2008/04/21 - 2008/04/29
25位(同エリア45件中)
まさとし 国連加盟国全て訪問済さん
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4ヶ月ぶりの海外旅行。
目的地は1年ぶりのブラジルだ。今回はアマゾン流域と北西部の名所を中心に回りたい。
①21(月) 東京(1830)→シカゴ(1609/2102)→ 機内
②22 →サンパウロ(935)/サンパウロ(2000)→マナウス(2259) 空港待機
③23 マナウス(アマゾン河クルーズ) マナウス
④24 マナウス(市内散策) マナウス
⑤25 マナウス(1200集合1500発)~ 船内
⑥26土 ~ 船内
⑦27日 ~サンタレン~ 船内
⑧28 ~ 船内
⑨29 ~ベレン(1900)~ バス泊
⑩30 ~サンルイス(845)~バヘリーニャス(砂丘) バヘリーニャス
⑪1 バヘリーニャス(川下り) バヘリーニャス
⑫2 バヘリーニャス~サンルイス サンルイス
⑬3土 サンルイス(1130)~ バス泊
⑭4日 ~ バス泊
⑮5 ~リオデジャネイロ リオデジャネイロ
⑯6 リオデジャネイロ(2345)~ バス泊
⑰7 ~サンパウロ サンパウロ(2020)→ 機内
⑱8 →シカゴ(506/1201)→ 機内
⑲9(金) →東京(1505)
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成田の出国審査は自動化ゲートを利用する事になるが、まだ普及していないようで出国審査の列は後ろの壁まで達しているが、自動化ゲートを利用している人の気配はまったくない。そんな中注目をあび、すみやかにゲートを通過した。
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今回もユナイテッド航空でシカゴ経由だ。シカゴ行きの機内はガラガラで5割くらいの搭乗率だ。
シカゴまでの所要時間は11時間強。夜行便ということで寝られれば目的地は近い。 -
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現地時間午後4時前にシカゴ・オヘア空港に到着した。この空港に来るのは初めてでユナイテッド航空やアメリカン航空のハブアメリカとして最も慌ただしい空港のひとつらしい。入国審査場はそれなりに待たされたが荷物はすでに出ていた。税関を通過して再度荷物を預ける。
サンパウロ便までの乗り継ぎは4時間ほど。市内に出るには少し無理があるので出発便の発着する第一ターミナルへシャトルで向かった。 -
ターミナル間は無人列車のシャトルで行き来する。
午後9時サンパウロ行きが出発するゲートCー20へ向かった。サンパウロ行きの機内は超満員で狭いB767の機内は一層圧迫感を感じる。夜行便だが日本時間では昼間の時間帯なので無理矢理寝ようとしたが二度寝に過ぎず、数時間後には完全に目が覚めてしまった。暗闇の中一睡も出来ない状態で音楽を聴きながら時間が経つのをひたすら待つことになった -
いつの間にか外は明るくなっているようで窓を開けると強い日差しが入ってくる。
午前10時過ぎ、夏の朝日がまぶしいサンパウロに到着した。しかし僕の体内時計は完全に夕方だ。眠気が襲ってくるのは時間の問題だ。
入国審査を受け銀行で両替することにした。空港での両替は手数料などで損をするのは定説だが、現地通貨を全く持っていなので身動きがとれない。とりあえず現金30ドルを両替したが戻ってきた額に目を疑った。37レアル?
30$がたったの37R$なのか。手数料が9レアルは仕方ないのでそれを加えても46レアルだ。
空港のレートが極端に悪いわけではなく、ドルが下落しているのを思い知らされた感じだ。ちなみに昨年は1ドルは2レアル以上になり、実に計算しやすかった。
サンパウロから夕方国内線でアマゾン川流域のマナウスへ移動することになっているので、それまで空港ターミナルにある荷物預かり所でバックパックを預けサンパウロ市内へ出ることにした。
空港バスは28R$(1764円)とバカ高く、市バスなら格安の3.4R$(214円)で地下鉄のタツアッペ駅へ出ることができる。この値段の差がブラジルの格差社会を象徴している。 -
40分ほどで最寄りの地下鉄タツアッペ駅に到着した。ここで地下鉄の切符を買おうとしたら間違えて並行して走る国鉄運行の近郊列車の切符を買ってしまった。値段が同じなので気付かず改札で引っかかって初めて気がついた。
払い戻してもいいが、この際サンパウロの国鉄近郊列車に乗るのも良いかと思い、中心部のリース駅に向かうことにした。
サンパウロの鉄道路線図。サンパウロ近郊は鉄道が発達している。 -
リース駅はかつてサンパウロの表玄関のひとつだった駅で昔の史跡と化したホームが残っていた。リース駅自体はターミナルではないので駅舎や駅の造りは凝っているが構内はすべて近郊列車用に改修されている。
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ルース駅構内。アーチ状の屋根が時代を感じいさせる。
国鉄の運行本数は地下鉄より少ないが、その分日中は混雑する。 -
ルース駅の駅舎。
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周辺は治安が悪そうだ。日中は人が多いが、夜は歩きたくない場所だ。
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リース駅に隣接するジュリオ・プレステス駅はかつてブラジル各地から長距離列車が発着していたと思われる。その面影は時計台を備えた駅舎を見れば伝わってくる。
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駅構内も当時の雰囲気が多く残っているがホームは近郊列車用に改修され、近郊電車だけの始発駅となっている。乗降客は多くなく構内は閑散としている。
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これは切符売り場。
しかし駅前はかつての繁華街だったと思われる建物が並んでいるが今では廃墟になった建物も少なくなく、さびれて治安も悪そうだ。 -
両替商が集まるサンルイス通りへ行き、まとまった金額を両替することにした。1ドル=1.68レアル。(ちなみに昨年は1ドル=2.1レアル)予想していたが、まさかここまでドルが下落しているととは思わなかった。ブラジルの物価自体は上昇傾向だ。そう考えるとブラジルの物価は昨年の1.5倍位だと考えたほうがいい。何も考えないで使っているとすぐに有り金が底を着いてしまいそうだ。先が思いやられる。
昼飯はサンドウィッチおアボガド・シェイク。これで
6.3レアル(400円弱)。 -
サンパウロでは特にみたい場所もなく、結局東洋人街のリベルターデへきてしまった。
地球の裏側の日本人街だがさすがに毎年来ていると不思議な感じというより、また戻って来た気持ちでホッとする。 -
そのまま地下鉄でタツアッペ駅へ向かいサンパウロ・グアルーリョス空港へ戻ることにした。
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夕方強い雨が降り出した。
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サンパウロ・グアルーリョス空港に到着。
TAM航空のカウンターは長蛇の列だ。最近チェックインで列に並んだことがないので嫌な感じだ。しかもスタッフが少ないのか手際が悪いのか列は全然進まない。6時になりスタッフの数はさらに減ってしまった。乗客は増えるばかりなのに納得がいかない。
30分以上待ってやっとチェックインが済み、レシートのような搭乗券を受け取った。すぐに荷物検査を受け、搭乗待合室に進んだらあれだけのチェックイン客はどこに行ったのかと思うくらいガラガラだ。やはり客が多いわけではなく単に進みが悪かっただけなのだ。 -
ガラガラの国内線待合室に対してガラスの壁で仕切られた国際線のエリアはたくさんの乗客が行き交い賑わっている。
マナウスへは20時発のフライトで所要4時間だ。機材はA320の中でも比較的新しい機体を使用している。 -
一応機内食がでた。
時差ボケが治らず予想通り機内では熟睡してしまい、中途半端な状態でマナウスに到着してしまった。
マナウスはちょうどスコールの真っ直中のようで外に出られる雰囲気ではない。アマゾンのど真ん中で熱帯雨林気候を象徴する都市マナウス。時間はすでに深夜0時。極端に高額なタクシーで街に出てホテルに入ってもおそらく眠れないだろう。タクシー代は(50レアル/3150円)でホテル代は安くても30レアル(1890円)はするだろう。
そうとう無駄な出費になってしまう。幸いにもマナウスの空港は24時間営業でここで夜明かしすることも可能だ。雨の降りしきる深夜のマナウスに無理に出る意味はない。
明日の朝まで待てばホテル代が一泊浮くし、2レアル(126円)市バスで市内へ出ることもできる。 -
マナウスの空港は深夜でも1時間に一本くらいフライトがあり、ターミナル内部は深夜と思えないくらい人が行き交っている。おみやげ物屋なども営業していて夜明かしするのに不自然な雰囲気はまったくない。
ただベンチは肘掛けが固定されていて横になることが出来ない。床に寝るわけにもいかず、不自然な姿勢で夜明かしすることになった。
深夜4時過ぎになると一旦発着便に間が空くので空港内は閑散とし、24時間営業の店などは掃除を始めた。でもベンチでは朝を待つ到着客があちこちに見受けられる。 -
マナウスのターミナルビル。
6時前外が明るくなってきた。雨はいつの間にかやみ、所々青い空が広がっている。熱帯雨林気候を象徴する都市マナウス。今は雨季で湿度はそれなりにあるがマレーシアやシンガポールに比べれば穏やかな感じだ。外に出たとたんカメラのレンズが曇ることもない。
ターミナルビルを出て少し行った所にバス停らしき場所を発見。バスを待つ客が見えた。これでマナウスまで安く出られると一安心。
ほとんど待つこともなく市内へ向かうバスがやってきた。
途中通勤客が多く乗り込んできて超満員になりながらマナウス市街地に入った。所々に高層ビルが目につくがどれも色あせている。この気候では無理もない。マナウスはアマゾン川沿いの湿地帯の平らな場所に開けた街だと思っていたが、街は丘陵になっていてけっこう坂が多い。
バスはそのままセントロのカテドラル横のバスターミナルに到着した。 -
マナウスでの滞在先を探すため港に近い安宿を何軒か当たってみた。値段は安くても通気性の悪い部屋は遠慮したい。そんな中、エアコン付きでベランダもあり、窓からの眺めが良いホテルコンチネンタルに泊まることにした。値段は49R$(3087円)を40R$(2520円)に値切ったが割と高めだ。
船に乗るまでの時間調整など必然的にホテル滞在時間が長くなるマナウスではホテルでの快適性が重要だ。
部屋からはアマゾン川とマナウスの古い街並みを眺められ、なかなかのロケーションだ。しかし周辺の治安は悪そうで夜は危なそうな感じがする。 -
チェックインを済ませ到着したばかりだが朝食はどうかと勧められた。このホテル、フロントではコーヒーが自由に飲むことができサービスは良さそうだ。
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こちらは部屋のベランダからの眺め。今日の天気は曇り。
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睡眠不足だが時差ボケのせいで寝たい気分ではないので、朝食をとり街へ出た。
旧市街の道路には路面電車の軌道跡が残る。 -
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マナウスからベレンへは船を使うことになる。今回の旅の最大の目的の一つだ。
港で船の情報を集めることにした。船のチケット屋は露天売り場が中心でチケット自体は簡単に買えそうだが、200R$(12600円)と高額なため前売りで現金での支払いには慎重になってしまう。しばらく様子を見よう。 -
明日にでも参加したいアマゾン川のクルーズの情報収集もしたい。マナウスではアマゾン河クルーズには絶対行きたいところだ。そのためはるばる来たといっても過言ではない。マナウスの滞在日数は丸2日。いかに時間を有効に安く済ませるかが重要だ。
まだ午前9時前で旅行代理店も開いておらず賑やかなのは港近くにあるだけだ。市場の一部は昨日火事になってしまったようでまだ煙がくすんでいる状態だ。 -
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アドウフォ・リスボア市場は通常通り営業している。ここでしばらく時間をつぶした。
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ナマズなどの魚介類は売られているがピラニアはさすがに売っていない。
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いろいろな魚介類が売られるアドウフォ・リスボア市場
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マナウスの街はアマゾン川のど真ん中にありながら人口200万人を有するブラジル有数の大都市でもある。
セントロには高層ビルが林立している。 -
歩いて街の北側にあるアマゾナス劇場の方へに行ってみた。アマゾナス劇場周辺は観光用に整備されている。
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アマゾナス劇場は100年以上前に立てられたオペラハウス。
アマゾナス劇場前のベンチで休憩していたらガイドをしているという男が現れた。彼の名はルイス・セルジオ。
アマゾン川クルーズのガイドをしている様なので話を聞いてみた。彼のガイド歴は26年で現在40歳とベテランだ。ノートパソコンを持ち歩き自分の主催したツアーを写真でわかりやすく説明してくれた。事務所を持たないという部分に引っかかりつつも人柄が信頼できそうだったのと、直接交渉することで限りなく原価に近い値段で船をチャーター出来るかもしれないという思惑が働いた。興味がないふりをしつつ本気で交渉することにした。
見積もりとしては交渉相手の英語ガイドと船のチャーター代、船のガソリン代、2河川合流地点を経て水上レストランでの食事、ピラニア釣り、ワニ観察など一般的なコースで最初500レアル(31500円)を提示してきた。一人参加で約14時間の行程なのでこのくらいの値段を言ってくるのは覚悟していた。予想はしていたが改めて言われるとやはり高いと言わざるを得ない。これをどう安くするかだ。
とりあえず渋っていたら400レアル(25200円)に下がったがそれでも高すぎる。ドルが安くなっている事を交えて150$という値段を出してみた。レアル換算すると260ほどだ。
食事代はいったん金額から外し、時間も短縮して通常午前9時出発のところを今日の12時半出発で話を進めた。おそらくこのガイドは今日仕事がないのだろう。だから自ら営業活動しているのだ。少しの利益と自分の宣伝のためにも空いている今日ガイドした方が良いはずだ。
結果今日の12時半出発で食事を付けて285レアル(18000円)で交渉が成立した。一人で船をチャーターしてこの値段は悪くないと信じたい。とはいえ高額な出費となり、ベレンへの船も快適だが値段の高いキャビンに乗船するという選択は消え去った。ハンモックで寝るのは確定だ。 -
出発までガイドのルイスとマナウスの商店街を散歩することになった。一度ホテルへカメラを取りに行きたい。
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ベレンへの切符購入が済んでいないというとルイスが買うのを手伝ってくれる事になった。デッキ(ハンモック)にも一等と二等があり、値段はあまり変わらず一等デッキで240レアル(15120円)のところを40レアル引きの200レアル(12600円)で購入することが出来た。朝、港で180レアルという情報を得ていたがあれは二等デッキの値段だったようだ。
値段的にはどこで買っても大差ないが、露天販売での前売りと言うこともあり、信用出来る人から購入した方が無難だ。ルイスの知り合いらしいこの男からの購入なら安全だろう。 -
ハンモックが必要なので近くの商店(写真)で10レアル(630円)の最安値と思われるハンモックを購入した。それ以外に4レアル(252円)のひもが必要らしい。ハンモックなど日本に持って帰っても使い道がない。使い捨て同然なので安く済ませたい。
ベレンへの船関連でも旅行代理店を通さず値段交渉をしてくれたのでずいぶん助かった。マナウスでは安くガイドを雇い、その他の雑用もガイドやってくれてあらゆる面でうまく進んでいる様な気がする。 -
すこし早いが11時過ぎに港へ向かうことになった。チャーター船の船長に電話して早めに出発できる事になったのだ。
港近くのアドウフォ・リスボア市場 -
ここでピラニアの餌用に牛肉を購入した。
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桟橋でしばらく待つことになった。
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しばらく待っていると屋根付きのスピードボートがやってきた。
ずいぶん話が早く進んだが、多少の疲れは我慢だ。
11時半にはアマゾン沖合にへ向け出航した。 -
マナウス沖にでた。
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水上にはボート用の給油所が多く目につく。海上のガソリンスタンドだ。
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まず2河川合流地点へ向かった。マナウスから10キロほど下流に位置する。
ネグロ川と呼ばれる黒い川はギアナ高地が水源で植物の汁を多く含み、そのせいで水の色は黒い。水温は高めだ。
そしてアマゾンの本流であるソリモインス川の水は白い。ペルー・アンデスからの氷河が水源で水温は低め。そのため二つの河川は水質の違いから合流してもすぐには混ざり合わない。その不思議な現象をここで見ることが出来る。 -
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その後湿地帯の水路を進んだ。時折イグアナやリスザルを見ることが出来る。
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写真は巨大なイグアナ。
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その後、森林地帯で暮らす人の住居を訪問した。
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ここではブラジル料理には欠かせないキャッサバの粉「ファロッファ」を炙っていた。
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森林地帯の住居にて
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その後、遅めの昼食に向かった。
アマゾンの定期船とすれ違う。 -
昼食はジャングルの中の水上レストランでの食事だ。メニュー的にはブラジル式のビュッフェで川魚が料理に含まれていた。
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この食事を料金に含むか、抜きにするかで悩んだが、結果として付けておいて良かったと思った。
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水上レストランの近くには写真でよく見る、巨大な丸い葉をした浮き草「オオオニバス」を見学することが出来た。
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少し寄り道をすることになった。一軒の水上家屋だ。
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この水上家屋でアナコンダを首に巻いて写真撮影ができるらしい。しばらくすると2メートル以上ありそうな大蛇が運ばれてきて少しビビった。
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チップとしょいて5レアル(315円)支払った。
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この動物はナマケモノ。
ナマケモノは中南米のジャングルが原産。一生木の上で生活する動物でほとんど動こうとしない。まさに怠け者だ。 -
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浸水林の中を進んだ。迷路のような水路を低速度で進んだ。
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水面は鏡のように穏やかだ。
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時折、ジャングルの住民のボートが猛スピードで追い抜いていく。
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今回のメインイベントでもあるピラニア釣りのポイントへ向かった。
釣り竿は簡素な竹竿で釣り針に牛肉をつけるという異色の魚釣りだ。
船長が餌を仕込んでくれた。 -
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結局30分ほどの間にピラニアは2匹釣れた。
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生きたピラニアはさすがに噛まれると怖いのでさわるのは躊躇してしまう。
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ピラニアを持って帰れるよう、船長が歯をそぎ落してくれた。
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他にもひげを生やしたキャットフィッシュと呼ばれる小魚も釣れた。
ピラニアを釣るコツは竹竿で水面をパシャパシャたたくこと。これによりピラニアは動物がおぼれてると勘違いし集まってくる。
実際やってみて頻繁に手応えはあるがなかなか釣り上げるのは難しい。大半はエサだけもって行かれるパターンだ。
僕自身釣りを趣味としていないということもあるが、簡単釣れるだろうという考えは甘かったようだ。二匹釣れれば上出来だ。
しかし調子に乗ってバランスを崩して僕自身がボートから水面に落ちたら終わりだ。
案外命がけの体験だった。 -
やがえ日が暮れ、ワニ観察に向かった。
アマゾンの夕焼け。
暗闇の中、鏡のように広かる水面は静寂に包まれている。ワニ観察よりも今いる自分の周辺の現実に不思議なものを感じる。ワニは水面に目を出して眠る。懐中電灯で照らすことにより、ワニの目に反射してかなり離れた場所からでもその存在を確認することが出来る。
素人の僕には判別は難しいがガイドのルイスは早速見つけたようでボートのエンジンを切り、浮き草の中に静かにボートを突っ込ませた。すると小さなワニを発見した。しかしワニが目覚めたようで逃げてしまい、すくいあげることは出来なかった。
結局この夜見つけたワニはこの1匹だけだが、僕は疲れが限界なのでマナウスへ戻ることになった。 -
猛スピードでマナウスへ向け航行。夜8時前には桟橋に到着した。
写真がガイドのルイス(右)と船長のルア。
ガイドのルイスにはホテルまで送ってもらいお別れだ。
時間を少し短縮したツアーだったが内容的には値段以上のものがあったように思う。マナウスまではるばる来てアマゾンを満喫出来て良かった。そう思える充実一日だった。
これもアマゾナス劇場でのふとした出会いからだ。
ホテルに戻り夕食も食べる気になれずそのまま眠ることにした。日本を出て初めて横になることが出来た。体を伸ばすと生き返った気分だ。 -
さすがに昨日は遅くまで活動したのですでに時差ボケが治りつつあり、6時前まで熟睡することが出来た。今日は天気がよく青空が広がっている。
真夏の日差しが照りつける。とりあえず洗濯だけ済ませ朝食をとり街へ得た。この空がいつまで続くかは分からない。気温が上昇するとその分スコールが来る確率も上がる。
マナウスはアマゾンの拠点となる街で町中にはこれといって見どころはない。マナウスの歴史は古くアマゾナス劇場をはじめ歴史的建造物は町中に多く残っているが、一通り歩くとあっという間に行く所が無くなってしまった。 -
昼食はセントロの商店街にあるシュハスコの店に入った。アラブのローストチキンのようなオーブンにいろんな種類の肉が焼かれていて1キロ15レアル。
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皿に盛るとだいたい500グラム位食べ、ボリュームのある食事が出来る。ブラジルはこれのおかげで食事に困ることがない。
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予想通り昼間はすることがなくなり暑いだけなので宿に戻ることにした。夕方になってもスコールの気配はなく、気温は下がらない。夕方になり少し凌ぎやすくなってきた。
マナウスのセントロは高層ビルが林立している。 -
マナウスのセントロは予想以上に植民地時代の建造物が残っている。ただ残念なのはそれらの建物があまり大事に扱われていないことだ。
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ホテルなどとして修復されているのもあるにはある。
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ほとんどの建物は雑に扱われペンキを塗り替えられただけのものなど、無惨な状態だ。おそらくすべてを修復して整備すればマナウスもサルバドールやサンルイスに負けないくらいのコロニアル都市になり、ジャングルの中の歴史都市としてアマゾン以外で知名度を上げることも可能な気がする。
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日が暮れセントロの商店は食堂も含めて一斉に店が閉まってしまった。
行くとこもなくアマゾン川に夕日を見に向かった。 -
アマゾンを航行する船。
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夕食はホテルの近くにあるカフェテリアは遅くまでやっているのでそこでハンバーガーを食べることにした。
夜は小食で済ませたい。のんびり食事をしていたらとうとうスコールが来てしまった。でも雨はすぐに弱くなり、ホテルには問題なく戻ることが出来た。この時間だと昨日まだツアーに参加している時間だ。昨日行っておいて良かったかも。 -
マナウス最終日。今日船でベレンへ向かうことになる。
午前中は宿に近い市場で水揚げされた魚介類を冷やかし、朝日で濃い蒼に染まる川沿いをふらついた。チケットを買った親父に顔を合わせ、今日の12時に来ると再確認しておくことにした。
宿に戻り出発の準備だが、ベレンまで4日間ずっと船上の生活になる。出来るだけ使う物はまとめておきたい。
出発前、シャハスコの店で昼食を食べた。船の上での食事は期待出来ないようなので最後にまともなものを食べておきたい。
12時に宿をチェックアウト。坂を下りチケット売り場のおっさんの所へ向かい、そのまま船に案内してもらった。 -
乗船手続きやハンモックのセッティングなどもやってもらい出航を待つことになった。
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ベレンへ向かう船。
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乗り込んだのは出発3時間前でスペースに余裕があったが、出航直前にはこれでもかというくらい人が乗り込んできてハンモックを張るスペースもない感じになった。とりあえず出航までに周辺の人とは仲良くなっておいてガードを堅めたので気分は楽になった。
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そんな中午後4時に船は超満員でマナウスを出航した。
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船が出航してもしばらくは乗り遅れた乗客が、モーターボートで追いかけてきて乗り込んでくる。
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さらばマナウス。
最初の夜はすぐにやってきた。風が強く気温も下がり結構厳しい環境だ。
吹きさらしでかろうじてビニールシートを春だけの頼りない船なので悲惨だ。僕は寝袋を持っているが他のブラジル人達は我慢出来るのか心配だ。 -
5時には空が明るくなってきた。そしてみんな一斉に起き出して騒がしくなってきた。
昨夜は夕食は出なかったが、この日の朝食から振る舞われる。
しかし最初の朝食はコーヒーにパンとバターという味気ないものだった。期待していないのでないよりマシといった感じだ。 -
しかし腹は減って昼食まで我慢できず、午前中に立ち寄ったパリンティン港で薩摩揚げのような物を買ってしまった。寄港した港での買い物が唯一の楽しみでリフレッシュ出来る。
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この人たちから少し買い食いをした。
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結局パリンティン港には3時間停泊した。
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この日の昼食は12時前から始まった。ご飯にスパゲッティー、豆の煮込みと牛肉の煮込み。
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好きなだけ皿に盛ることが出来るのでかなりのボリュームだ。期待していなかった分豪勢に見える。
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アマゾン川を航行
心配したシャワーだが、アマゾン河の水を浴びることになる。貯めると少し黒いが浴びる分には色はほとんど気にならず、浴びたあとの爽快感はたまらない。
基本的に川の水はべとつかず爽やかだ。ベリーズのキーカーカーやスリランカのウナワトゥナで浴びた塩水のシャワーに比べれば快適さは云々の差。とりあえずシャワーさえ自由に浴びられればどんな環境でも我慢出来る。
食事もシャワーも不自由なくほとんど船に対する不安はなくなった。問題は暇な時間にどうやって慣れるかだ。 -
今までの分単位の生活からこの脳みそがとろけるような時間の流れに順応することが第一関門だ。それは時間が解決してくれるのでどうすることもできない。実際のところベレンにはいつ着くのか正確なことが分からない。
所要4日といっているが怪しい感じがする。一日単位の移動など日本では考えられない。とにかく贅沢な旅行スタイルだ。
アマゾン川の湿原地帯がみえる。 -
アマゾンの流れに身を任せるしかない。
我々と同型の船が航行する。 -
出発して三日目の朝5時(36時間後)にマナウスとベレンのちょうど中間地点にあるサンタレンに寄港した。マナウスからの乗客の大半がここで下船した。
おかげで船内はかなりスペースに余裕ができ、ハンモックの場所も少しずらすことができた。でもまたここから新たな客が乗ってくるかもしれない。 -
サンタレンを出発するのは正午とのことだが、当てにならない。大半の客が下船してスペースに余裕ができた。
ずっとハンモックでの生活だ。 -
船内で知り合った人たち。
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とりあえず6時間以上あるので久々に陸地を歩くことにした。
船内で知り合ったブラジル人の青年達と船を下りた。 -
町外れにある港から歩いて数キロ離れたセントロ近くの市場に行ってみた。
市場は魚が売られているがあまり活気が無く、半分ぐらいしか営業していない。 -
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水揚げされたばかりの魚。
しかも天気が悪く、しばらくして雨が降ってきたのですぐに船に戻ってきた。とりあえずいつ出発するか分からない船に乗り込み、待つしかない。 -
結局午後3時にはサンタレンを出航。10時間くらい停泊していたことになる。
サンタレンは資源の積み出し港になっていて大型船が停泊している。 -
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サンタレンの町は高層ビルはないが、かなり大きな町だ。
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ここから乗り込んできた乗客はほとんどおらず、スペースに余裕ができ快適になった。マナウスからサンタレンへはほぼ毎日船が運航されているがベレンへは週2便しかないということで乗客はそんなに多くないのだろう。
いざベレンへ。 -
この日の夜、港に立ち寄ったが、乗ってくる客はほとんどいなかった。
この日の夜は蒸し暑く、風もそれほど無く寝袋は必要なかった。 -
翌日大きな虹を見ることができた。
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4日も船に乗っていると船内の乗客の大半が知り合いになったような気がしてくる。
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コックピットにて
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この船で最初に知り合った外国人は英語を話すスリナム人だった。
オランダ語を母国語にしているが、グレイと名のる彼はスペイン語が堪能だが、ポルトガル語はさっぱりで周りから孤立して僕に話し掛けてきたのが知り合ったきっかけだ。彼はマナウスとベレンの友人に会うため旅行をしているらしい。 -
船内では終始リラックスでき、日中は日光浴。この贅沢な時間の使い方に順応されつつ、先の予定を考えるのも面倒になってきた。ベレンには明日着くようだがもっとゆっくりでいいと思ったりする。慣れとは恐ろしい。
この日は午前中風が強く、涼しいので寝袋にくるまりハンモックでリラックス。
食事は毎回同じでパターン化してきたが、腹は減るので飽きることはない。ボリュームは常にあり、満足度は高い。同じ船のスウェーデン人が言うにはこの船は設備や食事がいろいろある船の中ではかなり良い方だと教えてくれた。 -
船に乗っていると流域の住民がカヌーで船に近づき、ロープを船にからみつけ強引に船に乗り込んできて物を売りに来る。一見海賊行為だ。
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船に乗って4回目の夕焼け。
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売られるものは塩でゆでたエビだった。
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今度は女の子3人組が果物を売りに船に乗り込んできた。
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乗り込んできた流域の物売りは船内を歩き回り、乗客に売って回る。
たいてい完売ですぐにカヌーに戻り、ロープを外して船から離れていく。
その間船は一切スピードを緩めることはない。その販売方法に度肝を抜かれた。
女の子たちから買った果物。 -
また流域の住民が意味もなくカヌーで漂流しているのを多く目にする。
それに対して船の乗客が古着をビニール袋に詰め川に投げ入れる。それをカヌーに乗った住民が拾いにくるといった事が行われる。カヌーに乗った子供が妙に多いのは子供用の服がほしいというアピールなのだろう。 -
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ブラジル・フォルタレーザ在住のスウェーデン人旅行者のハッカンさんと船内にいた子供たち。
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アマゾン川流域の水上家屋。
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日が暮れてから船は給油のために港に立ち寄った。比較的しっかりした町で道路もあり、ベレンは近いのかと思ったがまだまだ時間はかかるようだ。
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最初気が狂いそうな長さだと思っていたアマゾン河下り。それも3日目ぐらいからそのペースにはまりだし、脳みそが溶けてしまいそうな時間の流れの中、とうとうベレンに到着する日がやってきた感じだ。
とはいえ到着予定時間は夕方の3時で今日もほとんど船で過ごすことになる。アマゾン川の河口が近づくにつれ、対岸が見えないような眺めにもう大西洋に出てしまったんじゃないかと思ったりする。 -
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ベレンに近づくにつれ再びマングローブのジャングルの水路のような場所を航行し、ベレンに到着する直前までカヌーに乗って生計を立てる川の民を眺めることができる。
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やがて視界が開け、ベレンの摩天楼が見えてきた。
ジャングルに囲まれた風景の中、突然大都会が見えた瞬間は感動的だった。
ベレンは大西洋沿岸にある感じだが実際は淡水のアマゾン河口に面した都市だ。 -
ベレンやレシフェなどブラジル北西部の大都市は子供の頃地図帳を眺めていてその人口の多さ、都市名表示の大きさなど謎めいた雰囲気と同時にブラジルのとてつもないエネルギーを感じる都市という印象を持っていた。
その存在感には恐怖さえ感じた。今はそこまでの思いはないが、とうとうやってきたという感じだ。 -
ベレンの港湾地区にはコロニアル風のカラフルな建造物が目を引く。
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そのアマゾン河口にある大都市ベレンには午後3時に到着。
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船は港に接岸し乗客は順次下船だ。
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久々の陸地。でも川の航海は揺れが全くなく、陸地に上がってもまだ体が揺れている感じがするという感覚はない。
船内で知り合った数人の外国人旅行者とバスターミナルへ一緒に行くことになり、ミニバスをチャーターすることになった。一人5レアル(315円)で満員の市バスで行くよりは高いが座っていけるので有り難い。
スイス人やイタリア人、スウェーデン人などがマナウスから一緒でみんなこのまま世界遺産の都市サンルイスへ向かう。
ベレンには何もないので、そのままサンルイスまで通り抜ける。国籍を問わずみんな考えていることは同じようだ。
ベレンのバスターミナルは薄暗く、停電しているようでコンピューターもダウン状態。チケット発券の手際が悪くクレジットカードも使えない有様だ。仕方なく現金で支払い出発を待つことになった。ターミナル内は扇風機も止まり妙に暑い。
フォルターレーザへ行く予定だったスウェーデン人は今日すでにバスがないようで僕たちと一緒にサンルイスへ向かい、乗り継いでフォルタレーザへ行くことになった。 -
出発までしばらく時間があるので近くのスーパーに買い出しに行った。
スーパーの名前はなぜかYAMADA。日系人経営の店なのは明白だ。最初電気屋かと思った。
このスーパーで水やパンを買い今日の夕食とした。 -
サンルイス行きのバスは19時発。バスターミナルでは船で一緒だった顔見知りのブラジル人の姿もちらほら見受けられる。
彼らにも別れの挨拶しバスが出発するプラットホームへと向かった。
ブラジルのバスは値段は高いがやはり快適だ。シートの足元は広く、トイレ付きだ。バスは休憩なしで12時間走り続ける。 -
朝7時前にサンルイスのバスターミナルに到着した。
ベレンから利用したバス。 -
ここでフォルタレーザへ乗り継ぐスウェーデン人(中央)をのぞき、みんなとはお別れだ。
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思えばマナウスからずっと一緒だった。つかの間の出会いがあり、そして別れがある。せつなくもこれが旅の醍醐味だ。
お互い安全な旅を願って握手をしてお別れだ。
僕はこのまま一人でバヘリーニャスへ向かう。
スウェーデン人のハッカンも1時間後のフォルタレーザ行きのバスの予約を済ませたようで出発時間が同じ時間なのでそれまでバスターミナルのカフェで朝食としてコーヒーとサンドウィッチを食べることにした。
これから向かうバヘリーニャスはほとんど知られてない場所だが、今後注目される可能性もあり、また今回の旅行で一番はずせない場所でもある。
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2008年 ブラジル・アマゾン川下り
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