2020/09/28 - 2020/09/28
58位(同エリア766件中)
youさん
新鮮な空気が吸えて、コロナ感染のリスクが少ない近場の奥多摩に、いつもの山歩き仲間とハイキングに出かけました。
今回は、奥多摩にあって、古い民家や道祖神、馬頭観音など江戸時代の面影が残る「むかし道」を、奥多摩湖側からJR奥多摩駅に向けて歩きます。
表紙の写真は、奥多摩むかし道のスタート地点にある奥多摩湖(小河内ダム)。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
PR
-
9月28日 台風が過ぎた翌日の朝です。
自宅から拝島駅経由でJR奥多摩駅に向かいます。拝島駅のコンコースからガラス越しに富士山が眺められます。この日はいい天気が期待できそうです。 -
イチオシ
8時前 奥多摩駅前からバスで約25分 奥多摩むかし道のスタート地点である奥多摩湖(小河内ダム)に到着。
満水状態の湖周辺を散策します。 -
ダムの堰堤を歩きます。
-
こちらも。
-
堰堤の上からダム湖を見ています。
このダムは、1957年に多摩川を堰き止めて造られたもので、東京都民の水道専用貯水池としても役立っております。 -
堰堤から川下側を覗き込んでいます。堰堤の高さは148m、長さは353m、ダム湖の放水路が左側の崖沿いに設けられていて、堰堤からの放水場面はここでは見られません。
-
湖畔に設置されている人間日時計。只今の時刻は8時過ぎ。。。
-
秋の訪れを感じる湖畔のコスモスです。
-
奥多摩湖のバス停前に「水と緑のふれあい館」が建っています。入場無料で、水と緑、人と自然、小河内ダム建設の歴史などが学べます。今回は開場時間10時前なのでスルーします。
-
水と緑のふれあい館の脇にあるご覧の橋を渡って、むかし道に入ります。
-
むかし道の案内板です。奥多摩駅側のむかし道の入口に建っているものです。
通常のルートは、左下の奥多摩駅側から坂を上る形で右上の奥多摩湖まで行きます。今回私たちは、登りよりも下りの方が楽・・・と言うことで、バスで奥多摩湖まで行き、蛇行して流れている多摩川に沿ってむかし道を下る形で歩きます。全長約10Km、高低差約300m、所要時間は約4時間の行程です。 -
国道411号線を横切った先の坂道を登ります。
-
こちらも。
-
やがて眼下に満水状態の奥多摩湖が見えてきます。
-
集落に向かう舗装道路を歩きます。
-
集落を抜け、青目立不動尊脇の石畳の道を下ります。この辺りは古道としての雰囲気があります。
-
急な斜面に造られた細い街道を歩きます。この付近は最近の台風で落石が道を塞いでいますので、それらを避けて歩きます。
-
滝が見られる沢を渡ります。
-
むかし道にふさわしい街道です。
-
急な斜面に石垣を築いて造られたむかし道。。。よくぞ造ってくださいました。。。昔の人々に感謝です。
-
こちらも。
パイプで組んだ手摺は、最近のものでしょうが。 -
道祖神の前を通過。
-
奥多摩湖の堰堤が木立越しにまだ見られます。
-
集落に入って来ました。
奥多摩の山々が眼前に広がっています。 -
縁側先の街道を抜けて行きます。
-
西久保の切り返し付近からやや広い道路になります。
-
イチオシ
こちらも。
-
多摩川に架かる「道所の吊橋」に寄道します。
-
イチオシ
道所の吊橋からの眺めです。この付近の多摩川の流れは緩やかです。
-
道端に建つ日本画家の川合玉堂の歌が刻まれたい歌碑を覗きます。
「山の上のはなれ・・・・」・・・・う~ん。。。よく読めませんが、この辺りに暮らしたい・・・との思いを詠んだ歌みたい。
ここから先は、街道沿いにむかしの人達が残した像などが見られます。 -
こちらは、山側の斜面に添えられた「虫歯地蔵」。
注意して見ないと岩と見違えてしまいそう・・・昔、この地に歯医者さんがおらず、歯が痛くなったおりには、大豆を供えて痛さが治まるようにお祈りしたそうです。 -
穏やかな顔をされた牛頭(ごず)観音様像。
かっては、ここを通過する牛や馬の無事息災を祈っていましたが、今はコロナの早期終息を祈ってくれていると・・・思います。 -
馬の水飲み場。ここで馬を休ませ、馬方衆は茶屋で一服したのでしょう。
-
縁結び地蔵尊。
二股の大根を供えて祈れば恋愛成就すると言われています。現代にもご利益があるでしょうか???。。。最もyouには関係ないですが。。。 -
シュウカイドウの花が咲く脇を通過します。
-
「しだくら橋」に寄道します。定員3名の重量制限があります。
-
「しだくら橋」からの眺望。眼下には多摩川で、この辺りは惣岳渓谷と呼ばれています。
-
山側斜面に築かれた「惣岳(そうがく)の不動尊」。
石段を登った先に社殿があります。地元民の参拝の場所です。 -
イチオシ
冬に備えて薪が積まれている民家の前を歩きます。
東京都ですが、ここは本当にド田舎なので、まだガスが引かれていません。 -
舗装されたやや広めのむかし道を歩きます。
-
この付近のむかし道から眺められる多摩川です。
-
「いろは楓の巨樹」のある曲がり角を通過します。
カーブミラーの前で仲間と3密(蜜???)になってのショット。 -
前方山側上方に橋脚が見えています。
あれは、小河内ダム建設の際に造られた資材輸送用鉄道のもので、現在は廃線となっています。 -
むかし道を更に進むと、「弁慶の腕抜き岩」と呼ばれている大岩が見られます。
岩の下部に弁慶が抜いたと伝えられている腕が入るほどの穴が空いています。 -
むかし道から、石段の参道を登って、「白髭神社」に行きます。
-
白髭神社の本殿です。石灰岩の斜めの断層面が突き出た大岩が覆いかぶさっています。
大地震が来た時にあの大岩が倒れてくることは無いのでしょうか。。。ちょっと心配になります。 -
むかし道を挟んで家が並ぶ桧村の集落を通過します。
-
落差7m の「不動の上滝」に立ち寄ります。この滝のたもとでランチタイム。
-
不動の上滝入口にご覧のような小奇麗なトイレがあります。
山奥のむかし道ですが、シャワー洗浄機能付きのトイレでございます。何と言ってもここは東京都ですからネェ。 -
苔で覆われた防護壁を見ながら歩きます。
-
槐木(さいかちぎ)の巨木を眺めながら小休止。
この先にある羽黒坂を上り詰めた休みどころとしてかっては賑わっていました。
ところで槐は、エンジュと読みますが、サイカチに刺があることから木の鬼に見立てた当て字とのこと(解説版)。 -
観音様像や石仏を見ながら坂を下ります。
-
こちらも。
-
やがて先々週に登った愛宕山が見られるところまで下ってきました。
-
むかし道の下に草で覆われた廃線跡が見られます。
-
折角なので廃線跡に沿って少し歩いてみました。
その先にご覧のトンネルがあります。トンネル内は所々天井から水が滴り落ちていて気味が悪い気もしますが、探検気分で出口まで行ってみます。 -
トンネルを抜けた先は民家がちらほら見られます。。。。。草が生い茂っていて先には進めませんので引き返します。
-
羽黒坂を下り切った麓に羽黒三田神社へ通じている石段があります。
-
14時過ぎ 氷川大橋を渡って奥多摩駅前に戻ってきました。
むかし道・・・・と言っても青梅街道(国道411号線)が開通する1945年前までは、長い間地元の人達の大切な生活道路でした。今回、歩いてみて改めて思うことは、かっては山奥の辺鄙な山村だったところですが、人々は豊かな自然の中で、旅人の安全を願い、慎ましくも仲良く暮らしていたと思いました。
この日の活動時間は約6時間、歩いた距離は約12Km、歩数は24000歩でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- pedaruさん 2020/10/28 06:34:25
- 地味だか味のある旅
- youさん おはようございます。
澄み切った天候にも恵まれて、親しい仲間とのハイキング、
歩くところは、昔をしのばせる昔の道、素朴な信仰を持つ人々の
生活を想像させる道祖神や,石仏、これらを見ながら、ああだ、こうだと
おしゃべりしながらの楽しみですね。
国内にもいいところはたくさんありますね。
pedaru
- youさん からの返信 2020/10/28 22:43:19
- Re: 地味だか味のある旅
- pedaruさん
こんばんは。毎度コメント有難うございます。
ハイ、奥多摩むかし道は、東京でありながら田舎を感じることのできる素敵な街道でして、歩く距離もシニアにはちょうど良いので、これまでも仲間と何度か歩いています。
昔は多くの旅人が往来していたのでしょうが、今はすれ違う旅人は一人もおらず、コロナ感染リスクもほとんど無いように思います。
コロナ禍にあって、東京のシニアの方には、近場の旅先としてお勧めの場所でございます。
奥多摩旅応援団のyouでした。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
59