ウエストエクスプレス銀河　山陰夜行の旅　前編

2020/11/13 - 2020/11/15

当たったらもうけもん、と勢いで申し込んだら当たったので、初の国内旅行記として残したいと思います。

お伊勢さん行くなら「しまかぜ」乗ろー程度には電車好きですが、乗り鉄を名乗れるほどではありません。そんな「ほんのり乗り鉄（By はな）」な自分が当選できたのは女性専用車両を申し込んだから、かもしれません…

旅行や出張で気づけば日本各地へ行っていることに気づき、47都道府県全部行きたいな、そうだ鳥取行こうと思いついたのが今年の正月でした。ほどなくして、West Express銀河誕生を知り「これに乗って行けたらいいなあ」とぼんやり思っておりました。

秋になり、twitterに流れてきた運行初日の様子に「みなさんめちゃくちゃ楽しそう！」と思って、えいや！っとツアーに応募したのでした。

エリア 安来・鷺の湯温泉(島根)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: 日本旅行

集合時間は20時半。検温するから早めに来てくれ、ということでしたが、さっさと終了したので正直時間は余りました。

京都駅の山陰線ホームから出発、銀河運転日の月曜金曜の夜だけこんな設えで迎えてくれるそうです。(普段、山陰線乗ってる知り合いが「こんなん見たことない」と申しておりました）

まるで修学旅行のクラス写真みたいなボード、撮れと言わんばかりの設えに、駅員さんにお願いして写真撮ってもらいました。

京都駅 駅

渡された紙によると、21時9分に入線とのこと。21時過ぎたら31番ホームにカメラを持った人たちが集まり始め、通りがかりの人もなんだなんだと足を止め、のんびりしていたら写真撮れないかも！と自分もホームへ。

自分の撮影技術では電車の静止画をうまく撮れないことがわかっているので、動画を撮りました。

消灯状態で到着した銀河、まずは車掌さんが乗り込み点灯、次に添乗員さんが入って、三番目に乗客が乗り込みます。

焦らなくても自分の席はあるんだから…！と言い聞かせて、ドキドキしながら足を踏み入れました。

4号車フリースペース遊星から乗り込み。

ここの机に大きな荷物を置いて、カメラ片手に車内へ散らばるみなさん。始発の京都駅から、次の乗車駅大阪駅までが撮影タイムなのか！と悟り、自分も荷物を背負ったままではありますがカメラを取り出しました。

1号車ファーストシートはこのグリーン車券を持った人しか入れないゾーン。拝見するなら今の内、と思ってお邪魔しました。

3号車のファミリーキャビン。その名の通り、後刻通りがかったらお子さん連れのご家族が利用されてました。

自分が利用したのは2号車のクシェット。横になって眠ることができる座席です。左右上下で4人使用可能なコンパートメントですが、今回はコロナ感染対策で2人で使用でした。

さて長い旅路、フリーwifiにつないで動画でも見ようかと思ったら、なぜか自分の携帯はつながらず…通りがかった車掌さんを捕まえて、車掌さんが携帯されているタブレットも駆使していただきましたが、やっぱりつながらず。

そうこうしている内に約1時間経過して新大阪へ着きました。

新大阪駅で10分の停車。みなさん外へ出て撮影タイムです。
こちらは2号車にある更衣室です。たぶん更衣室があるのは女性だけかな？
外から丸見え！と驚きましたが、ちゃんとカーテンで隠せました。

新大阪駅 駅

22時半頃に大阪駅を出発したら、23時までに夕食の弁当を引き取るようにとアナウンス。けっこう忙しないです。

そして、京都から大阪まではのんびり運転だったのに、大阪から三ノ宮は爆走。3号車フリースペース明星では結構音がすごくて、新快速に乗ってる感がありました(笑)

お弁当と一緒に記念乗車券をもらいました。

大阪駅 駅

日中仕事をしてからの旅なので眠くなってきましたが我慢。
23時48分に姫路駅に着いて、えきそばを食べました。

夜中に食べると消化が弱いせいか眠れない＆翌朝ごはんが食べられないタイプなので、実は食べるつもりはなかったのです。ところが同僚に「姫路でえきそばは食べなあかん」と言われまして。

食べたらわかる、と言われたのですが、なるほどそばの出汁に中華麺なんですね。確かにおいしかったです。

なお、車内wifiはこの4号車で接続を試みたらつながりました！添乗員さんに、ここにwifiの元の機械が設置されているから、ここが一番強いはずと教えてもらって、チャレンジ。あー良かった。

まねきのえきそば 在来線下り店 グルメ・レストラン

案の定なかなか寝付けませんでしたが、トータル4時間程度は眠れた模様。

朝5時40分頃にアナウンスが入り起床。
6時2分に生山駅に到着。まだ薄暗く、山間ということもあって冷え込んだ空気の中、笑顔の地元の方々からお出迎えをいただきました。

生山駅 駅

鳥取県日南町の方が特産のトマトとトマト加工品を販売。家族がトマト好きなので本当は生のトマトを買いたかったのですが、持ち歩きに自信がないので、生トマトと焼き芋以外全部を大人買い(笑)

GOTOクーポンは使用不可、現金でのお買い物でした。

生山駅 駅

生山駅では30分間停車。少しずつ明るくなっていくので、みなさん撮影タイム。自分は1号車専用ラウンジにお邪魔して、買い求めたトマト甘酒をいただきました。このイスに座ってみたかったのですよ。やわらかすぎないクッションと、高い背もたれで座り心地良かったです。

トマトジュース2種と甘酒をまとめ買いすると少しお買い得でした◎

生山駅 駅

身支度をして、スマホをいじっていたらもう米子駅に。

鬼太郎ロードがある境港への玄関口ということで階段アート。鬼太郎のラッピング電車もスタンバイしておりました。

米子駅 駅

米子駅で約30分間停車ですが、のんびりしていられません。さっさと朝食弁当をいただかねばならないのです。4食支給される内、一番ボリュームのあるお弁当なのですが、夜中にえきそばを食べたこともあって完食はできず…

このお弁当にも記念乗車券が付いておりました。

米子駅 駅

急いでお弁当を食べたのは、次の安来駅で下車するから。8時26分に到着、28分に発車というそれまでにはない短い停車時間。この日の銀河から安来で降りたのは自分1人でした。

駅舎は地元産の木材がふんだんに使われていて趣がありました。
切符と一緒にもらっていた銀河パスポートというカードを観光案内所で見せたら、銀河手ぬぐいをもらえました。マンホールカードも配付していましたよ。

安来駅 駅

安来で降りたのは足立美術館へ行きたかったからです。もう10年来、いろんな人から「いいよー」「行くべし」と言われ続けてて、やっと来れました。

というか、足立美術館へ行きたいなと思っていたら銀河を見つけたのです。。。

足立美術館 美術館・博物館

創設者の足立全康の像。

開館直後でしたが、入口からこの辺りまで大混雑でした…
特に入場制限もなく、大型バスが4台くらい来ておりましたし、めちゃくちゃ「密」でした。

足立美術館 美術館・博物館

なので、混雑している展示品は見ることをあきらめて、人の合間を縫って、主に屋外のお庭を拝見することに。

紅葉も始まっており、手入れ完璧の日本庭園は噂に違わずすばらしかったです。さすが10年以上世界一という名園…

足立美術館 美術館・博物館

「生の掛け軸」という撮影スポットでしたが、ご覧の通り来場者多数。もちろん、自分もその一人なのですが。

本館2階の近代日本画ゾーンや横山大観の大きな紅葉の屏風絵のある辺りまで来ると、少し人が減ってきたので絵画を鑑賞できました。

4月にオープンしたばかりの北大路魯山人の館は広々としていて展示品も点在していて、見て回りやすかったです。

足立美術館 美術館・博物館

出口はなんと地下道を通った先の新館ということで、新館へ向かうと「再興第105回院展」の展示で、こちらは撮影可能でした。

「重なる山のむこう」という作品。連作のファブリックパネルみたいに見えますが、もちろん絵画です。

足立美術館 美術館・博物館

2時間あれば見終わるだろうと思っていたら、もう11時。
予約しておいた、新館のすぐ隣の両國鮨さんへ。

せっかくなので、魚介類を食べたかったのです。


ゆっくりしたいところでしたが、次の予定を考えて11時39分の市営バスに乗るために早食いせざるをえませんでした…

足立美術館 美術館・博物館