2020/12/13 - 2020/12/13
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motogenさん
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5月に歩いたコースは、獅子ヶ鼻トレッキングコース。
その時の手に入れた『散策マップ・歩いて敷地村』の中に、『天空の里コース』があった。
近年『天空の△△』と名付けられたものが多くなって、いささかげんなりしているが、しかし興味をそそられる。
どんな天空なんだろう?
近くて遠いとはよく言ったもので(遠くて近いかな?)、見てみたいとは思うものの、なかなか腰が上がらなかった。
もう冬になっている。
よし、今日こそ行ってみよう!
弁当を準備して(妻が)出発する。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
敷地川の奥地に進むと、山頂近くや南斜面に小さな集落があるようだ。
万瀬(まんぜ)、虫生(むしゅう)と呼ばれる集落。
目指しているのは、標高270mほどの峠にある「ぼうら屋」というレストラン。
到着までは動画で紹介します。
https://youtu.be/0rizDDuqkgw -
『ぼうら屋』に到着した。
看板は『天空の館』となっているが、ここで間違いない。
樹木の中を走って来たため、広々とした青空がまぶしいほどに気持ちが良い。 -
開店は11時と聞いていたが、門は開いていた。
遠慮しながらガラス戸をのぞくと、 -
「どうぞ、自由に入ってください。」
戸を開けてくれたのは、山小屋に居るような地味なおじさんだった。 -
聞けばこの建物は、地域活性化のための公共の建物だった。
『ぼうら屋』の経営者が撤退してしまったので、その後の世話をする形で、利益度外視でカフェを開いたのだという。
住んでいるのは峠を超えた百古里(すがり)の里。
『百古里庵』を経営しながら、毎日ここに通っている。
『百古里庵』は蕎麦通の人には名の知られた、古民家のお蕎麦屋さんだ。 -
薪ストーブのぬくもりが心地良い。
そのトーブに負けていない、暖かい御主人の話に、じっと耳を傾ける。
過疎化も最終段階に来ている万瀬や虫生。
それゆえに、あえてここを『限界集落・天空の館』と名付け、仙人となってのんびり過ごす御主人。
その言葉には重みがある。 -
地域の苦難を利用して、悪だくみを企む人もいたらしい。
インドネシア人家族たちを移住させ、イスラムのハラール食品を製造・販売する企画を持ち込んで、多額の補助金を手に入れた人がいる。
ところがそのまま何もせず、意図的に事業をほおり投げてしまったという。
犠牲になったのはインドネシア人と、地域の住民。
補助金は返還されず、うやむやにされているらしい。 -
傍から見れば、ここは浮世を離れた別天地。
囲炉裏のある部屋で、リモートなんかして過ごすのも悪くない。
(こんな山奥にも光回線が引かれている) -
外に出れば、バーベキューのできるキャンプ場が作られ、遥か遠くに遠州灘も見渡せ、夜になれば満天の星。
流星群の観察にも絶好の場だ。 -
日本の原風景が残る限界集落。
しかしここでの経営は、チラホラとお客があると聞くが、かなり厳しいだろう。 -
ところが、金勘定でなく別の豊かさを求めて生きる人もいる。
そんな人を目の前に見ると、付和雷同にちびちびと生きてきてしまった私は、大いに反省させられる。
それと同時に、何か良いものに触れた感じがして、満ち足りた気分にもなれるのだった。 -
広場に車を駐車させてもらって、展望台まで歩くことにする。
展望台までは2kmもないと思われる。 -
車で来た道路を歩いて戻り、
-
ちょっと太めの道路を横切る。
左は峠を超えて百古里に降りて行く道で、右は車で走って来た道だ。 -
近くには2軒の家屋とブルーベリー園があるが、その見学は後まわしにして、
-
光南線と呼ばれる林道に入る。
予想外の急坂で、驚いた。
こういうのって地図では分からない。 -
「勝越峠・入り口」の標識が立っている。
この坂を登った峠だ。
「さくら広場」の標識もあり、 -
せっかくだからと寄り道すると、
-
桜の木が並んでいる高台に出た。
今は木枯らしの吹く茶色の枯野。
ピンクに染まる春に期待しよう。 -
元の林道に戻って再び坂道を登る。
急坂だが、以前歩いた大尾山や獅子ヶ鼻トレッキングコースを思えば大したことはない。 -
杉が乱立する崖下には、倒木が転がっている。
伐採されたものなのか、風雨によって倒れたものなのか・・
かなりの数だ。 -
林道脇には砂岩泥岩の互層が露出していた。
2000万年前に海底に堆積した地層。
-
坂を登り切ると平坦な道となり、
-
「見晴台」の標識が見つかった。
-
南方が望める見晴台で、立ち木はカットされている。
-
カメラを構えるが、このダイナミックさを小さなカメラには納めることは不可能だ。
もどかしい。 -
浜松駅前のアクトタワーが見えた。
そこまでの距離、およそ27km。 -
南東方面に光るのは、浜岡または御前崎の海だろう。
そこまでは35~40Km。
そんな遠くが良く見えるものだ。
-
ふもとには新東名高速道路の橋梁。
その背後は磐田原台地と、遠州地方が見渡せる。
やはりここは天空の地だ。
-
ブルーベリー園に戻って来た。
思ったよりも小さな果樹園だった。
-
ブルーベリー園は隣の家の持ち物かと思ったら違っていた。
ひょいっと出てきたおばあさんに声をかけてみると、
なんと一人住まいだと言う。 -
ここは虫生地区の最北端で、
隣の家は空き家になってしまい、見渡す限り山の中の、ここに住むのはおばあさん一人きり。
(この上の「天空の館」には人は住んでいない) -
話し好きなおばあさんで、初対面の私たちに何の警戒心もなく、身の上話をしてくれる。
心配して訪ねてくる娘さんの誘いを断って、
「元気なうちは、ここで暮らす」と頑張るおばあさん。 -
道路を挟んだ小さな畑がおばあさんの畑で、季節の野菜を作り、軽トラックを足として、田舎暮らしを続けようとする気持ちを考えてみる。
自分にはできるだろうか?
生まれ育った故郷って何だろう?
人の幸せって何だろう?
考えてしまうこと多大だ。 -
ハイキングの案内をしている男性に出会った。
この地域の良さを知ってほしい、地域のために活動したい、そんな思いを込めて、半ばボランティアでガイドをしている地元の人だった。
この男性に地域の様子を教えてもらい、万瀬のヘリポートに移動する。
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この旅行記へのコメント (2)
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- motogenさん 2020/12/30 16:48:48
- ありがとうございます。
- 星空観察、ここなら何でもできそう、と自分も思いました。
天空の館のキャンプ場でも良いし、ヘリポートでも良いし、車中泊の準備をして行けば、光害もないはずで、ここならきっと天の川も見えるはずです。
ヘリポートにある公会堂(避難所?)には、外から入れるトイレもありました。水もあります。
キャンプ場の方には、何でもそろっているはず。
空の澄み切った秋から冬が良さそうですが、ちょっと勇気がいりますね。
-
- *ちょこ*さん 2020/12/27 22:43:10
- ぼうら屋さん!
- 何年か前に「天空のレストラン」という響きにつられて行ってみたことがあります。
その時、お店はお休みで入れなかったのですが、今は百古里庵さんがやられているんですね。
知らなかった!
先日のふたご座流星群、ここで見たらホントすごかったでしょうね~。
さすがに夜はカフェ営業してないかな(^^;
天空の里コース、春になったら歩いてみたいです(*^^*)
*ちょこ*
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