湯川温泉　山人

2020/11/20 - 2020/11/21

伊丹から花巻行の飛行機があるのが前から気になっていました。岩手は高校の修学旅行で言って以来。いい温泉もありそうで、行ってみたいと計画。
コロナのため予約していた飛行機がキャンセルになり、代わったのは早朝の飛行機でした。
花巻では、宮沢賢治記念館、新渡戸稲造記念館に行きました。雨が残念。
その日の宿は湯川温泉山人。
川沿いでエレベーターがなく階段だったのが大変でしたが、スタッフの男性が気持ちよく荷物を運んでくれて助かりました。
過不足がない心地いい部屋。地元素材の料理。心地よく過ごせました。

エリア 花巻(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー JALグループ

11月20日から23日まで岩手に行ってきました。

岩手は高校の東北への修学旅行で寄りました。東京まで新幹線で行き、観光バスで福島、宮城、岩手、青森と回り、夜行で帰ってきたように思います。岩手は、花巻でわんこそばを30杯ちょっとたべました。平泉や小岩井農場にも行きました。しかし、その後は岩手に行った記憶がありません。
伊丹から花巻に行く飛行機があり、いつか・・と思っていました。旅行番組でよさそうな宿が紹介され、そそられました。かけ流しの温泉が部屋にあるしゃれた宿がいくつもあるみたいです。

期限が来そうなＪＡＬのマイレージがあり、夏頃花巻行を計画。宿をgo toで予約しました。
ここにきてコロナが増えてgo to中止の話も出ているようですが、はっきりしないうちに出発。しかし・・コロナで花巻行は間引きされ、予約していた10時台の飛行機はキャンセルになり、7時過ぎの飛行機に変更されてしまいました。少し躊躇しましたが・・行かないわけにはいかない・・と4時起きして出かけました。
雪があるかもしれない心配もありました。宿に電話したら、今年もう降ったこともあったと言われました。なれないからどうなるかわからないけど、スタッドレスのレンタカーを借り、うちに残っていたホッカイロを入れて、・・それでも近づいてきて予報を見ると全国的に暖かくなったいて、大丈夫そう・・と出かけました。

朝の伊丹は、傘が要らない程度の雨でした。
出発便の掲示板を見たら3分の１くらいしかなくてあとはキャンセルになっていました。

しばらくＪＡＬの伊丹発に乗っていなかったので、新しくなった伊丹空港の出発ロビーは初めてでした。しかし、早すぎて店はまだ開いておらず、ゲートに向かう頃ようやく開き始めました。

花巻行きは天候が悪く、出発しても伊丹に戻ることや仙台空港に行くこともあると言われながらの出発でした。

2列2列の小さめの飛行機が満席近い。隣り合っているのが夫だけなのが救い。

なかなかシートベルト着用サインが取れなかったけど、消えた後飲み物サービス。
岩手に近づくと、雲の中に入り、揺れが続きました。

それでも無事花巻空港に到着。
空港には、岩手の偉人の写真が並んでいました。
石川啄木、宮沢賢治、三田貞則、新渡戸稲造、後藤新平の5人。岩手の人たちが誇る偉人なのでしょうが、三田貞則は知りませんでした。血清学者、法医学者だそうです。

荷物はすぐに出て、レンタカーを借りました。

最初に向かったのは、宮沢賢治記念館。空港から近いところでした。
宮沢賢治に思い入れがあるわけではないし、学校で「雨にも負けず」や「よだかの星」を読んだくらいですが、行って分かったことはいろいろな分野のことをしたということでした。詩人、童話作家、教師、科学者、宗教家など多彩な顔を持つ一方、1926年（大正15年）には農民の生活向上を目指して農業指導もしました。絵画や音楽にも造詣があり、記念館に持っていたチェロが、妹のバイオリンと共に展示されていました。
中は、人は少なく大きいホールに4，5人でした。
出るころ雨が降り始めました。
賢治が描いた絵です。

朝が早かったので11時におなかがすき始め、早い昼食をちかくの『山猫軒』で食べました。まだ早かったので誰もいなくて食べ終わるころぼちぼち人が入り始めました。
私は山猫すいとんセット、夫は白金豚のとんかつ定食。すいとんセットには、サラダと焼きおにぎりがついていました。夫はぜんざいを、私はリンゴのタルトとコーヒーのセットを追加しました。

朝が早かったので11時におなかがすき始め、早い昼食をちかくの『山猫軒』で食べました。まだ早かったので誰もいなくて食べ終わるころぼちぼち人が入り始めました。

私は山猫すいとんセット。すいとんセットには、サラダと焼きおにぎりがついていました。

夫は白金豚のとんかつ定食

夫はぜんざい

私はリンゴのタルトとコーヒーのセットを追加しました。

次に向かったのは、新渡戸稲造記念館。
このころは雨。
記念館にはきれいな紅葉がありました。散った葉もきれいでした。

ここは私たち以外お客はいませんでした。
最初に簡単なビデオを見せてもらいました。
アメリカに留学しており、奥様はアメリカ人。この方もいろいろなことをされていますが、私はお札になるまで知りませんでした。

新渡戸稲造記念館から向かったのはその夜の宿　山人（やまど）。
山人は湯川温泉で和賀郡西和賀町という秋田に近いところにあります。

花巻からは1時間ちょっと、1時間半はなかったように思います。名前から言って山の中かと思ったのですが、道は悪くないし、山奥ではなかったです。
途中、錦秋湖という美しいダム湖がありますが、雨の中で楽しめず残念。
工事で片側通行で停まったところにあったのが第二和賀川橋梁。ここで停まったのはラッキー。

雨の中、ホテルに到着したのはチェックイン時間の30分くらい前でしたが、早めに部屋に入れてもらえました。

チェックインの時に貸切露天風呂を予約。翌日雨が止むかどうかわからないのですが、屋根がないので、一番可能性があるかと最後を予約しました。

川沿いに建てられ、エレベーターはなく、部屋に行く階段が大変でしたが、若い男性が気持ちよく大きい荷物を運んでくれました。

部屋は過不足なく、心地よく過ごせました。

半露天風呂がついており、いい具合に温度も湯量も調節され、気持ちよく、何度も入浴しました。タオルは十分用意されていました。お湯は、ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉でしっとりすべすべ。

スウェーデンのジャズがお好きなのか何枚もＣＤがあり、借りられます。

アメニティの一つにドモホルンリンクルのミニセットがありました。テレビの宣伝で気になっていたので試せるのはうれしかった。いいとは思いますが、何種類もつけなくてはいけないのはこういうのんびりした時はいいけど、ふだんはちょっと・・。

一休で予約したのですが、いいお客らしく、ハーフボトルのスパークリングワインのサービスと1時間のレイトチェックアウトがついていました。

夕食は食事処。
食前酒は、またたび酒。

バーニャカウダでたっぷりの地元の野菜。ソースはアンチョビではなく、イワナで作っているのが人気。おいしかったです。

秋らしくきれいな前菜。
シャルドネのワインをお願いしました。

宿で鶏を飼っているとのことで、その鶏の料理が出ました。

すっぽんのスープには、はただったか白身魚が入っていました。いい出汁でした。

みずこぶは今回どこの宿でも出たからここらあたりの名物なのだろう・・。

白金豚のロースト。

鍋で出たスープのおじや。

デザートは、秋に長野で食べたクイーンニーナ、洋ナシ、ラズベリー。

給仕してくれたのは、着いたとき荷物を運んでくれた男性で、いろいろよく知っていて何か質問したらすぐにちゃんと答えてくれる素晴らしい人でした。イラストを描いていて、店の案内図などもこの人が描いたらしい。

朝食は遅めの時間にお願いしました。

昨夜と同じ食事処でした。
どうもここではアレルギーが出るようで朝から‥というか前夜からぐずぐずし、くしゃみが出ました。先に出て入り口で待っている間もそうだったのか、気が利く男性スタッフがティッシュを用意してくれました。

朝食は地場産大豆のくみ上げ豆腐。濃くておいしかった！

箱膳。地方の煮物、山芋、漬物などいかにも地元のものというのが並んでいました。

御飯は、岩手の九穀米で、ハト麦、大麦、あわ、ひえ、きび、黒豆、青豆、茶豆、大豆で、滋味あふれるものでした。
味噌汁。
温泉卵。

ギリシャヨーグルト。
フルーツは、スチューベン、リンゴ、洋ナシ‥どれも地元のものでした。

ほかにオプションで、わらび一本漬け、イワナの一夜干しや、白銀豚、パンドカンパーニュ、オムレツ、サラダが無料で用意でき、ベーコン好きの夫はベーコン、私は興味があり、パンドカンパーニュをお願いしました。パンドカンパーニュは自家製でおいしかったです。飲み物は、フルーツジュースと最後に私はコーヒー、夫は紅茶をお願いしたら南部鉄瓶に入ってきて素敵でした。

養殖されたイワナが置いてありましたが、巨大でびっくり。

朝は雨が降っていましたが、予約した露天風呂の時間には雨がやみ、ラッキーと出かけました。屋根も何もなくて実に開放的。温度はうまい具合に調節されていました。
そばに川が流れていました。

部屋の露天風呂にも朝から2，3度入り、チェックアウトの時間にチェックアウト。
食事が終わる前に「チェックアウトの時には遠慮なく荷物を運ぶ連絡をください」と言われました。言われなくても階段がありお願いするしかないと思っていましたが、そういってっくださると気楽にお願いできました。

いただいたクーポンで小さめの南部鉄瓶を買いました。
部屋もお湯も食事も素晴らしかったけど、何よりスタッフがいい宿でした。階段が上がれるうちにもう一度行きたい・・。心休まる宿でした。

出るときはほとんど雨が降っていなくて、途中にある川村美術館に寄ろうとしたのですが、見つからず、通り過ぎてしまったところで夫の携帯が鳴り、充電コードを宿に置き忘れたことが判明。取りに戻りました。美術館の場所を聞き分かったのですが、工事中で閉館していました。今調べたら11月から春までは休館しているようです。
この辺り、雪深いところだからか・・。
川村勇という画家の出身地。知らない画家でしたが、ネットで絵を見たら好きな感じで行きたくなったのです・・。

ちょっと先の唯ハウスという店で湯田乳業のミルクが濃いソフトクリーム「みるくぼーや」をいただきました。おいしかった！

その日の宿に向かう途中虹がでていました。