Go to 高知 室戸岬で「イルカの日」～chikiはファーとビーに会いにきた

2020/10/22 - 2020/10/22

映画で子どもと動物を使ったものは反則だと言われるそうです。演技ではなく、ただその無垢な表情だけで人は涙する。だから反則だと。

高校生だった昔、「イルカの日」という映画を観ました。
海洋学者は水槽で生まれた牡イルカに「ファー（α）」という名前をつけて言葉を教えます。賢いファーは50個の単語を覚えるだけでなく、意味も理解します。博士は「ビー（β）」という雌イルカを水槽に放し、二頭のイルカは楽し気に水槽内を泳ぎます。しかしそんなファーを悪用しようとする人間が現われ、ファーとビーを連れ去ります。

「イルカの日」で検索をすると、沢山の感動のコメントがいまだにあります。この映画を観て泣かない人がいるのだろうかと思うくらい、切ない結末に涙が止まりません。

この映画を観てからずっとイルカと泳いでみたかった。でもなかなかチャンスに恵まれず、アラカンを過ぎてしまいました。今回高知をリサーチしていたら、室戸岬にドルフィンセンターがあるのを見つけました。しかも、イルカと一緒に泳げるのは10月まで。ギリギリ間に合いました。

プールで泳いでいる時はいつもこのGeorges Delerueの音楽と一緒でした。ずっとファーとビーに会って一緒に泳ぎたかった。

その夢が室戸で叶います。

エリア 室戸岬周辺(高知)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

ホテルの朝食。今回は予約時に朝食をつけていなかったので、当日お願いしました。数が決まっているので、本来は事前の予約が必要だそうです。800円。
サンドイッチ３種類からふたつを選びます。
ビュッフェ形式ではなく、トレイにのせて運んできてくれます。
サラダ、ウィンナー、ゆで卵、チャウダー、スムージー、ワッフル、ヨーグルト、私はアボカドと海老、ソーセージのサンドイッチを選びました。

シリアルや飲み物はフリーです。

その他に日替わり野菜があります。本日は茗荷のピクルス。数限定です。

オレンジ、アップルジュースの横にはハーブウォーターが。

朝食に力を入れているホテルです。

午前８時出発。室戸岬までは80キロ弱。
朝起きて天気予報を見ると、高知市は100％の雨だけど、室戸は午前中が曇りの午後から雨。

やった。又従妹の天照ちゃん、今回も来てくれた。
ドルフィンスイムは12時なので、それまで天気が持ってくれればいい。

100％の予報通り、雨が降り出しました。

ところが室戸方面に向かうと、雨は切れ、時々日もさすようになりました。
室戸に向かう高知道はまだ全部が開通しておらず、現在はフリーで通れます。

途中トイレを借りようと車を止めたところは、土佐日記の紀貫之の歌碑がありました。

道中お遍路さん数名とすれ違いました。例のお遍路さんの格好をしていない、バックパッカー風の若い人もいます。これから雨なのに、大変だな。

高知から室戸まで、四国八十八か所のお寺がいくつかありますが、まったく興味なく、スルーしてしまいました。

キラメッセ室戸。ここは鯨の博物館があります。

その並びには野菜や魚、総菜を売る道の駅がありました。

魚介類が豊富。お惣菜も美味しそう。お客さんもたくさん入っていました。
高知らしく、生姜とか柚子を使った製品が多くありました。
男子中学生が職業実習に来ていて、キャベツの葉を剥いていました。

友人曰く、高知のソウルフード「帽子パン」
２個で200円。甘食のような味でした。

11時前に室戸ドルフィンセンター到着。

室戸ドルフィンセンターです。
予約は12時ですが、ウェットスーツに着替える必要があるので、11時40分までに来てくださいと言われていました。
受付にはかわいいネコちゃんがお仕事してました。

入館料500円とドルフィンスイムは平日8,500円ですが、予約をしていたので15％割引となり、今回もらった地域振興券5,000円をここで使い、自腹は2,700円でした。

少しいいお値段ですが、ここで日々イルカを育ってている方たちへの支援だと思っているので、気になりません。

時間になるまで見学させていただきます。

水槽には２頭のイルカ。小さい方の水槽には大きな亀がいました。

うっかり近づくと、尾で水をかけられますヽ(ヽﾟﾛﾟ)きゃー

ウェットスーツとマリンシューズをお借りして着替えます。
実は私の水着はイルカ模様。スタッフさんたちに褒めていただきました。
一緒に泳ぐのはこちらの場所です。

何しろ10月下旬なので水は暖かくはありませんが、入ってしまえばもう大丈夫。
お客は私ひとりだけなので悠々です。

ここの係員さんは全員若い女性。
イルカに対する愛情があふれていました。

今回私の相手をしてくれるのは向かって右の「としちゃん」。女の子です。
左は今年新しくよそから来たハナゴンドウのフローラちゃん。くちばしがないので、鯨のようです。もう１頭、ニケという子がいますが、今回はとしちゃんがお相手してくれます。

そのはずだったのが、ふーちゃんが寄ってくる寄ってくる。

２頭とも人なつっこくて、人間が大好き。

ウェットスーツを着ているので沈みません。

気づくと隣にいて乗っかってきます。仲良くしてくれて嬉しいな。
撫でられるのが大好きだそうなので、いっぱいなでてあげました。
ゴーグルを持って行ったので、もぐってみましたが、イルカの泳ぐのが早くてなかなか追えません。

ここはすごく深くて、５メートルあるそうです。水の中で立っているイルカが見ると大きい大きい。２メートル80センチあるそうです。

あっかんべーをするとしちゃん。としちゃんは人間だと24歳だそうです。女の子なので、これから出産もあるかもしれません。
裏返ってとしちゃんの乳腺や排せつ器官を見せていただきました。

このイルカたちはあちこちの水族館や動物園を転々としていて、人間になついているそうです。運ぶときは担架に乗せて、トラックで運ぶそうです。哺乳類だから水槽がいらないのですね。

スタッフさんの合図で握手してくれたり、一緒に回ってくれたり。

仲良く遊んでくれました。

ラストは背びれに捕まって一周。すごく早く泳ぐので、顔に水しぶきがばしゃばしゃかかって目を開けていられない。

もう一周したかったな。

40分ほどでドルフィンスイムは終了。
お湯が出るシャワーがあるので、体を温められます。

この後、昼食を予約しているのでわさわさと着替えてダッシュ！

また戻ってくるからねー！

入場料を払うと、１日何度でも出入りできます。

室戸のもうひとつのお楽しみ。

室戸では金目鯛を使ったお料理をどの店でも同一価格の1,700円で食べられます。
同じく今シイラも室戸イベントだそうですが、今回は鉄板の金目鯛です。

予約をしたら、「今日は団体さんが入っているので１時過ぎにしてください」と言われました。ラストオーダーが１時30分とのことで、ギリギリの到着。

ドルフィンセンターから車で５～６分です。

ソーシャルディスタンスが行き届いていて、密になりようがないほど椅子が間引きされていました。大人数の団体さんはこの頃はあまり来ないそうです。

窓からは運河が見えます。土佐の料亭か。いいな。

海鮮丼にもひかれますが、今日は定番の金目鯛丼で。

甘辛いたれで煮漬けたキンメとお澄まし。そして３種類のお刺身が乗っています。よくメニューの写真と実物がまるっきり違う場合がありますが、こちらはそのまま。
この頃たくさん食べられなくなったので、半ライスにしていただきましたが、お魚のおいしさにご飯が止まらず、ご飯を追加していただいたら、てんこもりのご飯がきてしまい( ﾟ ω ﾟ ) ! !

案内してくださった仲居さんがこちらの訛りで、「ご飯を盛る人は、お客さんが男か女かわからんき」と。

土佐に来たら「なめたらいかんぜよ」とか、よくテレビで坂本龍馬が話している言葉が聞けると思ったらまったくその気配がない。人のことは言えないけど、標準語が定着していてお国訛りがまったく聞けませんでした。

唯一ここの方たちだけが旅人をなごませてくれました。仲居さんの訛りが嬉しかった。

この丼、最後にポットに入った出汁をかけてお茶漬けにします。
さらさらっとお腹に入って

鯛の骨と目玉を残して完食ぜよ。

何が少食だ。。

花月さんを出てもう一度ドルフィンセンターに行き、イルカの水槽に行ったところで、突然土砂降りになり、道に不案内のため早々に出ました。廃校水族館にも行きたかったのですが、残念。

イルカたちは狭い場所の中に閉じ込められてかわいそうという声もあります。
それは飼われている動物はすべてそう。

猫を初めて飼った時、この子たちは外の世界を知らずにかわいそうと思いましたが、外の世界では自分で食料を見つけなければならず、車にはねられたり、他の動物に攻撃されたり、罠にかかったり、雨や雪の寒さをしのいだり、病気をうつされたりします。

イルカも自然の中では外敵との戦いがあります。敗れたら死しかありません。

どちらが良いかはわかりません。ただ、ここで私たちを和ませてくれる生き物がいて、大切に飼ってくださっているセンターの方たちには感謝したいと思います。

「イルカの日」は50年近く前の映画なのにDVDやブルーレイも発売されていて、根強いファンがいるのがわかります。

雨は私のイベントが終わるのを待っていたかのように降り出し、帰りはずっと雨。
明日も午前中は雨が残るとのこと。

いやいや、私のことだから大丈夫なはずと思った。

途中、中岡慎太郎館の近くを通りました。天気が良かったら寄って行くんだけど、何しろ土砂降りで。

土砂降りの雨で外に出るのがためらわれたので、今日買ったもので夕食。

この時、高知県の交通費助成がわかっていたら、タクシーでどこかに行っただろうけど、調べが甘かったな。