冬の網走監獄　ダークツーリズム

2020/12/30 - 2020/12/30

博物館・網走監獄へ。
雪降る中だと、一層雰囲気がありました。
久々のダークツーリズム、中々凄かったです。

エリア 網走(北海道)

風雪の中、博物館網走監獄に到着。
駐車場から階段を上ってチケット売り場へ行きます。
雪、ふわふわ。

ホームページに割引券がありましたので、忘れず使用します。
大人1100円が990円に、小中学生550円が490円になりました。

チケット売り場を過ぎると現れる立派な正門。
現在の刑務所のと同じ形だそうです。
昭和５８年に再現建築。
現在はこのようなレンガは焼けないそうです。

まず初めに、重要文化財の庁舎で歴史をお勉強。
ロシアの脅威に対抗するため北海道を整備する必要から、囚徒に道を作らせるため網走に監獄を作ったそうです。
知らなかった！
そしてここでは「囚人」ではなく「囚徒」と呼んでいました。

傾斜地に建物が点在しているので、一度外に出て次の建物へ向かうわけですが、外は風雪。
ちょっとひるみましたが、監獄歴史館へ。

ここでも映像でわかりやすく解説してくれます。
極悪犯が網走へ送られるのかと思いきや、政治犯や思想犯もいたということです。
過酷な労働では囚徒ほか看守も犠牲になったそうで、なんだか切なくなりました。

重要文化財の旧網走刑務所、二見ケ岡刑務支所。

囚徒の食事風景。
当時を再現する人形があってわかりやすい。
人形が日本人顔に見えないが…。

食事も再現されています。

雪の中歩きまして、重要文化財の舎房に到着。
写真でよく見るいわゆる牢獄です。

五つある舎房のうち、どこかに脱獄犯がいます。

この舎房、1984年まで使用されていたそうです。
信じられない～。

防寒着着ていても寒いのに、あんなオレンジの着物だけだったら想像を絶する。

早くも帰ろうとする家族を引き留めて、坂を下って浴場へ。

衛生面からも浴場は大事な施設だったのですね。

これまたリアルに再現されています。

西洋人風な看守に監視されながら入浴。

博物館網走監獄 名所・史跡

こちらは懲罰房。

これは月形町にあったものなんですね。

縁起のいいものではないのによく壊されなかったなあ。

重要文化財の教誨堂は、外観は和風ですが、

内部はモダンです。
ダンスホールみたい。

囚徒がどの建物より精魂込めて作った教誨堂。
というか、これも囚徒が作ったのね。

駆け足で回りました。
正直、軽い気持ちで来ましたが、勉強になりました。

屋外博物館で、建物は傾斜地に点在しているので歩きやすい靴は必須でした。

この旅行記へのコメント （2）

• エフサさん 2021/01/08 15:28:53

  網走番外地

  やっぱり冬の網走番外地は絵になります。凍てつく最果ての監獄、子供の頃に見ておくのも、良い経験かもしれませんね。
  
  とは言え、囚人労働やタコ部屋労働、目を背けちゃいけない事なんだろうけど、やっぱりちょっと暗い気持ちになりますよね。石北線の常紋トンネルやイトムカの水銀鉱山なんかは、その極みだな‥‥
  
  ところで映画「網走番外地」の主役を演じた高倉健、デューク東郷（ゴルゴ13）のモデルなんだって。ワシ、つい最近知りました　^_^;

  Kahalanさん からの返信 2021/01/08 18:02:53

  Re: 網走番外地

  絵になりすぎて複雑な気持ちになりました～。
  罪は償わないとですが、囚人労働は過酷でしたね。
  よく建物を残してくれたと思います。
  ゴルゴにモデルがいたのですね。「網走番外地」のポスターもありましたよ～！