2021/03/10 - 2021/03/10
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motogenさん
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幅に余裕のある道路脇に車を停め、歩くことにする。
頂上まで車で行けるというが、私たちの目的はハイキング。
頂上まで車で行ったのでは意味がない。
ここは標高340m。
グーグルマップには、頂上まで3.5kmと出てくる。
往復7km。
高齢者にはちょうど良い距離ではないか。
近くにハイカー用のトイレもある。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
-
車を停めると、後ろから声がかかった。
「なあに?」
「なあに?」
子供のように可愛らしい声の正体は、畑仕事をしているおばさんだった。 -
ここに車を置かせてもらおうと近づくと、ミカンをくれた。
きれいなミカンだった。
艶々している。
「駿河エレガント」だと言う。 -
ミカンには鳥から守る袋が被せてある。
丹精込めて作っているミカンだ。
遠慮しようとすると、
「あげるために作っているのよ。」
と陽気なおばさん。
御年80歳となるが、ふもとから一人、バイクに乗ってここまで通い、
「わたしゃ、これが生きがいなんだから・・」
と笑っている。 -
畑の小さいが、周りに電気柵が設けてある。
太陽パネルで発電させるこの装置には、何十万円もかかったと言う。
大自然の中で作物を育てることが健康につながり、こんなおおらかな人を作るのかと、胸が熱くなった。 -
「ここから90分だよ・・頑張って行きな!」
の励ましを受けて、何度もお礼を言って歩き出す。 -
赤い実を付けた植物が山中にある。
グーグルレンズで調べると「アオキ」と出るが、正しいのだろうか?
緑の山中に、この赤がアクセントをつける。 -
噂に聞いていたが、傾斜は予想以上だった。
寺社の石段登りをしているようだ。 -
休み休み歩くこと700m。
この700mが数kmにも感じたのだが、ハイキングコースが見つかった。 -
ハイキングコースの方が距離が短く、変化もあって楽しいだろう・・
と山の中に入り込む。
腹筋背筋の弱い妻は、足が上がらず苦戦の連続で、 -
おっとっと・・
あっちこっちで滑り落ち、はいずり回る。 -
大木が根こそぎ倒れて道をふさいでいる。
-
その下をくぐるだけでも足腰に負担をかける。
-
ああ・・
ここでも足を滑らせて、膝を引きずってしまう。 -
こんな山道を50分も這い登り、やっと3本松のある広場に出ることができた。
-
「やった~!」
頂上と勘違いして喜ぶ妻であったが、頂上はまだまだ先だと知り、落胆する。
左上の電波塔の立つ山が浜石岳のようだ。
まだまだ遠い。 -
しかしこの広場は何だろう?
アスレチックの遊具があり、その下(左下)には大きな屋根が見えている。 -
3本松の下は見晴らし台で、
-
無料の双眼鏡があった。
双眼鏡を富士山に向けて、びっくりした。
富士山が100m先にあるかのように、眼前に現れたのだ。 -
デジカメの望遠ではこんなものなのに、この双眼鏡はすごい。
ここまでの悪銭奮闘ぶりを、動画にまとめてみました。
https://youtu.be/NTBcB6szTOY -
アスレチックをちょっとばかり試し、
-
その下の広場に向かうと、
-
野外炊事場があった。
-
この施設ならば、100人以上の団体でも利用できるだろう。
-
案内板があった。
ここは「野外センター」だった。
野外センターはキャンプ活動を主とする施設だった。 -
センター内を突っ切ると、舗装された道路に出た。
ハイキングコースに入らなければ、もっと簡単にここまで来れただろう。 -
後日GPS記録を見ると、ハイキングコースはかなり短いものだった。
この距離を歩くのに、1時間以上もかけたのだ。 -
気持を切り変えて舗装された道を歩く。
すると坂道をものともせずに、チャリダーがかっこ良く、私たちを追い越して行った。
何という身軽さ!
たくましさ! -
車で登る人もいる。
「えっ、ずるいよ!」
と思う気持ちを引っ込める。
私たちは歩くためにここに来ているのだ。 -
下り坂になった所で、山から戻って来た夫婦とすれ違った。
「あと30分くらいで頂上ですよ。いや、もう少しかかるかな?」
親切に教えてくれた。 -
下界を眺めたり、富士山を探したり、車で通りかかったおばさんとお喋りしたりして登り続ける。
この道路もなかなか大変で、30分ではとても到着できる道ではなかったが、 -
やっとのことで、頂上まで50mの最終駐車場に着いた。
この駐車場は地図にはない。 -
頂上から先ほどのチャリダーが降りてきた。
-
カーボン製のホイールを装着したマニアの自転車だ。
チャリダーは、うらやましいほど健康的で爽やかで、そして気持ちが良く、青春まっさかりと思えたが、聞けば40歳になるという。
アウトドア人生は、こんな人を作るのか! -
頂上は芝生に整備されていて、周囲には高い樹木はない。
これなら四方が見渡せるわけだ。
既に7~8人の先客がいた。浜石岳 自然・景勝地
-
座って景色を眺める高齢のおじさん。
撮影ポイントを探す若者。
孤独と自然を愛する孤高の人に見える。
彼らは野外センター近くの駐車場に車を停めてきたようだ。 -
頂上まで車でやって来た、このシニア夫婦の夫は、
「最後の50mの坂が、死にそうだった・・」
と息せき切るが、相方に励まされてそれでも楽しそうだ。
スマホを手にした男性は、一人悠々と歩き回っている。
平日なのにこの賑わい。
この山の人気の高さがうかがえる。 -
東京からやって来た人がいたようだ。
由比駅からずっと歩いて来て、薩埵峠 (さったとうげ)に向かう熟練者向きの山道をを、元気よく歩き去って行ったという。
私たちとは天と地の差のあるような、田中陽希のようなアドベンチャーだ。 -
「そんなすごい人がいたんだ。
会ってみたかったなあ・・」
手作り弁当を広げて、あっという間に平らげてしまった。
時刻はすでに2時。
遅い遅い昼食だ。 -
腹が満ちたところで、じっくりと周囲を眺める。
大気が湿気を含んでくっきりしないが、製紙の街「富士市」、県東部の中心都市「沼津」や「三島」が一望できる。
箱根の山とそれに続く伊豆半島もぼんやりと見えている。 -
富士市街の北には富士山と、その麓には富士山信仰で有名な「富士宮」の街。
-
眼下には由比の町。
-
南西方向にはうっすらながら、羽衣伝説の三保半島。
そして国際貿易の清水港。
その手前は興津の町。 -
遥か北には雪を乗せた南アルプスの山々。
見晴らしは最高級の浜石岳だ。
動画にもまとめました。
https://youtu.be/_hS_c7DbHPU -
気がつくと、人の姿が少なくなり、残っているのは私たちと、興津と草薙からやって来た若い女性が二人だけとなっていた。
-
今から帰ると、家に着くのは7時頃になりそう。
由比の町にある「広重美術館」を予定していたが、遅くなるとお腹を空かして待っているペットのネコが可愛そう。 -
舗装道路を足早に歩くと、野外センターを過ぎた場所に広い駐車場があった。
出会った人たちは、ここに車を停めたと思われる。
頂上まで歩いて40~50分だ。 -
時々出会う赤い木の実に、今日の出来事を感謝して、
-
黄色に色づくミカンに、由比を感じ、
-
ピンクに光る桃ノ木に、春の訪れを再確認し、
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夕日に向かって車を急がせる。
浜石岳からの展望は予想以上のもので、今でも心がほくほくしているが、
それ以上に強烈な思いが残るのは、ハイキングコースの冒険体験だ。
この日の光景は人生の終焉に、走馬灯のように脳裏を走ることだろう。
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この旅行記へのコメント (2)
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- *ちょこ*さん 2021/04/03 20:59:00
- ものすごいハイキングコースですね!
- 私は体力ないから、このハイキングコースは無理かもー(^^;
でもいい場所を教えていただきました♪
浜石岳、行ってみます!
最近、富士山に縁がなくて、静岡市に行ってもきれいな富士山をずっと見れてないので、絶対浜石岳から見たいです。
- motogenさん からの返信 2021/04/05 07:48:06
- Re: ものすごいハイキングコースですね!
- ぜひ訪れてみてください。
私たちが行った日は、運よく晴れていて穏やかな日でしたが、空気はやや湿り気味で、遠方はすっきりしていませんでした。
空気が乾燥する冬か秋の方ならば、伊豆半島もくっきりと見えるかと思いますし、秋ならば紅葉の中での展望ができるかと。
私たちは面白がってハイキングコースに入ってみましたが、ここはハイキングコースではなくトレッキングコースでした。
野外センター下の駐車場に車をおいて、舗装道路を歩いて行けば、大丈夫かと思います。
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