初期の韓国旅行と出張（１９９４年－１９９５年）

1994/03/01 - 1994/03/04

韓国に行く切っ掛けは１９９２年初夏のオーストリアでの学会への往復に、福岡から金浦空港経由のフランクフルト行の大韓航空を利用したことだろう。ソウルからフランクフルトまでのフライトで、横に座ったソウルの高麗大学の哲学科の学生と長時間話し合う関係になった。子供のころ、日本にホームステイしたことがあるという。英語がなんとか使えるいい青年だった。この初の１９９４年３月のソウルへの旅で再会した後も、我が家に遊びに来たり、彼の自宅に招かれた。大学卒業時もいろいろ進路の相談を受けるようになった。アメリカの大学院で学ぶことになり、その後は韓国に戻ってトップ企業で働いている。

出せる写真も少ないので、引き続き、１９９５年８月に家族４人で下関港からフェリーで釜山に行った旅行もまとめることにした。実は家族４人で外国といえるところに一緒に行ったのはこれだけだ。後は個別に子供たちも早くから海外に単独で行かせた。

さらに数枚だけ、韓国の国立大学との交流に絡む初期の写真を少し付け加えたい。学会講演や出張関係の写真を出す気にはならないと思うので。。

一枚目は今は存在しない朝鮮総督府の建物だ。この当時は国立博物館として使用されていたが、植民地時代の建物だということで、惜しいことに廃棄処分された。ここ景福宮の場所にあることに抵抗があるのは理解できたが、別のところに移転してでも残してほしいと思った記憶はある。この写真はいずれにしろ貴重で、今はなき日本時代の建築物。

これらもプリント写真をスキャンしたシリーズだが、面白いことに１９７４年ごろからの古いプリント写真はだいたいセピア色に変色しているが、今回の２５年物は、青色が強い。これらもやがてセピア色になるのだろうか。
（２０２０年９月２８日作成）

エリア ソウル(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0

新下関駅から博多駅まで移動。なかなかいいデザインだ！

福岡空港。
大韓航空利用。

光化門
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朝鮮総督府の建物の上から撮影。今は景福宮がある。光化門は同じだろう。

徳寿宮

これも日本時代の建物。

明洞

ホテル・ロッテ・ワールド

ホテル・ロッテ・ワールド

ホテル・ロッテ・ワールド
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自分の部屋から遊技場が見えた

高麗大学の学生と再会

なお、この旅で、息子にソウルのロッテ・デパートで見つけた安いチェロをお土産に買って帰った。先ほど、海外で仕事をしている息子とスマホでその話が出て、下関で、高校入試の一週間前くらいにもらった土産のチェロだったと覚えていた。１９９４年３月４日ごろの話だ。受験勉強に、がつがつさせたことは私はないので、チェロを買って帰ったのだろう。そういえば、その数か月後の１９９４年７月から８月は息子は一人でカナダに行って英語コースに入った。

ここからは、１９９５年８月２４日から２７日に家族で下関港から釜山港までフェリーで往復の旅をした時の写真。
関門大橋が向こうに見える。

そういえば、この時の高校２年生の息子は前年度の１９９４年夏に一人でカナダに行っていたわけだから、この時は初の海外旅行ではなかったことになる。もう英語は多少つかえたはずだ。娘はもう少し後でヨーロッパに行った。いづれにしろ、私は子供を海外旅行に連れて行くという必要性は感じていなかったと思う。一人で行けという方針だった。

フェリーはまだ関門海峡だ。夕方出発して、釜山港沖合には早く到着しているのだが、下船時間は朝の税関などが開く時間になる。当時は飛行機はまだ安いフライトがないから、フェリーのほうが安く行けたと思う。ただし、この時は旅行社を利用した。釜山だけでなく慶州などにも行ったからだ。

これは翌朝、釜山沖に停泊しているところ。税関が開く前に港に入港する。

釜山沖

太宗台

Busan Port International Passenger Terminal
釜山港

釜山港国際旅客ターミナル 船系

Busan
釜山

仏国寺
（慶州）

仏国寺
（慶州）

古墳公園

Kolon Hotel
(慶州）

ハン・ジョンシク（韓定食）をここで食べた。

コロン ホテル ホテル

確かKolon Hotel の部屋から撮影

北朝鮮との国境近くを交流大学の先生方が案内してくださったときの写真。これらは１９９５年１２月に仕事で来た時の撮影。

北朝鮮との国境近く

北朝鮮との国境近く

国境近くの監視の建物が山の上に見える。

国際交流校の親しくなった先生。若くして国立大学の学長になった偉い男。お互いの家も訪問しあったし、一緒に議論もしあった仲だ。ただ、パク・クネ以来、お互い、やりとりも自由にできない雰囲気になった。

ここはチャンドックン（昌徳宮）

これは韓国の交流大学を訪問した時（１９９５年１２月）、日式（イルシク）の宴会で歓迎してくれた時の写真。和食の宴会場は韓国式の宴会場より、その近辺では高級とされていた。清酒（チョンジュ）もあったが、コメをちゃんと研いでいないので、ヌカ臭かった。爆弾酒の戦いに勝たないと男扱いされないが、その座の一番の酒豪に挑戦を受け、どちらも一歩も引かずで、引き分けということで、一気に尊敬されることになった！若い人は横を向いて飲むのだが、わたしは肩書のせいで、そうする必要はないと言われた。ともかくも、韓国の男性は軍隊経験があるから体力ではとても敵わないし、頭を使う必要はある。

この旅行記へのコメント （2）

• nichiさん 2020/09/30 11:04:48

  20年以上前の韓国

  tadさん
  こんにちは。
  
  その後、お体の具合はいかがでしょうか？
  
  「古い写真をスキャン」シリーズ。
  ずーーーーと楽しく拝見しております。
  
  私が社会人になったのが1982年で、初の海外長期出張が1987年の韓国でした。
  1988年に開催されたオリンピック関連の出張で、1987年に4ケ月、1988年に１ケ月滞在いたしました。
  あまり英語が通じず、ビジネスマナーが全く異なり、「契約」という概念すら日本や欧米と違い、苦労の連続であまりいい思い出は残っていませんが、韓国企業の取引先の計らいで、オリンピックの開会式を生で見れたことが唯一の喜びでした。
  その後韓国には出張経験はありませんが、プライベートで何度か訪れています。
  私の会社にも韓国人の方が何人か在籍されており、ソウルへの長期出張の経験はコミュニケーション材料として役立っております。
  
  tadさんの旅行記を拝見していて、韓国の交流大学を訪問した時の宴会のコメントに目が留まりました。
  
  ＞和食の宴会場は韓国式の宴会場より、その近辺では高級とされていた。清酒（チョンジュ）もあったが、コメをちゃんと研いでいないので、ヌカ臭かった。
  →そうそうそう！そうなんですよね。
  和食の宴会場は韓国式宴会場より高級で高額でした。これは最初私も驚きました。
  高級なお店でも、お米がヌカ臭い経験も今となっては懐かしいです。tadさんの旅行記を拝見するまですっかり忘れてました。
  
  ＞爆弾酒の戦いに勝たないと男扱いされないが、その座の一番の酒豪に挑戦を受け、どちらも一歩も引かずで、引き分けということで、一気に尊敬されることになった！若い人は横を向いて飲むのだが、わたしは肩書のせいで、そうする必要はないと言われた。→私は当時まだ20代の若造だったので、上司からお酒を口に入れる時に横を向くように教わりました。お酒、お強いんですね。。今は控えていらっしゃるかもしれませんが、どうぞご自愛ください。
  
  

  tadさん からの返信 2020/09/30 13:53:09

  Re: 20年以上前の韓国

  nichiさん、
  こんにちは。
  体調のほうは、大きい変化はなく過ごしております。ご放念ください。
  
  韓国でオリンピック前にお仕事されていたとのこと、きっと、大変な面もあったでしょうね。ちゃんとした人と親しくなると、普通につきあえるのですが、ただ、こちらの立場を利用してやろうという人もいて、相当厚かましい人にも出会いましたね。そういう場合はさっさと切り捨てましたが。。。
  
  国立大学や教育部（文科省に相当）の幹部たちは、改革意欲を持っている人の場合、実行力と実現スピードの速さに驚いた記憶もあります。真面目に、厳しめの助言を聞かれるがままに出したところ、翌年だったか訪問すると、全国立大学がその通りに改革されていた（！）という経験もあり、これは日本の国立大学や文科省ではありえないなと思いました。なんとか、一部でも追い越しを！という気持ちが強く、いい面に出ている時はあなどれません。大学のデジタル化は、私が交流活動を開始した１９９５年には、日本の大学のほうがはるかに進んでいましたが。。
  
  確かに、病気になる数年前までは強かったですね。深夜何時になっても、ちゃんと話せるタイプでした。がぶ飲みはしなかったからでしょう。酒類は質にこだわってきたのがよかったと思います。実はこのところ、抗がん剤を飲んでいない時は、ワイン一杯程度夕食時に飲むことが増えました。寝る前にモルト・スコッチ・ウィスキーなどをワンショット程度も時々やります。
  
  そうそう、孫達のいる東京で疲れない方法で二泊することにしました。帝国ホテルに久し振りに宿泊してみようかというと、都内にいる孫一家が隣の部屋に泊まるということになりました。体の抵抗力がおちているので、都内の電車移動などは避けたいものですから。。