1998/06/24 - 1998/07/01
27位(同エリア493件中)
はんけんさん
新型コロナウィルス禍により、しばらく海外旅行はできないので、旅行記の新ネタは当面ありません。なので、アナログカメラ時代の写真で旅行記を作成するシリーズ(?)、今回は、日本が悲願の初出場を果たしたワールドカップフランス大会です。
一次リーグの日本の3試合目を含め以下の3試合を観戦しました。
6/26 リヨン グループH 日本1-2ジャマイカ
6/29 モンペリエ 一回戦 ドイツ2-1メキシコ
6/30 サンテチエンヌ 一回戦 イングランド2-2 PK3-4アルゼンチン
そして、日本代表の岡田監督と同じホテルになったり、競技場でナイジェリア監督のミルチノビッチに会ったりと楽しいサプライズも多かったです。
実はこの旅行から帰った3日後からフランス出張があり、すぐにフランスに戻ることができました。しかも、フランス人の家に招待され準決勝のフランス対クロアチアを大勢のフランス人達と観戦するという貴重な経験もできて本当に楽しい想い出いっぱいのワールドカップでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
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6/24
夜のエールフランス便(AF273)で成田からパリへ。
機内では、エコノミークラスなのにワールドカップ仕様ボトルでシャンパンが供されました。
空きビンは持ち帰り、記念の品として大事に保管しています。 -
6/25
早朝にパリに到着。
まずはパリの北、サンドニへ。この大会のため新設されたスタッド・ド・フランス。開幕戦が行われ決勝の舞台でもあります。
スタッド・ド・フランスは、今やサッカーおよびラグビーのフランス代表のホームグラウンドとなっており、サッカー/ラグビー両方のワールドカップの決勝を実施した世界で二つしかない競技場の一つです。(もう一つは、横浜の日産スタジアム) -
サンドニ市内、大会を盛り上げるデコレーションがいっぱい。
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サンドニ大聖堂。
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パリに戻り、今度はパリの会場であるパルク・デ・プランスへ。
初めてみた時は、競技場の下を高速道路が通っている!?と凄く驚きました。 -
パルク・デ・プランスでの試合日程。
Coupe du Mondeは、フランス語でワールドカップのことです。
この日、6月25日(25 juin)は、16:00から試合(グループE:ベルギー対韓国)があります。 -
パルク・デ・プランスの正面入口。
なお、この少し北に全仏テニスの会場でもあるローラン・ギャロスがあります。 -
シャンゼリゼ通りに来ました。街路樹に参加国の国旗がぶら下がっています。この中に日の丸があるのが、涙が出るほど嬉しかったです。日本も今でこそワールドカップの常連国となっていますが、私が子供の頃は「死ぬまでに一度はワールドカップに出て欲しい」と切実に願っていましたから。
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6/26
パリのリヨン駅。TGVでリヨンに移動します。駅舎がめっちゃ立派です。
何でパリにリヨン駅?って思います。「リヨン行きの列車が出るから!」とフランス人は自慢げに言いますが、それって「パリリヨン発、リヨン着」って分かりづらくない?
だって、東京に東京大阪駅があったり、新宿駅が東京松本駅だったり、上野駅が東京仙台駅だったりしたら、パニックっす。 -
パリのリヨン駅。典型的なヨーロッパのターミナル駅ですね、この雰囲気大好きです。
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初めて乗るTGV。これでリヨンまで行きます。
へー、こうやって接続するんだーと興味津々。なんだかカミキリムシみたいだ。 -
TGVの車両にもワールドカップのロゴ。
なおSNCFは、「フランス国有鉄道」です。 -
リヨン、スタジアムの近くまで来ました。
日本代表のユニフォームを着ていたり、日の丸を纏う人がいたりで気分が高揚します。 -
リヨンのジェルランスタジアム。
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ゴール裏の一階席。二階がかなり張り出してるので、縦方向の視界がメッチャ狭いです。
試合前の練習中、向かいのスタンドにウルトラスの大きな旗が!
ウルトラス(日本代表の熱狂的なサポーター集団)は、向こうに陣取っているようです。 -
グループHの最終戦、日本対ジャマイカ。
国歌斉唱、君が代が流れて泣きそうになる。 -
前半、中田選手のフリーキック。
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日本1-2ジャマイカ。
初戦のアルゼンチン戦、二試合目のクロアチア戦ともに無得点だった日本代表。この試合は、ワールドカップ史上初の得点を挙げました。
試合後、挨拶に来た日本イレブン。夢にまでみた日本のワールドカップ出場を生観戦できて、敗れましたが超感動しました。 -
6/27
この日は、リヨン観光。
駅前通りには、参加国の国旗。 -
ベルク―ル広場。
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サンジャン大司教教会(手前)とフルヴィエ―ル教会(丘の上)
ソーヌ川沿いには、往年の名選手のアート(アンディ・ウォーホルちっく)な肖像画。 -
ローマ劇場。
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フルヴィエ―ル教会。
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丘の上から眺める、リヨン旧市街。
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市庁舎。
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6/28
モンペリエのコメディー広場。 -
地元フランス登場。パブリックビューで、決勝トーナメント一回戦のフランス対パラグアイを観戦。
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6/29
ニームのメゾン・カレ。
この日は、モンペリエで試合観戦ですが、宿泊地はニームです。 -
ニームはローマ時代の遺跡が豊富です。円形闘技場。
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モンペリエのスタジアム。
決勝トーナメント一回戦、ドイツ対メキシコ。 -
キックオフ。
後半2分にエルナンデスのゴールでメキシコが先制。
観衆29,800人とワールドカップにしては少なく、更に地理的に不利でメキシコサポーターの絶対数は少なかったはずですが、先制点時の地から湧き出てくるような大歓声には驚きました。
この前も後も、様々な競技、様々な大会のスポーツ観戦をしましたし7万人の大観衆も経験しましたが、この時のメキシコサポーターの大歓声を上回るものを経験したことがありません。 -
後半30分、クリンスマンの同点ゴール。
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後半41分、ビアホフのゴールでドイツ逆転し、ドイツが2-1で勝利。
この前日にF1フランスGPがあったので、サッカー大好きミハエル・シューマッハは、絶対競技場に来ていたと思う。
(ミハエル・シューマッハは、サッカー好きなだけでなくかなりサッカー上手で、スイス3部リーグのチームに所属していたこともあります。) -
6/30
ニーム、マーニュの塔。 -
マーニュの塔からの眺め。
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ニームのホテルの前でタクシーを待つ岡田監督。
何と驚いたことに日本代表の岡田監督が同じホテルに宿泊していました。日本代表が敗退した後、岡田監督は一人残って決勝トーナメントを視察するという役割を遂行しているとのこと。お伺いすると前日のドイツ対メキシコ戦を観戦していたが、モンペリエで宿が取れず、このニームのホテルに宿泊したとのこと。そして、我々と同じく、この後イングランド対アルゼンチン戦を観戦する予定だが、「田島さん(現サッカー協会会長)がチケット持っていて、会わないといけないのだが、時間場所決めてなくて、会えるかなぁ?まぁ、とにかく競技場に行ってみます」と仰ってました。「サッカー協会、結構無茶ブリすんねんなぁ」と思いました。
日本代表が予選リーグ敗退だったので、岡田監督に批判的なメディアもいたようですが、アジア予選で劣勢の中、加茂監督から急遽監督を引き継ぎ、ワールドカップ出場を果たしてくれたので、私は素直に「ありがとうございました」と岡田監督にお伝えしました。笑顔で一緒に写真に納まってくれました。貴重な思い出です。 -
サンテチエンヌの広場。
パブリックビューで、クロアチア対ルーマニアを観戦。
試合に備えてビールを飲みまくるイングランドサポーターが大勢。 -
この日は、このTシャツを着て観戦。
これは、1994年ワールドカップアメリカ大会のTシャツで、その当時シカゴに赴任していた先輩にいただいたモノです。
8つの絵柄は、開催都市を表しているようです。ニューヨークとサンフランシスコはすぐ分かりますね。左上はRose Bowlと書いてあるのでロサンゼルスだな とか、真ん中のギリシャ神殿っぽいのはソルジャーフィールドだからシカゴだな とか、真ん中の上はプラグって、自動車の街デトロイトかい!とか、結構楽しめます。 -
サンテチエンヌのジョフロワギシャールスタジアム。
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ジョフロワギシャールスタジアムの会場で、何とミルチノビッチを発見。
知らない方のために、ボラ・ミルチノビッチとは誰か?を説明します。
1986年ワールドカップ(WC)メキシコ大会で監督としてメキシコをベスト8に導く。
1990年WCイタリア大会で下馬評の低かったコスタリカを決勝トーナメントへ。
1994年WCアメリカ大会で、サッカー不毛の地と言われたアメリカを決勝トーナメントへ。
そして、この1998年WCフランス大会で、ナイジェリア監督としてスペインを撃破。
史上初の四か国でワールドカップを率いた名伯楽なのです。
2日前の決勝トーナメント一回戦でデンマークに敗れたばかりだったので、まさか観戦に訪れるとは思えなかったので、「あれ?あの人ボラにメッチャ似ているけど、まさか、、、、」って言ってたら向こうから「ハロー!ジャパン!!」と言って、ノリノリで一緒に写真に納まってくれました。とっても楽しそうでした。「重圧から解放されて楽しそう」「やっぱ、当事者じゃなくなると、ただのサッカー小僧になるんだね」などと口々に言いました。
ミルチノビッチは、この4年後に中国を率いてワールドカップに出場し、5か国と自身の記録を更新しました。 -
ジョフロワギシャールスタジアム。
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決勝トーナメント一回戦屈指の好カード、イングランド対アルゼンチン。
岡田監督は田島さんと無事合流できたのか?このスタジアムのどこかにいたのかな? -
前半6分、バティストゥータのPKでアルゼンチン先制。
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前半10分、シアラーのPKでイングランドが追いつく。
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喜ぶイングランドサポーター。
この後、オーウェンの高速ドリブルゴールでイングランド逆転。
帰国後、この試合のテレビ中継を録画で観たところ、客席で盛り上がるミック・ジャガーが映っていました。さすがワールドカップ、世界中の有名人が生観戦しています。 -
前半28分のバティストゥータのフリーキック。
この後アルゼンチンは、前半のロスタイムに同点に追いつきました。両チーム超攻撃的な内容で2-2、めっちゃ面白い試合。後半も楽しみでした、が、、、、 -
なんと!後半3分にベッカムが退場処分。
イングランドは残り時間を10人で戦わねばならず、エースストライカーのシアラーがサイドバックに入るという想定外のディフェンシブな戦いを強いられました。 -
延長も含め75分を10人で無失点に抑え抜いたイングランドだが、PK合戦で5人目バッティが止められ、PK4-3でアルゼンチンが勝利。
敗れたとはいえイングランド、10人で良く頑張ったと思います。終盤はシアラーら何人かが足つってましたからね。イギリスのメディアは「10人の勇ましいライオンと一人の愚か者」とベッカムを叩き、ベッカムへのバッシングはものすごかったと聞きます。
生観戦をした贔屓目もあるとは思うが、この試合がこの大会のベストゲームだったと思います。
この翌日にパリから成田へ帰国しました。 -
現地で買ったトレーナー。
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現地で買ったTシャツ。
次の2002年日韓大会の観戦記は以下からどうぞ。
2002夏 FIFAワールドカップ日韓大会1:予選リーグ、札幌、埼玉、静岡、大阪を転々と
https://4travel.jp/travelogue/11674659 -
これは、2006年のドイツ大会で買ったTシャツ。イングランドのカラーリングです。
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