上陸難易度AAAの東京の秘境　二重カルデラとひんぎゃの地熱の島を歩き回る　青ヶ島の自然1日目

2021/02/23 - 2021/02/24

伊豆諸島最南端の青ヶ島。人口160人足らずの日本一小さな村。八丈島からの定期船とヘリコプター航路がありますが、物資の輸送は主に定期船に頼っており、2週間来ないことも。電気も水道もありますが、限られた物資と限られた生活環境での日々の暮らしはかなり大変かと思います。

この島に来る旅行者は、すでにかなりの島を経験した人がほとんどという噂もあります。

宿泊施設が6軒程度と居酒屋2軒、商店が１つのみ。
あとは公共施設として地熱を利用したサウナ。
ほかには「なにもない」島。

島は浸食が激しく、海水浴できるような海岸はなく、周囲は断崖絶壁です。
「絶海の孤島」と呼ばれるにふさわしく、取り残された感があります。

東京諸島（伊豆・小笠原諸島）には全部で１１の有人島がありますが、各島を特徴づけるとすると、
青ヶ島は
絶海の孤島、二重カルデラとひんぎゃの地熱

を挙げたいです。

東京諸島は、この青ヶ島で全島制覇となりました。

エリア 御蔵島・青ヶ島(東京)

• 旅行の満足度: 4.5

上陸しました。

2月の船の就航率は1年で最も低く、50％を切ります。今回は、9席のみのヘリに空席があったのでヘリで上陸。

お世話になったかいゆう丸
建物も新しく、ごはんがおいしいです。
入口に看板などはなく、場所はわかりにくかったです。

朝からチェックインできました。
荷物を置き、一休みしてからひんぎゃの地熱釜へ向かいます。

電柱に「青ヶ島」

道路沿いに、村内専用電話があります。

車の場合はトンネルを通りマシが、徒歩だったので旧道を下ります。

カルデラ内部のカルデラ（二重カルデラ）が見えました。縦の線が入っているのは、間隔をあけて椿を植えているから。

外輪山。険しく切り立っています。

アカコッコがいました。主に伊豆諸島に住む日本特産種です。ほかには、カラスバトやウグイスも確認。

旧道は落石もあり、通行は注意です。

底部に降りてきました。外輪山に囲まれて強い風が吹くこともないので、気が大きく育っています。杉なども植えてあります。

自生種のオオタニワタリ（シダ植物）。

現在は閉鎖中のキャンプ場。ちなみに水は飲めないので、使う際は役場で申し込み時に組んでおく必要あり。

テントサイト

集落から1時間ちょっと歩き、地熱サウナに到着。

この地熱釜で、持ってきた食材を加熱。
（宿は3食付きで、地熱釜を使うことを伝えておくと材料を用意してくれます。）
下にある赤いコックをひねると釜の中に上記が充満します。
40分ほど加熱しました。

生のジャガイモ半分×２、生卵、ソーセージ、くさや、おにぎりです。
調味料として塩、マヨネーズ。
くさやを食べた後に必須のおしぼり。

味の濃いものと薄いもののバランスがとてもよいです。

ハイビスカス見つけました。

ヘゴシダも生えています。八丈島が日本の北限。

ひんぎゃ。地熱が噴き出しています。
この斜面に登らなくても、手に触れることが出きる場所があります。

東屋で食べました。

オオタニワタリがたくさん。

ここを登っていくとお富士様へ。

小さいほうのカルデラを1周できます。

展望台が見えてきました。

さきほどいた、サウナ周辺を見下ろせます。

片側は崖。

富士様の鳥居。

鳥居は新しいです。

木々の向こうに小さいカルデラの尾根が見えます。

さきほど歩いた場所。

第1休憩所から中をのぞけます。
が、カルデラの全体像はわかりません。

途中開けた場所も。

遠くに道路。

斜面には椿を植林。

戻ってきました。
今回右から出発しましたが、左へ先に行くのがおすすめ。
（右からだといきなり展望のクライマックスが来てしまうので、残りが退屈になってしまう。）

集落へももどります。途中、貫入溶岩が！

クネクネ坂を見下ろします。

道端に階段みたいなのがあると思ってみると、上に祠がありました。

拡大

島唯一の信号。
子供が島外に出てから困らぬよう、教育目的のようです。

島の小中学校

島唯一の商店、十一屋酒店。開店中です。

ほかに店がないので、自販機は貴重。

宿に戻って休憩後、島の最高地点を目指します。

この鳥居の奥を登ります。

雨の後や暗いときには足場悪くなりそうです。

椿が

いよいよ頂上です。

三角点も。423M。

日の入り前。

斜面を固めています。工事大変そう・・・。

拡大

カルデラ内部を見下ろします。

集落方面

月が出ていました。

もうすぐ沈みます

降りた後、先ほどの鳥居わきの石段を登り、東台所神社へ向かいます。

登るほど坂が急になり、「垂直か！」と思うほど。
山登りに慣れていない人は通るのをやめましょう。
下山は自殺行為です。

不気味な建物・・。

中はこんな感じ。なんかでてきそう・・・。

尾山展望公園へ向かいます。通りやすい道。

水道施設が見えます。

途中ベンチも。

振り返ります

尾山展望公園へきました。広いです。

案内板。劣化して何も読めません・・。

斜面をコンクリートで固めて水を集め、水道として利用しています。

「である」

自信満々というか・・。

もの悲しい世界。
日の入りとともに宿へ。