2020/11/14 - 2020/11/15
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tapiocaさん
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「日本一のおんせん県おおいた」と県みずから名乗ってるように温泉のイメージが強い大分県ですが、実は京都・奈良とはまた違ったユニークな仏像が見られる地でもあります。
仏像ファンのバイブル『見仏記』(みうらじゅん・いとうせいこう著)の1冊目と道草篇で予習はばっちり。
1日目は臼杵石仏を訪ね、2日目は現地ツアーバスに乗って国東半島の史跡を巡ります。
- 旅行の満足度
- 4.5
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ちょっと早起きして、朝10時前に大分空港到着。
あまり待たずに大分空港~大分駅ノンストップのリムジンバスに乗れた。
予定所要時間は60分。てことは、11時過ぎには大分駅に着くね、順調、順調。 -
出発後20分ぐらいで高速を降り、、、直後に運転手さんからアナウンスが。
「申し訳ございませんっ!間違った出口で降りてしまいましたっ。すぐに高速に乗りなおしますっ」
へ~、珍しいこともあるもんだねえ、と思っていたら、高速に乗りなおした直後にまたアナウンス。
「申し訳ございませんっ!間違えて空港行の方向に乗ってしまいましたっ。次の出口で降りますっ」
空港に戻ってどうする!まあ、パニックになって安全運転がおろそかにならないように気を付けてくれたまえよ。
しばらく走って高速を降りると、次のアナウンスは
「このまま一般道で行かせていただきます・・・。」
えっと~、なんで正しい方向の高速に乗りなおさないのかな???高速恐怖症になっちゃったかねえ。。。
上の地図、真ん中の黄色い丸印が最初に間違って降りたとこです。大分市の全然手前じゃん。(後で位置関係を確認した意地悪な私) -
なんだかんだで1時間45分程かかって大分駅に到着。
運転手さんは始末書ぐらい書かされたんだろうか、、、あんまり怒られてないといいな。ドンマイ!! -
「温泉の入り方」を眺めたりしながら、10分ほど待って大分駅12:06発の特急にちりんに乗車。
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約30分で臼杵駅着。
小さな駅で、待合室と自販機があるぐらい。小さい観光案内所もあったかな。
駅前には石仏のレプリカ。
臼杵駅から路線バスで臼杵石仏へ。所要時間約20分。
バスは本数が少ないので、大分バスのHPで事前チェック必須。 -
山間の4カ所に摩崖仏(岩壁に彫られた仏像)が点在しており、61体が国宝なんだとか。
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まずは観光センターの食事処で腹ごしらえ。
大分名物・鳥天定食。 -
石仏参道入口で杖の無料貸し出し有り。(私は元気な中高年ぶって借りず。無くても全然へっちゃらなレベルの道だった)
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舗装された坂道を上ると、岩壁を守る建物が4か所あり、それぞれに複数の石仏が。
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サイズ感がなかなかわかりにくいかな。これは割と大きくて、推定3メートルぐらい(超適当)。
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こちらは小ぶりで高さ1メートルぐらい。色がよく残ってる。
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これは臼杵石仏のHPに「丈六の如来像」ときっぱり書いてあった。(丈六=4.85メートル)
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通称「隠れ地蔵」とも言われる童顔の如来像。癒し系~~。
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案内図を見た時は、どんな山道を歩くのだろうとちょっぴりドキドキしたけど、アップダウンはそれほどでもないし、道は舗装されているので、案外楽勝だ。
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四番目の古園石仏。
HPによると、「大日如来像を中心とする曼荼羅を構成し整然とした陣容をそなえる、臼杵石仏の中心的存在。」なんだけど、、、 -
仏像よりもこの看板に気を取られてしまった。リストラ除けとはイマドキだなぁ。。。
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所要時間約40分で見学終了。
帰りのバスまでまだ少し時間があるので、お隣の満月寺まで行ってみる。満月寺は臼杵石仏を守護しているお寺だそうな。 -
腰から下が地面に埋まっている仁王像。
「仁王像の鼻を削って飲むと疫病に効く」とのいわれがあるそうで、鼻がえぐられたようになってますな。コロナにも効くんだろうか? -
臼杵石仏のバス停から大分駅まで、路線バスで戻る。1時間ちょい。
ホテルにチェックインしてから駅周辺をぶらぶらし、夕食は駅ビル内の郷土料理の店でその名も「豊後御膳」。ああっ、とり天がランチとカブったー。まあ、りゅうきゅう丼とだんご汁が食べられたから良しとする。
1日目はこれで終了。 -
2日目は大分交通の定期観光バス『国東半島史跡巡り』に参加。
訪問先と予定滞在時間は以下のとおり。
宇佐神宮(50分)→富貴寺(60分※昼食含む)→真木大堂(20分)→熊野摩崖仏(55分)→両子寺(35分)
大分・別府など乗降地が選択でき、私は大分駅前8:50~大分空港16:00。これで料金は4,550円(拝観料含む)。大分駅~空港のリムジンバスが片道1,550円だからね、この値段でアクセスしづらい史跡を1日でこれだけ回れるのは、とってもおトク!(地域共通クーポンでの支払も可。ただし紙のみ。※訪問時点)
ちなみに、『定期』バスゆえ、参加者が1人でもいれば運行するそう。偉いっ(ひとり旅派には嬉しい)。運航日は時期によって違うので、大分交通のHPで確認を。 -
さて、この日は参加者17名で最初の目的地、宇佐神宮へ。中に入ってからは自由行動のため、ガイドさんの後を御一行でぞろぞろついてく・・・というのは無い。よかった!
宇佐神宮、小学校の修学旅行以来だなぁ。 -
時節柄、七五三の親子連れ多し。
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上宮本殿。この後、片参りにならないよう下宮本殿にもお参り。
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バスにはバスガイドさんが乗車しており、移動中の車内で訪問先にまつわるあれこれなど詳しく説明してくれるので、『六郷満山』『神仏習合』『摩崖仏』など聞いたことも無いわ~、なにそれ~?の状態で参加しても、全然大丈夫、だと思う。
ガイドさんの説明を聞きつつ、次の訪問先、富貴寺に到着。 -
国宝・大堂。
建物を守るために天候によって公開・入堂停止になると聞いていたのだけど、この日は文句なしの晴天でよかった。
内部は撮影不可。お坊さんが仏像(ご本尊は阿弥陀如来坐像)や四壁にうっすら残る壁画の説明をしてくださった。 -
昼食は富貴寺の前のお食事処「榧の木」で。
希望者は朝のうちにバス内で定食メニューを注文しておくと、到着後さほど待たずに食べられる仕組み。現地で別メニューを注文も可能だけど、滞在時間が短いのでちょっと慌ただしいかも。 -
だんご汁の定食メニュー。
ああっ、だんご汁が昨晩とカブったー。まあ味噌汁みたいなもんだからいっか。甘めの味噌に柚子胡椒が合う~。昼食代は別払いで、これは1100円だったかな。 -
昼食後、最初の訪問先は真木大堂。
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山門の仁王像、御意見箱の部分はかつては公衆電話だったんだって(by 見仏記)。
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収蔵庫内は撮影不可。(写真は大分県観光情報サイトより拝借)
ご本尊は丈六の阿弥陀如来坐像。四天王像もいいけど、どうしても邪鬼の踏まれっぷりに目が行ってしまう。 -
大威徳明王と不動明王も黒×赤でカッコいい!(写真は大分県観光情報サイトのもの)
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さて、お次は熊野摩崖仏。
入口で杖の無料貸し出しがある。ここでも元気な中高年ぶって借りずに行こうとしたら、バスガイドさんに「持って行った方がいいですよ」と言われた。20代と思しき女子も持ってたので(何故に張り合う?)、ここは無理せず杖を借りていざスタート。 -
しばらくこんな感じの道を登って、、、(もう辛い)
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石段、キター!!鬼が一夜で作ったとの言い伝えがあるらしい。突貫工事だからしょうがないとはいえ、もうちょっと綺麗に並べられなかったかね、鬼さんよ。
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杖と手すりにしがみ付いて、何とか到着。
大日如来像(高さ6.8メートル)。 -
不動明王像(高さ8メートル)。
帰りもくだんの石段をヨロヨロと降り(下りの方が結構怖かったりする)、無事に帰着。 -
最後の訪問先、両子寺。また階段。
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仁王像の膝に注目。
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見仏記で「ボルト入ってない?」とみうらさんが心配したやつ。うん、四角いのが入ってるね…。
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護摩堂で若住職さんのお話を聞く。(内部は撮影不可)
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両子寺は紅葉が見頃。
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この秋一番の人出だったそう。天気も良かったしね。
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順調に観光を終え、バスは16:10に大分空港に到着。
その先の別府や大分市内まで行くと渋滞の可能性があるものの、大分空港までだったら渋滞はほぼ無いとのこと(事故とかあったらわからないけど)。
18:25のフライトまで時間を潰し、機内では爆睡してあっという間に帰京。
熊野摩崖仏由来と思われる筋肉痛は翌日来た。まだ若い…のかな?
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この旅行記へのコメント (6)
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- cokemomoさん 2020/11/20 15:45:33
- 春先に行こうかな
- お天気が良くてよかったですね。
鮮やかな紅葉や田舎の風景が青空に映える(バエルと読まないでぇ)し、鬱蒼とした木立の暗さも余計に感じられました。
tapiocaさんの旅程、「仏像に恋して」という本に出てた旅程と同じ、私も行く時はこんなスケジュールで動こうと思っていたのでとても参考になりました。
特に大分交通!例え申込者が一人でも・・というお言葉が一人旅おばちゃんとしてはとてもありがたく心強く、石仏の前に大分交通を拝みたい。
見仏記で両氏が盛り上がってた「峨眉ってる」感じはどうでした?
って私は峨眉山知らないんですが。
国東半島ツアーのお昼ご飯がちょっと寂しい上に割高なんだけど、しかしご親切な大分交通のメンツを立てるために、私もこの定食を利用しようと思います・・・
- tapiocaさん からの返信 2020/11/20 17:21:29
- Re: 春先に行こうかな
- ほんと、お天気が良くてよかったです。雨に濡れた石段とか、怖すぎですわ。熊野磨崖仏に行く時は、若者ぶらずに杖を借りてねっ!
ガビってる山はよくわかりませんでした。てか、私も本物の峨眉山知らないんだけどー。
定食は割高だねえ。でも周りに飲食店がないから、強気の商売ができるのさ。大分交通ともガッツリ組んでるし、商売上手さん。(味は良かったよ)
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- mistralさん 2020/11/18 19:14:05
- 臼杵の石仏
- tapiocaさん
お久しぶりです。
臼杵の石仏、20代の頃行ったことがあって、、、
でも当時のイメージとは随分変貌を遂げた!?と思いました。
最近は海外には出ることが叶わず、
昔行ったけど、今行ったらどんなふうに感じるか?シリーズで
旅をするより他ない、と腹を括りつつあります。
マリアンヌさんも触れておられたけど
バスの運転手さん、もしかしたら新人?
それにしても内心の呟きをアナウンスするとは。
正直なのか、むしろ黙っていてくれた方が良いのかもと。
余計な時間が取られたけど、tapiocaさんは優しい対応ね。
まだ私は法隆寺、飛鳥関連の事後学習で、関連図書を
読んでいるけれど
次は「見仏記」に挑戦してみようかと思いました。
mistral
- tapiocaさん からの返信 2020/11/18 21:46:19
- Re: 臼杵の石仏
- mistralさん
ご無沙汰です。
臼杵石仏、行かれたんですね。道の舗装とか覆屋が比較的新しい感じでしたので、その辺が変わったのかもですね。
バスの運転手さんは見た感じ中年でしたけど、中途採用の新人の可能性もあり?
乗客から「この方向だと空港に戻っちゃいますよ!」と指摘がありましたので、ゴマかしきれなかったのかと。
面白い体験でした。(後の予定が詰まってたらそんな余裕ぶっこいてられなかっと思いますが。)
tapioca
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- マリアンヌさん 2020/11/18 11:24:17
- 魅惑の見仏記
- tapiocaさん Ciao☆
序文の『見仏記』(みうらじゅん・いとうせいこう著)に釘付け!そんな本あるんだ?
絶対、面白いに決まっとる。この先しばらく国内旅行せざるを得ないとしては、バイブル購入を考えたいです。
しかし大分に着いていなやのバスの珍道中、そんなことがあるんだね(笑)
仏像や石仏など全く詳しくない私だけどこの辺りの石仏は確かに京都などとは雰囲気の違うほっこり感があるね。ちょっとロマネスクの怪獣系の匂いがする。(海外に行けない禁断症状か最近、やたら〇〇にみえることがある)
四天王像もいいけど、どうしても邪鬼の踏まれっぷりに目が行ってしまう。
⇒あはは 確かに!邪鬼がロマネスクの変顔に見えてくる。
両子寺の仁王像の膝。見仏記で「ボルト入ってない?」とみうらさんが心配したやつ。うん、四角いのが入ってるね…。
⇒うけるぅ。
ネットで見仏記の試し読みみたら、仏像を見て、みうらさんが一言「加藤登紀子」と言って立ち去ったとあり大うけ(笑)買うしかないかも。
tapiocaさん、推奨図書を教えてくださってありがとう♪
マリアンヌ
- tapiocaさん からの返信 2020/11/18 17:10:47
- Re: 魅惑の見仏記
- マリアンヌさん Buonasera~♪
ほんと、まだしばらく海外には行けそうにないんで、ロマネスク禁断症状が出ちゃいますよね。幻覚も見えようってもんだわ!(^^)!
『見仏記』はおススメですよ。
東北方面には、(当時の)中央からの情報伝達ミスによりなかなかユニークなブツが多いそうな。そのうち見に行きたいな~
マリアンヌさんもちょこちょこお出かけされてますね。
国内でロマネスクの匂いがする物件を見つけたら、是非とも教えてくださいませ!
tapioca
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