どこでもドアで、どこいこう。PART 3 呉に行こう♪

2020/11/29 - 2020/11/29

またまた緊急事態宣言が出されて自粛モードになったので、お蔵入りしかけていた昨年の鉄道旅を備忘録としてアップします。

『どこでもドアで、どこいこう。キャンペーン』にのっかって行った1泊2日の旅。「どこでもドアきっぷ」という、それはそれはお得な切符が発売されていたのでした。PART 3は呉編です。

『どこでもドアで、どこいこう。キャンペーン』
https://www.jr-odekake.net/navi/dokodemodoade-dokoikou_cp/

エリア 呉・海田・安浦(広島)

この旅行記は、『どこでもドアで、どこいこう。PART 2 広島へ行こう♪』からの続きです。
https://4travel.jp/travelogue/11664881

広島から「どこでもドアきっぷ」で呉に移動します。

じゃんっ！潜水艦「あきしお」が出迎えてくれました！車と比べるとその大きさがよくわかりますね。

まずはこちら、大和ミュージアム（呉市海事歴史科学館）へ。
https://yamato-museum.com/

戦艦「陸奥」の主砲身がドーン！

1階の「大和ひろば」
全長26.3ｍの10分の1戦艦「大和」。

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) 美術館・博物館

設計図や写真、潜水調査水中映像などをもとに、可能な限り詳細に再現されました。

正面からこんにちは。

呉の歴史
明治22(1889)年に呉鎮守府、明治36(1903)年には呉海軍工廠が設置され、戦前は戦艦「大和」を建造した東洋一の軍港、日本一の海軍工廠の街として栄えました。

海軍拡張にともなう技術の進歩に加え、大戦景気によって呉の町は好景気にわきたちました。

空母「赤城」
赤城は日本で初めて建造された大型空母ではあったが、巡洋戦艦として完成していた船体を無理矢理空母に改造したらしい。1942年（昭和17年）6月のミッドウェー海戦で沈没したそうな…。
甲板の「ア」は赤城のア？？

あー、これ絶対あかんやつ。こんなん誰が考えてん！って思ってたら、こんなに若い人たちだったとは・・・。
「回天」を知ったのは、『出口のない海』という市川海老蔵が出ていた映画を見てなんだけど、ショックだったなぁ・・・。

「大和」は、国力面におけるアメリカ側の”量”的優位に対し、日本が”質”で対抗しようとした艦であり、当時の最新技術の結晶と言えるものでした。

戦後、海軍が解体され、兵器の解体が始まりました。

昭和16(1941)年12月16日に竣工後、「大和」は連合艦隊旗艦として海軍作戦の指揮全般にあたりましたが、すでに主役の座は戦艦から航空機へと移っていて、支援任務が多くなります。戦争終局時には沖縄特攻作戦に出撃、最期を迎えました。

スクリューはこういう配置なのねぇ。

大型資料展示室
特殊潜航艇「海龍」（後期量産型）
飛行機のように翼を使って自由に潜航・浮上する事を目指して、呉海軍工廠などで潜航実験や研究・開発が行われた小型潜水艦。
全長：17.28ｍ、水中速力9.8ノット、乗員２名

特攻兵器「回天」十型（試作型）
呉海軍工廠を中心に研究開発された特攻兵器「回天」は、海軍の青年士官から提案されたものです。平均年齢21歳の100名以上の尊い命が失われました。
全長9ｍ、重量2.5トン、乗員１名

こんなん乗ったら発狂しそう。

零式艦上戦闘機六二型
零戦の開発には、広海軍工廠で研究・開発された技術が活かされました。機体全てを金属で製作する技術、運動性重視から主翼を片方だけで支える強度維持の技術、桁と外板で主翼の強度を保持する技術などは、日本国内では広海軍工廠からはじまりました。

以前、百田直樹氏の『永遠の０』と坂井三郎氏の『大空のサムライ』を読みました。戦闘機乗りのイメージがつかみやすいと思います。

こんな感じで展示されていました。

横から拝見。

上から拝見。

上から零戦。

マッハで見学終了。

さよなら、大和。

戦艦「陸奥」のスクリュー。

はい、次は「てつのくじら館」（海上自衛隊呉資料館）行くよー！
https://www.jmsdf-kure-museum.go.jp/

コロナ対策で見学は時間入れ替え制なので、事前に要チェック。知らなくて行ったけど、ちょうどタイミング良く入館できました。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館) 美術館・博物館

海上自衛隊呉史料館は、潜水艦と掃海を展示する史料館です。実は、「掃海」って意味をわかってなかったんだけど、機雷を除去することだったんですねぇ。

機雷ってほとんど意識したことがなかったけど、恐ろしい兵器です。

機雷処分具Ｓ-4
2階では、本物の掃海艇で用いられていたクレーンや巻揚げ機などを用いて、掃海艇の甲板の様子が再現されています。

掃海艇「あわしま」と「ははじま」に搭載されていたフロート。これは展示用に絵を描いたのかな？

旭日旗とクレーン。

クレーンからフロートを吊り下げて海に浮かんでいる様子を再現。今まで知らなかった掃海の様子がわかって興味深かった。地味だけど大切なお仕事。

部隊間での交換、祝賀や記念の品として用いられるほか、国を越えた交流の証として交換されたメダル。

3階は潜水艦の展示。潜水艦内の生活が紹介されていました。食堂のベンチの下にじゃがいもを入れたりして省スペースの工夫が見られます。

お、カレーってことは金曜かな♪
潜水艦は1日4回食事があって、中間食が午後6時、夕食が午前0時なんだって。

このベッドはきっついなー。うっかり起き上がったら頭打つやつ。

潜水艦乗りの証「ドルフィン・マーク」

潜水艦「あきしお」の内部見学。
あきしおは、全長76ｍ、重さ約2200t、1986年から2004年まで、実際に海上自衛隊で使用されていたものです。

士官食堂。あ、撮影禁止って書いてある（笑）
けど、旅行記でみんな撮ってるよね。

艦長室。潜水艦内で唯一の個室。せっまいわー。ちなみに乗員は75名。

外が見えるレンズものぞかせてもらったし、ソナー音が聞こえる中、潜水艦見学ができて満足でした。

個人的には大和ミュージアムよりこっちの方がおもしろかった。入館無料です♪

呉港フェリー乗り場に来てみた。

呉湾艦船めぐり、この日はたくさん入港してたし、天気も良いからかなり興味があったけど、お昼を食いっぱぐれているので泣く泣くスルー。

あれがクルーズ船なのかな？

なんだか「萌え」な光景。

大和波止場

実物大の戦艦「大和」をイメージした公園らしい。

わんこのオブジェが。

犬モ歩ケバ…　らぶ・やまと　だって！

ここで「大和」を建造してたんですねー。

潜水調査船「しんかい」と潜水艦「あきしお」

大和のマンホール*:.。.:* ゜( n´∀｀)n゜*:.。.:*

もう14時過ぎちゃってる！カレー食べにいかなきゃ。

海軍さんの麦酒館
今、この旅行記を書いていて知った衝撃の事実。このレストランを運営していた「呉ビール」が2021年1月31日で「解散」していた(>_<)

「醸造設備をドイツから輸入するなど本場のこだわりが人気を集めたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で直営ビアレストランの集客などが落ち、存続を断念した。」（朝日新聞デジタルより）

ビール美味しかったのに・・・

海軍さんの麦酒舘 グルメ・レストラン

「18年の西日本豪雨を機にビアレストランの集客が減少。赤字となり、昨春以降はコロナ禍で土産の需要も減ってさらに落ち込んだ。事業譲渡も検討したが、醸造設備の老朽化もあって実現せず、今月20日の臨時株主総会で解散を決定。従業員は全員解雇という。」（同上）

切ない。ほんと、コロナむかつく。悲しいです。

ビールのつまみにカキフライと「がんす」を。「がんす」って初めて食べたけど、思ってたより全然美味しかった！さかなのすり身フライだけど、やわらかくて、サクサクでビールに合いました。

お皿にコースター入れるなよ、って感じですが。
潜水艦「はくりゅう」のカレー、美味しかったです。

GoToトラベル期間で、どこでもドアキャンペーンもやっていたのに人が少なかった呉。観光資源が万人受けじゃないからかな・・・pacorin的には一度は訪れてみたい町だったので来れて満足だったけど、また来る機会があるかどうか微妙と言えば微妙。

広島駅に戻ってお土産を買って帰ります。みんなどこに行ってたの？ってぐらいめちゃくちゃ沢山の人がいました( ﾟДﾟ)

新大阪からは関空特急「はるか」で帰りました。コロナで本数減らしてる「はるか」に関空利用以外で乗ることになるとはね。
「どこでもドアきっぷ」は指定を取ると★マークが印字されるみたいですね。券を機械に挿入する方向をそろえたら、きれいに★が並んだのかも？

お土産はお菓子を少しばかり。新しいもみじ饅頭も買ってみたけど、結局あんこのが一番好きかも。あと、広島といえばくにひろ屋の洋酒ケーキが好きなので♪

2020年は諦めていたけど、2021年までこんなに長引くとは思っていなかったコロナ禍。一体いつまで続くのやら・・・。

この旅行記へのコメント （2）

• olive kenjiさん 2021/02/12 22:48:26

  pacorinに軍港がよく似合う

  ミリタリーフアン　パコちゃんへ敬礼。
  
  嬉しいですね。同じ趣味を持った同志が呉に来てくれるとは。
  とても詳しい説明でとても分かりやすかったです。軍事機密露出寸前でしたね。
  私も呉に行ったことありますけど、大和波止場は知らなかったな。
  あれ犬の群像が多くて怖そうですね。今世間では犬好きブームですけど、私みたいに、ちょっとという人も居るの忘れないでください。夜あの公園へ行くのは無理だな。
  
  また来る機会があるかどうか微妙と言えば微妙。という表現、正直で大好きです。
  私もまた来るかと思うと？ですが、でも横須賀の軍港の見えるマンションを別荘に持ってもいいかなと本気で考えたことありますもんね。
  
  コロナ収束したら、是非英国はポーツマス軍港へ行かれて下さい。そりゃ見学するのに本気になれば3日間かかりまっせ。それと他地域での航空ショーも。私はそれを旅行記にアップしましたけど、見られる方少なくガックンでございます。
  
  パコちゃんは京都なでしこなのに、隠れミリタリーフアンとは最高です。

  pacorinさん からの返信 2021/02/15 01:24:41

  Re: pacorinに軍港がよく似合う

  犬が苦手なolive kenjiさんに敬礼！
  
  隠れミリタリーファンとして、一度は訪れておかなくてはいけない呉に、ようやく行くことができました。kenjiさんの呉旅行記にもお邪魔してみましたが、コロナ以前は潜水艦のベッドに寝転がることができたのですね！そしてあのイルミネーション！赤城と紫電改、素晴らしいです☆
  
  kenjiさんの英国ミリタリー紀行、随分前に一気読みさせていただいたような気がしますが、というか、kenjiさんの旅行記のミリタリーものばかり読んでいた時期があったのですが、そんなのばかりに「いいね」しまくると気味悪いだろと思って、読み逃げしたと思うんですよね。また改めてゆっくり読ませてもらいますね。
  
  それにしても海外、いつ行けるようになるかなー。
  
  pacorin