで来れただろう。

  •  後日GPS記録を見ると、ハイキングコースはかなり短いものだった。<br /> この距離を歩くのに、1時間以上もかけたのだ。

     後日GPS記録を見ると、ハイキングコースはかなり短いものだった。
     この距離を歩くのに、1時間以上もかけたのだ。

  •  気持を切り変えて舗装された道を歩く。<br /> すると坂道をものともせずに、チャリダーがかっこ良く、私たちを追い越して行った。<br /> 何という身軽さ!<br /> たくましさ!

     気持を切り変えて舗装された道を歩く。
     すると坂道をものともせずに、チャリダーがかっこ良く、私たちを追い越して行った。
     何という身軽さ!
     たくましさ!

  •  車で登る人もいる。<br /> 「えっ、ずるいよ!」<br /> と思う気持ちを引っ込める。<br /> 私たちは歩くためにここに来ているのだ。

     車で登る人もいる。
     「えっ、ずるいよ!」
     と思う気持ちを引っ込める。
     私たちは歩くためにここに来ているのだ。

  •  下り坂になった所で、山から戻って来た夫婦とすれ違った。<br /> 「あと30分くらいで頂上ですよ。いや、もう少しかかるかな?」<br /> 親切に教えてくれた。

     下り坂になった所で、山から戻って来た夫婦とすれ違った。
     「あと30分くらいで頂上ですよ。いや、もう少しかかるかな?」
     親切に教えてくれた。

  •  下界を眺めたり、富士山を探したり、車で通りかかったおばさんとお喋りしたりして登り続ける。<br /> この道路もなかなか大変で、30分ではとても到着できる道ではなかったが、

     下界を眺めたり、富士山を探したり、車で通りかかったおばさんとお喋りしたりして登り続ける。
     この道路もなかなか大変で、30分ではとても到着できる道ではなかったが、

  •  やっとのことで、頂上まで50mの最終駐車場に着いた。<br /> この駐車場は地図にはない。

     やっとのことで、頂上まで50mの最終駐車場に着いた。
     この駐車場は地図にはない。

  •  頂上から先ほどのチャリダーが降りてきた。

     頂上から先ほどのチャリダーが降りてきた。

  •  カーボン製のホイールを装着したマニアの自転車だ。<br /> チャリダーは、うらやましいほど健康的で爽やかで、そして気持ちが良く、青春まっさかりと思えたが、聞けば40歳になるという。<br /> アウトドア人生は、こんな人を作るのか!

     カーボン製のホイールを装着したマニアの自転車だ。
     チャリダーは、うらやましいほど健康的で爽やかで、そして気持ちが良く、青春まっさかりと思えたが、聞けば40歳になるという。
     アウトドア人生は、こんな人を作るのか!

  •  頂上は芝生に整備されていて、周囲には高い樹木はない。<br /> これなら四方が見渡せるわけだ。<br /> 既に7~8人の先客がいた。<br />

     頂上は芝生に整備されていて、周囲には高い樹木はない。
     これなら四方が見渡せるわけだ。
     既に7~8人の先客がいた。

    浜石岳 自然・景勝地

  •  座って景色を眺める高齢のおじさん。<br /> 撮影ポイントを探す若者。<br /> 孤独と自然を愛する孤高の人に見える。<br /> 彼らは野外センター近くの駐車場に車を停めてきたようだ。 <br />

     座って景色を眺める高齢のおじさん。
     撮影ポイントを探す若者。
     孤独と自然を愛する孤高の人に見える。
     彼らは野外センター近くの駐車場に車を停めてきたようだ。 

  •  頂上まで車でやって来た、このシニア夫婦の夫は、<br /> 「最後の50mの坂が、死にそうだった・・」<br /> と息せき切るが、相方に励まされてそれでも楽しそうだ。<br /> スマホを手にした男性は、一人悠々と歩き回っている。<br /> 平日なのにこの賑わい。<br /> この山の人気の高さがうかがえる。

     頂上まで車でやって来た、このシニア夫婦の夫は、
     「最後の50mの坂が、死にそうだった・・」
     と息せき切るが、相方に励まされてそれでも楽しそうだ。
     スマホを手にした男性は、一人悠々と歩き回っている。
     平日なのにこの賑わい。
     この山の人気の高さがうかがえる。

  •  東京からやって来た人がいたようだ。<br /> 由比駅からずっと歩いて来て、薩埵峠 (さったとうげ)に向かう熟練者向きの山道をを、元気よく歩き去って行ったという。<br /> 私たちとは天と地の差のあるような、田中陽希のようなアドベンチャーだ。

     東京からやって来た人がいたようだ。
     由比駅からずっと歩いて来て、薩埵峠 (さったとうげ)に向かう熟練者向きの山道をを、元気よく歩き去って行ったという。
     私たちとは天と地の差のあるような、田中陽希のようなアドベンチャーだ。

  •  「そんなすごい人がいたんだ。<br />  会ってみたかったなあ・・」<br /> 手作り弁当を広げて、あっという間に平らげてしまった。<br /> 時刻はすでに2時。<br /> 遅い遅い昼食だ。

     「そんなすごい人がいたんだ。
      会ってみたかったなあ・・」
     手作り弁当を広げて、あっという間に平らげてしまった。
     時刻はすでに2時。
     遅い遅い昼食だ。

  •  腹が満ちたところで、じっくりと周囲を眺める。<br /> 大気が湿気を含んでくっきりしないが、製紙の街「富士市」、県東部の中心都市「沼津」や「三島」が一望できる。<br /> 箱根の山とそれに続く伊豆半島もぼんやりと見えている。 

     腹が満ちたところで、じっくりと周囲を眺める。
     大気が湿気を含んでくっきりしないが、製紙の街「富士市」、県東部の中心都市「沼津」や「三島」が一望できる。
     箱根の山とそれに続く伊豆半島もぼんやりと見えている。 

  •  富士市街の北には富士山と、その麓には富士山信仰で有名な「富士宮」の街。

     富士市街の北には富士山と、その麓には富士山信仰で有名な「富士宮」の街。

  •  眼下には由比の町。

     眼下には由比の町。

  •  南西方向にはうっすらながら、羽衣伝説の三保半島。<br /> そして国際貿易の清水港。<br /> その手前は興津の町。

     南西方向にはうっすらながら、羽衣伝説の三保半島。
     そして国際貿易の清水港。
     その手前は興津の町。

  •  遥か北には雪を乗せた南アルプスの山々。<br /> 見晴らしは最高級の浜石岳だ。<br /> 動画にもまとめました。<br />https://youtu.be/_hS_c7DbHPU

     遥か北には雪を乗せた南アルプスの山々。
     見晴らしは最高級の浜石岳だ。
     動画にもまとめました。
    https://youtu.be/_hS_c7DbHPU

  •  気がつくと、人の姿が少なくなり、残っているのは私たちと、興津と草薙からやって来た若い女性が二人だけとなっていた。 <br /> <br /> 

     気がつくと、人の姿が少なくなり、残っているのは私たちと、興津と草薙からやって来た若い女性が二人だけとなっていた。 
     
     

  •  今から帰ると、家に着くのは7時頃になりそう。<br /> 由比の町にある「広重美術館」を予定していたが、遅くなるとお腹を空かして待っているペットのネコが可愛そう。

     今から帰ると、家に着くのは7時頃になりそう。
     由比の町にある「広重美術館」を予定していたが、遅くなるとお腹を空かして待っているペットのネコが可愛そう。

  •  舗装道路を足早に歩くと、野外センターを過ぎた場所に広い駐車場があった。 <br /> 出会った人たちは、ここに車を停めたと思われる。<br /> 頂上まで歩いて40~50分だ。

     舗装道路を足早に歩くと、野外センターを過ぎた場所に広い駐車場があった。
     出会った人たちは、ここに車を停めたと思われる。
     頂上まで歩いて40~50分だ。

  •  時々出会う赤い木の実に、今日の出来事を感謝して、

     時々出会う赤い木の実に、今日の出来事を感謝して、

  •  黄色に色づくミカンに、由比を感じ、

     黄色に色づくミカンに、由比を感じ、

  •  ピンクに光る桃ノ木に、春の訪れを再確認し、

     ピンクに光る桃ノ木に、春の訪れを再確認し、

  •  夕日に向かって車を急がせる。<br /> 浜石岳からの展望は予想以上のもので、今でも心がほくほくしているが、<br /> それ以上に強烈な思いが残るのは、ハイキングコースの冒険体験だ。<br /> この日の光景は人生の終焉に、走馬灯のように脳裏を走ることだろう。

     夕日に向かって車を急がせる。
     浜石岳からの展望は予想以上のもので、今でも心がほくほくしているが、
     それ以上に強烈な思いが残るのは、ハイキングコースの冒険体験だ。
     この日の光景は人生の終焉に、走馬灯のように脳裏を走ることだろう。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • *ちょこ*さん 2021/04/03 20:59:00
    ものすごいハイキングコースですね!
    私は体力ないから、このハイキングコースは無理かもー(^^;

    でもいい場所を教えていただきました♪
    浜石岳、行ってみます!

    最近、富士山に縁がなくて、静岡市に行ってもきれいな富士山をずっと見れてないので、絶対浜石岳から見たいです。

    motogen

    motogenさん からの返信 2021/04/05 07:48:06
    Re: ものすごいハイキングコースですね!
    ぜひ訪れてみてください。
    私たちが行った日は、運よく晴れていて穏やかな日でしたが、空気はやや湿り気味で、遠方はすっきりしていませんでした。
    空気が乾燥する冬か秋の方ならば、伊豆半島もくっきりと見えるかと思いますし、秋ならば紅葉の中での展望ができるかと。
    私たちは面白がってハイキングコースに入ってみましたが、ここはハイキングコースではなくトレッキングコースでした。
    野外センター下の駐車場に車をおいて、舗装道路を歩いて行けば、大丈夫かと思います。

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