埠頭公園（東京品川）でホノルルマラソン父娘連続31年目をヴァーチャル完走

2020/12/07 - 2020/12/21

　２０２０年のホノルルマラソンは中止。ついに父娘連続完走が一昨年の
30年で途絶えるときが来たかと思いきや『ＨＯＮＯＬＵＬＵ
ＭＡＲＡＴＨＯＮ　ＲＵＮ　ＶＩＲＴＵＡＬ ＨＡＷＡＩＩ』として，ヴァーチャル大会が行われることになった。
　ヨーイドンで走る大会なら，参加者に目的意識や仲間意識，連帯感などがあるので，どんな走り方をしようとも気にならない。しかし，誰も走っていないところを１日かけて，しかも一人きりで４２．１９５ｋｍをアヘアヘ顔しながら走るのは気が進まない。幸いだったのは，マルチデーが選択可能だったことだ。昨年は慢性の膝痛に悩まされながらも1日１０ｋｍ位ならジョグができるようになっていたので，マルチデーなら１０㎞×４日で４０ｋｍ。１日だけちょっと多めに走ればＯＫとなるので参加を決めた。
　一方，娘は別の日程，場所での１日完走を選んだ。
　大会参加者にはオンラインながら，ゼッケン，完走メダル，完走証が発行され，後日完走Ｔシャツも送付されるという。距離と時間の計測は，スマホによる歩幅×歩数での計測でもいいし，ＧＰＳを使っての計測でもいい。距離と時間が一緒に表示されている写真の提出でチェックするという。前者なら歩幅の設定いかんである程度アバウトになる。後者ならＧＰＳで正確な距離測定が可能。どちらの方法にするかとか距離の正確性は求められていなった。一応正確性を重んじ，距離と時間の計測はスマホに
『ａｄｉｄａｓ　Ｒｕｎｎｉｎｇ』をダウンロードして行うことにした。
　父娘でまったく別の走り方になってしまったが，何はともあれ同じマラソン大会に二人で参加し完走したという結果で連続３１年目につなぐことができた，といえるのかな？

　写真は計測に使ったアプリの起動画面／日時，自宅所在地から走る場所周辺の地図，所用時間，距離などが計測できる。データの蓄積も可能。画面の「スタートランニング」をタッチすると，１５秒後から計測が始まる。

エリア 品川(東京)

　計測には品川区の大井ふ頭中央海浜公園のスポーツの森
の外周道路を使用した。娘がマラソンに挑戦し始めたとき
から，ずっとトレーニングに使っていたコースである。
　その頃から現在に至るまで，自分の走るスピードからア
バウトで１周が約２．５ｋｍ位と推測していた。今回のア
プリＧＰＳ使用で，それがほぼ間違っていなかったことが
裏付けされた。
　このコースは距離計測の目安がつけやすいうえ平坦路と
いう利点がある。

　写真はスポーツの森の外周路（＝歩道）。

　スポーツの森は東京五輪のホッケー競技会場になる。スポー
ツの森の一角にスタジアムが完成しているが，フェンスで仕切
られており入って中を見ることはできない。
　遠目に「東京スカイツリー」がかすむ（画面中央）。

　完成したホッケースタジアム。コロナ禍の中，五輪の開催も
予断を許さない状況となっているが，使う日が来ることを願う。

　大井ふ頭中央海浜公園にはスポーツの森となぎさの森
（1枚目の写真の道路の右側）の二つの森がある。後者は
京浜運河沿いの公園で，人工干潟での磯遊び，野鳥観察，
バーべキュウ施設などがある。

　京浜運河に沿って造成されたなぎさの森の人工なぎさ。
土日は子供連れの家族でにぎわう。

　なぎさの森から京浜運河をはさんだ対岸には，羽田国際
空港に行く東京モノレールの軌道が通り「大井競馬場駅」
もある。大井競馬場には競走馬の厩舎も併設されているの
で，風向きによってはまぐさのにおいが漂ってくる。

　人口なぎさから大井競馬場のメインスタンドを望む。

　ゼッケン番号。

　スマホのタイム申告画面。

　１２月は５日間走ったが，そのスマホ画面のデータをデ
ジカメで撮影。申告には，その中の１日目（１２．１２ｋｍ）
から４日目（８．１１ｋｍ）までのデータを使用した。4日間
の合計走行距離は４２．５７ｋｍ，タイムは５時間１３分２６
秒となった。３７５ｍ多く走ったことになる。

　タイムが承認され完走メダルのダウンロードが可能となった。

　夫と一緒に１日で完走した娘夫妻と，メダルを手に
父娘３１年連続完走を祝しての記念撮影。
　オヤ，オヤ！メダルがさかさまになっている人が
いますよ。

　メダルに続いて完走証のダウンロードも可能になる。申告
通り３７５ｍ多く走ったままのタイムで完走が認められた。

　順位表が送信されてきた。
　クラス別で５位とは，それまでのベスト記録の２２６０位
（１９９７年・２６４６７人中）がかすむほどの驚きだ。さ
らにびっくり，１位は何と２時間そこそこ。アメリカ人の車
いすランナーだ。こちらがハーフに達する前にゴールインとは！　

　２０２０年２月６日完走Ｔシャツが送られてきた。

　完走Ｔシャツの背面。ホノルルマラソン本大会協賛企業の
４社のロゴマークが！　察するところ，本来２０２０年大会で
使用される完走Ｔシャツがこれだったのかな？

　先にオンラインで送られてきた完走メダルの実物も封入
されてきた。右がバーチャル大会，左は２０１９年大会の
メダル。
　
　バーチャル大会で完走したのは１２月２１日。タイム申告をして，
記録が承認されて完走証をオンラインで受け取ったのが１２月２８日。
ところが，メダルの日付は「DECEMBER　１３，２０２０」。
　ということは……，Ｔシャツもメダルやはり本大会用のものだったのだ！？　バーチャル大会に出たことで，幻になるところだった２０２０年大会の
Ｔシャツもメダル手に入れることができた。バーチャル大会に参加して
よかった，よかった。

　本大会用のシールとバーチャル大会用のシールも封入されてきた。