北海道で最後の活躍をするキハ40を追う旅

2020/09/19 - 2020/09/19

この旅行は出発の3日前に決定しました。
１か月前に予約しても、国内で感染者が急増したりと不安定なご時世なので、先の予定を決めるのが難しいからです。
直前でも航空券やホテルは確保しやすく、コロナ前に比べると料金も安いです。
ただし、レンタカーだけは満車で手配出来なかったです。
今回は北海道内の特急を含むJRの路線が乗り放題の切符があるので、鉄道の旅に専念します！！

エリア 遠軽・留辺蘂(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: スカイマーク JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

札幌へは前日の夜に到着しました。　羽田を19：30の便なので職場から直行する形です。　世間は4連休と言う事もあり、全国から北海道を訪れる方が多いようで、レンタカーは満車となり手配出来ませんでした。　
その代わり列車で北海道を満喫してしまいましょう！！

札幌市時計台 名所・史跡

札幌を7：30発の特急「宗谷」に乗って旭川へ向かいますが、本日から世間は4連休で混雑が予想されるので、着席する為に指定席を取りました。これが正解で、指定席の残りはわずか3席ほど。ホームに上がってみると自由席の乗り場の所には長蛇の列が！！
札幌～旭川間の移動は、よっぽどのこだわりがない限り「カムイ」「ライラック」にした方が良いです。特急宗谷は4両編成のうち、自由席車が1両のみです。他の電車特急は指定席車よりも自由席車の方が多いので、着席出来る可能性は高いです。

私は座れましたが、自由席車が満席を通り越して通路すらいっぱいになり、やむを得ず指定席車の通路に人があふれかえる状態になっていました。

私のように旭川で降りたのは数名程度で、今度は旭川から更に自由席に乗り込む人が多く、車内は地獄絵図になっていたようです。普段は混雑しない列車ですが、今回のような連休だと異常な混雑に遭遇するので、事前準備はしっかりと行いましょう。

旭川駅 駅

旭川からは石北本線の普通列車を乗り通して網走を目指します。この区間には特急「オホーツク」「大雪」が走っているので、一般的には特急を利用しますが、ローカル列車の旅を楽しむなら、旭川を9：19に出る列車がおすすめ！！乗り継ぎが比較的よく、混雑する事もなさそうです。　

旭川発上川行き普通列車はキハ40の単行（1両）ですが、全国的にも貴重となった原型エンジン搭載の車両でした。

原型エンジンの車両はエンジンの唸りのわりには加速が鈍く、速い乗り物が好きな方はイライラするかもしれないですが、のんびりしたローカル線の旅情が好きな方と鉄道マニアにはたまらない乗り心地です。　

冷房が付いていないので寒くない時期は窓を全開にして新鮮な風を楽しむ事も出来ます。

上川駅で40分後の列車に乗り換えるので、この時間を使って駅近くにあるセイコーマートで昼食を調達。　

上川駅 駅

上川駅周辺には噴水がありました。

上川からはキハ40の2両（エンジン換装車）で終点の網走まで3時間ほどの旅になります。この車両も窓が開けられるので風を感じながら車窓を楽します。　

上川を出ると次の駅「白滝」までは30㎞以上離れています。
途中で上川峠の長いトンネルに入ります。この辺りは携帯電話の電波が入らないです（汗　

白滝駅の前後にはいくつか信号所がありますが、これらは数年前まで駅でした。鉄道マニアからは「秘境駅」と呼ばれて人気がありました。　

北海道にはこのような無人地帯に駅が存在する事が多く、かつては入植者がおり集落が形成されていましたが、離農などの過疎化により駅だけが残った所が多いです。今でも住民の居る集落にある駅でも、今は自動車での移動が当たり前の時代。1日に数本しか列車が停車しないようであれば、利用者も居なくなってしまうでしょう。　

旧白滝駅 駅

この時期は連休なので旅行者が10名ほど乗っていますが、普段は程んど乗客が居ないと思われます。

途中の駅では列車が踏切にはみ出して停車。

瞰望岩が見えると遠軽駅が近づきます。

遠軽町役場郷土館 美術館・博物館

途中の遠軽でしばらく停車した後、列車の進行方向が切り替わります。　

これがキハ40系の原型エンジンです。
一部のコアな鉄道マニア以外にはどうでもよい事ですが、1970年代に設計された直列6気筒OHVスーパーチャージャーディーゼルエンジン（DMF15HSA）で最高出力220PS/1600rpmなので約40ｔの車体を走らせるには非力です。
こんな非力なエンジンで石北峠や常紋峠を越えるのは凄い負担なはずです。

キハ40が少しでも長く活躍する事を望みます。

遠軽を出ると常紋峠を越えます。
常紋峠にある常紋トンネルは曰く付きの場所で、戦前の強制労働で多くの犠牲者が出たそうです。その為、今でも霊が出ると噂されていますので、霊感の強い方は目をつぶった方が良いかもしれません。

常紋峠を越えると北見市に向けて列車は快走します。車窓に北見特産の玉ねぎ畑が広がります。

北見駅で20分ほど停車。この間にGoogle mapで検索して本日の宿の予約をしました。

北見駅 駅

北見を出ると終着の網走まで遠くありません。　

観光地としては網走が有名ですが、駅から観光地へ行くには徒歩やバスでは困難なので、今回は諦めます（汗　

網走駅に着くも、乗り継ぎが良すぎて途中下車は出来ず。　

網走駅 駅

網走から乗った釧路行き普通列車はキハ54とキハ40の2両編成。ただし後ろのキハ40は途中の知床斜里駅で切り離されます。　

網走を出るとオホーツク海のそばを走ります。冬は流氷が見えます！！　

この列車にも観光客が大勢乗っており、4連休であることやGotoトラベルの影響でしょうが、夏の青春18きっぷシーズンよりも多い気がします。

停車場 グルメ・レストラン

知床斜里駅で切り離しの為長時間停車して、再び釧路へ向けて発車。　

知床斜里駅 駅

辺りは夕闇に包まれています。　

今夜は釧路まで行かずに摩周駅で降ります。

JR摩周駅の足湯｢ぽっぽゆ」 温泉

摩周駅は温泉付きの宿を選びました。この町の正式名称は「弟子屈町」。Gotoキャンペーンの一環でしょうか、本来は6,000円のところを半額は北海道が助成するので3,000円で泊まれました。　

町内の飲食店で使えるクーポン券3,000円分が1,000円で購入出来ました。摩周湖や阿寒湖等の拠点の町とは言え弟子屈の町は大きくはないです。

もっきり家 グルメ・レストラン

夜になると営業している店は少ないのですが、宿から近くに居酒屋が営業しており、先ほどのクーポン券が使えました。地方の居酒屋とは言え、メニューも充実しており3,000円分で満足できます。

宿の温泉でくつろいで今夜は早めに寝ます。

摩周&川湯温泉 足湯めぐり号 乗り物